JPH0240294Y2 - - Google Patents
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- JPH0240294Y2 JPH0240294Y2 JP18341484U JP18341484U JPH0240294Y2 JP H0240294 Y2 JPH0240294 Y2 JP H0240294Y2 JP 18341484 U JP18341484 U JP 18341484U JP 18341484 U JP18341484 U JP 18341484U JP H0240294 Y2 JPH0240294 Y2 JP H0240294Y2
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- gas fuel
- valve
- pressure
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- gas
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Links
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Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Regulation And Control Of Combustion (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案はデイーゼルエンジン、とりわけ中速或
いは低速のデイーゼルエンジンに適用されるに好
適なガス燃料噴射弁のガス燃料緊急遮断装置に関
するものである。
いは低速のデイーゼルエンジンに適用されるに好
適なガス燃料噴射弁のガス燃料緊急遮断装置に関
するものである。
デイーゼルエンジンの燃料噴射弁は、クランク
角が所定角にあるときだけ開弁して燃焼室内へ燃
料を噴射している。然るに、燃料噴射弁のスピン
ドルが開弁状態で固着する作動不良が生じたとき
には、ガス燃料が多量に燃焼室及び排気系内へ漏
洩し、ガス爆発等の異常を発生する恐れがあつ
た。
角が所定角にあるときだけ開弁して燃焼室内へ燃
料を噴射している。然るに、燃料噴射弁のスピン
ドルが開弁状態で固着する作動不良が生じたとき
には、ガス燃料が多量に燃焼室及び排気系内へ漏
洩し、ガス爆発等の異常を発生する恐れがあつ
た。
この現象を説明するために、従来のガス燃料噴
射弁の構造を第2図を参照して説明する。
射弁の構造を第2図を参照して説明する。
第2図において、ガス燃料噴射弁は、ほぼ筒状
の外側弁本体10、この外側弁本体10の中に同
軸的に挿入設置されたほぼ筒状の内側弁本体1
2、内側弁本体12の内部に軸方向移動可能に挿
入されたスピンドル14、同じく内側弁本体12
に螺合されており、スピンドル14の軸方向移動
量を規制しているリフト制限プラグ16、リフト
制限プラグ16とスピンドル14との間に設置さ
れており、スピンドル14を噴射弁の先端方向に
付勢しているバネ17から主として構成されてい
る。
の外側弁本体10、この外側弁本体10の中に同
軸的に挿入設置されたほぼ筒状の内側弁本体1
2、内側弁本体12の内部に軸方向移動可能に挿
入されたスピンドル14、同じく内側弁本体12
に螺合されており、スピンドル14の軸方向移動
量を規制しているリフト制限プラグ16、リフト
制限プラグ16とスピンドル14との間に設置さ
れており、スピンドル14を噴射弁の先端方向に
付勢しているバネ17から主として構成されてい
る。
この外側弁本体10の先端には内側弁本体12
の先端12aが挿入される孔10aが設けられて
いる。
の先端12aが挿入される孔10aが設けられて
いる。
内側弁本体12は、外側弁本体10の内径より
も若干小径の太径部12bと、この太径部12b
の先端側に形成されている細径部12c及び細径
部12cの先端に設けられた更に細径の先端部1
2aとを有している。そして内側弁本体12の外
周面と外側弁本体10の内周面との間の部分がガ
ス燃料通路18とされており、外側弁本体10に
