JPH0240807B2 - Senjoki - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は洗浄器に係り、特に水道水を吸水、加
圧し噴射体に送水するポンプと、該ポンプを駆動
するモータの動力伝達形体に関する。

従来の多機能便器に於ては、特に肛門及び局部
等はデリケートで電気に対しても鋭敏であること
から、絶縁を十分にするため、モータとポンプを
マグネツトカツプリングを介して連結したり、メ
カニカルシートを用いたりしていたので、構造が
複雑で高価になるばかりでなく、ポンプとモータ
が近接するために、万一のシール部等からの水洩
れで充電部を濡らし電気絶縁を低下させる恐れが
あつた。

本発明の目的は、高い電気絶縁を有し安全で、
また安価な洗浄器を提供するにある。

本発明は、ベルトが電気絶縁を有し、多方面に
わたつて使用されており一般的で安価なことに着
目し、特に問題になり易い、充電部品であるモー
タと、肛門等に温水等を噴射する噴射体等に連通
しているポンプを、ベルトを介して動力伝達する
と共に、万一のモータの絶縁低下に対しても、ベ
ルトで絶縁し、水道水を介しての肛門等への感電
を防ぐものである。

以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。

１は便器、２は便器洗浄用の水道水を貯留する
タンク、３は給水ホースで、タンク２に貯留され
た水道水を本体４に導き、本体４内で加圧、加温
された水道水を、便座５に取付けられたノズル６
の噴射体７より、操作ツマミ８の操作に従つて噴
射され肛門等の洗浄を行う。

９は便座５の側面外周に設けられた温風吹出口
で、本体内で加温、送風された温風が該吹出口９
より吹出され排便時の腰脚部の暖房を行うが、洗
浄後に於ては、前記温風が肛門等に当射する様に
便器内部にも吹出され乾燥を行う。

さて、本体内に於て、給水ホース３は、開口部
をパツキン１０、キヤツプ１１により水封された
給水ツギテ１２に接続され、更に連通ホース１３
を介して水封用のＯリング１４により外周を水封
され、ねじにより温湯タンク１５側方に取付けら
れた予備タンク１６に連通される。１７は、中央
部に予備タンク１６に連通する吸水口１７ａを備
えた仕切板で、温湯タンク１５の側壁に一体に設
けられ、上部に温湯タンク１５に連通する吐出口
１５ａを備えたケーシング１５ｂと共に、ランナ
ー１８を内在したポンプ室を形成している。１９
はポンプ駆動シヤフトで、一端に前記ランナー１
８を、他端にはプーリ２１を有し、中央部を予備
タンク１６に一体に設けられた軸受部にメタル２
２、オイルシート２３を介して水密、回転自在に
支持されている。温湯タンク１５は、ねじ等によ
りベース２４に取付けられ、その上方開口部をタ
ンク蓋２５及びパツキン２６により水密、閉蓋さ
れ、該タンク蓋２５に水密固着され、水道水を加
温するシーズヒータ２７を内在している。２５ａ
はタンク蓋２５に一体に設けられた案内板で、そ
の側端を温湯タンク１５内側壁に近接または当接
させ、前記吐出口１５ａより吐出された水道水を
温湯タンク１５下方に案内する。またタンク蓋２
５には、前記案内板２５ａに対して吐出口１５ａ
の反対側に、流出口２５ｂが設けてあり、ホース
２８より弁等（図示せず）を介してノズル６へ連
通する。２９は温湯タンク１５の上方に、ねじに
よりベース２４に取付けられたモータベース３０
にねじにより取付けられ、左右両側に駆動軸を有
するモータで、一方の駆動軸はモータプーリ３１
を固着し、ベルト３２を介してプーリ２１に連結
されると共に、他方の駆動軸には暖房及び乾燥時
の送風を行なうフアン３３が固着されている。３
４はモータ２９側に吸気口を有し、ねじによりモ
ータ２９と共にモータベース３０に取付けられた
ケーシングベース、３５はねじによりケーシング
ベース３４に取付けられたフアンケーシングで、
その吹出口３５ａは送風管に対向している。

送風管は、樋状でベース２４にねじにより取付
けられた送風樋３６と、送風樋にねじにより取付
けられた送風カバー３７とから成り、その内部
に、フアンよりにマイカ３８と鉄クロム線３９と
から成るヒータ４０を設置し、その後方に、ねじ
により送風樋３６に取付けられ、風路を上下に分
離する分離板４１と、該分離板４１にシヤフト２
０を介し回動自在に枢支され、前記分離板４１の
下段の風路の開閉を行う切替板４２が設置されて
いる。該切替板４２には送風樋３６を透過した操
作ピン４２ａ一体に設けられており、一端を送風
樋３６に係止された引張コイルバネ４３と、操作
杆４４が係合されている。ここで、自然の状態で
は、引張コイルバネ４３により切替板４２が下方
に回転されて下段の風路は遮断され、引張コイル
バネ４３に抗して操作杆４４を引張ると、切替板
４２は上方に回転して、送風樋３６に一体に設け
られた係止凸起３６ａに係止し、下段の風路は開
口される。また、分離板４１の上段風路の吹出口
４５は、便座５の吹込口４６に近接対向し、下段
風路の吹出口４７は便器１内方に開口している。
便座５に於ては、その内部を中空とし、吹込口４
６より吹込まれた温風等は、側面外周に設けられ
た吹出口９より吹出される。

