JPH0240165Y2 - - Google Patents

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JPH0240165Y2
JPH0240165Y2 JP1982159952U JP15995282U JPH0240165Y2 JP H0240165 Y2 JPH0240165 Y2 JP H0240165Y2 JP 1982159952 U JP1982159952 U JP 1982159952U JP 15995282 U JP15995282 U JP 15995282U JP H0240165 Y2 JPH0240165 Y2 JP H0240165Y2
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JP
Japan
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asphalt
nonwoven fabric
base material
sheet
base
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JP1982159952U
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JPS5963109U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は建築物の屋根、床、壁あるいは地下鉄
の周壁などの防水工事に使用する防水シートに関
する。 従来における上記防水シートの代表的なものと
してゴム化アスフアルトシートがあり、このシー
トはゴムとアスフアルトとの混和物からなり、適
度な伸縮性を有し、耐久性、耐候性に優れている
ために種々の防水施工に広く使用されている。し
かし、その反面、このシートは外傷に対して弱く
施工時には傷を付けないように充分に注意をはら
うことが必要であつた。 一方、これらの防水シートの他のものとしてア
スフアルトルーフイング材と呼ばれるものもあ
り、該シートはゴム化アスフアルトシートにガラ
ス繊維、ポリエステル繊維などの単繊維あるいは
織物を補強材として介在させたものであるが、こ
のルーフイング材も伸びが小さいために防水下地
面に張り合わせると下地面の伸びあるいは収縮に
追従できず、そのため下地にひび割れや亀裂が生
じるとルーフイング材も一緒に亀裂あるいは破損
するといつたゼロスパンテンシヨンの現象を引き
起していた。 本考案はこれら従来の防水シートの欠点に着目
し、その改善をはかり、下地亀裂に対する抵抗性
及び耐外傷を同時に改善した防水シートを提供す
ることを目的とするものである。 即ち、本考案の特徴とするところは、アスフア
ルト組成物からなる基材をアスフアルト含浸不織
布とアスフアルト組成物からなる粘着層との間に
介在積層すると共に、該基材の切断伸度をアスフ
アルト含浸不織布より大きく、その大きさを300
%以上とし、かつ上記アスフアルト含浸不織布の
引張強さを5〜10Kg/cmで切断伸度が40〜60%と
した防水シートの構成にあり、アスフアルト組成
物からなる基材の伸長特性を利用してゼロスパン
テンシヨンを防止し、かつアスフアルト含浸不織
布によつて耐外傷性効果を付与した点に特色を有
する。 以下、本考案の防水シートを添付図面にもとづ
いて詳細に説明する。 第1図は本考案の防水シートの1例を示す縦断
面図であり、防水シート1はアスフアルト含浸不
織布2とアスフアルト組成物からなる基材3、そ
してアスフアルト組成物からなる粘着層4を積層
し、アスフアルト組成物からなる基材3がアスフ
アルト含浸不織布2とアスフアルト組成物からな
る粘着層4との間に介在された状態となつてい
る。 一方、剥離紙5はアスフアルト組成物からなる
粘着層4の粘着性を保護し、また防水シート1の
持ち運びを容易にするために上記粘着層4に付着
している。 上記構成において、前記防水シート1を構成す
るアスフアルト組成物からなる基材3は基本的に
ストレートアスフアルト,ブロンアスフアルト,
防水工事用アスフアルトなどの瀝青物にエチレン
プロピレンタ−ポリマー,ブチルゴム,スチレン
ブタジエンゴム,天然ゴムなどのゴム分もしくは
熱可塑性スチレン−ブタジエン共重合体などの樹
脂分あるいはその両者を混入してなる混和物シー
ト体であつて、通常、瀝青物100重量部に対して
ゴム分80〜200、樹脂分50〜100重量部が添加され
る。 しかし、勿論、上記添加剤の外に軟化剤、可塑
剤、無機質充填剤を適宜混入することもできる。 得られたシート体は厚み0.5〜1.5mm程度で、切