はガス燃料の供給口10bが設けられている。
も若干小径の太径部12bと、この太径部12b
の先端側に形成されている細径部12c及び細径
部12cの先端に設けられた更に細径の先端部1
2aとを有している。そして内側弁本体12の外
周面と外側弁本体10の内周面との間の部分がガ
ス燃料通路18とされており、外側弁本体10に
はガス燃料の供給口10bが設けられている。
内側弁本体12の中心孔は、その先端部分が小
径となつて先端通路20とされており、この先端
通路20の最奥部には、該先端通路20を噴射弁
外部に連通するガス燃料噴射口22が放射方向に
複数個設置されている。また内側弁本体12の内
周面には周回溝24が設けられ、この周回溝24
が放射状の孔26によつてガス燃料通路18に連
通されている。内側弁本体12の更に反先端側の
内周面には周回溝28が設けられており、この周
回溝28にシール油を供給するためのシール油供
給孔30が内側弁本体12に穿設されている。
径となつて先端通路20とされており、この先端
通路20の最奥部には、該先端通路20を噴射弁
外部に連通するガス燃料噴射口22が放射方向に
複数個設置されている。また内側弁本体12の内
周面には周回溝24が設けられ、この周回溝24
が放射状の孔26によつてガス燃料通路18に連
通されている。内側弁本体12の更に反先端側の
内周面には周回溝28が設けられており、この周
回溝28にシール油を供給するためのシール油供
給孔30が内側弁本体12に穿設されている。
周回溝28よりも更に反先端側では、内側弁本
体12の内周面が周回して凹状とされると共に、
この部分のスピンドル14は括れたネツク部14
aとされており、このネツク部14aと内側弁本
体12との間の分が管制油作動室32とされてい
る。管制油作動室32は、内側弁本体12に穿設
された管制油供給孔34によつて、外部から管制
油が導入可能とされている。
体12の内周面が周回して凹状とされると共に、
この部分のスピンドル14は括れたネツク部14
aとされており、このネツク部14aと内側弁本
体12との間の分が管制油作動室32とされてい
る。管制油作動室32は、内側弁本体12に穿設
された管制油供給孔34によつて、外部から管制
油が導入可能とされている。
スピンドル14は、そのネツク部14aよりも
反先端側が太径部14bとされており、従つて、
管制油作動室32に油圧が加えられると、この油
圧は図で下方向よりも上方向に多く作用する。従
つて、管制油作動室32に油圧を導入することに
より、スピンドル14を反先端側に移動し得る。
反先端側が太径部14bとされており、従つて、
管制油作動室32に油圧が加えられると、この油
圧は図で下方向よりも上方向に多く作用する。従
つて、管制油作動室32に油圧を導入することに
より、スピンドル14を反先端側に移動し得る。
リフト制限プラグ16は、燃料噴射弁の外部に
露出する六角部16aと、外周面にネジが該設さ
れ、内側弁本体12の中心孔に螺合しているネジ
部16bと、このネジ部16bよりも細径で内側
弁本体12の中心孔に差し込まれる挿入部16c
とから成つている。そして前記のバネ17は、ネ
ジ部16bの端面と、スピンドル14の端面とに
接しスピンドル14を噴射弁先端方向に付勢して
いる。
露出する六角部16aと、外周面にネジが該設さ
れ、内側弁本体12の中心孔に螺合しているネジ
部16bと、このネジ部16bよりも細径で内側
弁本体12の中心孔に差し込まれる挿入部16c
とから成つている。そして前記のバネ17は、ネ
ジ部16bの端面と、スピンドル14の端面とに
接しスピンドル14を噴射弁先端方向に付勢して
いる。
図示の如くスピンドル14の先端側はテーパ状
とされており、一方内側弁本体12の中心孔のう
ち先端通路20の入口部分もこのテーパに倣つた
傾斜のテーパ面とされており、この両テーパ面に
よつてシート部36が設けられており、ガス燃料
通路18と先端通路20とを連通又は遮断してい
る。
とされており、一方内側弁本体12の中心孔のう
ち先端通路20の入口部分もこのテーパに倣つた
傾斜のテーパ面とされており、この両テーパ面に
よつてシート部36が設けられており、ガス燃料
通路18と先端通路20とを連通又は遮断してい
