JPH0242515B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ゴルフクラブ、付属物等を収容し
また車輪支持部および車輪を非作動位置で収納す
る多数の仕切室に分割されたコンテナおよび引張
りハンドルを有し、車輪支持部がコンテナに取付
けられ作動位置にあるときコンテナの荷重をかけ
るようにコンテナに対して構成され、それにより
引張りハンドルの自由端が荷重から解放されるよ
うにした二輪ゴルフカートに関するものである。

種々の形式のゴルフカートが公知である。それ
らのゴルフカートは二つの主要な群に分類でき、
すなわち引張り棒のハンドル部分に荷重のかから
ないものと、クラブバツクに大体直接固定されそ
の結果引張りハンドルに相当荷重のかかるものと
に分類される。第１の型式のものは良好な安定性
を得るため横方向に折りたたむことができ従つて
折りたたんだとき非常にかさばる脚付の車輪支持
部を備えたゴルフカートであり、また第２の型式
はコンテナに着脱可能な車輪を備えたカートであ
る。これらのゴルフカートは重くはないがたたみ
込めるバツクおよびカートの着脱は複雑である。

この発明の目的は、上記の欠点がなくそしてそ
れ自体上記の二つの型式のカートの利点を備え、
すなわち車輪支持部の脚を広く動かすことがで
き、コンテナの荷重をかけることができ、それに
より簡単なハンドグリツプで車輪支持部をコンテ
ナ内へ引込めたりコンテナから引き出して直ちに
使用できるようにできるゴルフカートを提供する
ことにある。この目的は、引張り棒を二アーム付
レバーとして構成し、短かい方のアームが回動運
動の第１の部分に第１リンク仕掛に作用するよう
にされ、それにより車輪支持部をコンテナから引
き出すようにし、また車輪支持部が展開した位置
にあるとき各々車輪を支持した脚部を横方向に広
げたり一緒に引張たりするため引張り棒の回動運
動の第２の部分中車輪支持部を作動するように引
張り棒で作動する第２リンク仕掛を設けることに
よつて達成される。

この発明によるゴルフカートは第１〜４図に示
すように多数の仕切室に分割されたコンテナ１１
を有し、仕切室１２は車輪支持部およびその作動
機構を収納するようにされ、仕切室１３（第１
図）はゴルフクラブを収納するようにされ、また
仕切室１４（第２図）は種々の型式の付属物を収
納するようにされる。

第１図において仕切室１２内に示す車輪支持部
１５はフレーム１７から成り、このフレーム１７
に二つの脚部１８，１９が関節連結され、各脚部
１８，１９は車輪２０を支持している。それぞれ
の脚部はそれぞれ連接棒装置１８ａ，１８ｂ；１
９ａ，１９ｂから成り、それぞれ組合さつた車輪
に連結され、従つて車輪は常に互いに平行に保た
れる。

引張り棒２１は軸１６に支持されており、そし
て車輪支持部の仕切室の上方部分に沿つてのびる
ようにされかつ二アーム付レバーとして構成さ
れ、長い方のアーム２２はその自由端にハンドル
２３を備えており、また短かい方のアーム２４は
ピボツト２５を備えており、このピボツト２５に
ロツド２６が連結され、このロツド２６は引張り
およびスラストを受け得る。ロツド２６は第１リ
ンク仕掛２７に作用し、この第１リンク仕掛２７
は二つの関節アーム２８，２９から成つている。
関節アーム２８の一端はコンテナの固定壁部分３
１におけるブラケツト３０に支持されており、関
節アーム２８の他端は関節アーム２９に回動自在
に連結され、この関節アーム２９の他端は車輪支
持部のフレーム１７に回動自在に支持されてい
る。関節アーム２９は偏心案内部材３２を取付け
られており、この偏心案内部材３２は関節アーム
２９におけるスリツト３３または同等部内を変位
でき、この偏心案内部材３２を介して上述のロツ
ド２６は自由に変位できる。ロツド２６の他端は
第２リンク仕掛３４に関節連結され、この第２リ
ンク仕掛は関節アーム３５，３６を備えている。
ロツド２６の回動自在の連接点３７は関節アーム
３５，３６に対する共通ピボツトであり、これら
の関節アーム３５，３６は各々それらの端部にお
いて脚部１８，１９にそれぞれ回動自在に連結さ
れる。

第１リンク仕掛２７は圧力ばね３８によつて作
動され、この圧力ばね３８は固定止め部３９とリ
ンク仕掛２７との間に圧縮される。車輪支持部を
非作動位置に止めるためコンテナ１１には容易に
取りはずせる止め部材４０が設けられ、また車輪
支持部を伸ばした可動状態に保持するため引張り
棒２１に係止装置４１が設けられ、この係止装置
４１はコンテナにおける係止部４２と係合するよ
うにされ得る。

