JPH0235322Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフリツパーゲーム機、スマートボール
ゲーム機のようにプレイフイールド板上にボール
を転動してゲームを行なうピンボールゲーム機に
関するものである。

例えばフリツパーゲーム機は、プレイフイール
ド板の表面に多数のキツカー、ボール検出針、タ
ーゲート等が配置されており、これらにボールが
触れることにより得点が加算され、その多募から
ゲームを競うものである。これらのキツカー等は
プレイフイールド板の裏面に取り付けられてお
り、またこれらを駆動するソレノイド、スイツ
チ、ランプ、リード線等の電気部品が設けられて
いる。従来のプレイフイールド板は、キヤビネツ
トに枢着されており、その一端側が約40度ほど持
ち上げることができようになつている。しかし、
修理に際しては、プレイフイールド板の下へ顔を
入れて下からプレイフイールド板の裏面を見上げ
ながら、電気部品の検査及び交換を行なわなけれ
ばならず、極めて作業がしにくいという欠点があ
つた。

本考案は上記欠点を解決するものであり、プレ
イフイールド板の裏面が上になるようにこれを反
転させることができるようにしたピンボールゲー
ム機を提供することを目的とするものである。

本考案は上記目的を達成するために、矩形のプ
レイフイールド板の対向し合う２辺辺のほぼ中央
を一対の支承部材で回転自在に軸支するととも
に、支承部材の各々の他端に支軸部材を設け、こ
の支軸部材をキヤビネツトに形成したガイド手段
に係合させることによつて、支承部材の他端をキ
ヤビネツトに対してスライド自在にし、且つ支承
部材をキヤビネツトから起立させることができる
ように構成したものである。

以下、図面を参照して本考案の実施例について
詳細に説明する。周知のように、フリツパーゲー
ム機１は、キヤビネツト２内にプレイフイールド
板３が収納されており、その上にガラス板４が嵌
着されている。このプレイフイールド板３の表面
３ａは、通路を形成する複数の仕切壁６、ボール
を反撥させるキツカー７、ターゲツト８等が設け
られており、特定の通路を通過すると、キツカー
７またはターゲツト８にボールが当ることにより
所定の得点が得られる。

発射レバー９は、バネで付勢されているから、
これを引き寄せてから離せば、ソレノイド等によ
つて発射位置へ送られたボールが打撃される。こ
のボールは通路１０を通つて傾斜したプレイフイ
ールド板３内に入り、下方に転動する。この転動
時にキツカー７、ターゲツト８等に接触する。こ
の接触時に、キツカー７、ターゲツト８等に配し
た得点加算用のスイツチをONにする。また、特
定の通路上には、ボール検出針とスイツチが配さ
れており、この上を球が通過することによつて
ONする。

プレイフイールド板３の下方には一対のフリツ
パー１１が枢動自在に配されており、操作ボタン
１２を押すことによつて駆動し、転動してきたボ
ールをプレイフイールド板３の上方に打ち戻すこ
とができる。そして、この一対のフリツパー１１
の間には、ほぼボールの倍の隙間が形成されてお
り、この間からボールが抜け出ることによつて１
回のゲームが終了する。この抜け出たボールはゲ
ーム終了用のスイツチをONにした後、所定回数
のゲームが終るまでは発射位置に戻される。１３
は、コイン投入部であつて、これにコインを投入
することによつて装置が作動状態となる。

第２図は本考案の要部を示すものである。プレ
イフイールド板３は縦長の矩形になつており、そ
の対向し合う長辺のほぼ中央は、コ字形をした支
承部材１５の一対の端部によつて軸１６を介して
回動自在に支持されている。この支承部材１５の
下端には、支軸部材としてのピン１７が設けられ
ている。ピン１７は、キヤビネツト２の側面内壁
に前後方向に延長して形成されたガイド手段とし
ての溝１８にスライド自在に嵌合している。そし
て、溝１８は支承部材１５の下端をキヤビネツト
２に対して前後方向に移動させるときのガイド作
用を行い、またピン１７は支承部材の下端を手前
側に移動させるときに、支承部材１５を図示のよ
うに起立させるための支軸として作用する。

次に本考案の作用について説明する。修理に際
しては、キヤビネツト２からガラス板４を外し、
次にプレイフイールド板３を手前に引きながら持
ち上げる。この時に支承部材１５のピン１７が溝
１８内に沿つて移動し、プレイフイールド板３と
ともに水平位置から起立する。次にプレイフイー
ルド板３を軸１６を中心にして回転させれば、端
面Ａが後ろになり、端面Ｂが手前となつて反転
し、裏面３ｂが上になる。図面では省略したが、
プレイフイールド板３裏面３ｂには、前述した多
数の電気部品が取り付けられているから、自然の
態勢でこれらを検査したり、交換したりすること
ができる。

上記構成を有する本考案は、プレイフイールド
板を反転させることができるようにしたから、プ
レイフイールド板の裏面に設けられた電気部品を
修理する際に、作業が極めてやり易くなる等の利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はフリツパーゲーム機の斜視図、第２図
はプレイフイールド板を反転させた状態を示す本
考案の要部の斜視図である。 １……フリツパーゲーム機、２……キヤビネツ
ト、３……プレイフイールド板、３ａ……表面、
３ｂ……裏面、１５……支承部材、１７……ピ
ン、１８……溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 矩形のプレイフイールド板を備えたピンボール
   ゲーム機において、 前記プレイフイールド板の互いに対向する２辺
   のほぼ中央を各々の一端で軸支し、プレイフイー
   ルド板を回転自在に支承する一対の支承部材と、
   支承部材の各々の他端に設けられ、キヤビネツト
   に対して前記支承部材をプレイフイールド板の回
   転方向と同方向に回転自在に支持する支軸部材
   と、この支軸部材の各々を移動自在に受け入れ、
   支承部材をキヤビネツトに対して起立した位置と
   倒伏した位置との間で案内するガイド手段とを備
   えたことを特徴とするピンボールゲーム機。