JPH0236636Y2 - - Google Patents

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JPH0236636Y2
JPH0236636Y2 JP12774485U JP12774485U JPH0236636Y2 JP H0236636 Y2 JPH0236636 Y2 JP H0236636Y2 JP 12774485 U JP12774485 U JP 12774485U JP 12774485 U JP12774485 U JP 12774485U JP H0236636 Y2 JPH0236636 Y2 JP H0236636Y2
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oily water
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、船舶におけるビルジのように油分が
混合懸濁している水から油分を気泡の吹き込みに
よつて浮上分離するようにした気泡式の油水分離
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
この種の気泡式油水分離装置は、油分を含む油
濁水中に微細な気泡を吹き込むことにより、この
微細気泡によつて油濁水中の細かい油滴同志の集
合を促進して油滴を粗粒化すると共に、この粗粒
化した油滴及び油濁水中の浮遊物質を微細気泡に
吸着して浮上分離させるものであるが、この気泡
式油水分離装置において(及び浮遊物質)の分離
槽性能を向上するには、油分を含む油濁水を気泡
によつて各所万辺なく接触撹拌させると共に、こ
の接触撹拌の時間を長くするようにしなければな
らない。
そこで先行技術としての特開昭49−106652号公
報は、充填物を充填した水路の下方に発泡管を設
け、該発泡管から発生する気泡により気液界面及
び充填物表面で会合粗粒化した油滴を浮上分離さ
せるようにした横流気泡会合油水分離技術を提案
している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、この先行技術は、その実施例に示され
ているように分離槽内に形成したジグザグ通路内
において油濁水中の油滴及び浮遊物質を気泡によ
つて浮上分離させるもので、前記ジグザグ通路に
おける各区画通路の連通部は、分離槽の下部が上
部まで連つている一方、ジグザグ通路における一
つの区画通路内に流入した油濁水は、押し出し流
れの状態で流れるから、その流れ状態は上層部と
下層部との間において相違し、換言すると各区画
通路内における油濁水の流れには上層部と下層部
との間で偏流が存在し、例えば下層部の油濁水と
か或いは上層部の油濁水とかが気泡と十分に接触
しないまま次の区画通路に向かつてシヨートパス
的に進み移行する現象が発生するのであり、これ
に加えて、前記ジグザグ通路における各区画通路
の連通部においては、その液面の位置まで油濁水
の流れが存在するから、ジグザグ通路における各
区画通路内の液面上に浮上した油は、油濁水が次
の区画通路に流れ移行するときにおいて油濁水の
流れ中に巻き込まれて、油濁水中に再分散される
現象も発生することになる。
従つて、前記先行技術のものは、各区画通路内
における油濁水の偏流に起因するシヨートパス現
象と、一旦浮上分離した油滴の油濁水中への再分
散現象とによつて油水の分離効率が低いのであつ
た。
本考案は、このような気泡式油水分離装置にお
いてその油水の分離効率を更に向上することを目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
このため本考案は、一側部に油濁水の供給口を
他側部に処理水の出口を有する分離槽内に、複数
枚の仕切板を互いに略平行に設け、該各仕切板に
は、隣接同志互いに反対側の位置の下部に連通部
を各々設けて、前記油濁水供給口から処理水出口
祝口に至る間をジグザグ通路に形成し、且つ、前
記分離槽内の底部には、前記各仕切板を貫通する
方向に延びる複数本の散気管を分離槽の外側から
着脱可能に挿入した構成にしたものである。
〔考案の作用・効果〕
このように構成すると、分離槽内にその油濁水
供給口から供給された油濁水は、油濁水供給口か
ら処理水出口に至る間に複数枚の仕切板によつて
形成された各区画通路内をジグザグ状に折り返し
ながら流れて、その流れ通路の長さが著増する一
方、このジグザグ状の流れに対して各仕切板と交
差する方向に延びる散気管から気泡が吹き込れる
のである。
この場合、前記各仕切板には、その下部に連通
口を各々設けて、前記油濁水供給口から処理水出
口に至る間をジグザグ通路に形成したことによ
り、各区画通路内の油濁水は、必ず仕切板の下部
に設けた連通部を通つて次の区画通路内に流入す
ることになるから、上層部の油濁水が下層部の油
濁水よりも先行して次の区画通路に流れること、
つまり気泡との接触が一部の油濁水について不十
分になることを確実に防止することができるので
あり、また、油濁水は仕切板の下部に設けた連通
部から次の区画通路に流れるのみで、液面におい
ては区画通路から次の区画通路への油濁水の流れ
は存在しないから、気泡によつて一旦液面上に浮
上した油滴は、前記先行技術のように次の区画通
路に流れるときにおいてその流れに巻き込まれる
ことはないのである。
従つて本考案によると、前記先行技術の問題点
であつた各区画通路内のおける油濁水の偏流に起
因するシヨートパス現象と、一旦浮上分離きた油
滴の油濁水中への再分散現象との両方を確実に防
止することができるから、気泡による油水の分離
効率を著しく向上できるのであり、しかも、散気
管を、前記各仕切板を貫通するように着脱可能に
挿入したことにより、散気管を各仕切板の間の
各々に仕切板と平行に設ける場合よりも散気管の
本数を少なくすることができるから、安価な装置
を提供でき、その上、先行技術のようにジグザグ
通路における各区画通路内に充填物を充填してお
らず、且つ散気管が分離槽の外側から着脱可能で
あるから、分離槽内の清掃作業等のメンテナンス
