JPH023563Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は問題に対する解答を少なくとも２つ
のカード孔で選択するようにした学習カードを挿
入セツトして使用するカード学習可能な懐中信号
灯に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、スイツチの操作によつて赤青等の二色発
光ランプを切換点灯させるように構成した懐中信
号灯は一般に知られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記従来の懐中信号灯は二色発
光ランプを切換点灯させるだけの機能しか有しな
いものであり、問題に対する解答を少なくとも２
つのカード孔で選択する形式の学習カードを挿入
セツトして、このカード問題の解答を接点棒で選
択しランプ表示させるカード学習器として使用す
ることはできないものであつた。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案の懐中信号灯は前記のようなカード学
習を可能とするために、電池収納室２を有した筒
体１の外周前面位置にカード挿入部５を設け且つ
該筒体１のカード挿入部５と対向する外周背面部
に鍵穴６を設けたこと、この筒体１内の鍵挿入部
を挟む両側位置に延出する接片７ａ，８ａを有し
た２枚の導電板７，８を筒体カード挿入部５の差
込カードで隠される平面部分に電気導通しないよ
うに離間させて添着したこと、赤青等の二色発光
ランプ１０を２枚の導電板７，８及び筒体収納電
池１１の一端接触端子１２と電気的に接続して前
記筒体１の投光部４内に保持させたこと、筒体収
納電池１１の他端接触端子１７に接続され前記筒
体１から外方に延出するリード線１６の先端に鍵
型スイツチ２０を取付けたこと、この鍵型スイツ
チ２０は筒体鍵穴６に挿入される鍵部材２１にリ
ード線接続の接点棒２２を取付け且つ前記鍵部材
２１の先端に鍵穴挿入回動によつて導電板接片部
７ａ，８ａに交互に接触するスイツチ部２３を設
けた構成とされ、その鍵型スイツチ２０を筒体鍵
穴６に挿入した場合には二色発光ランプ１０を切
換点灯させる信号灯として使用でき、前記鍵型ス
イツチ２０を筒体鍵穴６から抜き外した場合に
は、このスイツチ接点棒２２で挿入セツトカード
Ｃの解答選択を行なうカード学習器として使用で
きるようにしたことを特徴とする。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を図面に従い説明する
と、この懐中信号灯は問題Ｑに対する解答を２つ
のカード孔ｃ１，ｃ２で選択するように形成した
学習カードＣを挿入セツトして使用するものであ
つて、前側半割り筒１ａと後側半割り筒１ｂの接
合体からなる筒体１を具備する。

前記筒体１は内部に電池収納室２を有し、且つ
一端に透光カバー３で覆われた投光部４が設けら
れている。また、この筒体１の投光部４側に変位
した外周前面位置には上下に突出縁部５ａ，５ｂ
を有する方形台状のカード挿入部５が設けられて
いると共に、このカード挿入部５と対向する外周
背面部に第４図に示すような形状の鍵穴６が設け
られている。

７，８は波形または櫛歯形の対向縁を有する薄
鉄板で形成された２枚の導電板で、この導電板
７，８は筒体１内の鍵挿入部を挟む左右両側位置
に延出するように屈曲させた接片７ａ，８ａを有
し、筒体カード挿入部５の差込カードで隠される
平面部分に電気導通しいように波形対向縁を第１
図の如く離間させて添着固定されている。

１０は赤青の二色発光ダイオードを用いた単一
の二色発光ランプで、このランプ１０は前記筒体
１の投光部４内に反射笠９と一体に保持され、そ
の１つのマイナス端子１０ａと筒体収納電池１１
の一端接触端子１２とがエナメル線１３によつて
第５図の如く電気的に接続され、また前記ランプ
１０の２つのプラス端子１０ｂ，１０ｃと前記導
電板７，８とがエナメル線１４，１５によつて第
５図の如く電気的に接続されている。

１６は筒体収納電池１１の他端接触端子１７に
接続され前記筒体１の胴部孔１８から外方に長く
延出するリード線で、このリード線１６の先端に
は鍵型スイツチ２０が取付けられている。この鍵
型スイツチ２０は筒体鍵穴６に挿入される鍵部材
２１にリード線接続の接点棒２２を直角方向に突
出させて挿入固定し、且つ前記鍵部材２１の先端
鍵部に鍵穴挿入回動によつて導電板接片部７ａ，
８ａに交互に接触するスイツチ部２３を設けた構
成とされている。なお、本実施例の場合、前記ス
イツチ部２３は鍵部材２１の先端鍵部にリード線
１６を巻き付けることにより形成されているが、
前記鍵部に導電体を取付ける等して形成すること
も可能である。

