JPH0238043A - 引箔用原紙および引箔糸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、引箔法による織物に使用する引箔糸およびそ
の引箔糸を造るのに使用する引箔用原紙に関するもので
ある。さらに詳しくは和紙にかわる素材に関するもので
ある。

［従来の技術］ 従来から、引箔法に使用される引箔用原紙および引箔糸
としては、和紙を素材とし、とうさや渋て表面処理した
後、金箔や銀箔を転着したものや、金や銀を蒸着しその
上に樹脂を塗布したシートか引箔用原紙として、またこ
れらを細幅に１＆、断したものか引箔糸として知られて
いる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来の引箔用原紙および弓箔糸は次
ぎのごとき欠点を有する。

つまり織物を金色や銀色を基調とした引箔糸であしらい
豪華に彩色することかできるか、引箔系自体か硬く、絹
織物のようなしなやかさを要求される高級織物の風合い
を犠牲にせざるを得ないという問題点かあった。

そのために、引箔糸を織り込んだ帯では、帯金体がごわ
ごわして硬く、着付は時に締めにくいという問題点かあ
った。

さらに、引箔法による織り工程においては、作業者か引
箔糸の縁で指を傷付けるという問題点もあった。

さらに、和紙を基材としているために、−度折れ筋、折
れしわなどが生じると自然に消えることがなく、アイロ
ンなどをかけると引箔法による織物表面に固有の趣が失
われるという問題点もあった。

本発明は上記従来の問題点に鑑み、絹織物のようなしな
やかさを要求される高級織物の風合いを犠牲にすること
なく、つまり引箔糸を織り込んだたとえば帯でも、帯金
体がごわごわすることなく、硬くなく、シたがって着付
は時は締めやすく、さらに織り工程においても、作業者
か引箔糸の縁で指を傷付けることなく、さらに−度折れ
筋、折れしわなどが生じても自然に消えて引箔法による
織物表面に固有の趣が失われることがないという、従来
の問題点を解消した引箔用原紙および引箔糸を提供する
ことにある。

ｃ問題点を解決するための手段コ 本発明の引箔用原紙および引箔糸は、従来の和紙にかえ
て、合成繊維または人造繊維からなる布帛（本発明の明
細書でいう布帛とは織物、編物、不織布を意味する）を
採用したこと、この布帛の裏面または／および表面に樹
脂またはゴムからなる塗膜を設けたこと、およびこれを
細幅に裁断したことを特徴としている。

〔作　用］ 本発明の引箔用原紙および引箔糸において、従来の和紙
にかえて用いる合成繊維または人造ｍ維からなる布帛は
、和紙に比べて布帛を構成する繊維が均整で細く長いの
で、和紙に比べて抗張力や耐引き裂き性にすぐれるので
、和紙に比べて坪量あるいは目付か小さいもので充分に
引箔糸としての強さをえることができる。したがって、
えられる引箔糸は軽量で、しなやかて、復元性が良く。

充分な強さを合わせ持つので、絹織物のようなしなやか
さを要求される高級織物の風合いを犠牲にすることなく
、つまり引箔糸を織り込んだ帯でも、帯金体かごわごわ
することなく、硬くなく、したがって着付は時は締めや
すく、さらに織り工程においても、作業者か引箔糸の縁
て指を傷付けることなく、さらに−度折れ筋、折れしわ
などが生じても自然に消えて引箔法による織物表面に固
有の趣が失われることかないという作用をする。

本発明の引箔用原紙および引箔糸において、従来の和紙
にかえて用いる合成繊維または人造繊維からなる布帛と
しては、特に制限するものではないか、たとえばポリエ
ステル、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエチレン
、ポリプロピレン、セルロースアセチイト、ポリカーボ
ネート、ポリ塩化ビニル、アクリル、レーヨンなどの繊
維からなる＃ａ物、編物、不織布が適宜用いられる。

本発明に３いて用いる布帛としては特に制限はないか通
常目付が１０ｇ／１１２〜５００ｇ／１２程度、好まし
くは目付か１０ｇ／ｍ２〜１００ｇ／ｍ”程度の厚さの
ものか用いられる。目付か１０ｇ／＋ｓ”では柔らか過
ぎてしわが発生したり、加工むらを生じやすく、製品ロ
スも増加するため実用性がなく、一方厚さが目付て５０
０ｇ／ｍ”を超えると柔軟性に乏しく硬い引箔糸となる
ため、えられる衣料の風合いを損ない、特殊な用途以外
には不向きて実用性に乏しい。なお、目付がＬｏｇ／ｍ
２未満の薄物の場合には布帛の片面側に担持体として、
たとえばプラスチックフィルムを仮着して塗布、接着、
蒸着などの処理を行なうようにしてもよい。

本発明において用いる布帛にも、従来からの和紙を素材
としたものと同様に、とっさや渋て表面処理した後、金
箔や銀箔を転着したり、金や銀を蒸着し、さらにその上
に樹脂を塗布して引箔用原紙として、またこれらを細幅
に裁断したもの力同箔糸として用いることができるか、
とうさや渋で表面処理すいるかわりに、たとえばアクリ
ル樹脂、スチレン樹脂、アクリル−スチレン共重合体、
塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリカーボネ
ート、ニトロセルロース樹脂、セルロースアセテート樹
脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、アミノア
ルキッド樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ネオブレン
ゴム、ブチラールゴム、クロロプレンゴム、天然ゴムな
どの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、
紫外線硬化性樹脂、ゴムなど単独または混合物からなる
塗剤を用いる方が再現性のよい品質の安定したものかえ
られるのて好ましい。