車輪支持部１５を第１，２図に示す非作動位置
から輸送作動位置へ回動すると、止め部材４０は
解放され、それにより車輪支持部全体はばね３８
による圧力でピボツト１６のまわりを回転し始め
コンテナ１１から伸長する。ばね圧力は、リンク
仕掛２７が完全には開かないように、すなわちリ
ンクアーム２８，２９がほぼ直線を成すように選
定される。引張り棒２１を第３，４図に示す位置
まで上方へ回動することによつて、ロツド２６は
車輪に対して変位され、それにより第２リンク仕
掛３４は作動され、そしてリンクアーム３５，３
６およびそれにより車輪支持部の脚部１８，１９
は伸長される。引張り棒２１のこの運動時にばね
３８は圧縮され、それによりリンク仕掛２７すな
わちリンクアーム２９を押圧し、それによつてリ
ンクアームは伸長した位置に留まる。

車輪支持部をコンテナ内に戻すのは逆の仕方で
行なわれる。引張りハンドルすなわ引張り棒２１
をまず係止部４２からはずしそして車輪に向う方
向に動かす。それにより脚部１８，１９は一緒に
動かされ、そしてばね３８は負荷を解放され、こ
うして車輪支持部をコンテナに向う方向に押すこ
とによつてリンク仕掛２７は内側へ曲がり、そし
て車輪支持部はコンテナの仕切室１２内へ回動さ
れ得る。この折りたたみ操作時にばね３８は再び
圧縮され、そして車輪支持部が再び解放するのを
防ぐため止め部材４０が操作される。第１リンク
仕掛２７を内側へ容易に曲げることができるよう
にするため、有利にはリンクアーム２８，２９は
伸長時に互いに180゜からほんのわずか異なる鈍角
を成すようにされる。

第５〜８図にはこの発明によるゴルフカートの
変形実施例を示し、この変形実施例は第１〜４図
に示す実施例とは主として車輪支持部を動かす操
作機構の構造の点において異なつている。

この変形実施例における構成要素および細部の
うち前述の実施例と同様な部分は同じ番号で示
す。

第５〜８図に示すゴルフカートは、車輪２０を
備えた車輪支持部１５、ゴルフクラブ、付属物等
を収納するようにされた多数の仕切室１２，１３
に分割されたコンテナすなわちバツク１１を有し
ている。

軸１６はコンテナ１１の上方部分に嵌合され、
そしてこの軸には車輪支持部フレーム１７の上方
端および引張り棒２１の長いアーム２２が回動自
在に支持されている。引張り棒は反対側端部に引
張りハンドル２３を備え、この引張りハンドル２
３は折りたたんだ状態では第５図に見られるよう
に仕切室１２内の車輪２０の空所に保持される。

引張り棒２１はまたこの場合長いアーム２２と
短かいアーム２４とを有し、短かいアーム２４は
上記軸１６の外側にのびそしてカートの車輪支持
部の操作機構の第１リンク仕掛５０の第１リンク
５１に作用するように構成されている。

この第１リンク仕掛５０は、引張り棒がカート
の車輪間の非作動収納位置から完全にのびて使用
できる作動位置まで動かされるとき引張り棒によ
るゴルフカートコンテナ１１における仕切室１２
内へのおよび仕切室１２外への車輪支持部１５の
動きを制御するようにされる。従つて第１リンク
仕掛は三つのリンク５１，５２，５３を有し、こ
れらのリンクは全て共通ピボツト５４のまわりに
回動自在に設けられている。第１リンク５１の反
対側端部は上記で述べたように引張り棒の短かい
アーム２４の端部に回動自在に連結され、また第
２リンク５２はコンテナ１１の固定点に回動自在
に連結され、さらに第３リンク５３は共通ピボツ
ト５４に相対した端部で車輪支持部１５のフレー
ム１７に回動自在に連結される。従つてピボツト
５４は浮動であり、車輪支持部に対するこのピボ
ツトの位置は引張り棒の実際の位置によつて決ま
る。第６図において引張り棒が収納された非作動
位置にあるときのピボツト５４およびリンク５
１，５２，５３の位置を実線で示し、また引張り
棒を中間位置まで展開したときのピボツト５４お
よびリンク５１，５２，５３の位置を仮想線で示
す。第７，８図は第５，６図に相応した図面であ
り、引張り棒（その一部だけを示す）は最も伸長
した位置すなわち輸送作動位置に動かされてい
る。

引張り棒２１の長いアーム２２はピボツト５５
を備え、このピボツト５５にロツド５６の一端が
回動自在に連結され、そしてこのロツド５６の他
端は第２リンク仕掛５７に回動自在に連結され、
この第２リンク仕掛５７は車輪支持部の車輪装着
脚部１８，１９を横へ動かすようにされている
が、この横方向への動きは、車輪支持部が仕切室
１２内の非作動収納位置から展開されるまで開始
されてはならず、こうして車輪２０はコンテナの
側壁から完全に自由となり、脚部１８，１９を横
方向へ動かすことができる。

