JPH0235500Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的及び背景〕 （産業上の利用分野） 本考案は、PPC複写機を利用してラベルに宛
名や必要な情報を繰り返し複写するに適したマス
ターペーパーとポケツトシートとからなる情報管
理セツトに関する。

（従来技術） 従来、ダイレクトメール、案内状、請求書の宛
名書き作業を合理化するため、PPC複写機を利
用する方法がとられていた。この方法は周知のよ
うに宛先ごとに区分したマスターペーパーに区分
毎に宛先をタイプ印書等により書き込み、マスタ
ーペーパーとほぼ同大の台紙のうえに剥離可能な
ラベルにPPC複写機によつて複写するというも
のである。複写されたラベルは区分ごとに台紙よ
り剥離し、封筒や葉書に貼付すれば宛名書き作業
は完了する。この方法によれば、複数の一定の宛
先に対して、繰り返し発送業務を行うのに宛先の
書かれたマスターペーパーを保存しておけばラベ
ルに複写するだけで宛名書き業務を簡素化するこ
とができる利点がある。

しかしながら、かかる方法は、マスターペーパ
ーに記載された宛名のうち一つの宛名が変更され
たり、不要になつたりしたときは、全体を別のマ
スターペーパーに書き直すか、またはそのままラ
ベルに複写するかしなければならず、不必要な労
力または不必要な部分のラベルへの複写という無
駄を生ずる欠点がある。

この方法の欠点を解消するため、マスターペー
パーを宛名区分ごとに切り離し、その宛名片をベ
ースシートのうえにカバーをした複数のポケツト
に挿入し、それをマスターペーパー代りにする提
案がアメリカ特許第4345394号、実願昭58−
183449号、実願昭58−183450号で提案されてい
る。しかしながら、このようなポケツトシートを
使用する複写の際にポケツトを区劃するシートの
融着部がわずかに黒く複写され複写された宛名紙
が汚れて見えることがある。これは、融着部が融
着の際の圧力により段差を生じ、そのために影が
写るものと思われる。

そこで、本考案者は先に透視可能な合成樹脂ベ
ースシートに重ねられた透視可能な合成樹脂袋カ
バーシートの一方向を開口し、区劃辺を融着し、
この融着部により区劃された複数のポケツトを有
するポケツトシートのこの融着部とこの融着部の
わずかな両側に白色のマスクを融着により施した
ポケツトシートを実願昭59−91978号で提案し、
この白色のマスクを施すことにより、ポケツトシ
ートの融着部を複写紙へ写さずに済む作用効果を
有さしめるようにした。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記構造のポケツトシートを使
用しても、ときたま融着部がわずかに黒く複写さ
れることがある。この事実はPPC複写機の機種
や使用期間の差異によつて生じるものと考えられ
るが、原因は必ずしも明確ではない。

本考案はこのようなわずかに黒く複写される問
題点をもできるだけ除去せんとするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 上記の問題点は、挿入片ごとに切り離すマスタ
ーペーパーとマスターペーパーから切り離された
挿入片を挿入するポケツトを複数有するポケツト
シートとからなる情報管理セツトにおいて、透視
可能な合成樹脂ベースシートに重ねられた同じく
透視可能な合成樹脂カバーシートの一方向を開口
し、区劃辺を融着し、この融着部により区劃され
た複数のポケツトを有さしめるとともにこの融着
部とこの融着部のわずかな両側に白色のマスクを
融着により施して形成したポケツトシートにこの
ポケツトシートを覆う半透明のシートを組み合せ
たことを特徴とする情報管理セツトを提供するこ
とにより解決される。

（実施例） つぎに本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図において、１はポケツトシート、１２は
マスターペーパーである。ポケツトシート１は透
視可能なたとえば透明な合成樹脂のシートからな
るベースシート２の片面に同様に合成樹脂のシー
トからなるカバーシート３が重ねられ、区劃辺６
により複数のポケツト４が形成されている。この
ポケツト４は後述するマスターペーパー挿入片を
ポケツト４に挿入したときマスターペーパー挿入
片の記入欄をカバーシート３が覆うように形成さ
れている。この実施例では、ポケツト４はベース
シート２の片面にカバーシート３を重ね一方向に
マスターペーパー挿入片の出入口７を開口し、袋
状になるように出入口７以外の区劃辺６を融着に
より一体化することにより形成されている。

