JPH0413865Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 移動電話用接栓については既に日本においても
公知公用であり、最近の新設の住宅には殆んど移
動電話用のジヤツクを各部屋に配置し、その差込
口に任意に電話機を差込んで使用可能のようにな
つている。電話局では家屋建築のさいに各部屋に
移動電話用のジヤツクを配線することをすゝめて
おり、ジヤツク１個当りいくらかの使用料を毎月
取つている状態である。これは先進国特に米国に
おいて最初に発達したことであり、その后世界各
国ではこれにならつてシステム化しようとしてい
る。しかし世界各国の電話の端末装置が規格化す
るにつれて、その差込口が国によつて異なるため
に各国の電話端末装置を直ちに自国の差込口に接
続することができず互換性が無く、このことが端
末装置の普及を妨げている。

本願においては電話の端末装置自体を国際化す
る以前において各国の電話機の端末装置例えば米
国の電話機を日本の移動電話用接栓に任意に差込
んで直ちに使用可能のようにすることを第１の目
的とする。更に日本の移動電話用接栓の外側の上
面又は側面に米国用の電話機のモジユラープラグ
用の差込ジヤツクを１個乃至２個有し、米国に輸
出されるべきモジユラープラグ付電話機又は米国
より輸入された電話機を直ちに試験又は実際の使
用を可能ならしめることを第２の目的とする。

以下その構造、作用について説明する。第１図
は従来の日本における移動電話用接栓一組（雄
雌）の構造であり、Ａは通常ジヤツク（雌）部を
表し、Ｂは通常接栓すなわちプラグ（雄）を表示
している。通常日本においてはＡのジヤツクを建
物の壁に配線し露出している。これに対して移動
用電話のコードの先につけられたＢ即ち接栓を任
意に差込んで使用できるようにしてある。しかし
前述のように例えば米国用に輸出する電話機の先
には米国用のモジユラープラグ（後述のＰ−１）
を有するのが普通で、これは電話機のみならず電
話付属装置には殆どモジユラープラグをつけた
まゝ輸出されている。そこでこれを日本の電話線
に結合するにはその接続は極めて面倒であつた。
又若し米国から電話端末装置を輸入した場合、先
についたモジユラープラグをそのまゝ日本の電話
機の移動接栓用ジヤツクに差込めないために、こ
れを切断してそのコードの被覆をはがし日本の移
動電話用接栓に接続しかえるという煩雑な作業が
必要であつた。その上米国のコード（第４図の
−１に示す）の内部がカール状の紐状電線になつ
ているためその取替えが極めて面倒であり又その
プラグＰ−１が第４図、第５図に示すように特殊
のモールド製であり、その電極a₁，b₁，c₁，d₁が
極めて細いスプリング状金メツキ線であるために
その接続を外すこと自体極めて煩雑な作業であつ
た。本願では上述のような煩雑な作業を為すこと
なく、その双方接続を瞬間的に可能ならしめるこ
とができるようにしたものである。即ち第３図が
本願移動用接栓の外観構造図であり、Ｂ−１は従
来の第１図のＢに相当するものであり、第２図の
Ｂ−１の如くにジヤツクＡに差込まれて一体に結
合されるように３本の足ａ，ｂ，ｃを有してい
る。ａ，ｂ，ｃ，の配置は日本の移動電話用接栓
の規格に基づくものであり、その長さ材質等何れ
も電々公社の仕様（例えば認3C−015−２等）に
適合したものとする。そこでその図の表面に見え
るＪ−１は米国の電話機又は電話機付属装置のコ
ード−１の先についているモジユラープラグＰ
−１が差込まれて電気的に接続が完成されるよう
になつている。第４図、第５図は上記Ｐ−１の拡
大図を示す。その中第４図は手先でつかむための
レバー側を示す図であり、このレバーを手先で
押しながら上記Ｊ−１に挿入するとまわりのプラ
スチツク部の凹凸が相手の凹凸部とかみ合いカチ
リと音がして双方の結合がなされるような構造に
なつている。結合がなされた状態では第５図のス
プリング状金メツキ線の電極a₁，b₁，c₁，d₁、が
確実に相手ジヤツクＪ−１の相当電極と接触する
ようになつている。このモジユラープラグおよび
モジユラージヤツクによる結合方式は極めて小型
であり、又一旦結合したら仲々こわれるものでな
いために米国においては現在広範囲にその普及度
が高まりつゝある。次に第３図の本体Ｂ−１の上
面にジヤツクＪ−１を有したものを切断線Ｘ−Ｙ
で切断したものが第６図の縦断面図である。又第
６図の上部は上面図である。即ち第６図において
はＪ−１のジヤツクの部分から電極等が見えるよ
うに書いてあるがこの各電極a′，b′，c′，d′が日
本の移動電話用接栓としての各電極ａ，ｂ，ｃと
接続されることになるが、このさい電極ａ１は電
極a′を介して電極ａに、同様に電極ｂ１は電極
b′を介して電極ｂに、電極ｃ１は電極c′を介して
電極ｃに各コードア，イ，ウで結線されることに
なる。又電極ｄ１は日本では一般には使用されて
いない。

第７図は第６図と同様のジヤツクＪ−２が本体
Ｂ−２の側面にも設けられているが、このさいは
各々がパラレルに接続されて使用者に都合のよい
ジヤツクが使用される。又Ｊ−１がなくＪ−２の
み設けられることもあり、その方がジヤツクの凹
み内の防塵の上からも好都合なこともあり、これ
はいかようにもなし得ることである。

以上のような構造を有する移動用接栓は、その
本体Ｂ−１が底板５と一体にネジ止めされる構造
となつており、その状態でこれが第３図のように
雌のＡに差込まれておればそのジヤツク部Ｊ−１
又はＪ−２にモジユラープラグＰ−１を差込むこ
とが容易となり日米間の電話機使用上極めて便利
なアダプターを構成することになるのである。こ
のようなものは従来無かつたので出願人は上述の
ような範囲で実用新案登録を請求するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は日本の移動電話用接栓の雄雌一対の外
観図、第２図は本願の移動用接栓（雄）を差込ん
だ外観図、第３図は第２図の細部斜視図、第４図
は米国のモジユラープラグのレバー側の斜視図、
第５図は米国のモジユラープラグの電極側斜視
図、第６図は本願の移動用接栓の上面図と縦断面
図、第７図は本願の別の実施例の外観図を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 日本の移動電話用差込ジヤツクに差込み結合
   し得る接栓の本体の側面に米国電話用モジユラ
   ープラグを差込み可能のジヤツクを１個乃至２
   個有し、該ジヤツクの各電極と前記移動電話用
   接栓の各相等電極を本体内部で結線して成る移
   動電話用接栓。 (2) 上記(1)において米国電話用以外の特定の国の
   電話用差込プラグを受入れ可能のジヤツクを有
   することを特長とする上記(1)に記載の移動電話
   用接栓。