JPH0235050Y2 - - Google Patents

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JPH0235050Y2
JPH0235050Y2 JP1985015871U JP1587185U JPH0235050Y2 JP H0235050 Y2 JPH0235050 Y2 JP H0235050Y2 JP 1985015871 U JP1985015871 U JP 1985015871U JP 1587185 U JP1587185 U JP 1587185U JP H0235050 Y2 JPH0235050 Y2 JP H0235050Y2
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JP
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rail
sliding body
rolling
seal
rolling element
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はリニヤガイド装置、特にそのシール装
置の改良に関する。
(従来技術) ここにリニヤガイド装置とは、軸方向の転動体
転動溝を外側面に形成した長尺のレールと、この
レールの転動体転動溝に対向する転動体転動溝を
内側面に有する鞍形状の摺動体と、前記レール及
び摺動体の転動溝間に嵌合された多数の転動体と
を備え、転動体の転動を介して摺動体がレール上
を軸方向に摺動自在とされたものである。
従来のリニヤガイド装置には防塵装置のあるも
のとないものとがある。防塵装置がないリニヤガ
イド装置が、ちり、ほこり等のごみが多い環境下
において使用された場合には、ごみが転動体転動
面に混入して転動面を摩耗させ、その結果転動面
と転動体との間にすきまが生じてリニヤガイド装
置が作動不良となることがある。ちり等の混入を
防ぐためにはリニヤガイド装置全体を防塵すれば
良いが、完全な防塵は困難であり(特に摺動体の
摺動ストロークが長い場合)、しかもそのために
製造コストが上昇し、装置全体が大形化する。
(考案が解決すべき問題点) こうした点を考慮して、レールと摺動体との間
にゴムシール等のシールを設けることが行なわれ
ている。シールとしては種々のものが使用されて
いるが、所謂接触形のものを用いると、シールの
摺動抵抗のために摺動体の摺動が重くなつて摺動
体が低摩擦力で作動し難くなるとともに、シール
が摩耗する。一方、所謂非接触形のシールを用い
ると、上記欠点はないものの、すきまからちり等
が混入する別の欠点がある。何れにしても、シー
ル部材を使用する限り上記何れかの不具合が生ず
るのは避けられなかつた。
本考案は、シール部材を排除しながら、実質的
に上記接触形シール及び非接触形シールの長所は
そのまま享受しつつ、その欠点が良好に解消され
たリニヤガイド装置のシール装置を提供すること
を目的としてなされたものである。
(問題点を解決するための手段、作用) 上記目的を達成するために、本考案において
は、レールの両外側面と摺動体の袖部の内側面と
をわずかのすきまを介して対向させてラビリンス
シールを形成し、かつ外側面又は内側面の少なく
一方に軸方向の油溜りを形成し、この油溜りに粘
度の高いグリース等の潤滑剤を充填して前記すき
まを密封することにより、内外側面間からごみが
摺動体内部に侵入するのを防止したのである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面をもとにして詳述
する。第1図〜第5図に示すように、リニヤガイ
ド装置は長尺のレール10と、これに被せられた
鞍形状の摺動体20とに大別される。レール10
には両外側面に軸方向に断面半円形状のボール転
動溝12が上下二段に形成されており、またレー
ル固定用ボルトを挿通するための貫通穴14が軸
方向に隔設されている。摺動体20は本体22
と、その両端面に取り付けられた一対のエンドキ
ヤツプ24とから成り、両側に一対の袖部26を
備えて全体的には鞍形状を有する。袖部26の内
側面には前記レール10のボール転動溝12に対
応して、軸方向に延びる断面半円形状のボール転
動溝28が上下二段に形成され、その側方にはボ
ール戻り穴30が長手方向に貫通してあけてあ
る。またエンドキヤツプ24にはリターンガイド
32を利用してボール循環穴34が形成され、そ
の両端は各々ボール転動溝12,28及びボール
戻り穴30に各々接続されている。そして、ボー
ル転動溝12及び28、ボール循環穴34並びに
ボール戻り穴30内には多数のボール36が充填
されている。なお、38は摺動体20の内部に潤
滑油を供給するためのアダプタであり、また40
は組立時にボールを保持するためのワイヤリテナ
であり、42は摺動体20を移動台(図示せず)
に取り付けるためのボルト穴である。
両外側面52を有するレール10の下部は上部
よりも若干幅広とされており、両者間には傾斜面
54が形成されている。また摺動体本体22の袖
部26の下端部は前記外側面52に近接する内側
面56を備えており、両側面52及び56間には
軸方向に延びるわずかのすきま57が残されてラ
ビリンスシールが形成されている(第5図参照)。
第4図及び第5図から明らかなように、レールの
側面52の上部に対応した摺動体の内側面56上
には摺動体本体22の全長にわたつて断面半円形
の油溜り58が軸方向に形成され、その中にグリ
ース59が装填されており、グリースはレール1
0の外側面56に接触して前記すきま57を密封
している。
次に、本実施例の作用、効果について説明す
