JPH0243119B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、火器支持体の支承部としての立上り
遮蔽側部壁を備えた、回動自在なターレツトを有
し、上記火器支持体は、コンテナーとして形成さ
れたパトローネマガジンを側方に担持し、装甲車
の内部には、水平に延長するコンテナー移送経路
が配設してあり、該コンテナー移送経路中にはコ
ンテナー再装填ステーシヨンがあり、該コンテナ
ー再装填ステーシヨンは、上記ターレツトの或る
回動状態では、上記火器支持体に配されたコンテ
ナー接続部分との或る割出し位置に合致され、上
記コンテナー再装填ステーシヨンとコンテナー接
続部分との間は搬送手段によつて連絡されるよう
にした、装甲車に弾薬を送給する弾薬送給装置に
関する。

ドイツ連邦共和国公開公報第3022410号に記載
されたこの形式の送給装置によれば、発射後のか
らになつたコンテナーは、ロツク解除後に搬送手
段によりコンテナー再装填ステーシヨン中に開口
を経て下方に搬送することができ、コンテナーは
その後にコンテナー移送経路上において、発射後
のからになつたコンテナーの場所を占めるように
順に押されてくる充填された補充コンテナーによ
つてコンテナー再装填ステーシヨンから押出され
る。

使用済みコンテナーは、再充填し再使用するこ
とは可能であるが、戦闘の際に発射後のからにな
つたコンテナーをコンテナー再装填ステーシヨン
に戻し、即ち移送経路に収容することは、非常に
面倒であることが確められている。更に例えば貫
通能力のあるAP−弾薬（対人弾薬）からHE−
（高性能弾薬）に弾薬を交換することも、コンテ
ナーの交換が常に必要になるため、非常に面倒で
あると考えられる。

従つて、本発明の課題は、この項の最初に述べ
た形式の送給装置を改良し、コンテナーの非常に
すみやかな交換を可能にし、従来の２倍の量のパ
トローネが火器支持体（砲架）に、従つて火器の
閉鎖機のところに供給されるように、またコンテ
ナー交換を必要とせずに、２種類の発射すべきパ
トローネの間の交換が行われるようにすることに
ある。

この課題は、本発明によれば、コンテナー移送
経路中において装甲カバーの開口の下方に２個の
コンテナー再装填ステーシヨンを配し、これらの
ステーシヨンを、火器支持体の両側にある２つの
コンテナー接続部分と合致させたことと、火器支
持体の両側に２個のコンテナーが取外し自在にロ
ツクされ且つ放出可能に配されたことによつて解
決される。

必要ならば種類の異なつたパトローネのための
２つのコンテナーが火器に供給されるため、パト
ローネ供給通路において行われる簡単な切換作動
によつて、一方のコンテナーからの弾薬又は他の
コンテナーからの弾薬が、マガジンの交換を必要
とせずに選択的に発射される。これは異なる種類
の弾薬の交換が必要になる場合に特に有用であ
る。２つのコンテナーにはもちろん同種の弾薬を
収容してもよい。どちらにしても本発明によれば
従来の２倍の数の弾薬が火器自身に供給される。

本発明の、使用済みのコンテナーをコンテナー
接続部分より外部に放出可能とし、コンテナー移
送経路への戻しをなくすようにせることは非常に
有利である。従つて、発射後にからになつたコン
テナーを再充填ステーシヨンに戻さずに済むよう
にしたことによつて、特に迅速なコンテナーの交
換が可能になる。その理由は、発射後にからにな
つたコンテナーが火器からロツク解除された後に
例えばばね圧により簡単に側方に放出され、再装
填ステーシヨンから搬送手段により搬送されてく
る充填されたコンテナーの場所をあけるためであ
る。明らかなように、再装填ステーシヨンから火
器支持器へのこの一方通行によつて、充填された
コンテナーのより迅速な供給が可能になる。

本発明の好適な実施態様によれば、側部壁は複
式に形成され火器支持体をその間に保持し、両方
のコンテナーは火器支持体の水平な高角軸線上に
火器支持体にロツクされるようになつており、両
側の側部壁には、コンテナーを導入し必要ならば
導出するための閉止可能な開口を下面に、またか
らになつたコンテナーを放出するための閉止可能
な開口を外面に、それぞれ備えている。この構成
によれば、火器のいろいろの仰角位置において、
コンテナーが、複式の側部壁により保護された火
器支持体の領域にとどまることが可能になる。