断時の伸びを300%以上に設定されることにより
防水シート1のゼロスパンテンシヨンを防止す
る。 また、アスフアルト組成物からなる前記粘着層
4は上記基材3と基本的には同一の組成物をもつ
て構成され、粘着性を増大付与せしめるため瀝青
物の含有量を前記アスフアルト組成物3に比べて
意図的に多くし、またより一層の粘着性を付与せ
しめるためにクロマン樹脂,石油系炭化水素樹脂
などを添加することもあり、その層厚みは一般的
に0.5〜1.5mm程度である。 さらに、本考案の防水シートに使用するアスフ
アルト含浸不織布2は厚さが0.1〜0.8mm程度のも
ので、含浸したアスフアルトはストレートアスフ
アルト,ブロンアスフアルト,防水工事用アスフ
アルト等の瀝青物であり、他方、不織布はポリエ
ステル,ポリアミド,ポリオレフイン,ポリビニ
ルアルコール,芳香族ポリアミド,ガラス繊維等
を素材とする公知の手段によつて得たものであ
る。 このアスフアルト含浸不織布2の引張強さは5
〜10Kg/cmで切断伸度は40〜60%とすることが肝
要である。 なお、上記アスフアルト含浸不織布2は防水シ
ートに耐外傷性を付与すると共に、上記基材3及
び粘着層4と同様に出来る限り下地追従性を与え
て防水シートの寿命等を改善することも重要であ
り、そのためモジユラス等において出来る限り基
材3に近づけることが重要である。 この点に鑑み、上記引張強さ、切断伸度の物性
値は耐外傷性を考慮した場合の適切な範囲であ
る。 しかして、本考案の防水シートにおいて、これ
を構成するアスフアルト含浸不織布2、アスフア
ルト組成物からなる基材3、そしてアスフアルト
組成物からなる粘着層4の夫々の引張強さ−伸び
の特性は、第2図に後記の材料についての代表例
が示されているように、防水シートをある一定値
以上に伸長すると、アスフアルト含浸不織布2の
みが破断するけれども、アスフアルト組成物から
なる基材3とアスフアルト組成物からなる粘着層
4はそのまま塑性変形し続けるため、防水シート
1自身は破断しない。従つて、かかる防水シート
1を下地に張り合わせた後、下地の亀裂によつて
アスフアルト含浸不織布2が破壊したとしても、
アスフアルト組成物からなる基材3とアスフアル
ト組成物からなる粘着層4とは共に一体となつて
これらの層が破断するまで下地に追従し、そして
防水性を保持する。その結果、本考案の防水シー
トは下地亀裂に対する抵抗性ならびにアスフアル
ト含浸不織布のもつ特性によつて耐外傷性を同時
に満足する。 以下、更に本考案に係る具体的実施例を示す。 実施例 まず試料1は本考案の防水シートであり、ポリ
エステル長繊維からなる不織布にアスフアルトを
含浸させた厚さ0.6mm、目付95g/m2のアスフア
ルト含浸不織布2と、アスフアルト100重量部,
EPT100重量部,SBR22重量部,樹脂45重量部,
重炭酸カルシウム60重量部からなる厚さ0.8mm,
切断伸度650%のアスフアルト組成物からなる基
材3、そしてアスフアルト100重量部、SBR10重
量部,粘着樹脂5重量部,油15重量部からなる厚
さ0.6mmのアスフアルト組成物からなる粘着層4
を積層して作成した。 一方、試料2は比較のためポリエステル長繊維
からなる不織布にアスフアルトを含浸させた厚さ
0.8mm、目付130g/m2のアスフアルト含浸不織布
2に上記試料1で用いた厚さ1.2mmのアスフアル
ト組成物からなる基材3を積層して作成した。 更に試料3として前記試料1で用いた厚さ1mm
の基材3と厚さ1mmの粘着層4を積層した比較例
シートを得た。 これらの各試料を以下に示す試験方法により耐
下地亀裂性と耐外傷性について評価した。その結
果は第1表,第2表に示す通りであつた。 〇耐下地亀裂性試験方法 厚さ3mmの石綿板にアスフアルトプライマーを
塗布し、乾燥後、30×150mmに切断した各シート
を夫々張り合わせてテスト試料とする。なお試料
中央部の石綿板に予め亀裂を設けておく。1日放
置した後、インストロン型引張試験機(テスト温
度0℃、引張速度50mm/分)で石綿板を引張り、
シートが破断した時点における石綿板の亀裂巾を
測定して耐下地亀裂性を評価した。 〇耐外傷性の試験方法 刃先0.5R,上巾110mm,重量4Kgの逆三角形の
衝撃刃を鉄板上に設置した試料の上に落下させる
ことにより防水シートを破断させ、この時の衝撃
刃と鉄板間の高さを測定して耐外傷性を評価し
た。
【表】
【表】 前記第1表,第2表から明らかな通り、試料1
(本考案の防水シート)は試料2を参照すると下
地亀裂巾約5mm程度でアスフアルト含浸不織布が
破損し、その後、基材と粘着層とが一体となつて
下地亀裂巾35mmまで伸長できる特性を有している
ことが分り、従つて、このような特性を有する防