而して、前記鍵型スイツチ２０を筒体鍵穴６に
第２図想像線で示すように挿入して左方向に回動
すると、鍵部材２１先端のスイツチ部２３が一方
の導電板接片７ａに接触して前記ランプ１０が赤
色に点灯し、また前記鍵穴挿入の鍵型スイツチ２
０を右方向に回動すると、鍵部材２１先端のスイ
ツチ部２３が他方の導電板接片８ａに接触して前
記ランプ１０が青色に点灯するので、このスイツ
チ操作によつて二色発光ランプ１０を切換点灯さ
せる信号灯として使用することができる。

一方、前記鍵型スイツチ２０を筒体鍵穴６から
抜き外した場合には、このスイツチ接点棒２２で
挿入セツトカードＣの解答選択を行なうカード学
習器として使用することができる。即ち、前記カ
ードＣを筒体１のカード挿入部５に挿入セツトし
た状態で、このカード問題Ｑに対する解答を選択
し、正解と思つたカード孔例えばｃ１の位置にス
イツチ接点棒２２の先端を接触させると、このス
イツチ接点棒２２と一方の導電板７が電気導通し
て前記ランプ１０が赤色に点灯し、また正解と思
つたカード孔例えばｃ２の位置にスイツチ接点棒
２２の先端を接触させると、このスイツチ接点棒
２２と他方の導電板８が電気導通して前記ランプ
１０が青色に点灯するので、赤色点灯の場合が正
解、青色点灯の場合が間違いと決めておけば、前
記ランプ１０の色表示を見ることによつて解答の
正否を簡単に確認することができる。

なお、第２図に示す符号２５は前記筒体１の投
光部４と反対側端に嵌合固定したペンホルダー、
２６はこのペンホルダー２５に嵌挿支持させたボ
ールペンレフイールで、このレフイール２６を備
えることによつて、本考案の懐中信号灯を筆記具
としても使用できるようにしているが、この構成
は本考案の要旨として限定されるものではない。

〔考案の効果〕

この考案の懐中信号灯は前記のようなものであ
るから、二色発光ランプをスイツチ操作で切換点
灯させる信号灯としての使用の他に、カード問題
の解答をスイツチ接点棒で選択しランプ表示させ
るカード学習器として使用することができる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の懐中信号灯を学習カードと
の対応で示した正面図、第２図は第１図の−
線に沿う縦断面図、第３図は第２図の−線に
沿う縦断面図、第４図は背面図、第５図はランプ
点灯回路の説明図である。 Ｃ…学習カード、Ｑ…問題、ｃ１，ｃ２…２つ
のカード孔、１…筒体、２…電池収納室、３…透
光カバー、４…投光部、５…カード挿入部、６…
鍵穴、７，８…導電板、７ａ，８ａ…導電板の接
片、１０…二色発光ランプ、１１…筒体収納電
池、１２…電池の一端接触端子、１６…リード
線、１７…電池の他端接触端子、２０…鍵型スイ
ツチ、２１…鍵部材、２２…接点棒、２３…スイ
ツチ部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 問題Ｑに対する解答を少なくとも２つのカー
   ド孔ｃ１，ｃ２で選択するようにした学習カー
   ドＣを挿入セツトして使用するカード学習可能
   な懐中信号灯であつて、内部に電池収納室２を
   有し且つ一端に透光カバー３で覆われた投光部
   ４を設け該投光部側に変位した外周前面位置に
   カード挿入部５を設けると共にこのカード挿入
   部５と対向する外周背面部に鍵穴６を設けた筒
   体１と、この筒体１内の鍵挿入部を挟む両側位
   置に延出する接片７ａ，８ａを有し筒体カード
   挿入部５の差込カードで隠される平面部分に電
   気導通しないように離間させて添着した２枚の
   導電板７，８と、この２枚の導電板７，８及び
   筒体収納電池１１の一端接触端子１２と電気的
   に接続して前記筒体１の投光部４内に保持させ
   た二色発光ランプ１０と、筒体収納電池１１の
   他端接触端子１７に接続され前記筒体１から外
   方に延出するリード線１６の先端に取付けられ
   た鍵型スイツチ２０とを具備し、この鍵型スイ
   ツチ２０は筒体鍵穴６に挿入される鍵部材２１
   にリード線接続の接点棒２２を取付け、且つ前
   記鍵部材２１の先端に鍵穴挿入回動によつて導
   電板接片部７ａ，８ａに交互に接触するスイツ
   チ部２３を設けた構成とされ、この鍵型スイツ
   チ２０を筒体鍵穴６に挿入した場合には二色発
   光ランプ１０を切換点灯させる信号灯として使
   用でき、前記鍵型スイツチ２０を筒体鍵穴６か
   ら抜き外した場合には、このスイツチ接点棒２
   ２で挿入セツトカードＣの解答選択を行なうカ
   ード学習器として使用できるようにしたことを
   特徴とするカード学習可能な懐中信号灯。 (2) 二色発光ランプ１０は二色発光ダイオードを
   用いた単一のランプであることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載のカード学
   習可能な懐中信号灯。