８はマスクで、ポケツトシートの裏側すなわち
ベースシート２側からベースシート２の融着部５
と融着部５のわずかな両側相当を覆うように白色
のゴムまたは合成樹脂の白線状のものを融着され
てなつている。融着部５のわずかな両側とは、後
述するマスターペーパーの挿入片がポケツト４に
挿入されたとき挿入片を融着部５との間に透視可
能な空隙を作らない程度の幅でよい。

９はポケツトシート１の四辺の端部の一つに設
けられたルーズリーフ等のバインダーへの綴り込
み部でルーズリーフ用のバインダー穴１０が形成
されている。

１１は索引用ポケツトで上述のポケツト４と同
様にベースシート２、カバーシート３とによりポ
ケツトシート１の四辺の他の端部の一つに一方向
を索引用挿入片等の出入口を設けて袋状に形成し
てある。

このようして全体としてポケツトシートが形成
される。

ポケツトシート１にセツとして用いられるマス
ターペーパー１２はミシン目１４等に切り離し可
能な複数の挿入片１３と索引用挿入片１５とから
なり、挿入片１３の索引用挿入片１５は、ポケツ
トシート１のポケツト４、索引用ポケツト１１に
挿入可能な大きさで、かつ表面に宛名等が記載で
きるようにして形成されている。なお１６，１７
は必要により設けられるバインダー穴及び綴り込
み部である。

半透明のシート１８はポケツトシート１とほぼ
同じ大きさに形成されている。なお１９，２０は
それぞれ必要により設けられるバインダー穴及び
綴り込み部である。

このようにしてなるポケツトシート１とマスタ
ーペーパー１２と半透明のシート１８とを組み合
せることにより情報管理セツトとする。組み合せ
は公知の方法によりたとえばポケツトシート１と
マスターペーパー１２と半透明のシート１８とを
一緒に包装用袋等に入れるか、バインダー穴を介
して締具を用いて一緒に綴るかするだけでもよ
く、適宜セツトとする。

（利用例） このようにしてなる情報管理セツトは、つぎの
ように用いられる。

まずマスターペーパー１２は、挿入片１３に宛
名等必要事項が記載されまた必要によつては索引
用挿入片１５に必要事項が記載され、それぞれミ
シン目１４より切り離されて、ポケツトシート１
に形成されているポケツト４、索引用ポケツト１
１にそれぞれの出入口７，１７より表面を上にし
て挿入される。

そして、ポケツトシート１の表面にポケツト４
を覆うようにして半透明シート１８を被せて複写
作業を行う。

なお、本考案の実施例においては半透明シート
１８は透明度83％、光沢度15％、厚さ88μｍのも
のを用いた。

このようにして宛名等のPPC複写機等を用い
てのラベルへ複写が行なわれる。

（考案の効果） 本考案は上述のように形成され、利用されるの
でおよそつぎの効果を有する。

すなわち、全体の構成において、ポケツトシー
トに挿入片を挿入するだけで従来のマスターペー
パーと同様に複写機を利用したラベルへの複写が
可能であることは勿論、融着部とそのわずかな両
側を白色で覆い複写機に融着部が汚れて複写され
ることのない構造とするとともにポケツトシート
を覆う半透明シートをポケツトシートに被せ、複
写面のコントラストを緩和することができるよう
にしたので、仕上りのきれいな複写を可能とし
た。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示すもので、第１図
は情報管理セツトの一例を示す斜視図、第２図は
ポケツトシートの表側からの外観図、第３図はポ
ケツトシートの裏側からの外観図、第４図は第２
図の−線断面図、第５図は第２図の−線
断面図、第６図はマスターペーパーの外観図、第
７図は第６図に示すマスターペーパーが切り離さ
れた挿入片を示す外観図である。 図面において、１はポケツトシート、２はベー
スシート、３はカバーシート、４はポケツト、５
は融着部、６は区劃辺、７は出入口、８はマス
ク、１８は半透明シートである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 挿入片ごとに切り離すマスターペーパーとマス
   ターペーパーから切り離された挿入片を挿入する
   ポケツトを複数有するポケツトシートとからなる
   情報管理セツトにおいて、透視可能な合成樹脂ベ
   ースシートに重ねられた同じく透視可能な合成樹
   脂カバーシートの一方向を開口し、区劃辺を融着
   し、この融着部により区劃された複数のポケツト
   を有さしめるとともにこの融着部とこの融着部の
   わずかな両側に白色のマスクを融着により施して
   形成したポケツトシートにこのポケツトシートを
   覆う半透明のシートを組み合せたことを特徴とす
   る情報管理セツト。