JPH0241826Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、コンセントに関するものである。

〔背景技術〕

電話コンセント等のコンセントは、ボデイとカ
バーとからなり、ボデイを、ねじを利用して取付
面に取付け、ついでカバーをそのボデイに装着す
るようになつている。この場合、ねじはコンセン
トとは別に包装されており、施工の際にその包装
を破いてねじを取り出し施工するようになつてい
る。しかしながら、このようにコンセントとは別
に、ねじを包装することは包装作業が煩雑にな
り、また施工時にねじを紛失したりするため、コ
ンセントに一体的に設けておくことが望ましい。
このようにねじをコンセント等の電気器具に一体
的に設けることは、例えば第１図に示すように照
明器具の器具本体１に一対の切り起こし保持片２
を設け、この一対の切り起こし保持片２の間にね
じ３を圧入して取付けるということが行われてい
る。４はねじ取付穴である。そして、このように
して器具本体１に取付けられたねじ３は、施工時
には第２図に示すように一対の切り起こし保持片
２から外され、ねじ取付穴４に挿入され器具本体
１を取付部に取付けるようになつている。しかし
ながら、このように一対の切り起こし保持片２を
設けて、ねじを取付ける場合には、切り起こし保
持片２の形成に手間がかかるという問題が生じて
いる。また、一対の切り起こし保持片２の間に正
確にねじ３を圧入しないと、ねじ３が脱落すると
いうような問題を生ずる。すなわち、ねじ３は先
端に向かうにしたがつて細くなつており、その細
いところを一対の切り起こし保持片２の間に位置
決めすると輸送等の際にねじ３が脱落してしま
う。

〔考案の目的〕

この考案は、ねじ取付部の形成に手間がかから
ず、かつねじを脱落させることなく一体的に保持
しうるコンセントの提供を目的とするものであ
る。

〔考案の開示〕

上記の目的を達成するため、この考案のコンセ
ントは、ボデイの裏面に、コンセント取付ねじ
が、その長手方向に沿う一側部を、ボデイの裏面
に突出しているコンセント部品装着部の壁面に当
接させ、他側部を、上記コンセント部品装着部に
対峙して設けられた弾性係止片に係止して着脱自
在に取付けられているという構成をとる。

つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。

第３図ないし第６図はこの考案の一実施例を示
す。すなわち、このコンセントは栓刃差込口５を
有するカバー６を、その栓刃差込口５に対応する
受刃収容凹部７が設けられているボデイ８に、ね
じ９とねじ穴１０を利用して取付けて構成され
る。この場合、ボデイの四隅には、取付穴１１が
設けられており、この取付穴１１にねじ１１ａを
差し込んでボデイ８を取付部に取付けるようにな
つている。注目すべきは、ボデイ８の裏面図であ
る第５図およびその部分的断面図である第６図に
示すように、ボデイ８の裏面に突出している受刃
収容凹部７の、その一側面と、ボデイ８の裏面の
周囲に設けられた枠部１２との間に形成された溝
部１３を、ねじ収容凹部１３に利用し、ここにボ
デイ８取付用ねじ１１ａを着脱自在に取付けるよ
うにしていることである。すなわち、このねじ１
１ａは、その長手方向に沿う一側部を、ボデイ８
の裏面に突出している受刃収容凹部７の壁面７ａ
に当接し、他側部を、この受刃収容凹部７に対峙
して設けられた弾性係止片１４に係止して着脱自
在に取付けられている。この場合において、ねじ
収容凹部１３の底面には、第７図に示すように、
一端がねじ１１ａの頭部１１a′のテーパ面に合わ
せて形成されているねじ頭支受台１５と、ねじの
先端を支えるねじ先端支受台１６とが設けられて
おり、それによつてねじ１１ａが水平に保持され
るようになつている。そして、ねじ頭支受台１５
に設けられたテーパ部と、ねじ穴形成凸部１７の
壁面とにより、ねじ頭部１１a′が自動的に適正位
置に保持されるようになる。また、このように、
ねじ穴形成凸部１７とねじ頭支受台１５との間に
ねじ１１ａの頭部１１a′が位置することにより、
ねじ１１ａの長手方向に対するずれが防止され、
保持状態が強固に保たれるようになる。しかも、
ねじ１１ａは受刃収容凹部７の壁面７ａを利用し
てその一側部が固定されるため、弾性係止片１４
は片側だけでよくなり、弾性係止片１４を設ける
手間が少なくなる。そして、ねじ１１ａの装入に
際して、この受刃収容凹部７の内壁面７ａに沿つ
てねじ１１ａを装入すると、この内壁面７ａとね
じ頭支受台１５、ねじ穴形成凸部１７のガイド作
用により、ねじ１１ａが自動的に適正位置に装着
されるようになる。

第８図ないし第１０図は他の実施例を示してい
る。この実施例は、一対のねじ１８を、その先端
部をコンセントのほぼ中央部で付き合わせた状態
で保持し、かつねじ１８の頭部１８ａを枠部１９
で位置決めするようになつている。それ以外は前
記の実施例と同じであるので同一もしくは相当部
分に同一符号を付して説明を省略する。

なお、上記の実施例はいずれも電話コンセント
について説明しているが、この考案は電話コンセ
ント以外のコンセントにも適応しうるものであ
る。

〔考案の効果〕

この考案のコンセントは、以上のように構成さ
れているため、弾性係止片が一方のみでよくな
り、弾性係止片の形成の手間が省けるようにな
る。また、ねじをコンセント部品装着部の壁面に
沿つて装入することにより自動的にねじが適正位
置に保持されるようになるため、ねじを脱落させ
ることなく一体的に保持しうるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例の説明図、第３図
はこの考案の一実施例のカバーの平面図、第４図
は同じくそのボデイの平面図、第５図は同じくそ
のボデイの裏面図、第６図は第５図の部分的断面
図、第７図は同じく第５図の要部の説明図、第８
図は他の実施例のカバーの平面図、第９図はその
ボデイの平面図、第１０図は同じくそのボデイの
裏面図である。 ８……ボデイ、１１……取付穴、１１ａ……ね
じ、１３……ねじ収容凹部、１４……弾性係止
片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ボデイの裏面に、コンセント取付ねじが、そ
   の長手方向に沿う一側部を、ボデイの裏面に突
   出しているコンセント部品装着部の壁面に当接
   させ、他側部を、上記コンセント部品装着部に
   対峙して設けられた弾性係止片に係止して着脱
   自在に取付けられていることを特徴とするコン
   セント。 (2) コンセント部品装着部が受刃装着部である実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のコンセン
   ト。