JPH0235774Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は膨張収縮自在な袋状体に衣類を被せて
各種の検査作業を容易に行なうようにしたもので
ある。

（従来技術） 従来は、各種衣類の製品検査を行なう場合、衣
類を適宜の型枠に嵌めて手作業にて各部位の生地
を引つ張りながら縫目や生地汚れなどの検査を行
なうようにしていたので作業が煩雑であり、多く
の手数を要する欠点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記の欠点を解決するために適宜の支
持片に膨張収縮自在な袋状体を被覆し、さらに同
袋状体に衣類を被覆し、衣類を膨張させた状態で
検査を行なうことにより、極めて能率的に検査作
業ができるようにしたものである。

（実施例） １は適宜固定した支柱で同支柱１に中空軸２を
回動自在に設け、３，３は中空軸２に固定した環
状のストツパー、４は固定片で支柱１に固定し、
同固定片４に中空軸５を固定し、且つ中空軸５の
端部５Ａを中空軸２内に嵌合してあり、ベアリン
グ６を介して中空軸２を中空軸５に対して回動自
在としてあり、７は中空軸５に固定した環状のス
トツパー、８は圧縮エアーの送入並びに排気用の
パイプで中空軸５に嵌合固定してある。

９は中空の支持部材で中空軸２に固定してあり
同部材９に多数の孔１０，１０…を有する中空の
支持片１１，１１を固定し、更に支持片１１に適
宜の形状を有する袋状体１２を被覆して固定して
おく。

尚、袋状体１２の材料としては、圧縮エアーの
注入により膨張収縮可能な材料であればよく、例
えば適宜の樹脂コーテイング処理を施すか或いは
施されていない編織物地、又は微細な孔を有する
合成樹脂フイルムなど若干通気性のある材料が好
ましい。勿論非通気性の材料でもよい。

第４図は袋状体１２を膨張させた状態を示した
もので、同体１２は開口部１３，１３を有する袋
状筒状部１２Ａ，１２Ａと袋状連結部１２Ｂの組
合せで構成されており、連結部１２Ｂは袋状筒状
部１２Ａ，１２Ａに夫々に縫着、接着など適宜の
接続手段によつて接続１４され、且つ袋状筒状部
１２Ａ，１２Ａと連結部１２Ｂを互いに連通させ
て圧縮エアーの連通を容易にしてある。

尚、袋状体１２の開口部１３，１３は夫々支持
片１１，１１に接着等の適宜の手段で固着１３Ａ
してあり、且つ袋状体１２で被覆された支持片１
１には多数の孔１０，１０…が穿設され、圧縮エ
アーを介して袋状体１２の膨張或いは収縮を容易
にする如くしてある。

次にその作動について述べると、先ず袋状体１
２内のエアーをパイプ８を介して吸引排気し、袋
状体１２を収縮させて支持片１１に密着させた状
態にし、この状態で例えばズボン下、シヤツ等の
衣類１５を収縮された袋状体１２に被覆し、次い
でパイプ８内に圧縮エアーを送り込むことにより
中空軸５、中空軸２、支持部材９及び支持片１１
を介して袋状体１２内に圧縮エアーが送り込ま
れ、このの結果袋状体１２が膨張し、これに伴な
つて衣類も追従して膨張される。

従つて、第２図の如く衣類１５が膨張されるこ
とにより、縫目や汚れなど製品の不良箇所を容易
に発見することができる。また支持片１１，１１
を支持部材９を介して適宜回動することにより、
製品の表裏面の検査を容易に行なうことができる
のである。

（効果） 本考案は上述の如く、袋状体１２内に圧縮エア
ーを送り込むことにより、袋状体１２が膨張し、
これに伴なつて衣類１５も追従して膨張されるの
で、縫目や汚れなど製品の不良箇所を容易に発見
することができ、きわめて能率的に検査作業を行
なうことができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したもので、第１図
は装置全体の斜視図、第２図は袋状体及び衣類の
膨張状態を示した作動説明用斜視図、第３図は装
置全体の断面図、第４図は膨張状態の袋状体の作
動説明用斜視図である。 １１……支持片、１２……袋状体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回動自在な中空の支持部材９に多数の孔１０，
   １０…を有する中空の支持片１１，１１を設け、
   同支持片１１，１１に膨張収縮自在な通気性の袋
   状体１２を被覆固定し、袋状体１２に衣服を被覆
   して袋状体１２を膨張させ、製品検査終了後に袋
   状体１２を収縮させるように構成してなる衣類の
   検査装置。