さて、４８は、モータ２９及びヒータ４０への
通電及び操作杆４４を介して切替板４２を操作す
るタイマーで、モータベース３０上方に固着され
た取付ボス４９にねじにより取付けられている。
５０はタイマーシヤフトで、ピンＡ５１とピンＢ
５２が圧入固着されている。５３はタイマーシヤ
フト５０に挿入されたダイヤルで、前記ピンＡ５
１に当接しタイマー４８を操作する凸起５３ａ
と、外周に一部切欠を有するカム５３ｂを一体に
備えている。５４はツマミでタイマーシヤフト５
０に挿入されピンＢ５２と係合している。ここ
で、前記凸起５３ａは、ダイヤル５３を回すと凸
起５３ａでピンＡ５１を押接しタイマー４８も回
されるが、逆にツマミ５４によりタイマー４８を
一杯に回してもダイヤル５３が回されない様にし
てある。５５は段付ネジ５６により揺動自在に支
持された操作板で、一端を前記カム５３ｂの切欠
部に当接しダイヤル５３の回転に応じて動作する
様にし、他端に操作杆４４が取付けてある。従つ
て、第９図に示す様に、ツマミ５４によりタイマ
ー４８を一杯に回しても、ダイヤル５３は回転せ
ず、操作板５５は動作しないので、分離板４１の
下段風路は遮断されている。また、ダイヤル５３
を回すと、第１０図に示すように、タイマー４８
が回されると同時に、操作板５５が動作し操作杆
４４が引張られて分離板４１の下段風路は開口す
る。

次に本発明の実施例の使用方法を説明する。

先ず、キヤツプ１１を外して給水ツギテ１２よ
り、呼び水を予備タンク１６及びポンプ室がほぼ
満水になる様に給水する。キヤツプ１１をしてポ
ンプを動かせば、給水ホース３よりタンク２の貯
留水が吸水される。タンク内が満水になつたとき
スイツチ等によりシーズヒータ２７に通電し加温
するが、このときサーモスタツト（図示せず）に
より適温に調温される。さて、排便等に際して
は、便座に着座しツマミ５４によりタイマー４８
を回わすと、モータ２９及びヒータ４０に通電さ
れフアン３３により送風された空気はヒータ４０
で加熱され温風となつて、分離板上段の風路を介
して便座５の外周側面の吹出口９より吹出し、腰
脚部を暖房するが下段の風路は遮断されたままで
あるので便器１内に温風が吹込まれることはな
い。ここでヒータ４０を入切するスイツチを別に
設けて、夏季等には該スイツチによりヒータを切
れば涼風を吹出し、快適に排便を行なうことがで
きる。また、送風と同時にポンプも運転されるが
弁（図示せず）を開口しない限り噴射体７より温
風等が噴射されることはない。

排便が済むと、操作ツマミ８の操作により、ノ
ズル６を適当な位置に回動し弁を開口すると、噴
射体７より温水等が噴射されて肛門等の洗浄が行
なわれる。

洗浄が済むとダイヤル５３を回せば分離板４１
の下段の風路が開口し、便器１内方に吹出され肛
門等を乾燥することができる。

ここで、操作ツマミ８に連動し、モータ２９だ
けを操作するスイツチを設けておけば予めタイマ
ー４８の操作することなく、操作ツマミ８の操作
だけで洗浄が可能で、この場合の乾燥に於てもツ
マミ５４がダイヤル５３に変るだけで、前記暖房
を行う時と同様の操作で済む。また、タイマーを
使用しているので、使用後の消し忘れに対しても
自動的にオフされる。

本発明によれば、ベルトを介してモータ動力を
ポンプに伝達したので、万一のモータの絶縁低下
に対してもベルトで絶縁され、ポンプより水道水
を媒体として、肛門等より感電するようなことは
なく安全である。さらに、ベルトを使用している
ので、ポンプに対してモータ等の充電部品を上方
に切離して設置することができ、万一ポンプのシ
ール部等からの水洩れが生じた場合でも、充電部
品に水がかかることはなく大事に致らない。ま
た、ベルトは極めて一般的で市販性が高く安価で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の多機能便器の見取図、第２図
は本体の側面断面図、第３図は本体正面断面図、
第４図は第３図のAA断面図、第５図は風路切替
部の見取図、第６図は便座を含む側面断面図、第
７図はタイマー操作部の部品展開斜視図、第８図
は第２図のBB断面図、第９図、第１０図は第８
図の動作説明図である。 １……便器、７……噴射体、、１５ｂ……ケー
シング、１８……ランナー、１９……ポンプ駆動
シヤフト、２１……プーリ、２２……メタル、２
３……オイルシート、２９……モータ、３１……
モータプーリ、３２……ベルト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 便器内で噴射体より温水等を噴射し、肛門等
   を洗浄する洗浄器において、水を吸水、加圧し噴
   射体に送水するポンプと、該ポンプを駆動するモ
   ータを、ベルトを介して連結したことを特徴とす
   る洗浄器。