JPH024154Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は藺草泥染装置に関するものである。

「従来の技術」 従来、刈取藺草を裸のまま泥水槽に浸漬させて
泥染作業を行うものであつた（実公昭54−5845
号）。そのため労力を要し、泥染後乾燥工程に移
行させるにも労力を要し、汚が附着して不清潔と
なり、作業能率に支障を生じたものである。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は刈取藺草をコンテナーに収容し、コンテ
ナーのまま泥水に簡便に浸漬することのできる泥
染装置を得ようとするものである。

「問題点を解決するための手段」 本案は泥水タンクの下部と藺草コンテナー収容
室の下部とを泥水流通路で接続し、同収容室には
上記流通路の上部にコンテナー出入開閉扉及び泥
水流通床を有し、上記タンクの上部に空気圧入装
置及び抜気装置を接続してなる藺草泥染装置によ
つて構成される。

「作用」 従つて抜気装置７を開いて泥水タンク１に泥水
を収容すると、泥水は上記流通路３からコンテナ
ー収容室２の下部に進入し第１図に示すように同
タンク１及び収容室２において同一水位に保持さ
れる。この状態においてコンテナー収容室２の上
記開閉扉４を開いて同室２内に設けた上記流通床
５上に藺草収容コンテナー１８を載せて上記開閉
扉４を密閉する。そして上記抜気装置７を閉じ空
気圧入装置６を動作させると上記タンク１の上部
から圧縮空気が進入しタンク１内の泥水面２７を
下降させる。そのためタンク１内の泥水は上記流
通路３及び流通床５を通過して上記収容室２内の
泥水面２７′が上昇し上記コンテナー１８を泥水
内に浸漬させ、コンテナー１８内の藺草１９も泥
水に浸漬して泥染される。その後抜気装置７を開
くとタンク１内の気圧が収容室２内の気圧（大気
圧）と一致し収容室２内の泥水面２７′は上記流
通床５の下方に下降する（両泥水面２７，２７′
の水位は一致する）から開閉扉４を開き内部のコ
ンテナー１８を収容室２外に搬出しコンテナー１
８のまま乾燥工程に移送し、上述の動作を繰返す
ものである。

「実施例」 泥水タンク１と藺草コンテナー収容室２との底
面を同一水準に一体に形成し、両者１，２の境界
部を隔壁８で仕切つて同隔壁８の下部に泥水流通
路３を形成する。この流通路３の上部には同収容
室２の内部に泥水流通床５を設け、その上部側面
にコンテナー出入開閉扉４を設ける。この開閉扉
４は収容室２側に設けた水密戸当９に密着して水
密に閉塞され、収容室２の上面は開放される。上
記流通床５はすのこによつて形成すると良い。泥
水タンク１の上面には空気圧入装置６を配管１０
によつて接続し、同配管１０に３方弁１１を介設
し、同３方弁１１の一端を大気に開放して抜気装
置７を形成する。上気圧入装置６は配管１０に接
続する圧縮空気レシーバー１２及び同レシーバー
１２に接続するコンプレツサ１３によつて形成さ
れる。この泥水タンク１の上部には高濃度泥水タ
ンク１４を設け電磁弁１５を介して配管１６によ
つて下部のタンク１と接続し、下部のタンク１内
の泥水濃度センサー１７からの信号で電磁弁１５
を開閉し泥水濃度の調節を行うものである。コン
テナー１８は上下端部を開口し下端部にフオーク
リフトのフオーク挿入口を設け、フオークリフト
によつて運搬される。尚図中１９で示すものはコ
ンテナー１８内に収容した藺草、２０はその多孔
床、２１は泥水撹拌装置、第３図中２２は圃場、
２３はコンテナー運搬トラツク、２４は藺草乾燥
風上昇床、２５は結束工程、２６は格納工程であ
る。

「効果」 本案は上述のように構成したのでコンテナー収
容藺草１９をコンテナー１８のまま泥染する作業
に適し、清潔であつて人力を省略し得て泥染作業
能率を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の藺草泥染装置を示す正面図、第
２図は泥染状態の切欠正面図、第３図は泥染乾燥
工程図である。 １……泥水タンク、２……藺草コンテナー収容
室、３……泥水流通路、４……コンテナー出入開
閉扉、５……泥水流通床、６……空気圧入装置、
７……抜気装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 泥水タンクの下部と藺草コンテナー収容室の下
   部とを泥水流通路で接続し、同収容室には上記流
   通路の上部にコンテナー出入開閉扉及び泥水流通
   床を有し、上記タンクの上部に空気圧入装置及び
   抜気装置を接続してなる藺草泥染装置。