JPH0242162Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

この考案は繊維の中でも最も比重が軽く（0.91
で水り浮く）吸水率０％のポリプロピレン繊維の
不織布を底部に使い、足胛及足首部にこれ亦比重
が軽く（1.0）、水分率1.0％以下と云うポリウレ
タンゴム（SPANDEX）を交編織した布（ポリ
ウレタン繊維＝“Spandex”とはアメリカの「繊
維製品表示法」では「85％以上の重量のポリウレ
タンセグメントを有する長鎖状高分子からなる繊
維を“SPandex”と云う」と定義されており、
わが国では“スパンデツクス”という呼称も広く
使用されている。 ポリウレタン繊維はその性質上一般に100％使
いの製品はなく、用途により他の繊維に混ぜて使
用されており、特にナイロンなどで被覆した糸を
編んだり、織つたりした弾力性に富んだ布が使わ
れ、用途としてはプランジヤー、ガードル、コル
セツト等のフアンデーシヨン類や肌着、セータ
ー、水着などに利用されている）、共に耐塩水性
の材質即ちこれらの化学性能を活用した、水中利
用に最も好都合な履物である。 従来は海水浴の際、全て裸足で、盛夏灼熱の砂
浜は足の裏がとても熱く歩き難い（プールサイド
のコンクリートも然り）し、泳いでは岩や貝殻で
足傷をする。無理に履物を履いては泳ぎ難らいこ
とは周知の通りで、従来如何なる履物も、水泳に
は不都合であつた。仮に足袋を用いた場合、一度
水中に入れば、材質上、吸水率が高く、繊維が膨
潤する為、水抜けが容易でなく、含水抵抗が強
く、重くて泳ぐのみか歩くにも余分な力が必要で
ある。又、海浜履にスポンヂぞうりやゴムぞうり
等があるが、砂浜では砂が弾ね上つて歩き難く、
泳ぐ時には水際で脱がなければならないし、放置
すれば盗難に会う。 この考案に依る履物は、全体の比重が軽るい故
通常空気中で履いて居ても、足首に良くfitして
履心地感がなく（裸足で歩く感じ）、水中では共
に吸水性がないので、水圧を殆んど感じないで泳
ぐことが出来る、（両材質が水分を受け付けない
故、足を動かす度に余分な水は抜けてしまうので
足が軽く動く……実験に基く）又水から揚がる
際、空気中で一歩、踏み出すとき、体重により、
底部に含ました水は排出するので即時に元の軽さ
になる。（PPの熱伝導率2.1〜33＝〔10^-4cal／sec
cm²℃〕でスチロール並）足首にfitさせるために
利用するSpandexに対し、従来のゴムでは弾力性
に差位があるし、加硫加工に依つては比重が重く
なる。

【表】 この履物は海浜、河川、プール等の水泳のみな
らず魚釣用として苔、水ぬれに依る滑り止め効果
もあり又色彩、デザインに依り海浜フアツシヨン
や他のスポーツ用としても応用大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図、第２図は底裏平面図。 １は足胛、足首部、２はポリプロピレンの不織
布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部にポリプロピレン繊維の不織布を使い足胛
   及足首部にポリウレタンを一部少量のナイロン等
   と交編織した布を用いて縫製した海水靴。