JPH0236923Y2

JPH0236923Y2 -

Info

Publication number: JPH0236923Y2
Application number: JP19341185U
Authority: JP
Priority date: 1985-12-16
Filing date: 1985-12-16
Publication date: 1990-10-05
Also published as: JPS62101061U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、頭上弁式エンジンの吸気装置に関
するものである。

従来の技術従来、頭上弁式エンジンにおいては、吸気通路
が吸気弁近傍に設けられていることが一般的であ
り、気化器が接続される吸気ポートはシリンダヘ
ツドに形成されていることが一般的である。さら
に、燃料タンクから気化器への燃料供給は重力式
により行なうことが一般的である。したがつて、
シリンダヘツドと略同じ高さに気化器を取付けた
場合には、燃料タンクが気化器やシリンダヘツド
より上方に突出した状態で取付けられることとな
り、エンジンの全高が高くなるという欠点があ
る。このような場合、気化器の取付け位置を下げ
てエンジンの全高を低くするためには、吸気ポー
トと気化器とをインテークマニホルド等を用いて
接続する必要がある。

また、実開昭59−107969号公報に記載されたよ
うに、気化器を接続する吸気ポートをシリンダブ
ロツクに形成し、気化器の取付け位置を下げてい
るものもある。

考案が解決しようとする問題点気化器の取付け位置を下げてエンジンの全高を
低くするためにインテークマニホルド等を用いる
場合には、部品点数が増え、エンジンが重量化す
る。

実開昭59−107969号公報に記載されたように吸
気ポートをシリンダブロツクに形成したものにあ
つては、燃料タンクの取付け位置が下方となり、
エンジンの全高を低くすることはできるが、気化
器や燃料タンクがシリンダ中心から大きく離反
し、エンジンの全幅が大きくなつてエンジンが大
型化する。

問題点を解決するための手段シリンダブロツクにシリンダヘツドを締付け固
定する頭上弁式エンジンにおいて、吸気弁を駆動
するプツシユロツドと排気弁を駆動するプツシユ
ロツドとの間に吸気通路を形成し、吸気通路の吸
気ポートをシリンダブロツクと一体に形成する。
シリンダブロツク及びシリンダ部の上部が吸気ポ
ートに接続される気化器から離反する向きに傾け
て配置する。

作用吸気ポートがシリンダブロツクに形成されてお
り、気化器の取付け位置及び気化器の上方に配置
される燃料タンクの取付け位置が下がり、エンジ
ンの全高が低くなる。また、シリンダブロツクの
シリンダ部の上部が気化器から離反する向きに傾
けて配置されており、気化器及び燃料タンクの取
付け位置がシリンダに近接し、エンジンの一方の
横幅寸法が縮小される。さらに、吸気通路がプツ
シユロツド間に位置しており、気化器等がシリン
ダブロツクの横幅寸法の略中央部に位置し、エン
ジンの他方の横幅寸法が縮小される。

実施例この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。シリンダブロツク１上にはシリンダヘツド２
がスタツドボルト３、ナツト４により締付け固定
されている。シリンダヘツド２には吸気弁５及び
排気弁６が設けられており、これらの吸気弁５及
び排気弁６を駆動するプツシユロツド７，８が前
記シリンダブロツク１及びシリンダヘツド２に形
成されたプツシユロツド９室内に配置されてい
る。

前記シリンダヘツド２には前記プツシユロツド
７，８間に位置して吸気通路１０が形成されてお
り、前記シリンダブロツク１にも前記プツシユロ
ツド７，８間に位置するとともに一端が前記吸気
通路１０に接続された吸気通路１１が形成されて
いる。これらの吸気通路１０，１１はシリンダヘ
ツド２からシリンダブロツク１にかけて斜め下方
に傾斜して形成されており、吸気通路１０，１１
の吸気ポート１２はシリンダブロツク１に一体に
形成されている。前記吸気ポート１２にはインシ
ユレータ１３を介して気化器１４が接続されてお
り、気化器１４にはエアクリーナ１５が接続され
ている。さらに、気化器１４にはフユーエルコツ
ク１６及び燃料管を介して気化器１４の上方に配
置された燃料タンク１７が接続されている。ま
た、前記シリンダヘツド２には前記吸気通路１０
の上方に位置して冷却風通路１８が形成されてい
る。

前記シリンダブロツク１及びシリンダブロツク
１内のシリンダ部１９は、これらの上部が前記気
化器１４から離反する向きに傾けて配置されてい
る。

このような構成において、シリンダブロツク１
及びシリンダ部１９がこれらの上部を気化器１４
から離反する向きに傾けて配置されており、さら
に、吸気通路１０，１１の吸気ポート１２がシリ
ンダブロツク１に形成されている。このため、気
化器１４、エアクリーナ１５及び燃料タンク１７
の取付け位置がシリンダ部１９に近接するととも
に下方に下がり、エンジンの左右方向の横幅及び
全高が縮小され、エンジンの小型化が達成され
る。

そして、シリンダブロツク１等が傾斜している
ために吸気通路１０，１１の吸気ポート１２をシ
リンダブロツク１に形成しても吸気通路１０，１
１が鋭角的に屈曲することがなく、混合気の通路
抵抗が少なく、エンジンの出力低下が起こらな
い。さらに、吸気通路１０，１１がプツシユロツ
ド７，８間に位置するため、気化器１４をシリン
ダブロツク１の前後方向の横幅の略中央に位置さ
せることができ、気化器１４等がシリンダブロツ
ク１の横幅寸法以上に側方に突出することがなく
なる。これによつてエンジンの前後方向の横幅が
縮小され、マフラ２０を気化器１４の反対側に設
置すること等によつてエンジン周囲のスペースの
有効利用を図り、エンジンのより一層の小型化達
成される。また、吸気通路１０が下方向きに傾斜
して形成されているため、冷却風通路１８を広く
形成することができ、シリンダヘツド２の冷却を
有効に行なえる。

考案の効果この考案は、上述のように吸気通路の吸気ポー
トをシリンダブロツクに形成したことにより、気
化器及び燃料タンク等の取付け位置を下げ、エン
ジンの全高を低くすることができ、また、シリン
ダブロツク及びシリンダ部をこれらの上部が気化
器から離反する方向に傾斜させたことにより、気
化器及び燃料タンク等をシリンダ部に近接して配
置し、エンジンの一方の横幅寸法を縮小すること
ができ、さらに、吸気通路をプツシユロツド間に
形成したことにより、気化器等をシリンダブロツ
クの略中央部に位置させ、エンジンの他方の横幅
寸法を縮小することができ、全高及び全幅を縮小
してエンジンの小型化を達成することができる等
の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は縦断側面図、第２図は第１図におけるＡ−Ａ
線断面図、第３図は第１図におけるＢ−Ｂ線断面
図である。１……シリンダブロツク、２……シリンダヘツ
ド、５……吸気弁、６……排気弁、７，８……プ
ツシユロツド、１０，１１……吸気通路、１２…
…吸気ポート、１４……気化器、１９……シリン
ダ部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シリンダブロツクにシリンダヘツドを締付け固
定する頭上弁式エンジンにおいて、吸気弁を駆動
するプツシユロツドと排気弁を駆動するプツシユ
ロツドとの間に混合気を吸入する吸気通路を形成
するとともに気化器が接続される前記吸気通路の
吸気ポートを前記シリンダブロツクと一体に形成
し、前記シリンダロツク及びこのシリンダブロツ
ク内のシリンダ部の上部が前記気化器から離反す
る向きに傾けて配置したことを特徴とする頭上弁
式エンジンの吸気装置。