る。
図中38は、内側弁本体12と外側弁本体10
との間に設けられたシール部であつて、ガス燃料
通路18の封塞を行つている。
との間に設けられたシール部であつて、ガス燃料
通路18の封塞を行つている。
このように構成された燃料噴射弁において、管
制油供給孔34から管制油圧を管制油作動室32
に伝えると、前述のように、この管制油圧はスピ
ンドル14に対し反先端方向へ付勢するように作
用し、バネ17の付勢力にうちかつてスピンドル
14を図中上方に押し上げ、これによつてシート
部36の両シート面が離れガス燃料通路18と先
端通路20とが連通する。そして、ガス燃料導入
口10bから導入されたガス燃料が、ガス燃料通
路18、孔26、周回溝24、先端通路20を通
り、噴出口22から噴出される。
制油供給孔34から管制油圧を管制油作動室32
に伝えると、前述のように、この管制油圧はスピ
ンドル14に対し反先端方向へ付勢するように作
用し、バネ17の付勢力にうちかつてスピンドル
14を図中上方に押し上げ、これによつてシート
部36の両シート面が離れガス燃料通路18と先
端通路20とが連通する。そして、ガス燃料導入
口10bから導入されたガス燃料が、ガス燃料通
路18、孔26、周回溝24、先端通路20を通
り、噴出口22から噴出される。
一方、管制油作動室32に導入される管制油の
圧力を下げると、スピンドル14はバネ17によ
つて噴射弁先端方向に押し返され、シート部36
が閉じ、ガス燃料通路18と先端通路20との遮
断が行われ、ガス燃料の噴出が停止される。この
ようにして、管制油供給孔34から、管制油作動
室32へ伝える油圧を周期的に増減することによ
つて、スピンドル14が先端方向及び反先端方向
(図中上下方向)に移動され、噴出口22から所
定周期で間欠的にガス燃料が噴出される。
圧力を下げると、スピンドル14はバネ17によ
つて噴射弁先端方向に押し返され、シート部36
が閉じ、ガス燃料通路18と先端通路20との遮
断が行われ、ガス燃料の噴出が停止される。この
ようにして、管制油供給孔34から、管制油作動
室32へ伝える油圧を周期的に増減することによ
つて、スピンドル14が先端方向及び反先端方向
(図中上下方向)に移動され、噴出口22から所
定周期で間欠的にガス燃料が噴出される。
なお、シール油供給孔30から供給されたシー
ル油は周回溝28に導入され、内側弁本体12と
スピンドル14との隙間に作用し、この間のシー
ルを行つている。
ル油は周回溝28に導入され、内側弁本体12と
スピンドル14との隙間に作用し、この間のシー
ルを行つている。
上記従来のガス燃料噴射弁において、スピンド
ル14が反先端方向に移動しシート部36が開い
た状態で固着すると、ガス燃料通路18が先端通
路20及び噴出口22に常時連通した状態になる
ので、燃焼室へガス燃料が連続的に多量に漏洩
し、ガス爆発等の異常を発生する恐れがある。
ル14が反先端方向に移動しシート部36が開い
た状態で固着すると、ガス燃料通路18が先端通
路20及び噴出口22に常時連通した状態になる
ので、燃焼室へガス燃料が連続的に多量に漏洩
し、ガス爆発等の異常を発生する恐れがある。
従来、このようなガス燃料の漏洩を検出する方
法としては、 エンジンの排気ガス温度を検出し、この排気
ガス温度の異常昇温を検出する、 エンジン回転数の異常を検出する、 エンジンの排気ガス管内の未然ガス濃度の異
常上昇を検出する、 ガス燃料供給管内のガス圧力の低下を検出す
る、 などの方法によつていた。そして、これによりガ
ス燃料噴射弁の異常を検出し、エンジンの緊急停
止及びガス燃料供給弁の緊急遮断を行つていた。
法としては、 エンジンの排気ガス温度を検出し、この排気
ガス温度の異常昇温を検出する、 エンジン回転数の異常を検出する、 エンジンの排気ガス管内の未然ガス濃度の異
常上昇を検出する、 ガス燃料供給管内のガス圧力の低下を検出す
る、 などの方法によつていた。そして、これによりガ
ス燃料噴射弁の異常を検出し、エンジンの緊急停
止及びガス燃料供給弁の緊急遮断を行つていた。
しかしながら、上記〜の方法は、いずれも
燃料噴射弁の作動不良に起因した二次的現象を検
知する方式のものであつて、燃料噴射弁の作動不
