JPH0238630Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、海の水面で、海女フロートを浮か
し、それに身体の上半身を乗せたり、又は掴ま
り、海女の休息と海藻の採集物を入れる網袋を取
付けるための海女フロートの考案である。

従来の技術 従来潜水による海藻採集する時は、木製あるい
はプラスチツク製の海女樽を水面に浮かし、海女
が海上で一時的に休息し、また採集物を入れる網
袋を取付ける為に、海女樽を使用している。

考案が解決しようとする問題点 しかしこの場合の欠点は (イ) 木製の海女樽は、水面に浮かしているため、
濡れると海女樽が重くなり、海女樽の水面上の
移動に力を要し疲れ易い。

(ロ) 濡れた海女樽は重くなるため、隆上での持ち
運びが不便であり、疲れる。

(ハ) プラスチツク製の海女樽は、水に濡れると滑
り易く、休息するには不安定で使いにくい。

(ニ) 海上で一時的に休息する場合、木製あるいは
プラスチツク製の海女樽に身体の上半身を乗せ
るため、海女樽の硬い縁で潜水服（ウエツト・
スーツ）を損傷する。

(ホ) 水面に浮かした海女樽の附近で潜水してお
り、海底からの浮上の折、波で揺れている海女
樽に頭部又は身体の一部を打撲する場合が多
く、海女樽の材質が硬い為、身体に受ける衝撃
が大きく危険である。

以上のような欠点があつた。

問題点を解決するための手段 本案は、その欠点をのぞくために考案されたも
ので、これを図面によつて説明すれば、 (イ) 第１図の如く、円錘台の発泡スチロール１を
作る。

(ロ) 第２図の如く、発泡スチロール１に、ナイロ
ンジヤージ貼りネスプレン（上面）２とネオプ
レンスポンジ（側面）３を糊付けて発泡スチロ
ール１を覆う。

(ハ) 第３図の如く、更にネオプレンスポンヂ（底
面）４を糊付けをして、発泡スチロール１を密
閉し海水の浸透を防ぐ。

(ニ) 第４図の如く、ネオプレンスポンヂで密閉さ
れた海女フロートに、バンド５，６と網袋を取
付けるバンド７を取付ける。

作 用 本案は以上の構造であるから水面に浮かべた場
合、円錘台の海女フロートは波に対して安定し、
又ネオプレンスポンヂ２，３，４で発泡スチロー
ル１を被覆し内部に海水の浸透を防ぎ、浮力の低
下を防ぐと共に、発泡スチロール１の損傷も防止
する。

効 果 (イ) 構造を形成している材質は、軽く、浮力の大
きい発泡スチロールを、軟かく弾力性のあるネ
オプレンスポンヂで被覆している海女フロート
は、海水の浸透と浮力の低下及び発泡スチロー
ルの損傷等の防止で浮力が安定している。

(ロ) 海女フロートは軽く、浮力が大きことから水
面上上の移動が容易である。

(ハ) また海女フロートの表面の水切れが良く、陸
上での持ち運びが楽である。

(ニ) 海女フロートの表面が、軟かく、弾力性があ
ることから潜水服（ウエツト・スーツ）を傷め
ることがない。

(ホ) 水面上に浮かしている海女フロートに潜水浮
上の折、頭部又は身体の一部を打撲してもその
衝撃は弱く危険性がない。

以上の点で、海女樽では長くもとめて得られな
かつた効果である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、円錘台の発泡スチロール１の斜視
図。第２図は、ナイロンジヤージ貼りネオプレン
スポンヂ（上面）２にネオプレンスポンヂ（側
面）３を糊付けし、発泡スチロール１を覆う側面
図。第３図は、ネオプレンスポンヂ（側面）３に
ネオプレンスポンヂ（底面）４を糊付けし、発泡
スチロール１を密閉被覆した断面図。第４図は、
第３図の海女フロートにバンド５，６及び網袋取
付バンド７を取付け斜視図。 １……円錘台発泡スチロール、２……ナイロン
ジヤージ貼りネオプレンスポンヂ（上面）、３…
…ネオプレンスポンヂ（側面）、４……ネオプレ
ンスポンヂ（底面）、５……バンド、６……バン
ド、７……網袋取付バンド、８……カシメ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 円錐台の発泡スチロール１をナイロンジヤー
   ジ貼りネオプレンスポンヂ上面２とネオプレン
   スポンヂ側面３及びネオプレンスポンヂ底面４
   で被覆する。 (ロ) 被覆された発泡スチロールにバンド５，６及
   び網袋取付バンドを取付ける。 以上の如く構成された海女フロート。