JPH0241970Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ａ 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案に係る消火具を収納できる受話器置台
は、一般家庭に於いて電話機の近くに設置し、他
の人を呼出し中に受話器を置いておき、火災時に
は内部に収納した消火具を取り出すと同時に、受
話器に向つて火災発生を知らせる音声を発する。

（考案の背景） 火災の初期消火を行なうので、小型の消火具が
広く使用されている。ところが、消火具のように
極くまれにしか使用しない物品は、その収納場所
を記憶していない場合が多く、いざ火災が発生し
た場合に消火具を捜し出すまでに時間を要する場
合が多い。

一方、家庭で発生する火災の原因中に、主婦の
長電話に伴う天ぷら油の過熱により発生するもの
が相当含まれる。

本考案は上述のような事情に鑑みてなされたも
のである。

ｂ 考案の構成 本考案の消火具を収納できる受話器置台は、第
１図に示すように構成されている。第１図に於い
て、１は消火具収納ケースで、小型（市販のスプ
レー式殺虫剤程度の大きさのもの）の消火具２を
第２図に示すように収納できるような大きさを有
する。この消火具収納ケース１の開口縁部に蝶番
により１側縁を枢着した蓋３の上面中央部には受
話器受４を設けている。蓋３の内部には従来の受
話器置台の場合と同様にオルゴールを収納し、上
記受話器受４に受話器を載せた場合にこの受話器
受４が図示しないばねの弾力に抗して少し下降
し、このオルゴールが鳴るようにしている。

又、消火具収納ケース１の隅部或は底部には、
消火具２を採り出すため蓋３を開けた場合に、火
災の発生を音声で知らせる音声発生機が内蔵され
ている。この音声発生機は、第５図に示すよう
に、小型テープレコーダ、固体録音素子等の録音
部５とこの発音部５に電力を供給するための電源
６、蓋３を開いた場合にのみ接点を閉じて上記録
音部５に通電するスイツチ７、及び録音部５に録
音された音声を出すスピーカー８とから成つてい
る。録音部５には、火災が発生したことを表わす
言葉及び受話器置台を設置している家の住所等、
消防車を呼ぶ為に必要な事項を録音しておく。

このように構成された本考案の消火具を収納で
きる受話器置台は、電話機の近くに置き普段は通
常の受話器置台と全く同様にして使用する。

電話中に火災の発生に気が付いた場合は、蓋３
を開いて消火具収納ケース１から消火具２を取り
出し、この消火具を用いて火災の初期消火を行な
う。この際、蓋３を開くことにより第３図のスイ
ツチ７が閉じられ、録音部５に通電されるため、
スピーカー８から火災の発生を知らせる音声が発
せられる。このため、受話器を電話機本体に置か
ず、そのまま受話器置台の近くに放置すれば、電
話の相手に火事であることを知らせて、消防車を
呼んでもらうことができる。又、電話中でない時
に火災の発生に気が付いた場合、蓋３を開いて消
火具を取り出すとともに、蓋３を開いたままの受
話器置台の近くに受話器を置き、ダイヤルで119
番を回してから消火作業を行なえば、消火作業に
早くかかることができ、しかも気が動転している
場合でも消防署に火災の発生場所等の必要事項を
確実に知らせることができる。

ｃ 考案の効果 本考案の消火具を収納できる受話器置台は以上
に述べた通り構成され使用されるが、消火具を設
置場所のはつきりしている電話機の近くに置いて
おけるため、火災発生時に消火具を捜し出すのに
時間を要することがなく、有効な初期消火を行な
うことができ、しかも外部の者に電話で火災の発
生を容易かつ確実に知らせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の消火具を収納できる受話器置
台を示す斜視図、第２図はこれの蓋を開いた状態
で示す斜視図、第３図はこれに組込む音声発生機
の回路図である。 １：消火具収納ケース、２：消火具、３：蓋、
４：受話器受、５：録音部、６：電源、７：スイ
ツチ、８：スピーカー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 消火具収納ケースの開口に設けた蓋の上面に受
   話器受を設け、上記消火具収納ケース内には蓋を
   開くことにより録音部に通電し、スピーカーから
   火事の発生を知らせる音声を発する音声発生機を
   設けて成る消火具を収納できる受話器置台。