良が発生してからこれらの二次的現象が発生する
までの応答時間が長いので、その間にガス燃料が
比較的多量に漏洩していた。
燃料噴射弁の作動不良に起因した二次的現象を検
知する方式のものであつて、燃料噴射弁の作動不
良が発生してからこれらの二次的現象が発生する
までの応答時間が長いので、その間にガス燃料が
比較的多量に漏洩していた。
本考案は、このような問題点を解決すべく成さ
れたものであつた、ガス燃料噴射弁におけるガス
燃料の異常噴出を速やかに検知しかつ速やかにガ
ス燃料の噴出を遮断することができるガス燃料噴
射弁のガス燃料緊急遮断装置を提供することを目
的としている。
れたものであつた、ガス燃料噴射弁におけるガス
燃料の異常噴出を速やかに検知しかつ速やかにガ
ス燃料の噴出を遮断することができるガス燃料噴
射弁のガス燃料緊急遮断装置を提供することを目
的としている。
本考案は、ガス燃料通路の圧力を受けると共
に、油圧付勢手段からこの圧力とは反対方向の付
勢力を受ける受圧弁、及びこの受圧弁に連動され
たガス燃料通路遮断弁を設置する。この受圧弁
は、ガス燃料通路内の圧力が低下したときにこの
油圧付勢手段によつて移動され、この移動によつ
てガス燃料通路に設置された遮断弁が作動され
る。即ち、本考案は、 ガス燃料噴射弁の燃料噴出口へガス燃料を供給
する通路に設置された該通路の遮断弁を有するガ
ス燃料緊急遮断装置において、 前記通路内のガス燃料からの押圧力を受ける弁
部材であつて、該押圧方向及び反押圧方向へ移動
可能に設置された受圧弁と、 該受圧弁を該反押圧方向へ付勢しており、前記
ガス燃料圧が所定圧よりも低下したときにガス燃
料からの押圧力にうちかつて受圧弁を通常位置か
ら作動位置へ付勢移動させる油圧付勢手段とを有
し、 前記遮断弁は該受圧弁に連動されており、該受
圧弁が作動位置にあるときに通路遮断位置をとる
ものであることを特徴とするガス燃料噴射弁のガ
ス燃料緊急遮断装置、 を要旨とするものである。
に、油圧付勢手段からこの圧力とは反対方向の付
勢力を受ける受圧弁、及びこの受圧弁に連動され
たガス燃料通路遮断弁を設置する。この受圧弁
は、ガス燃料通路内の圧力が低下したときにこの
油圧付勢手段によつて移動され、この移動によつ
てガス燃料通路に設置された遮断弁が作動され
る。即ち、本考案は、 ガス燃料噴射弁の燃料噴出口へガス燃料を供給
する通路に設置された該通路の遮断弁を有するガ
ス燃料緊急遮断装置において、 前記通路内のガス燃料からの押圧力を受ける弁
部材であつて、該押圧方向及び反押圧方向へ移動
可能に設置された受圧弁と、 該受圧弁を該反押圧方向へ付勢しており、前記
ガス燃料圧が所定圧よりも低下したときにガス燃
料からの押圧力にうちかつて受圧弁を通常位置か
ら作動位置へ付勢移動させる油圧付勢手段とを有
し、 前記遮断弁は該受圧弁に連動されており、該受
圧弁が作動位置にあるときに通路遮断位置をとる
ものであることを特徴とするガス燃料噴射弁のガ
ス燃料緊急遮断装置、 を要旨とするものである。
一般に、ガス燃料噴射弁において、スピンドル
が固着するなどの原因によつて開弁状態が異常に
継続すると、ガス燃料通路内の圧力が低下する。
本考案においては、このガス燃料通路内の圧力が
低下すると、受圧弁は油圧付勢手段によつて付勢
移動され、これに連動されている遮断弁が作動
し、ガス燃料通路の閉塵が行われる。
が固着するなどの原因によつて開弁状態が異常に
継続すると、ガス燃料通路内の圧力が低下する。
本考案においては、このガス燃料通路内の圧力が
低下すると、受圧弁は油圧付勢手段によつて付勢
移動され、これに連動されている遮断弁が作動
し、ガス燃料通路の閉塵が行われる。
以下図面を参照して実施例について説明する。
第1図は本考案の実施例に係るガス燃料緊急遮
断装置を備えたガス燃料噴射弁の断面図である。
この第1図においてガス燃料噴射弁の主要部分の
構成は第2図の従来例と同様であるので、同一部
材に同一符号を付してその説明を省略する。
断装置を備えたガス燃料噴射弁の断面図である。
この第1図においてガス燃料噴射弁の主要部分の
構成は第2図の従来例と同様であるので、同一部
材に同一符号を付してその説明を省略する。
しかして、第1図の実施例装置おいては、第1