がきわめて容易となる効果を有する。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面について説明する
と、図においては1は上面開放型の分離槽を示
し、該分離槽1の一側面には下部に油濁水の供給
管2を設ける一方、分離槽1の他側面には下部に
処理水の出口管3を、上部には油排出管4を各々
設け、前記処理水出口管3に管5を介して接続し
た空気抜き弁7付きヘツダー6を、前記油排出管
4と略同じ高さ位置に配設することにより、分離
槽1内における油面8を油排出管4の高さ位置に
形成するようにする。なお、前記分離槽1の上面
は、空気抜き管15付きの蓋板14にて覆われて
いる。
前記分離槽1には、前記油濁水供給管2と処理
水出口管3との間を複数個(本実施例では5個)
の室に区成するようにした複数枚(本実施例では
4枚)の仕切板9を適宜間隔で設け、この各仕切
板9の下部には、隣接同志互いに反対側の位置に
連通孔10を穿設することにより、前記油濁水供
給管2から処理水出口管3及び油排出管4に向か
つてジグザグ通路を形成する。また、前記仕切板
9には、その各々における連通孔10の上部の位
置に油連通孔11が設けられている。
そして、前記分離槽1内の底部には、多孔質の
合成樹脂等により形成された複数本(本実施例で
は3本)の散気管12を、前記仕切板9を貫通し
て交差するように配設するにおいて、この各散気
管12を、分離槽1の側面に設けた装着用管13
より着脱可能に挿入するように構成する。
しかして、分離槽1内に油濁水供給管2より流
入した油濁水は、各散気管12から吹き込まれる
微細気泡によつて接触撹拌されて、当該油濁水中
の油分及び浮遊物質は気泡と共に液面8上に浮上
分離したのち、油排出管4から槽外に排出され、
油分及び浮遊物質を分離した後の処理水は、処理
水出口管3からヘツダー6を経て処理水排出管1
6より槽外に排出される。
この場合、分離槽1内には、下部に連通孔10
を備えた仕切板9を複数枚設けて、油濁水供給管
2から処理水出口管3に向かつてジグザグ通路に
構成したことにより、油濁水供給管2から分離槽
1内に流入した油濁水は、当該分離槽1内を第2
図に実線矢印で示すようにジグザグ状に流れて、
微小気泡によつて各所万辺なく接触撹拌されると
共に、長い時間にわたつて微小気泡による撹拌作
用を受けることになる。
そして、実験によると、幅(W)400mm、奥行
き(L)700mm、高さ(H)600mmの分離槽1に、
軽油濃度が20000ppmの油濁水を油濁水供給管2
から毎時2m3供給し、3本の散気管12より毎分
約120の空気を供給して、処理水出口管3から
排出される処理水の軽油濃度を測定した結果は次
の通りであつた。
すなわち、排出処理水における軽油の濃度は、
分離槽1内に、下部に連通孔10を有する仕切板
9を設けていない場合には約710ppmであつたが、
分離槽1内に、下部に連通孔10を各々有する2
枚の仕切板9を設けた場合には約480ppmに、下
部に連通孔10を各々有する4枚の仕切板9を設
けた場合には135ppmに低減できた。
なお、前記各仕切板9の上端は、油面8と略同
じ高さ位置にするかこれよりも低い位置にするこ
とによつて、油連通孔11を廃止するようにして
も良いが、船舶に搭載する油水分離装置の場合に
は、各仕切板9の上端を実施例図面のように液面
8より上方に突出させるようにする。このように
構成すると、船舶の揺れに対して液面8は、瞬間
的には第1図に二点鎖線で示すように各仕切板9
の間の部分において小さく傾くだけで、大きく動
揺することを回避でき、換言すると、液面8の動
揺を各仕切板9にて抑制できるから、油水の分離
性能が船舶の揺れによつて変動することを低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は縦断正
面図で第2図の−視断面図、第2図は第1図
の−視平断面図、第3図は第1図の−視
断面図である。 1……分離槽、2……油濁水供給管、3……処
理水出口管、4……油排出管、6……ヘツダー、
8……液面、9……仕切板、10……連通孔、1
2……散気管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一側部に油濁水の供給口を他側部に処理水の出
    口を有する分離槽内に、複数枚の仕切板を互いに
    略平行に設け、該各仕切板には、隣接同志互いに
    反対側の位置の下部に連通部を各々設けて、前記
    油濁水供給口から処理水出口に至る間をジグザグ
    通路に形成し、且つ、前記分離槽内の底部には、
    前記各仕切板を貫通する方向に延びる複数本の散
    気管を分離槽の外側から着脱可能に挿入したこと
    を特徴とする気泡式油水分離装置。
JP12774485U 1985-08-21 1985-08-21 Expired JPH0236636Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12774485U JPH0236636Y2 (ja) 1985-08-21 1985-08-21

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12774485U JPH0236636Y2 (ja) 1985-08-21 1985-08-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6235605U JPS6235605U (ja) 1987-03-03
JPH0236636Y2 true JPH0236636Y2 (ja) 1990-10-04

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ID=31022787

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JP12774485U Expired JPH0236636Y2 (ja) 1985-08-21 1985-08-21

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