る。摺動体20に固された移動台(図示せず)に
駆動力が加えられると、摺動体20がレール10
に案内されつつボール36の転動によつて円滑に
直線移動する。ボール36は摺動体20の移動に
つれてボール転動溝12及び28を一方向に転動
し、ボール循環穴34を通り、ボール戻り穴30
内を転動して循環する。
ここで本実施例におけるシール作用について第5
図により説明すると、近接対向した側面52及び
56によつて所謂ラビリンスシールが構成され、
そのラビリンスシール57の一方の側面56に形
成された油溜り58には、対向する他方の側面5
2にとの間を満たすようにグリース59が充填さ
れている。従つて、すきま57から侵入しようと
するごみはグリース59に付着して侵入を防止さ
れる。ここに、本実施例では従来のシール部材に
相当する部材は何も取り付けられておらず、従つ
てシール部材、取付リベツトを用意すること、及
び穴加工、シール部材の取付作業が不要となつて
製造コストが低減される。また、側面52と56
とは直接接触していないので、両側面間の摺動抵
抗が小さく、それ故これらの側面が摩耗すること
もない。さらに、袖部寸法(第2図中Eにて表
示)が大きくなり、シール部分の強度が向上す
る。
なお、上記利点は、専用機の導入によりボール
転動溝28と内側面56との加工が同時に出来る
ようになつたために可能となつたものである。
(従来は両者は別々に加工されていた)。
なお、本考案は上記実施例に限定して解釈され
るべきではなく、その趣旨を損ねない範囲内で適
宜変更、改良が可能である。例えば、ボール転動
溝の形状は所謂ゴシツクアーチ形状でも良いし、
また摺動体袖部26の内側面56に形成する油溜
り58の態様についても、第6図に示すように油
溜り58を傾斜面54ではなく外側面52に対向
させて形成しても良いし、また第7図に示すよう
に油溜り58及び傾斜面54をともに袖部26の
内側面56に形成しても良い。さらには、油溜り
は袖部26の内側面56ではなく、レール10の
外側面52に形成しても良く、この場合には摺動
体20の移動範囲に対応して油溜り58を形成す
れば良い。
(考案の効果) 以上述べてきように、本考案によれば、リニヤ
ガイド装置においてシール部材を用いることな
く、摺動体の内部へのゴミの侵入が有効に防止さ
れ、しかもこのことが摺動体の摺動抵抗を増大し
たりシール部分の摩耗を招来することなく達成さ
れる効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図は同じく正面図(但しエンドキヤツプ24は除
去されている)、第3図は第1図における長手方
向断面図、第4図は袖部内側面56の正面図、第
5図は第2図における要部拡大図、第6図及び第
7図は第5図の変形例を示す要部拡大図である。 主要部分の符号の説明、10……レール、1
2,28……ボール転動溝、20……摺動体、2
6……袖部、52……外側面、56……内側面、
57……すきま、58……油溜り、59……グリ
ース。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 軸方向の転動体転動溝をその外側面に形成した
    長尺のレールと、該レールの転動体転動溝に対向
    する転動体転動溝とその一対の袖部の内側面に形
    成した鞍形状の摺動体と、前記レール及び前記摺
    動体の転動体転動溝内に嵌合された多数の転動体
    とを備え、摺動体が転動体の転動を介してレール
    上を軸方向に摺動自在とされたリニヤガイド装置
    において、 前記レールの両外側面と前記摺動体の各袖部の
    内側面とがわずかなすきまをもつて対向して該両
    者間にラビリンスシールが形成されており、前記
    外側外周面又は内側面の少なくとも一方にその軸
    方向に形成された長手形状の油溜り内にはグリー
    ス等粘度の高い潤滑剤が充填、保持されており、
    もつて前記レールの外側面と前記摺動体の内側面
    との間が前記潤滑剤によりシールされていること
    を特徴とするリニヤガイド装置。
JP1985015871U 1985-02-08 1985-02-08 Expired JPH0235050Y2 (ja)

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JP1985015871U JPH0235050Y2 (ja) 1985-02-08 1985-02-08

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JP1985015871U JPH0235050Y2 (ja) 1985-02-08 1985-02-08

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JPS61133123U JPS61133123U (ja) 1986-08-20
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JPH0646050B2 (ja) * 1990-06-22 1994-06-15 テイエチケー株式会社 直線摺動用ベアリング及び直線摺動用テーブル
JP5696440B2 (ja) 2010-11-10 2015-04-08 日本精工株式会社 シール装置及びリニアガイド装置

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JPS61133123U (ja) 1986-08-20

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