図の従来装置に、更に、スリーブ状の遮断弁4
0、遮断弁40をガス燃料噴射弁の反先端方向に
押圧するバネ42、遮断弁40をガス燃料噴射弁
先端方向に付勢するための受圧弁(本実施例にお
いてはピン)44を設けたものである。
図の従来装置に、更に、スリーブ状の遮断弁4
0、遮断弁40をガス燃料噴射弁の反先端方向に
押圧するバネ42、遮断弁40をガス燃料噴射弁
先端方向に付勢するための受圧弁(本実施例にお
いてはピン)44を設けたものである。
遮断弁40はスリーブ状であつて、内側弁本体
12の細径部12cと摺動可能とされている。ま
たこの遮断弁40は、その反先端側に小フランジ
部40aが設けられている。バネ42はこのスリ
ーブ状の遮断弁40の外周を取り巻くように設置
されており、外側弁本体10の内壁面と、遮断弁
40の小フランジ部40aとの間に設置され遮断
弁40を反先端方向に付勢している。
12の細径部12cと摺動可能とされている。ま
たこの遮断弁40は、その反先端側に小フランジ
部40aが設けられている。バネ42はこのスリ
ーブ状の遮断弁40の外周を取り巻くように設置
されており、外側弁本体10の内壁面と、遮断弁
40の小フランジ部40aとの間に設置され遮断
弁40を反先端方向に付勢している。
ピン44は、第5図に示すように、細棒状の基
部44aと、基部44aの一端側に設けられた拡
大部44bを有している。このピン44は、内側
弁本体12にその軸と平行方向に複数個設置され
たピン挿入孔46に摺動自在に嵌装されている。
なお、シール油供給孔30はすべてのピン挿入孔
46に嵌挿されたピン44にシール油圧が伝えら
れるように延設されている。即ち、このシール油
供給孔30及び該シール油供給孔30に油圧を供
給する油圧回路(図示略)が、受圧弁としてのピ
ン44を通常位置から作動位置へ移動させるため
の油圧付勢手段となつている。
部44aと、基部44aの一端側に設けられた拡
大部44bを有している。このピン44は、内側
弁本体12にその軸と平行方向に複数個設置され
たピン挿入孔46に摺動自在に嵌装されている。
なお、シール油供給孔30はすべてのピン挿入孔
46に嵌挿されたピン44にシール油圧が伝えら
れるように延設されている。即ち、このシール油
供給孔30及び該シール油供給孔30に油圧を供
給する油圧回路(図示略)が、受圧弁としてのピ
ン44を通常位置から作動位置へ移動させるため
の油圧付勢手段となつている。
ピン44は、その拡大部44bがガス燃料の圧
力を受け、一方これと反対側の端面44cがシー
ル油の圧力を受ける。
力を受け、一方これと反対側の端面44cがシー
ル油の圧力を受ける。
このように構成された実施例に係るガス燃料噴
射弁において、管制油供給孔34から管制油作動
室32に伝えられる管制油圧を周期的に変動させ
ることによつて、スピンドル14を周期的に軸方
向移動させ、シート部36を所定周期でクランク
角に合せて開閉させることができる。これによつ
て、噴出口22からガス燃料がクランク角に合せ
て間欠的に噴出される。
射弁において、管制油供給孔34から管制油作動
室32に伝えられる管制油圧を周期的に変動させ
ることによつて、スピンドル14を周期的に軸方
向移動させ、シート部36を所定周期でクランク
角に合せて開閉させることができる。これによつ
て、噴出口22からガス燃料がクランク角に合せ
て間欠的に噴出される。
スピンドル14の軸方向移動が正常に行われて
いる場合には、ガス燃料通路18内の圧力は充分
に高いので、ピン44の拡大部44bに作用する
ガス燃料圧力(全圧)とバネ42の付勢力との和
は、ピン44の反先端側の端面44cに作用する
シール油の圧力(全圧)よりも高くなり、従つて
ピン44は第5図の如くピン挿入孔46内に引込
み、遮断弁40が持ち上げられ、ガス燃料通路1
8と孔26とが連通されている。
いる場合には、ガス燃料通路18内の圧力は充分
に高いので、ピン44の拡大部44bに作用する
ガス燃料圧力(全圧)とバネ42の付勢力との和
は、ピン44の反先端側の端面44cに作用する
シール油の圧力(全圧)よりも高くなり、従つて
ピン44は第5図の如くピン挿入孔46内に引込
み、遮断弁40が持ち上げられ、ガス燃料通路1
