JPH024199Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ・ 産業上の利用分野 本考案は、ガスコツクを組み込んだカランボツ
クスとかプレートの取付用穴を壁内に確保するた
めの形成具に関するものである。

・ 従来技術とその欠点 家の建築においては、通常ガスとか水道の配管
を行つたのち壁を施工するため、壁施工前にカラ
ンボツクスと同形、同寸の枠（ボツクス）を壁の
中に埋め込んでおき、この枠を取り外ずすことに
より壁面に開口部を設けてこの開口部内にカラン
ボツクスを取り付けるようにしているが、壁から
枠を取り外す際に、壁が脆いと開口部の周縁が崩
れてしまう。この崩れた跡は、あとで修復するよ
うにしているが、一度崩れた跡は元通りに修復す
ることは非常に難しい。

・ 本考案の目的 本考案は、壁を崩さずに取り出すことの出来る
カランボツクス取付用穴の形成具を提案するのが
目的である。

・ 本考案の構成 本考案は、上記目的を達成するために、縦方向
に長い四角形状の枠体をその中央において左右に
二分割することにより左枠と右枠を構成し、この
左枠と右枠とを後方において弾性板により連結す
ると共に左枠と右枠の夫々の内側に連結板を取り
付け、この連結板の一方にはネジ孔を設けると共
に他方の連結板には前記長孔に対向する固定する
ことができるように構成して成るカランボツクス
取付用穴の形成具を提案する。

上記形成具は、壁を施工する際に、あらかじめ
カランボツクスを取り付けるべき位置に固定して
おき、壁の施工後ネジを緩めて左右の枠を中心方
向に寄らせて巾を狭めてから引き抜くのである。
このようにすると、形成具は壁内からスムーズに
抜け出るので、カランボツクス取付用の開口部の
縁を崩したりすることはない。

・ 実施例 第１図は上記本考案に係る形成具を示し、１は
縦方向に長い四角形の枠体にして、この枠体は、
中央において左右に二分割することにより左枠２
と右枠３を構成し、内部中央であつて上下に夫々
重なり合うように連結板４，５を取り付けた構成
である。

６は前記左枠２と右枠３とをその後方において
一体に連結している弾性板にして、この弾性板は
左枠２と右枠３とは常に中心方向に引き寄せる弾
性作用を有し、実施例の場合には、一枚の板金を
折り曲げて左枠２、右枠３、弾性板６を一体にし
た構成である。

７はネジにして、このネジ７を連結板４のネジ
穴８ａに連結板５に設けた孔８を介してねじ込む
こむことにより連結板４，５、左右枠２，３が固
定される。実施例に係る形成具は以上の如き構成
から成り、ネジ７を弛めて枠体１の巾を取り付け
るべきカランボツクスの巾に合せ、これを第３図
に示すように弾性板６を利用して固定木９に固定
してから壁の施工を行う。

壁の施工後カランボツクスを取り付けるために
枠体１を壁から引き抜くには、先ずネジ７を弛め
て取り外すと左枠２と右枠３は弾性板６の作用に
より、第２図に示すようにその巾がＬからL′と小
さくなる。このようにしてから枠体１を引き抜く
のである。

・ 本考案の効果 本考案は以上のように、枠体１を左枠２と右枠
３に分離し、この左右の枠２，３を弾性板６によ
り中心方向に寄せるように構成したので、形成具
を壁から引き抜く際に、形成具を開口部縁に接触
させないことができる。

よつて、開口部の左右の縁を崩す心配がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る形成具の斜視図、第２図
は枠体の巾が狭くなつた状態の形成具の斜視図、
第３図は壁施工前にあらかじめ形成具を固定木に
固定しておく状態の斜視図である。 １…枠体、２…左枠、３…右枠、４，５…連結
板、６…弾性板、７…ネジ、８…孔、８ａ…ネジ
孔、９…固定木。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦方向に長い四角形状の枠体をその中央におい
   て左右に二分割することにより左枠と右枠を構成
   し、この左枠と右枠とを後方において弾性板によ
   り連結すると共に左枠と右枠の夫々の内側に連結
   板を取り付け、この連結板の一方にはネジ孔を設
   を設ける共に他方の連結板には孔を設けてネジに
   より固定することができるように構成して成るカ
   ランボツクス取付用穴の形成具。