水平に延長するコンテナー移送経路をチエーン
ハウジングないしはホイールハウジングの上方の
領域に、これと大体平行に配すると、非常に有利
である。

明らかなように、移送経路の上方において装甲
カバーに形成した２つの開口の間の間隔は、火器
支持体ないしは上記側部壁に至る搬送装置の間の
間隔に対応させる必要があり、その場合ターレツ
トは、充填されたコンテナーが移送経路から再装
填され得るように、火器支持体に配されたコンテ
ナー接続部分が上記開口と合致する回動位置にも
つて来る（但し同時に零高角位置でもある場合）
だけでよいことになる。

次に本発明の好適な実施例を示す図面を参照と
して更に詳細に説明する。

図示した実施例によれば、本発明による弾薬送
給装置は、遮蔽用の立上り側部壁４を有し旋回軸
線２の回りに回動自在な装甲ターレツト３を備え
た装甲車１に取付けられている。図面を見易くす
るために、装甲車１のうち装甲カバー５と側面装
甲６とキヤタピラー７とのそれぞれ一部のみが図
示されている。

側部壁４は、単に砲身１０と共に図示された火
器即ち砲９を担持する砲架８の支承部として用い
られている。砲架８は、第１図に示すように、コ
ンテナーとして形成されたパトローネマガジンを
側部に備えている。装甲車１の内部には、水平に
延長するコンテナー移送経路１２があり、この移
送経路１２の経路中には、コンテナー再装填ステ
ーシヨン１３があり、コンテナー再装填ステーシ
ヨン１３は、ターレツト３の或る回動状態では砲
架８に配されたコンテナー接続部分１５との或る
割出し位置に合致され、装甲カバー５の開口１４
の下方に配設されている。コンテナー再装填ステ
ーシヨン１３とコンテナー接続部分１５との間の
間隔は搬送装置１６例えばリフトにより連絡され
ている。

本発明によれば、装甲カバー５の開口１４，１
４′の下方において、移送経路１２中に、２個の
コンテナー再装填ステーシヨン１３，１３′があ
り、開口１４，１４′は砲架８の両側にあるコン
テナー接続部分１５，１５′と合致する位置に形
成してあり、更に２個のコンテナー１１，１１′
が砲架８の両側に取外し自在にロツクされ、放出
できるようになつている。

図示した実施例によれば、側部壁４は、複式に
構成され、即ち２つの側部壁半部分４′，４″を有
し、これらの半部分は砲架８をその間に保持して
いる。コンテナー１１，１１′は、水平な高角軸
１７のところで砲架８にロツクすることができ
る。側部壁４の半部分４′，４″は、コンテナー１
１，１１′を導入し必要ならば導出するための閉
止可能な開口１８，１８′を下面に有すると共に、
からになつたコンテナー１１，１１′を放出する
ための閉止可能な開口１９，１９′を外面に有し
ている。からになり放出されているコンテナー１
１，１１′は第２，３図に破線により図示されて
いる。閉止可能な開口１９，１９′は外方に開放
されるフラツプ２０，２０′を備えている。

図示した好適な実施例によれば、水平に延長す
るコンテナー移送経路１２は、キヤタピラーハウ
ジング２１の上方の領域に、これと大体平行に配
設されている。なお、上述した装甲カバー５は、
移送経路１２の上方に、２つの開口１４，１４′
を備えている。開口１４，１４′の位置は、装甲
ターレツト３と砲９の高角及び旋回角が予め設定
された位置にある時、コンテナー再充填ステーシ
ヨン及びコンテナー接続部分１５，１５′と各一
直線上になるような位置に配設されている。図示
した実施例の場合、この予め設定された位置は、
その旋回角が第２，３図では矢印Ｆ方向（装甲車
の長手軸線方向乃至走行方向）と直角をなす位置
である場合を示しており、また第３図で明らかな
ように高角は0゜である場合を示している。ここ
で、再装填のためには、開口１４，１４′及び開
口１８，１８′のカバーを開放することが必要で
あり、例えば２つのフラツプ２２を上方に開放
し、２つのフラツプ２３を下方に開放することが
必要である。第１図にはフラツプ２２及びフラツ
プ２３が図示されている。搬送装置１６（リフ
ト）の構造については、いろいろの可能性があ
り、これらの可能性は既知のもので、本発明の範
囲には含まれない。