塗剤による処理は、普通は前記布帛上に前記塗剤を構成
するための樹脂、ゴムなどの有機溶剤溶液、水溶液など
をたとえばグラビアコーティング法、スプレィコーティ
ング法、デイツプコーティング法などの通常のコーティ
ング法により塗布し、乾燥（熱硬化性樹脂、電子線硬化
性樹脂、紫外線硬化性樹脂などの場合は硬化）すること
によって塗膜が形成される。なお、塗膜はご旦仮の担持
体上に形成したものを接着剤を介しまたは介さずして前
記布帛上に転写形成してもよい。

塗膜の厚さは通常０．１〜５趨の範囲、より好ましくは
０．５〜３１の範囲から選ばれる。塗膜の厚さは０．　
ｔｎ未満では−様な被覆かできず好ましくない。一方５
−を超えると引箔用原紙および引箔糸が全体として硬直
なものとなり製織性ならびに風合いなどに欠けるので特
殊な用途以外には好ましくない。

なお、本発明の引箔用原紙および引箔糸においても、従
来から引箔法に使用される和紙を素材とした引箔用原紙
および引箔糸の場合と同様に、常法により金箔や銀箔を
転着したり、金や銀を蒸着しその上に樹脂を塗布したり
１表側にあるいは表裏に同調した所望の図柄、紋などの
意匠を染色、金銀などの箔の貼着や染め替えなどの加工
を施すこともできることは説明するまてもない。

［実施例］ つぎに実施例をあげて本発明を説明する。

実施例１ 目付が８０３部ｍ”のポリエステル系繊維不ｍ布の片面
上にエポキシ−イソシアネート樹脂系塗料１００部をメ
チルエチルケトンとトルエンからなる混合溶剤５０部に
混合に混合調整した塗剤を常法により塗布乾燥して平均
厚さが３−の塗膜を形成し１本発明の引箔用原紙をえた
。

実施例２ 実施例１てえられた本発明の引箔用原紙の塗膜上に常法
により平均厚さが８００部ｍの銀蒸着膜を形成し、次い
てこの銀蒸着膜上に透明着色塗料にて所望図柄の意匠を
施した後、　１００切（０，３０１ｍｍ幅）に裁断して
本発明の引箔糸をえた。

えられたこの引箔糸を絹糸とともに帯に製織したか、引
箔糸は軽量で、しなやかて、復元性が良く、充分な強さ
を合わせ持つので、絹織物のようなしなやかさを要求さ
れる高級織物の風合いを犠牲にすることなく、つまり引
箔糸を織り込んだ帯全体かごわごわすることなく、硬く
なく、若竹は時は締めやすく、さらに織り工程において
も、作業者が引箔糸の縁で指を傷付けることなく、さら
に−度折れ筋、折れしわなどが生じても自然に消えて引
箔法による織物表面に固有の趣か永く失われることかな
いものてあった。

実施例３ 目付か８０ｇ／ｍ２のポリエステル系繊維不織布にかえ
て、目付か３０ｇ／＋ｓ２のナイロン系繊維織布を用い
たほかは実施例１と同様にして、本発明の引箔用原紙を
えた。

実施例４ 目付か８０ｇ／ｍ２のポリエステル系繊維不織布にかえ
て、目付が８０ｇ／＋ｓ２のレーヨン織布を用いたほか
は実施例１と同様にして、本発明の引箔用原紙をえた。

実施例５ 目付が８０ｇ／ｍ２のポリエステル系繊維不織布にかえ
て、目付が９６ｇ／ｍ２のポリエステル系Ｍ＆雄織布を
用いたほかは実施例１と同様にして、本発明の引箔用原
紙をえた。

実施例６ 実施例３〜５てえられた本発明の引箔用原紙を用いたほ
かは実施例２と同様にして帯を製織した。

えられた帯゛は実施例２と同様に極めて満足てきるもの
であった。

［発明の効果］ 実施例１〜実施例６から明らかな通り、本発明の引箔用
原紙および引箔糸は、軽量で、しなやかて、復元性か良
く、充分な強さを合わせ持つのて、絹＃ｌｌｌ物のよう
なしなやかさを要求される高級織物の風合いを犠牲にす
ることなく、っまり引箔糸を織り込んだ織物全体がごわ
ごわすることなく、硬くなく、看付けやすく、さらに織
り工程においても、作業者か引箔糸の縁て指を傷付ける
ことなく、さらに−度折れ筋、折れしわなどが生じても
自然に消えて引箔法による織物表面に固有の趣が永く失
われることがないものかえられるという効果か奏される
。

（図面の符号） （＋）　　・布帛 （２）・塗膜 （３）、接着剤

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　合成繊維または人造繊維からなる布帛の裏面または
   ／および表面に樹脂またはゴムからなる塗膜を設けたこ
   とを特徴とする引箔用原紙。 ２　合成繊維または人造繊維からなる織物の裏面または
   ／および表面に樹脂またはゴムからなる塗膜を設け、こ
   れを細幅に裁断したことを特徴とする引箔糸。 ３　合成繊維または人造繊維からなる織物の裏面または
   ／および表面に樹脂またはゴムからなる塗膜を設け、こ
   れを細幅に裁断する前に表側あるいは表裏に所望の意匠
   を施したしたことを特徴とする引箔糸。