8と孔26とが連通されている。
しかして、スピンドル14が反先端方向に移動
された状態で固着し動かなくなつてしまうと、シ
ート部36は常時開いた状態となり、ガス燃料通
路18内のガス燃料は連続的に噴出口22から噴
射される。
された状態で固着し動かなくなつてしまうと、シ
ート部36は常時開いた状態となり、ガス燃料通
路18内のガス燃料は連続的に噴出口22から噴
射される。
そうすると、ガス燃料通路18内の圧力は次第
に低下し、ピン44の拡大部44bに作用するガ
ス燃料圧力とバネ42の付勢力との和は、ピン4
4の反先端側端面44cに作用するシール油圧よ
りも小さくなり、これによつてピン44はガス燃
料噴射弁の先端方向に移動し、スリーブ40を先
端方向に押して移動させ、ガス燃料通路18と孔
26との連通を遮断する。これによつて、ガス燃
料の漏洩が遮断される。(第6図参照) なお、この遮断が行われるとガス燃料通路18
内のガス圧が元圧に復帰し高まるのであるが、遮
断弁40は遮断状態を維持する。即ち、第6図に
示す如く、ガス燃料通路18内のガス圧が元圧に
復帰しても、遮断弁の下流通路26,24,20
は燃焼室内圧力となる。元圧は燃焼室内圧力より
高いので(高圧のガスを燃焼室に噴射するところ
から、元圧の方が燃焼室圧力よりも高くなるよう
設定されている。)遮断弁40は元圧と燃焼室内
圧の差によつて先端方向にさらに付熱された遮断
状態を維持する。(この元圧と燃焼室内圧との差
に起因する付勢力は遮断弁の先端の内面側を第6
図のようにテーパ状に広げること等により、適度
な値となるよう調整し得る。)そのため、元圧復
帰によるガス噴射再開がなく、安全性が極めて高
い。
に低下し、ピン44の拡大部44bに作用するガ
ス燃料圧力とバネ42の付勢力との和は、ピン4
4の反先端側端面44cに作用するシール油圧よ
りも小さくなり、これによつてピン44はガス燃
料噴射弁の先端方向に移動し、スリーブ40を先
端方向に押して移動させ、ガス燃料通路18と孔
26との連通を遮断する。これによつて、ガス燃
料の漏洩が遮断される。(第6図参照) なお、この遮断が行われるとガス燃料通路18
内のガス圧が元圧に復帰し高まるのであるが、遮
断弁40は遮断状態を維持する。即ち、第6図に
示す如く、ガス燃料通路18内のガス圧が元圧に
復帰しても、遮断弁の下流通路26,24,20
は燃焼室内圧力となる。元圧は燃焼室内圧力より
高いので(高圧のガスを燃焼室に噴射するところ
から、元圧の方が燃焼室圧力よりも高くなるよう
設定されている。)遮断弁40は元圧と燃焼室内
圧の差によつて先端方向にさらに付熱された遮断
状態を維持する。(この元圧と燃焼室内圧との差
に起因する付勢力は遮断弁の先端の内面側を第6
図のようにテーパ状に広げること等により、適度
な値となるよう調整し得る。)そのため、元圧復
帰によるガス噴射再開がなく、安全性が極めて高
い。
このように本実施例の遮断装置によれば、ガス
燃料通路18内のガス圧が低下すると、直ちに遮
断弁40が作動するので、ガス燃料通路18から
のガス燃料の漏洩は極めて微量なものとなる。
燃料通路18内のガス圧が低下すると、直ちに遮
断弁40が作動するので、ガス燃料通路18から
のガス燃料の漏洩は極めて微量なものとなる。
第3図及び第4図は本考案の作用効果を余瞭に
示すための作動チヤートであつて、ガス噴射率、
シール油圧力、ガス燃料圧力、スピンドルリフト
量、及び管制油圧力がクランク角の変化に対応し
て示されている。なお第3図は従来例の作動チヤ
ートであり、第4図は本考案例の作動チヤートで
ある。図示の如く、従来及び本考案例において
も、正常な状態にあつては、管制油圧力の増大に
伴つてスピンドルがリフトされ、ガス燃料が噴射
される。ガス燃料の噴射に伴つてガス燃料圧力は
若干低下する。管制油圧力が低下するとスピンド
ルは直ちに先端方向に復帰し、(リフト量0とな
る。)燃料の噴射が停止され、これによつてガス
燃料圧力は定常圧に復帰する。
示すための作動チヤートであつて、ガス噴射率、
シール油圧力、ガス燃料圧力、スピンドルリフト
量、及び管制油圧力がクランク角の変化に対応し
て示されている。なお第3図は従来例の作動チヤ
