JPH024275Y2 - - Google Patents

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JPH024275Y2
JPH024275Y2 JP1985070040U JP7004085U JPH024275Y2 JP H024275 Y2 JPH024275 Y2 JP H024275Y2 JP 1985070040 U JP1985070040 U JP 1985070040U JP 7004085 U JP7004085 U JP 7004085U JP H024275 Y2 JPH024275 Y2 JP H024275Y2
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pulley
belt
metal belt
uneven surface
elastic
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JP1985070040U
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えばOA機器類等において使用さ
れるベルト式伝動装置の改良に関するものであ
る。
「従来の技術」 無端状ベルトを一組のプーリー間に掛装して、
動力を伝達する場合には、該ベルトとプーリーの
摩擦状態で、その伝動効率が決定されることは衆
知のところである。
この為、従来にあつては、実開昭53−36678号
公報に示す如く、プーリー全体をマグネツト体で
成形し、該マグネツトプーリーと金属ベルトを磁
気的に結合させることにより、両者間に摩擦力を
発生させる伝動装置が提供されている。
従つて、この従来の伝動装置にあつては、プー
リーをマグネツト体で成形しなければならないの
で、装置自体が自ずとコスト高となる嫌いはある
が、磁気的結合により、金属ベルトの空転を防止
して、伝動効率を向上させることが一応可能とな
る。
然し乍ら、従来の伝動装置は、マグネツトプー
リーの使用に伴い別の問題点を招来することとな
る。即ち、通常、マグネツトは、自己の磁極部分
において強い磁力を発揮するものであるから、プ
ーリー全体をマグネツト体で構成することは、該
プーリーの外周面の両端部分が磁極となるので、
これに応じて、金属ベルト自体の巾寸法を、該プ
ーリーの両端磁極間全域に掛装できる広巾に設定
しなければ、確実な磁気的結合が期待できなくな
る。従つて、上記装置に使用される金属ベルト
は、必要以上に巾寸法が広くなるばかりか、これ
に伴い、装置自体も自ずと大型化する問題点を有
している。
この為、例えば実開昭55−104152号公報に示す
改良型の伝動装置が提供されている。
この改良型の伝動装置は、具体的には図示しな
いが、一組のプーリー間に掛装される無端状に、
合成ゴムベルトを使用すると共に、プーリーの外
周面に先端が鋭利な多数の針状凸起体を付設し
て、該各針状凸起体を合成ゴムベルトの内側面に
突き刺すことにより、該合成ベルトとプーリー間
に摩擦力を発生させて、ベルトの空転を防止せん
とするものである。
「考案が解決しようとする課題」 依つて、斯る伝動装置にあつては、従来の如き
マグネツトプーリーを使用する必要がなくなるの
で、マグネツト体プーリーの使用に伴う上記問題
点を一応解決することはできるが、別に、新たな
技術的問題点を招来している。
即ち、当該伝動装置は、プーリーの外周面に先
端が鋭利な多数の針状凸起体を付設しなければな
らないので、この針状凸起体の付設加工が頗る大
変となる問題点を有すると共に、該針状凸起体の
突き刺さりにより、合成ゴムベルトが破断する恐
れが十分にあるので、該合成ゴムベルトの肉厚を
必要以上に厚くしなければならず、この結果伝動
効率が低下してしまう問題点をも併せて有してい
る。
又、斯る厚肉状の合成ゴムベルトを使用するこ
とは、特に小型化が要請される請密機器等に対し
ては、その大きさや取付状態から相当無理な面が
あるので、この改良型の伝動装置は、小型の機器
類には向かないと言う問題点も有している。
「課題を解決するための手段」 而して、本考案は、従来の課題を有効に解決す
るために開発されたもので、無端状の金属ベルト
と、該金属ベルトを掛装する一組のプーリーとか
らなるベルト式伝動装置を前提として、金属ベル
トの内側に極微細な凹凸形状面を形成すると共
に、一組のプーリー中、少なくとも一方のプーリ
ーを弾性体で成形し、該弾性プーリーの外周面に
上記金属ベルトの凹凸形状面を弾接触させる構成
を採用した。
「作用」 依つて、本考案にあつては、プーリーに先端が
鋭利な多数の針状凸起体を付設しなくとも、プー
リーを単なる弾性体で成形して、該弾性プーリー
に金属ベルトを掛装するだけで、該金属ベルトの
内側に形成されている極微細な凹凸形状面が、弾
性プーリーの外周面に確実に弾接触して、両者間
に理想的な摩擦力を効果的に発生させるので、ベ
ルトが空転する心配が全くなくなる。
「実施例」 以下、本考案を図示する実施例に基づいて詳述
すれば、該実施例に係る伝動装置にあつては、一
組のプーリー間に掛装される無端状ベルトに金属
ベルト1を使用することを前提として、第1図に
示す如く、該金属ベルト1の内側全域又は所定域
に、後述するプーリーの外周面に弾接触する極微
細な凹凸形状面2を積極的に形成することを特徴
とする。
尚、斯る凹凸形状面2の形成方法としては、無
端状の金属ベルト素材を順次内側から拡大して所
定寸法に仕上げる圧延加工の際に、圧延ローラの
表面に予め極微細な凹凸形状面を施しておき、該
圧延ローラと押付ローラ間で素材を加圧すること
により、ベルト1の内側面に極微細な凹凸形状面
2を連続して形成するか、域いはエツチングによ
り、ベルト1の内側面の全域を又は耐食被膜を介
して部分的に腐食して、腐食後に、これを電解研
磨して梨地状となして、該梨地状面を凹凸形状面
