JPH023511Y2 - - Google Patents

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JPH023511Y2
JPH023511Y2 JP16698185U JP16698185U JPH023511Y2 JP H023511 Y2 JPH023511 Y2 JP H023511Y2 JP 16698185 U JP16698185 U JP 16698185U JP 16698185 U JP16698185 U JP 16698185U JP H023511 Y2 JPH023511 Y2 JP H023511Y2
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axle
spline
gear
winch
automobile
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Description

【考案の詳細な説明】 a 産業上の利用分野 本考案は、減速装置付自動車車軸利用ウインチ
に関する。
b 従来の技術 自動車車軸利用ウインチは、自動車の駆動車軸
にウインチドラムを装着し、車軸の回転をウイン
チドラムに伝達して使用するウインチであり、車
軸からウインチドラムを取りはずせばこの自動車
は通常の状態で走行し得るものである。従つて、
この様な自動車車軸利用ウインチは、車軸へのウ
インチドラムの取りつけ、取りはずしが簡単であ
ると共にウインチドラムを取りはずした状態で
は、この自動車が安全に走行できることが望まし
い。
一方、荷物の揚げ降ろし等に用いるケーブル、
ワイヤー等の巻取り速度を減速し、かつ自動車エ
ンジンの低速回転によるエンジンストツプを防止
するために、遊星歯車機構を利用した先行技術
(実公昭54−14362号公報)がある。
c 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の減速装置付自
動車車軸利用ウインチでは、構成が複雑となり、
車軸への取付けが簡単で、しかも、ケーブル等の
巻取りを安全に行なえるものがなかつた。
本考案は、上記従来技術の問題点を解決し、車
軸への取付けが簡単で、かつ安全に巻取り作業を
行なうことができる減速装置付自動車車軸利用ウ
インチを提供することを目的とする。
d 問題点を解決するための手段 本考案は、自動車の車軸に太陽歯車を有する延
長軸を設け、この延長軸の外周に回転自在に中間
軸を設けるとともに、該中間軸の外周に巻取ドラ
ムを配置し、上記太陽歯車に噛合し、かつ固定内
歯車に同時に噛合する遊星歯車を上記中間軸に軸
支して、上記延長軸の回転を減速して巻取ドラム
に伝達する減速装置付自動車車軸利用ウインチに
おいて、外周面に係合部を設けたスプラインクラ
ツチを車軸に装備されたハブに装着し、該スプラ
インクラツチの係合部に係合する係合手段を上記
固定内歯車に設けたことにある。
e 作用 自動車の車軸の回転によつて延長軸が同時に回
転し、この延長軸の太陽歯車に噛合する遊星歯車
が自転しながら内歯車の内周に沿つて公転する。
この公転運動が遊星歯車の軸を介して中間軸に伝
達され、減速された回転がウインチドラムに伝達
される。遊星歯車が噛合する内歯車は、スプライ
ンクラツチを介してハブに固定される。
f 実施例 以下図示の実施例を参照しながら本考案を詳細
に説明する。
第1図は、自動車の車軸にウインチドラムを装
着した状態を示す断面図、第2図はウインチドラ
ムを装着していない状態即ち通常の走行時の状態
を示す断面図である。車軸1は端部付近にフラン
ジ1aを有し、フランジ1aの外周にはスプライ
ン1bが刻設してあり、車軸端部1cにはその軸
中心にボルト穴1dが設けてある。ハブ2は円板
部2a及び円筒部2bから成り、円板部2aは車
輪(図示せず)を装着するための穴2cを有し、
円筒部2bには外周にスプライン2dを刻設して
ある。このスプライン2dは上記車軸スプライン
1cと同一形状、同一歯数である。この様に構成
されたハブ2は、その円筒部2bにおいてリング