第２リンク仕掛５７は二つのリンクアーム５
８，５９から成り、これらのリンクアームは共通
ピボツト６０のまわりを回動でき、そしてこのピ
ボツト６０にはロツド５６の反対側端部が回動自
在に連結されている。二つのリンクアーム５８，
５９の共通ピボツト６０から離れた端部は車輪支
持部１５の脚部のそれぞれに回動自在に連結さ
れ、そして引張り棒をその軸１６を中心として回
動させると、ロツド５６は共通ピボツト６０に作
用し、それによりリンクアーム５８，５９は互い
に鋭角を成す第５図に示す位置からそれらがほぼ
整列する第７図に示す位置へ動かされることにな
り、第７図の状態では車輪支持部の脚部１８，１
９は最大限に展開される。

引張り棒の長いアーム２２におけるピボツト５
５は、引張り棒を仕切室１２内の収納位置から引
き出すと同時に動き始め、それによりアーチ形通
路６１に沿つて動かされるが、このアーチ形通路
６１は、この運動の最初の部分においてピボツト
５５が最初の位置からの距離をほとんど増大また
は減少しないようにされ、従つて車輪支持部１５
の全体が仕切室１２から第６図に一点鎖線で示す
中間位置へ動くまで車輪支持部の脚部１８，１９
は横方向へ動き始めず、車輪支持部１５を中間位
置まで動かすのは引張り棒の運動の最初の部分に
おいて第１リンク仕掛５０に作用する引張り棒の
短かいアーム２４によつて行なわれる。この運動
の第２の部分中には車輪支持部は第８図に示す位
置へ動かされ、そして車輪２０およびその支持脚
部１８，１９は同時に第７図に示す位置（第８図
に相応する）から離れて動く。

引張り棒２１は係止装置４１を備え、この係止
装置４１はコンテナ内に設けられた係止部４２に
係合してゴルフカートを輸送状態に係留するよう
にされる。

第９図には第５〜８図によるゴルフカートを輸
送作動状態で概略側面図で示す。第９図に示すよ
うに、引張り棒２１は引張りハンドル部分２１ａ
を備えており、この引張りハンドル部分２１ａは
ハンドル２１ａで終端しており、このハンドル２
１ｂは引張り棒の長手方向に垂直に曲げられてい
る。ハンドル部分２１ａはさらに引張り棒に対し
て回転でき、この目的で第１０図に示すような仕
方で引張り棒２１に固定される。

引張り棒に対して種々の角度位置に引張りハン
ドル２１ｂを配置できることによつて、任意の特
定の時間における要求に最も適した位置に垂直ハ
ンドル２１ｂを配置することができる。従つてハ
ンドル２１ｂを実線で示すように配置するのが望
ましいが、カートを右手または左手で引張るため
には２１ｃで点線で示すようにハンドルを配置す
るかまたは２１ｄで一点鎖線で示すように上向き
に配置して管状ハンドル端部に日がさ、雨がさ６
３等を装着できるようにすることができる。

第１０図には引張り棒２１とそのハンドル部分
２１ａとの間の回転可能な連結部の好ましい実施
例を示す。引張り棒２１にはコイルばね６４が設
けられ、このコイルばね６４は固定止めと引張り
ハンドル２１ａの端部との間に配置され、ハンド
ル２１ａの端部は引張り棒に連結されている。引
張り棒２１の端部に隣接して保持部材６５が嵌合
され、この保持部材の内方端には多数の半円形開
口６６が設けられている。このスリーブを通る引
張りハンドルはスリーブ６５の反対側端部までの
びた端部に軸６７を備え、この軸６７は保持部材
６５における直径上相対した開口６６内に入るよ
うにされている。コイルばね６４は引張りハンド
ル２１ａを保持部材に対して押圧しそれにより引
張りハンドル２１ｂを引張り棒の残りの部分に対
して任意の位置に保持するようにされる。上述の
ように構成することによつて、ハンドルを内方へ
押すだけでハンドルを簡単かつ信頼できる仕方で
位置決めすることができ、すなわちばね作用に抗
して軸６７は開口から離れて動き、引張りハンド
ル２１ａを所望の位置へ回転させることができ、
こうして引張りハンドルにおける力は解放され、
ばね６４により軸を再び開口に係合させることが
できる。