ートであり、第4図は本考案例の作動チヤートで
ある。図示の如く、従来及び本考案例において
も、正常な状態にあつては、管制油圧力の増大に
伴つてスピンドルがリフトされ、ガス燃料が噴射
される。ガス燃料の噴射に伴つてガス燃料圧力は
若干低下する。管制油圧力が低下するとスピンド
ルは直ちに先端方向に復帰し、(リフト量0とな
る。)燃料の噴射が停止され、これによつてガス
燃料圧力は定常圧に復帰する。
しかして、スピンドルが反先端方向に移動した
状態で固着シート部36が開放したままになる異
常状態においては、第3図の従来例ではガス燃料
の漏洩が継続し、図中ハツチを付して示した面積
に相当するガス燃料が漏洩する。また、ガス燃料
の漏洩に伴つてガス燃料圧力も低下する。
状態で固着シート部36が開放したままになる異
常状態においては、第3図の従来例ではガス燃料
の漏洩が継続し、図中ハツチを付して示した面積
に相当するガス燃料が漏洩する。また、ガス燃料
の漏洩に伴つてガス燃料圧力も低下する。
これに対し、本考案例においては、シート部3
6開放状態でスピンドル14が固着する異常状態
が発生し、ガス燃料圧力が所定値以上に低下する
と、直ちに遮断弁40が作動しガス燃料通路18
の遮断が行われる。そのため第3図の従来例に比
べて極めて微量のガス燃料が漏洩するだけであ
る。
6開放状態でスピンドル14が固着する異常状態
が発生し、ガス燃料圧力が所定値以上に低下する
と、直ちに遮断弁40が作動しガス燃料通路18
の遮断が行われる。そのため第3図の従来例に比
べて極めて微量のガス燃料が漏洩するだけであ
る。
なお、第1図の実施例においては、遮断弁40
の内周面と内側弁本体12の間は摺動面Kとされ
ているので、この摺動面Kを通つて極く微量のガ
ス燃料が漏洩する可能性があるが、この摺動面の
間隔は極めて小さいので、ガス燃料の漏洩も極め
て微量であり、実際上殆んど問題とはならない。
上記実施例では、ガス燃料噴射弁内のガス燃料通
路18の容積或いはガス燃料供給口10bの絞り
を適当値となるよう設計することにより、上記の
緊急遮断作動を一層迅速かつ確実に行うことが可
能である。
の内周面と内側弁本体12の間は摺動面Kとされ
ているので、この摺動面Kを通つて極く微量のガ
ス燃料が漏洩する可能性があるが、この摺動面の
間隔は極めて小さいので、ガス燃料の漏洩も極め
て微量であり、実際上殆んど問題とはならない。
上記実施例では、ガス燃料噴射弁内のガス燃料通
路18の容積或いはガス燃料供給口10bの絞り
を適当値となるよう設計することにより、上記の
緊急遮断作動を一層迅速かつ確実に行うことが可
能である。
また、第1図の実施例では、ピン44を第5図
の形状のものとしているが、第6図に示す拡大部
44bを有するものであつても良い。
の形状のものとしているが、第6図に示す拡大部
44bを有するものであつても良い。
また、上記実施例では、遮断弁40を燃料噴射
弁の内部に設置しているが、この燃料噴射弁とは
別体に、遮断弁を有する遮断装置を、ガス燃料の
配管系統に設置するようにしてもよいことは明ら
かである。
弁の内部に設置しているが、この燃料噴射弁とは
別体に、遮断弁を有する遮断装置を、ガス燃料の
配管系統に設置するようにしてもよいことは明ら
かである。
さらに、上記実施例では、シート部36とし
て、コニカルシートと通称されるテーパ形状のシ
ート面を有するものが示されているが、第7図に
示すフラツトなシート面を有するフラツトシート
型のシート部を用いても良い。その他、本考案の
要旨を用いても逸脱しない範囲で種々の変更が可
能である。
て、コニカルシートと通称されるテーパ形状のシ
ート面を有するものが示されているが、第7図に
示すフラツトなシート面を有するフラツトシート
型のシート部を用いても良い。その他、本考案の
要旨を用いても逸脱しない範囲で種々の変更が可
能である。
以上詳述したように、本考案のガス燃料噴射弁
のガス燃料緊急遮断装置は、燃料噴射弁異常時に
ガス燃料通路内の圧力が急激に低下する現象を利
用し、このガス燃料圧力の低下によつて作動する
遮断弁を設けるようにしたものであり、燃料噴射
弁の異常に対してすばやく応答し、ガスの漏洩を
遮断することが可能である。そのため、ガス爆発
