JPH0233986Y2 - - Google Patents

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JPH0233986Y2
JPH0233986Y2 JP1984201576U JP20157684U JPH0233986Y2 JP H0233986 Y2 JPH0233986 Y2 JP H0233986Y2 JP 1984201576 U JP1984201576 U JP 1984201576U JP 20157684 U JP20157684 U JP 20157684U JP H0233986 Y2 JPH0233986 Y2 JP H0233986Y2
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pipe
welding
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は高炉の如き構造物を貫通させて取り付
けられ該構造物外部へ開口させられるパイプが貫
通した部分の隙間を塞ぎ、あるいは補強を行うプ
レートをパイプ及び構造物に溶接するために用い
る自動溶接装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、たとえば、高炉のステーブ冷却の場合
は、鉄皮の内側に多数のステーブを配し、該各ス
テーブに接続される冷却水入口管からステーブ内
に冷却水を供給し、冷却水出口管から排水させる
ことにより、高炉の炉壁煉瓦を冷却させるように
してある。
かかるステーブを用いる冷却方式では、多数の
ステーブに各々接続されている供給側と排水側の
各冷却水管は鉄皮を貫通させた後、鉄皮外側のガ
スシール金物より外方へ突出させてあるが、該冷
却水管とガスシール金物との間は気密に保持さ
せ、高炉炉体内のガスの流出を防止させる必要が
ある。
この必要性を満足させるため、多数個所にわた
る冷却水管とガスシール金物との間の隙間をシー
ルプレートでシールすることが行われている。
従来、かかるシールプレートの溶接は、作業者
が手作業により行つていた。
又、上記高炉におけるステーブ冷却管と鉄皮間
の隙間シール用のシールプレートの溶接以外で、
たとえば、容器その他の構造物にノズルあるいは
短管を取り付けるような場合でも、シールプレー
トあるいは補強用のプレートを溶接する場合、従
来は作業者が手作業によつて行つていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、現場で作業者が手作業で溶接する従
来の方式では、前記高炉のステーブの如き冷却水
管とガスシール金物とをシールプレートを介して
溶接する場合は多数個所に及ぶため、1人の作業
者の手作業では工期に長期間を要することにな
り、工期を短縮させようとすれば多くの人手を必
要とすることになり、又、狭隘な個所での溶接は
危険が伴うと共に作業が能率的でなかつた。
そこで、本考案は、構造物から外部へ突出する
ノズルその他の短管と構造物間の隙間を塞ぐシー
ルプレートや補強のための補強プレート等の溶接
を精度良く自動的に行える自動溶接装置を提供し
ようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、構造物に設けた孔より突出する短管
の内部に先端部を挿入して装置全体の支持を行わ
せるためのセツトパイプに、該セツトパイプに対
する軸心方向の位置決めを行うためのカムロツク
装置と前記短管に対する回転を固定するためのカ
ムロツク装置とを有した調節パイプを外嵌し、前
記セツトパイプの他端に、円板状のガイドプレー
トを該セツトパイプの軸心に対し偏心調節可能に
取り付け、上記円板状ガイドプレートの外周に回
動自在に嵌合させた回転リングに溶接機を取り付
けると共に前記円板状ガイドプレートに前記回転
リングの回転を駆動する駆動装置を取り付けたこ
とを特徴とする短管まわり被溶接物の自動溶接装
置に係るものである。
〔作用〕
セツトパイプを短管内に挿入して固定すると、
装置全体が短管に取付け支持される。駆動機構に
より回転リングを回転させると、溶接機の溶接ト
ーチ先端が被溶接個所を周方向に移動し、構造物
と短管間の隙間を塞ぐためのシールプレート等の
内周部と外周部を各々自動的に溶接できる。上記
シールプレート等の軸心が短管の軸心と一致して
いない場合は偏心している方向に円板状ガイドプ
レートをセツトパイプに対して偏心させることに
より偏心したシールプレート等の外周を自動的に
溶接できる。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。
第1図及び第2図はシールプレートの外周を構