2として利用するか、更にはホーニング加工で金
属ベルト1の内側面に極微細な凹凸形状面2を形
成すること等が考えられるが、いずれの方法によ
つても、極めて簡単且つ均一に形成することが可
能となる。又、斯る凹凸形状面2の大きさの一例
を挙げれば、ベルト1自体の厚さが0.1〜0.2mm程
度の場合には、強度上の要請等から、該1/1000
〜50/1000mm程度となすことが好ましい。
他方、本実施例にあつては、第2図Aに示す如
く、上記金属ベルト1を掛装するプーリー3全体
を、金属ベルト1側の凹凸形状面2との接触で摩
擦力を発生させ易いゴム材料等からなる弾性体で
成形するか、或いは、第3図Aに示す如く、該弾
性プーリー3の外周にも、極微細な凹凸形状面4
を形成するものとする。尚、この凹凸形状面4の
形成方法としては、例えばシヨツトピーニング加
工法により、プーリー3の外周面を梨地状となし
て、該梨地状面を凹凸形状面4として利用するこ
とが考えられる。
依つて、前者の弾性体のみで形成された一組の
プーリー3,3間に、上記金属ベルト1を掛装し
て、動力を伝達する場合には、第2図Bに示す如
く、ベルト1の内側に形成されている極微細な凹
凸形状面2が、各弾性プーリー3の外周面に確実
に弾接触して、両者1,3間に理想的な摩擦力を
効果的に発生させるので、ベルト1が空転する心
配が全くなくなる。
又、後者の外周に凹凸形状面4が形成されてい
る一組のプーリー3,3間に、金属ベルト1を掛
装した場合には、第3図Bに示す如く、今度は、
ベルト1の内側に形成されている極微細な凹凸形
状面2と、各弾性プーリー3の外周に形成されて
いる極微細な凹凸形状面4同士が積極的に弾接触
して、両者1,3間に一層確実な摩擦力を発生さ
せるので、同様に、金属ベルト1の空転が有効に
防止されることとなる。
しかも、いずれの場合にあつても、プーリー3
自体が弾性体で成形されている関係で、ベルト1
側の凹凸形状面2との弾接触状態は、プーリー3
の外周面の変形により確実に保障されることとな
る。
尚、金属ベルト1を掛装する双方のプーリーに
は、同一構成のものを使用することが好ましい
が、一方のみに上記構成のプーリーを使用するこ
とも、実施に応じ任意であるし、又一方に前者の
プーリーを使用し、他方に後者のプーリーを使用
することも可能である。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、金属ベルトの内側に極
微細な凹凸形状面を形成すると共に、少なくとも
一方のプーリーを弾性体で成形し、該弾性プーリ
ー外周面に上記金属ベルトの凹凸形状面を弾接触
させることを特徴とするものであるから、改良型
伝動装置の如く、プーリーの外周面に先端の鋭利
な多数の針状凸起体を付設しなくとも、ベルトと
プーリー間に確実な摩擦力を発生させることが可
能となつた。
しかも、本考案における金属ベルトの凹凸形状
面は、プーリーの外周面に多数の針状凸起体を
個々に付設するものと異なり、例えば金属ベルト
素材の圧延加工等を利用して、金属ベルトの内側
に頗る簡単に形成することができるので、改良型
のものと比較すると、加工面の改善が大いに期待
できることとなつた。
その上、本考案にあつては、無端状ベルトに金
属ベルトを使用する関係で、ベルト自体の肉厚も
可能な限り薄くできるので、この点からも、伝動
効率の向上が期待できるばかりか、伝動装置自体
の小型化も達成できるので、特に小型化の要請の
強い機器類に対する伝動装置としては特に最適な
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に供される金属ベルト
を示す斜視図、第2図Aはプーリーの一例を示す
斜視図、同図Bはプーリーに金属ベルトを掛装し
た状態を示す要部拡大図、第3図Aはプーリーの
他例を示す斜視図、同図Bは同プーリーに金属ベ
ルトを掛装した状態を示す要部拡大図である。 1……金属ベルト、2……極微細な凹凸形状
面、3……弾性プーリー、4……極微細な凹凸形
状面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 無端状の金属ベルトと、該金属ベルトを掛装
    する一組のプーリーとからなるベルト式伝動装
    置において、金属ベルトの内側に極微細な凹凸
    形状面を形成すると共に、一組のプーリー中、
    少なくとも一方のプーリーを弾性体で成形し、
    該弾性プーリーの外周面に上記金属ベルトの凹
    凸形状面を弾接触させるように構成したことを
    特徴とするベルト式伝動装置。 (2) 上記弾性プーリーの外周に、金属ベルトの凹
    凸形状面と弾接触する極微細な凹凸形状面を形
    成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載のベルト式伝動装置。
JP1985070040U 1985-05-14 1985-05-14 Expired JPH024275Y2 (ja)

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JP1985070040U JPH024275Y2 (ja) 1985-05-14 1985-05-14

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JP1985070040U JPH024275Y2 (ja) 1985-05-14 1985-05-14

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JPS61186855U JPS61186855U (ja) 1986-11-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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