状の含油合金3を介して上記車軸1に回転自在に
外嵌され、円筒部2bの端面は車軸フランジ1a
に当接し、他方はスナツプリング4に当接し、ス
トツプリング5でもつて位置決めされている。こ
れらの両スプライン1cと2dとにスプラインカ
ラー6をスプライン係合させて配置してある。こ
のスプラインカラー6は上記両スプライン1cと
2dに係合すべきスプライン6aとこのスプライ
ンカラー6をフランジ1aに固定するネジ7を有
している。
ネジ7はスプラインカラー6の半径方向に形成
された貫通孔6bに沿つて操作され、フランジ1
aのスプライン溝に圧接保持されるものである。
なお、走行時には、フランジ1a端面に、図示
しないキヤツプをボルトを介して被せておく。
次に第1図について説明する。第1図は車軸1
にウインチドラム8を装着した場合、即ち本考案
に係る減速装置付自動車車軸利用ウインチの作動
時の状態を示す断面図である。
9は、車軸1の端部に通しボルト10を介して
装着された延長軸であり、この延長軸9は先端部
外周に太陽歯車11を有し、さらにその先端に、
車軸1のスプライン1bにスプライン結合するス
プライン9aを内周面に有する筒部9bが設けら
れている。12は延長軸9の端面にネジ12aを
介してネジ止めされたスペーサである。
13は延長軸9の外周にブツシユ14を介して
回転自在に配置された中間軸であり、これは先端
部にフランジ13aを有し、このフランジ13a
に、上記太陽歯車11に噛合する複数の遊星歯車
15が軸支されている。中間軸13の他端部には
スナツプリング16およびストツプリング17が
設けられている。18は、上記遊星歯車15に遊
星運動をさせる固定内歯車であり、これは第3図
a,bのように一端部に遊星歯車15に噛合する
内歯車19を設け、他端部に、後述するスプライ
ンクラツチ20に噛合する切欠部21aを円周方
向に所定間隔で設けた筒部21を設けている。2
2は、筒部21に半径方向に刻設されたネジ溝2
1bに螺合したネジであり、これは内周面側に所
定幅突出し、上記延長軸9の筒部9b外周面に円
周方向に形成された溝23に係合して、軸方向の
抜けを防止する。
上記スプラインクラツチ20は第4図a,bの
ように内周面にハブ2のスプライン2dに噛合す
るスプライン20aが形成され、かつ外周面に固
定内歯車18の切欠部21aに噛合する突起部2
0bが設けられている。24はスプラインクラツ
チ20の半径方向に形成されたネジ孔20cに螺
合したセツトボルトである。
一方、上記ウインチドラム8は、上記中間軸1
3に遊嵌され、かつスプリング25を介して中間
軸13のフランジ13a側に押圧されている。こ
のフランジ13aに対向するウインチドラム8の
端面には、焼結合金等を用いたライニング26が
設けられ、ケーブル等の巻取時に設定トルク以上
のトルクが加わるとウインチドラム8がスリツプ
するようにしてある。
上記スプリング25は、ウインチドラム8の内
側筒部8aと、中間軸13との間に、同心状に配
置され、ウインチドラム8の軸方向端面8bとス
ラストベアリング27との間に保持されている。
スラストベアリング27はロツキングナツト28
で係止されている。
次に、上記減速装置付自動車車軸利用ウインチ
を使用する場合について説明する。
まず、第2図の状態の車軸1からスプラインカ
ラー6を外しておく。これによつて、ハブ2は車
軸1から切り離され、動力は、車軸1にのみ伝わ
り、ハブ2はタイヤを介して地面に固定された状
態となる。
次に、スプラインクラツチ20をハブ2のスプ
ライン2bにスプライン結合し、セツトボルト2
4で固定する。
そして、このスプラインクラツチ20の突起部
20aに、固定内歯車18の切欠部21aが係合
するように、ウインチドラム8等を組付ける。ウ
インチドラム8等は、予め、延長軸9、中間軸1
3、固定内歯車18およびウインチドラム8を組
立てておき、通しボルト10を車軸1のボルト孔
1dに螺合することで、車軸1に組付けるもので
ある。これによつて、延長軸9は、車軸1のスプ
ライン1bにスプライン9aが螺合し、かつ固定
内歯車18は、スプラインクラツチ20の突起部
20aに切欠部21aが係合する。