造物外面に隅肉溶接するときの本考案の自動溶接
装置の実施例を示すもので、構造物1内から外部
へ突出する短管(高炉ステーブの場合は冷却水
管、その他容器のノズル等)2の内部へ軸心方向
に貫入し得る外径とした所要長さのセツトパイプ
3の外側に、該セツトパイプ3表面上を自在に摺
動できる調整パイプ4を嵌合させ、該調整パイプ
4の一側の先端部にレバー6の起倒操作でカムロ
ーラ7が回転して調整パイプ4と短管2とをロツ
クさせたりロツクを解除させたりできるカムロツ
ク装置5を取り付けると共に、上記調整パイプ4
の他側の反対端部に、上記カムロツク装置5と同
じ構成を有しカムローラ9でセツトパイプ3を押
えることにより該セツトパイプ3と調整パイプ4
とをロツクさせるようにしてあるカムロツク装置
8を取り付ける。また、第3図に示す如く上記セ
ツトパイプ3の末端には、フランジ10を取り付
けて、該フランジ10に、偏心用の長孔12を有
する円板状のガイドプレート11をボルト13に
て回動自在に取り付ける。上記長孔12は、上記
ボルト13を中心とする半径の円弧となるように
設けられ、該長孔12に沿いガイドプレート11
の回転をガイドするためのボルト14が長孔12
を通してフランジ10に取り付けてある。又、上
記ガイドプレート11の外周にはラツクホイール
15を取り付けた回転リング16を回転自在に嵌
合すると共に、該ガイドプレート11の表面に
は、減速機付モータ17を取り付け、該モータ1
7の出力軸に取り付けたピニオン18を上記ラツ
クホイール15に噛合させ、モータ17を駆動し
てピニオン18を回転することによりラツクホイ
ール15とともに回転リング16がガイドプレー
ト11まわりを回転できるようにし、上記回転リ
ング16の外面に溶接機19を前記セツトパイプ
3の長手方向及び直径方向へ変位自在に取り付け
る。すなわち、第5図に示す如く回転リング16
の外面に溶接機支持台20を固定し、該支持台2
0上に、セツトパイプ3の長手方向にスライドす
るフレーム21を載置すると共に、該フレーム2
1と一体のナツト22をフレーム21上の固定の
フレーム23内に回転ができないように備え、長
手方向微調整ハンドル24の軸25をねじ棒とし
て上記ナツト22に螺合させ、該長手方向微調整
ハンドル24を回すことによりスライドフレーム
21がナツト22と一体でセツトパイプ3の長手
方向へ移動できるようにし、又、上記スライドフ
レーム21には直径方向微調整ハンドル24の軸
27であるねじ棒と螺合するナツト28を回転で
きないように保持させ、該ナツト28に溶接機1
9を着脱自在に取り付け、直径方向微調整ハンド
ル26を回すことによりナツト28がセツトパイ
プ3の直径方向に移動して溶接機19が同方向へ
変位できるようにする。
29は溶接トーチ、30は溶接ワイヤ、31は
溶接始動スイツチ、32はシールプレートであ
る。
今、本考案の溶接装置を用いてシールプレート
32の溶接を行う場合は、次のようにして行う。
先ず、セツトパイプ3を短管2の内部に挿入す
ると共に調整パイプ4を短管2の端部にセツト
し、溶接機19の溶接トーチ29の長さに応じて
セツトパイプ3の挿入長さを調整する。次に、カ
ムロツク装置5により短管2と調整パイプ4を固
定すると共にカムロツク装置8にて調整パイプ4
とセツトパイプ3とを固定する。これにより装置
全体が短管2に支持される。この際、本考案の装
置では、セツトパイプ3にフランジ10を介して
取り付けられた円板状ガイドプレート11の外周
に回転リング16があり、この回転リング16に
溶接機19が保持されている構成としてあるた
め、溶接機19が短管2を中心として容易に回転
できることになる。
通常、高炉のステーブ等では、短管としての冷
却水管が複数個取り付けられているので、これら
の取り付けられた短管の端部を構造物に予めあけ
られた貫通孔から突出させるため、構造物1の貫
通孔1′の径は短管2の径より大きくとつてある。
このため、前記高炉のステーブ等を実際に設置し
てみると、種々の誤差から構造物1の貫通孔1′
の中心と、該貫通孔1′を突出した短管2の中心
とにずれが生じ、隙間は一様でない場合が多い。
この一様でない隙間をシールするため偏心孔を有
するシールプレート32を使用し、隙間の多い方
にシールプレートの幅の広い部分を合わせて取り
付けるようにしている。
シールプレート32が短管2と偏心していない
場合は、直ちにモータ17を駆動して溶接機19
を回転させながらシールプレート32の溶接を行
うようにするが、シールプレート32が短管2と
偏心している第1図に図示する実施例の場合は、
第4図に示す如くボルト14をゆるめて円板状ガ
イドプレート11をボルト13を中心として長孔
12に沿い回動させてシールプレート32の偏心
量に対応させるようにし、次いで、カムロツク装
