JPH0235188Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は電話機にマイクとスピーカ等が組込ま
れた通信機器において、低圧電源を必要とする通
信機器に使用するコードセツトに関するものであ
る。

（従来技術） 電話機にマイクとスピーカ等が組込まれた通信
機器（以下スピーカホン）は、マイクとスピーカ
を使うためその使用にあたつては低圧電源が必要
となる。そのため従来は、第７図に示すように電
話用差込コンセント１に差込プラグ１′を差込み、
それに接続された電話用絶縁線心１４をスピーカ
ホン１３に、更に商用100V電源の差込コンセン
ト９にAC100Vを低圧にする電圧変換器１０を差
込み、変換された低圧電源の絶縁線心１１をスピ
ーカホンにそれぞれ接続して使用していた。

このような状態では、電話用絶縁線心と低圧電
力用絶縁線心が別々になつているため、取扱いが
面倒で、外観的にも乱雑で好ましくなく、且つス
ピーカホン本体を移動するに際し、各々接続され
た絶縁線心の長さによつては移動するに難点があ
つた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案では次の諸点を改善するものである。

現在使用されている電話用差込コンセントを
そのまま利用すること。

電話用絶縁線心と低圧電力用絶縁線心とを
別々に準備してスピーカホンに接続することな
く、一括被覆し複合コードとして使用するこ
と。

電話用差込プラグを改善し、低圧電源用の接
続端子を設けた差込プラグにすること。

前記複合コードと前記差込プラグとを互に結
線し、配線状態が外観的に整合され、且つ機能
的なものにすること。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記の解決すべき問題のすべてを満
足させるものとして完成したものであつて、以下
図面にもとづき説明する。

第１図および第２図Ａに示すように、本考案は
電話用差込コンセント１に差込む差込プラグ本体
２または２′の基台２０に電話用差込栓刃端子８，
８′と低圧電源を接続する金属板端子３，３′若し
くは差込コンセント端子４，４′を設け、２本の
電話用絶縁線心５，５′と低圧電力用絶縁線心６，
６′とを一括被覆して複合コード７とし、その線
心５，５′を電話用差込栓刃端子８，８′に、線心
６，６′を低圧電力用の金属板端子３，３′若しく
は差込コンセント端子４，４′に接続させたこと
を特徴とする通信機器用コードセツトである。

（作用） 本考案は前記の構成であるから、現在使用され
ている電話用差込コンセント１を変更することな
く、本考案の差込プラグ２または２′をそのまま
差込コンセント１に差込むことができるので便利
である。

（実施例） 本考案の実施例を第５図および第６図について
説明する。

前記構成の通信機器用コードセツトを作製し、
複合コード７の他端の線心５，５′、６，６′をス
ピーカホン本体１３の端子に接続し、商用100V
電源の差込コンセント９にAC100Vを低圧にする
電圧変換器１０を差込み、変換された低圧電源の
絶縁線心１１を差込プラグ２の金属板端子３，
３′に接続し、差込プラグ２を電話用差込コンセ
ント１に差込むとスピーカホンが使用できる。

または、低圧に変換された低圧電源の絶縁線心
１１の片端に差込プラグ１２を取付け、該差込プ
ラグ１２を差込コンセント窓１５，１５′に差込
み、差込コンセント端子４，４′と接続し、差込
プラグ２′を電話用差込コンセント１に差込むと
スピーカホンが使用できる。

なお、商用100V電圧を低圧に変換する低圧電
源の絶縁線心１１が３本以上となるときは、図示
していないが、該絶縁線心を接続するために、差
込プラグ２の金属板端子若しくは差込コンセント
端子を何れも必要数とし、複合コードもそれらを
一括被覆したものにすることはいうまでもない。

また、通信用絶縁線心５，５′や金属端子８，
８′の数も２本又は２個に限定されるものではな
く、３本又は３個以上のものも本考案に含まれ
る。

（考案の効果） 本考案では、現在使用されている電話用差込コ
ンセントがそのまま利用でき、電話用絶縁線心と
低圧電力用絶縁線心とを一括被覆した複合コード
を使用するので、外観もよく配線状態も整合さ
れ、且つスピーカホンの移動に対しても便利がよ
いなどの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は電話用絶縁線心と接続する三極栓刃端
子と低圧電力用絶縁線心を接続する二個の金属板
端子を設けた本考案一例の差込プラグを示す説明
図、第２図Ａは電話用絶縁線心を接続する三極栓
刃端子と低圧電力用絶縁線心を接続する二個の差
込コンセント端子を設けた本考案一例の差込プラ
グを示す説明図、第２図Ｂは第２図Ａに使用する
キヤツプの平面図、第３図は本考案の一例による
差込プラグ本体の斜視図、第４図は現在一般に使
用されている通信機用差込コンセントの斜視図、
第５図はスピーカホンに本考案のコードセツトを
配した一例の配線図、第６図は本考案の他の例に
よるスピーカホンとの配線図、第７図は従来例に
よるスピーカホンとの配線図である。 符号の簡単な説明、１……電話用差込コンセン
ト、２，２′……本考案の差込プラグ、３，３′…
…金属板端子、４，４′……差込コンセント端子、
５，５′……電話用絶縁線心（通信用絶縁線心）、
６，６′……低圧電力用絶縁線心、７……複合コ
ード、８，８′……電話用差込栓刃端子、９……
100V差込コンセント、１０……電圧変換器、１
１……低圧電力用コード、１２……低圧電力用差
込プラグ、１３……スピーカホン本体、１４……
電話用絶縁線心（通信用絶縁線心）、１５，１
５′……差込コンセント窓、１６……止めネジ、
１７……止めネジ受部、１８……キヤツプの受
部、１９……キヤツプ、２０……差込プラグ基
台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通信用絶縁線心を接続する栓刃端子と低圧電力
   用絶縁線心を接続する金属端子若しくは差込コン
   セントとを共通の筐体に設け、通信用絶縁線心お
   よび低圧電力用絶縁線心を共通の外被で被覆した
   コードの一端の線心をそれぞれ通信用並びに低圧
   電力用端子に接続したことを特徴とする通信機器
   用コードセツト。