この発明は上述の図示実施例には限定されず、
特許請求の範囲内で相当変更することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は非作動状態すなわち車輪支持部をコン
テナ内に収納した状態におけるこの発明によるゴ
ルフカートを示す側面図、第２図は車輪支持部を
展開状態で一点鎖線で示す第１図の線−に沿
つた縦断面図、第３図は車輪支持部を展開した状
態で示す第１図と同様な図、第４図はゴルフカー
トを輸送作動状態で示す部分断面側面図、第５図
はこの発明によるゴルフカートの変形実施例を示
す第１図と同様な図、第６図は車輪を収納した非
作動状態において実線でまたコンテナから引き出
した中間位置において仮想線で示す第５図による
ゴルフカートの断面図、第７図は車輪支持部を展
開した作動状態で示す第５図に相応した図、第８
図は車輪支持部を完全に展開した作動状態で示す
ゴルフカートの部分断面側面図、第９図は、車輪
支持部が完全に展開した状態にあり、また引張り
ハンドルを種々の位置に示ししかもハンドルにか
さを装着した輸送状態におけるこの発明によるゴ
ルフカートの側面図、第１０図は引張り棒とその
引張りハンドルとの間の連結部分を示す部分断面
図である。 図中、１１：コンテナ、１２，１３，１４：仕
切室、１５：車輪支持部、２０：車輪、２１：引
張り棒、２７：第１リンク仕掛、３４：第２リン
ク仕掛。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ゴルフクラブ、付属物、車輪支持部および車
   輪引張り棒を収納する多数の仕切室に分割された
   コンテナを有する二輪ゴルフカートにおいて、長
   短二アームから構成される引張り棒が車輪支持部
   に枢着され、収納状態から走行状態に移行する
   際、前記引張り棒の回転運動の第１の部分におい
   て前記短いアームの作用をうけて前記車輪支持部
   を前記仕切室から引出すように作用する第１リン
   ク機構を備え、また前記引張り棒の回転運動の第
   ２の部分において仕切室から引出された位置にあ
   る前記車輪支持部の脚部を互いに離すように作用
   する第２リンク機構を備え、走行状態から収納状
   態に移行する際、前記第１および第２リンク機構
   は逆の順序で作用することを特徴とする二輪ゴル
   フカート。 ２ 第１リンク機構が二つの回転自在に連結され
   た関節アームを有し、その一方のアームがコンテ
   ナにリンク結合され、他方のアームが車輪支持部
   にリンク結合され、偏心案内部材をうけ入れる案
   内溝が一方のアームに沿つて設けられ、引張り棒
   の短いアームにリンク結合されるロツドが前記偏
   心案内部材内で自由に変位できるように構成さ
   れ、また第１リンク機構を作用させるため前記ロ
   ツドに沿つてばねが嵌合された特許請求の範囲第
   １項に記載の二輪ゴルフカート。 ３ 第２リンク機構が互いに回動自在に連結され
   る二つの関節アームを有し、各アームが車輪支持
   部の脚部の各々に回動自在に連結され、引張り棒
   の短いアームにリンク結合されるロツドがその反
   対側端部で第２リンク機構のアームに対するピボ
   ツト点にリンク結合された特許請求の範囲第１項
   または第２項に記載の二輪ゴルフカート。 ４ 第１リンク機構が共通ピボツト点のまわりを
   回動できる三つのリンクを有し、各リンクが反対
   側端部でそれぞれコンテナ、引張り棒の短いアー
   ムおよび車輪支持部にリンク結合され、引張り棒
   の短いアームに結合されたリンクが引張り棒の運
   動中共通ピボツト点を車輪支持部に向かう方向お
   よび車輪支持部から離れる方向に変位させるよう
   に構成された特許請求の範囲第１項に記載の二輪
   ゴルフカート。 ５ 前記第２リンク機構が二つの回転自在に連結
   されたアームを有し、各アームが車輪支持部の脚
   部の各々に回動自在に連結され、これら二つのア
   ームに対するピボツト点と引張り棒の長いアーム
   との間にロツドが設けられ、前記ロツドは引張り
   棒の長いアームに引張り棒の回動運動の前記最初
   の部分において前記第２リンク機構は前記車輪を
   離すように開放されず、前記回動運動の前記第２
   の部分において前記第２リンク機構は開放して車
   輪を離すような位置に取付けられた特許請求の範
   囲第１項または第４項に記載の二輪ゴルフカー
   ト。 ６ 引張り棒がハンドル部分を備え、前記ハンド
   ル部分の端部は引張り棒の長手方向に垂直になる
   ように構成され、また前記ハンドル部分は引張り
   棒の他の部分に回動自在に連結され、引張り棒に
   対して異なつた回転位置に係止できるように構成
   された特許請求の範囲第１項に記載の二輪ゴルフ
   カート。 ７ ハンドル部分が引張り棒の長い方のアームに
   対し四つの別の回転位置に係止できるように構成
   された特許請求の範囲第１項に記載の二輪ゴルフ
   カート。