の防止に非常に有効であると共に、構造が簡易で
あり信頼性が高く、長時間使用することが可能で
ある。
のガス燃料緊急遮断装置は、燃料噴射弁異常時に
ガス燃料通路内の圧力が急激に低下する現象を利
用し、このガス燃料圧力の低下によつて作動する
遮断弁を設けるようにしたものであり、燃料噴射
弁の異常に対してすばやく応答し、ガスの漏洩を
遮断することが可能である。そのため、ガス爆発
の防止に非常に有効であると共に、構造が簡易で
あり信頼性が高く、長時間使用することが可能で
ある。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は従来例を示す断面図、第3図は従来例の作動
チヤート、第4図は本考案例の作動チヤート、第
5図、第6図は実施例の装置の要部拡大図であ
る。 10……外側弁本体、12……内側弁本体、1
4……スピンドル、18……ガス燃料通路、22
……噴出口、30……シール油供給孔、34……
管制油供給孔、40……遮断弁、42……バネ
(付勢手段)、44……ピン(受圧弁)。
図は従来例を示す断面図、第3図は従来例の作動
チヤート、第4図は本考案例の作動チヤート、第
5図、第6図は実施例の装置の要部拡大図であ
る。 10……外側弁本体、12……内側弁本体、1
4……スピンドル、18……ガス燃料通路、22
……噴出口、30……シール油供給孔、34……
管制油供給孔、40……遮断弁、42……バネ
(付勢手段)、44……ピン(受圧弁)。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ガス燃料噴射弁の燃料噴出口へガス燃料を供給
する通路に設置された該通路の遮断弁を有するガ
ス燃料緊急遮断装置において、 前記通路内のガス燃料からの押圧力を受ける弁
部材であつて、該押圧方向及び反押圧方向へ移動
可能に設置された受圧弁と、 該受圧弁を該反押圧方向へ付勢しており、前記
ガス燃料圧が所定圧よりも低下したときにガス燃
料からの押圧力にうちかつて受圧弁を通常位置か
ら作動位置へ付勢移動させる油圧付勢手段とを有
し、 前記遮断弁は該受圧弁に連動されており、該受
圧弁が作動位置にあるときに通路遮断位置をとる
ものであることを特徴とするガス燃料噴射弁のガ
ス燃料緊急遮断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18341484U JPH0240294Y2 (ja) | 1984-12-03 | 1984-12-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18341484U JPH0240294Y2 (ja) | 1984-12-03 | 1984-12-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6197564U JPS6197564U (ja) | 1986-06-23 |
JPH0240294Y2 true JPH0240294Y2 (ja) | 1990-10-26 |
Family
ID=30740919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18341484U Expired JPH0240294Y2 (ja) | 1984-12-03 | 1984-12-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0240294Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5262764B2 (ja) * | 2009-01-29 | 2013-08-14 | 株式会社デンソー | インジェクタ |
-
1984
- 1984-12-03 JP JP18341484U patent/JPH0240294Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6197564U (ja) | 1986-06-23 |
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