こうして、ケーブル等の巻取り作業に際して、
エンジンを駆動して車軸1を回転させると、車軸
1のスプライン1bを介して延長軸9げ回転す
る。そして、延長軸9に設けられた太陽歯車11
の回転によつて遊星歯車15が回転し、遊星歯車
15は自転しながら内歯車9の内周側を公転す
る。この遊星歯車15の公転運動によつて中間軸
13は、回転し、ウインチドラム8を回転させる
ことになる。こうして、ウインチドラム8は、延
長軸9の回転が減速されて伝達されるので、エン
ジンの回転数を極端に下げることなく、安全な速
度で巻取り作業を行なうことができる。
そして、ケーブルが途中に引つ掛かる等の何ら
かの原因で、ウインチドラム8に過大な負荷が加
わつた場合、中間軸13のフランジ13aとウイ
ンチドラム8端面との間のライニング26がスリ
ツプする。こうして、ウインチドラム8は、中間
軸13に対してスリツプ状態となり、ケーブルの
断線、および各部品の損傷を防止する。
g 考案の効果 以上述べたように、本考案による減速装置付自
動車車軸利用ウインチによれば、スプラインクラ
ツチをハブのスプラインに固定することと、通し
ボルトを車軸に螺合するだけで、ウインチドラム
セツトを車軸に取付けることができるので、作業
性が良好となる。また、固定内歯車は、スプライ
ンクラツチに組付けるだけで、ハブに固定される
ので、部品点数が少なく経済的である。さらに、
ウインチドラムに過大な負荷が加わつた場合に
は、ウインチドラムはスリツプして、フリー回転
となるので、ケーブルの断線あるいは各部品の損
傷といつた事故を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例による減速装置付
自動車車軸利用ウインチを示す断面図、第2図は
第1図のウインチドラムを装着しない状態を示す
断面図、第3図a,bは固定内歯車を示し、aは
正面図、bはaのA−A線端面断面図、第4図
a,bはスプラインクラツチを示し、aは正面
図、bはaのA−A線端面断面図である。 1……車軸、1a……フランジ、1b……スプ
ライン、1d……ボルト孔、2……ハブ、2d…
…スプライン、8……ウインチドラム、9……延
長軸、9a……スプライン、10……通しボル
ト、11……太陽歯車、13……回転軸、15…
…遊星歯車、18……固定内歯車、19……内歯
車、20……スプラインクラツチ、20a……ス
プライン、20b……突起部、21a……切欠
部、25……スプリング、26……ライニング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自動車の車軸に太陽歯車を有する延長軸を設
    け、この延長軸の外周に回転自在に中間軸を設
    けるとともに、該中間軸の外周に巻取ドラムを
    配置し、上記太陽歯車に噛合し、かつ固定内歯
    車に同時に噛合する遊星歯車を上記中間軸に軸
    支して、上記延長軸の回転を減速して巻取ドラ
    ムに伝達する減速装置付車軸利用ウインチにお
    いて、外周面に係合部を設けたスプラインクラ
    ツチを車軸に装備されたハブに装着し、該スプ
    ラインクラツチの係合部に係合する係合手段を
    上記固定内歯車に設けたことを特徴とする減速
    装置付自動車車軸利用ウインチ。 (2) 上記ハブにスプライン結合するスプラインク
    ラツチの外周面に突起部を設け、この突起部に
    係合する切欠部を固定内歯車に設けたことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載
    の減速装置付自動車車軸利用ウインチ。 (3) 上記中間軸と巻取ドラムとの間にライニング
    を設け、このライニングを介して動力の伝達を
    行なうようにしたことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第(1)項または第(2)項に記載の減速
    装置付自動車車軸利用ウインチ。
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