置8によるロツクを解除させてセツトパイプ3を
回転させて偏心方向に合わせるようにする。偏心
量、偏心方向がシールプレート32の偏心に合わ
されると、ボルト14を締めてガイドプレート1
1を固定すると共にカムロツク装置8でセツトパ
イプ3を固定させる。
シールプレート32の外径に沿つて溶接トーチ
29が移動できるように調整が終ると、モータ1
7を駆動させてピニオン18、ラツクホイール1
5を介して回転リング16を回転させ、溶接機1
9を回転させながらシールプレート32を溶接す
る。
上記の溶接において、溶接機19は長手方向、
直径方向へ移動自在としてあるので、必要に応じ
て微調整することにより溶接トーチ29の先端を
適正位置にもつて来ることができる。
〔考案の効果〕
以上述べた如く本考案の自動溶接装置によれ
ば、被溶接物たるシールプレートや補強板の径に
応じて自動的に溶接トーチの位置を合わせて溶接
できると共に、セツトパイプの軸心に対しガイド
プレートを偏心調節可能に取付けているので、被
溶接物が偏心していてもガイドプレートを偏心さ
せて対応して容易に且つ確実に溶接することがで
き、短管に支持させて回転しながら溶接できた狭
隘な個所でも容易に溶接できると共に装置のセツ
トも簡単にでき、又従来の手作業に比し連続溶接
のためビードをつなぎが少なくシール性を要求さ
れる個所の溶接に好適であり、且つ非常に能率的
に作業できる、等の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動溶接装置の実施例を示す
断面図、第2図は斜視図、第3図はガイドプレー
トとフランジの取り付け状態を示す図、第4図は
ガイドプレートの偏心状態を示す図、第5図は溶
接機の取付状態を示す図である。 1は構造物、2は短管、3はセツトパイプ、4
は調節パイプ、5,8はカムロツク装置、11は
円板状ガイドプレート、12は長孔、15はラツ
クホイール、16は回転リング、17はモータ、
18はピニオン、19は溶接機、32はシールプ
レートを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 構造物に設けた孔より突出する短管の内部に先
    端部を挿入して装置全体の支持を行わせるための
    セツトパイプに、該セツトパイプに対する軸心方
    向の位置決めを行うためのカムロツク装置と前記
    短管に対する回転を固定するためのカムロツク装
    置とを有した調節パイプを外嵌し、前記セツトパ
    イプの他端に、円板状のガイドプレートを該セツ
    トパイプの軸心に対し偏心調節可能に取り付け、
    上記円板状ガイドプレートの外周に回動自在に嵌
    合させた回転リングに溶接機を取り付けると共に
    前記円板状ガイドプレートに前記回転リングの回
    転を駆動する駆動装置を取り付けたことを特徴と
    する短管まわり被溶接物の自動溶接装置。
JP1984201576U 1984-12-29 1984-12-29 Expired JPH0233986Y2 (ja)

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JP1984201576U JPH0233986Y2 (ja) 1984-12-29 1984-12-29

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JP1984201576U JPH0233986Y2 (ja) 1984-12-29 1984-12-29

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JPS61117378U JPS61117378U (ja) 1986-07-24
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5538599B2 (ja) * 1976-06-21 1980-10-04

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5745103Y2 (ja) * 1978-09-07 1982-10-05

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5538599B2 (ja) * 1976-06-21 1980-10-04

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JPS61117378U (ja) 1986-07-24

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