水シートを規定の防水施工に使用した場合、防水
シートと下地との接着力が大きい時に上記防水シ
ートの特性を十分出現させることができることが
首肯される。しかし、防水シートと下地との接着
力が小さい場合には上記防水シートの特性を十分
発揮させることができないので、本考案の防水シ
ートを防水工事に使用するには、防水シートと下
地との接着力を上げるのが好ましいことになる。 又、第2表によれば、本考案の防水シートは下
地亀裂幅が大きくなつても耐外傷性を充分、保持
することが理解された。 以上より明らかな如く、本考案の防水シートは
その構成として耐外傷性を向上させるために最上
層にはアスフアルトを含浸させた不織布を配置
し、外からの衝撃に耐え得るようにし、第2層に
伸縮性に優れるアスフアルト、ゴム、樹脂の混合
物からなる基材を配置し、下地への追従性を向上
させ、たとえ下地の亀裂等により最上層のアスフ
アルト含浸不織布が裂けてしまつたとしても第2
層の基材は伸張し裂けることはないので防水シー
トとしての働きを失なわないようにし、そして下
層には下地との接着を目的とする粘着層を設けて
いることにより下地の亀裂が大きくなりこれに追
従し切れなくなるとアスフアルト含浸不織布のみ
を破損させてこれに対処し、その後は基材と粘着
層とを共に一体として塑性変形させることにより
防水性を保持しつつ成長する下地亀裂に追従でき
るものでり、また、引張強さが5〜10Kg/cmで切
断伸度が40〜60%のアスフアルト含浸不織布の存
在によつて下地亀裂幅が大きくなつても下地亀裂
に対する抵抗性及び耐外傷性を満足することが分
り、従来の欠点を改善するに適合した防水シート
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の防水シートの縦断面図、第2
図は本考案防水シートの各構成層の引張強さと伸
びの関係を示す図表である。 1…防水シート、2…アスフアルト含浸不織
布、3…基材、4…粘着層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アスフアルト組成物からなる基材の一方の面に
    アスフアルト含浸不織布を、他方の面にアスフア
    ルト組成物からなる粘着層を積層形成すると共
    に、前記アスフアルト組成物からなる基材の切断
    伸度をアスフアルト含浸不織布より大きく、300
    %以上とし、かつ上記アスフアルト含浸不織布の
    引張強さを5〜10Kg/cm、切断伸度が40〜60%と
    したことを特徴とする防水シート。
JP15995282U 1982-10-20 1982-10-20 防水シ−ト Granted JPS5963109U (ja)

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JP15995282U JPS5963109U (ja) 1982-10-20 1982-10-20 防水シ−ト

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JP15995282U JPS5963109U (ja) 1982-10-20 1982-10-20 防水シ−ト

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Publication Number Publication Date
JPS5963109U JPS5963109U (ja) 1984-04-25
JPH0240165Y2 true JPH0240165Y2 (ja) 1990-10-26

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ID=30351954

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JPS61275371A (ja) * 1985-05-29 1986-12-05 Fujimori Kogyo Kk 管体の接続方法
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JPS51148931A (en) * 1975-05-29 1976-12-21 Grace W R Ltd Laminated structure for roofing
JPS5619750A (en) * 1979-06-19 1981-02-24 Idemitsu Kosan Co Laminating waterproof sheet

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