なお、各々のキヤタピラーハウジング２１の上
方にコンテナー移送経路１２を、移送経路１２の
上方において装甲カバー５に形成した開口１４，
１４′と共に、２倍の量の弾薬が搬送されるよう
に配設することができる。この場合、コンテナー
交換の為に、装甲ターレツト３の一対のコンテナ
ー接続部分１５，１５′の一側又は他側が、装甲
ターレツト３の予め設定された旋回角位置におい
て割出される。即ち、この場合旋回角の互に180゜
隔たつた２つの位置において割出すことが出来、
一対のコンテナー再装填ステーシヨン１３，１
３′は一対のコンテナー接続部分１５，１５′と、
その一方及び他方の各位置の下方でそれぞれと一
直線上になる位置に設けられる。

コンテナー再装填ステーシヨン１３，１３′は、
例えばステーシヨン１３からはAP弾薬（対人弾
薬）のみが再装填され、ステーシヨン１３′から
はHE弾薬（高性能弾薬）のみが再装填されるよ
うに、弾薬の種類別に設計してもよい。

側部壁４の半部分４′，４″の外方に開放される
フラツプ２０，２０′は、好適には円形の形状と
し、砲９の砲身１０の可能な各々の高角位置にお
いてコンテナー１１，１１′の放出が可能となる
ように直径の値を定める。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による送給装置を備えたキヤ
タピラー駆動される装甲車の部分的な正面図であ
り、一部は断面によつて示す図、第２図は第１図
の上面図、第３図は第１，２図を矢印Ａの方向か
ら見た側面図である。 符号の説明、１……装甲車、３……装甲ターレ
ツト（回動自在なターレツト）、４……側部壁、
５……装甲カバー、８……砲架（火器支持体）、
９……砲（火器）、１１，１１′……コンテナー、
１２……コンテナー移送経路、１３……コンテナ
ー再装填ステーシヨン、１４，１４′……開口、
１５，１５′……コンテナー接続部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 火器支持体の支承部としての立上り遮蔽側部
   壁を備えた、回動自在なターレツトを有し、上記
   火器支持体は、コンテナーとして形成されたパト
   ローネマガジンをその両側の側部壁に担持し、装
   甲車の内部には、水平に延長するコンテナー移送
   経路が配設されており、該コンテナー移送経路中
   にはコンテナー再装填ステーシヨンがあり、 該コンテナー再装填ステーシヨンを、上記ター
   レツトの旋回角範囲における、上記火器支持体に
   配されたコンテナー接続部分の予め設定された位
   置の下方に設け、 上記コンテナー再装填ステーシヨンとコンテナ
   ー接続部分との間は装甲カバーの開口部を通じて
   搬送手段によつて連絡されるようにされた装甲車
   に弾薬を送給する弾薬送給装置であつて、 火器支持体の両側部壁にそれぞれ設けられ、１
   対のコンテナーをそれぞれロツク及び前記開口部
   と異なる排出口より放出する１対のコンテナー接
   続部を有し、装甲カバーの開口部下方で、かつ前
   記１対のコンテナー接続部が予め設定された位置
   にあるとき該１対のコンテナー接続部の下方に位
   置し、該コンテナー接続部及び上記開口部と一直
   線上になるようにコンテナー再充填ステーシヨン
   をそれぞれ設けたことを特徴とする弾薬送給装
   置。 ２ 側部壁４が複式に形成されて火器支持体８を
   その間に保持し、コンテナー１１，１１′が火器
   支持体の水平な高角軸線上において火器支持体８
   にロツクされ得るようになつており、両方の側部
   壁４′，４″の各々には、コンテナー１１，１１′
   を導入し必要ならば導出するための閉止可能な開
   口１８，１８′を下面に有すると共に、からにな
   つたコンテナー１１，１１′を放出するための閉
   止可能な開口１９，１９′を外面に有することを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の弾薬送給
   装置。 ３ 閉止可能な開口１９，１９′が外方に開放さ
   れるフラツプ２０，２０′を有することを特徴と
   する特許請求の範囲第２項記載の弾薬送給装置。 ４ 水平に延長するコンテナー移送経路１２をキ
   ヤタピラーハウジング２１の上方の領域にキヤタ
   ピラーと大体平行に配したことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の弾薬送給装置。 ５ 各々のキヤタピラーハウジング２１の上方に
   コンテナー移送経路１２を、その上方の装甲カバ
   ー５に形成した開口１４，１４′と共に配設した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の弾
   薬送給装置。