JPH0234629Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は時計枠に関するものである。

（従来の技術） 従来の時計枠には、鳴止めボタンを突出させる
ための透孔が設けてある。しかし鳴止めボタンの
組込み時に一時的に所定位置にこのボタンを保持
するための部材は、何ら設けていなかつた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記した従来例では、組込みに際して鳴止めボ
タンを手で保持しながらムーブメントなどの組立
て作業をしなければならないので、作業がしにく
く、非能率的であつた。

この考案は組込み時に鳴止めボタンなどの押ボ
タンを一時的に保持することができ、組立作業を
容易にし、能率の向上を図ることができる時計枠
を提供するものである。

（問題点を解決するための手段） この考案は、前面側を開口部２としており、奥
行面１ａには押ボタン３が嵌合突出可能の透孔１
ｂが設けてあり、透孔１ｂの内部に近接する背面
側には、上記押ボタン３の嵌合部３ａと透孔１ｂ
とが対向位置にあるときに押ボタン３を保持可能
な保持部４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄを設けたところ
にある。

（作用） このような保持部４ａ〜４ｄが形成してあるた
めに、押ボタン３を時計枠１に組込むに際し、そ
の嵌合部３ａを透孔１ｂに対向させた位置で押ボ
タン３を一時的に保持部４ａ〜４ｄによつて保持
することができ、次の作業が極めてしやすく、作
業性が向上する。また時計の自動組立も可能とな
る。

（実施例） 第１，２図示において、時計枠１は前面側が開
口部２となつており、奥行面１ａ（この例では上
面）に透孔１ｂが穿設してある。透孔１ｂは鳴止
めボタンなどの押ボタン３の嵌合部３ａが嵌合突
出可能の大きさに形成してある。１ｃは時計枠の
背面である。透孔１ｂの内部に近接する背面側に
は、保持部４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄを設けてあ
る。この保持部４ａ〜４ｄによつて、押ボタン３
の嵌合部３ａと透孔１ｂとが対向する位置に押ボ
タン３を保持可能である。押ボタン３は第２，３
図示のように、透孔１ｂに嵌合する嵌合部３ａ
と、透孔１ｂの内縁に係止するつば部３ｂとを設
けてある。つば部３ｂには溝３ｃが設けてある。
押ボタン３が保持部４ａ〜４ｄ上に載置されてい
るときは、第３，４図示のように嵌合部３ａの下
面が保持部４ａ上に載置すると同時に、つば部３
ｂの溝３ｃ内に保持部４ｂが係入しており、押ボ
タン３を第３図左右方向に変位しないように位置
決めして保持している。保持部４ｃ，４ｄはつば
部３ｂの両側に位置し、押ボタン３が傾斜しない
ように保持している。このようにして押ボタン３
はその嵌合部３ａが透孔１ｂに対向する位置で保
持部４ａ〜４ｄにより保持されるものである。

（考案の効果） この考案は、押ボタンの嵌合部が透孔と対向す
る位置に押ボタンを保持部にて保持できるので、
この時計枠を用いれば時計の組立作業が容易にな
り、作業能率を向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す平面図、第
２図は押ボタンを挿入した状態における第１図
−線断面図、第３図は第２図−線拡大断面
図、第４図は第２図−線拡大断面図である。 １……時計枠、１ａ……奥行面、１ｂ……透
孔、１ｃ……背面、２……開口部、３……押ボタ
ン、３ａ……嵌合部、４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ…
…保持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面側が開口部であり、奥行面に押ボタンが嵌
   合突出可能の透孔を形成してあり、上記透孔の内
   部に近接する背面側に上記押ボタンの嵌合部と上
   記透孔とを対向させてこの押ボタンを保持可能の
   保持部を設けてある時計枠。