JPH023280Y2 - - Google Patents

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JPH023280Y2
JPH023280Y2 JP1985079193U JP7919385U JPH023280Y2 JP H023280 Y2 JPH023280 Y2 JP H023280Y2 JP 1985079193 U JP1985079193 U JP 1985079193U JP 7919385 U JP7919385 U JP 7919385U JP H023280 Y2 JPH023280 Y2 JP H023280Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、磁気テープ等の磁気記録物や電子
回路プリント基板を所定の保管庫に保管する場合
に、これらを静電気障害から有効に防止し得るよ
う構成した保管装置に関する。
〔従来の技術〕
従来より、帯電性物体の摩擦、移動、衝突現象
により、各物体に正または負の静電気が帯電する
ことが知られている。殊に高分子化合物が各種機
材に応用されていることから、これらの機材には
多量の静電気が帯電する機会が多くなり、これら
の静電気帯電に伴う放電現象によつて、例えば磁
気テープ等に対しては磁気的記録内容の変更等の
事故が生じている。また、建物の構造や被服・身
回品によつて、人体についても静電気が帯電し、
この結果人体と接触する各種保管設備についても
前記と同様の障害が発生している。
このため、従来より種々の帯電防止策が提案さ
れ実施されている。例えば、人体に対する静電気
の帯電を防止する手段として、建物の床を帯電防
止構造とすることが知られている。すなわち、帯
電防止構造の床を得るため、電導粉や界面活性剤
を練り込んだ床材を使用したり、床に帯電防止剤
を塗着したり、帯電列上で正反対の符号で帯電す
るものを混合した床材をを使用して帯電を打消す
よう構成したり、電導性プラスチツクを床材に使
用する等の方法がある。しかしながら、これらの
方法は、いずれも経済性、快適性、永続性等の点
において夫々一長一短があり、満足し得るもので
はなかつた。また、収納設備に対する静電気の帯
電防止手段として、帯電防止剤により表面処理、
練り込み、特殊被膜の形成を行つたり、導体部分
を相互に連結、接地したり、除電器を使用するこ
とが知られている。
しかるに、電子計算機室等のように、磁気テー
プ、磁気デイスク、磁気カード等の磁気記録物や
電子回路プリント基板等を集合的に保管ないしは
取扱う場所においては、これらの記録物は絶縁性
の高い材料で構成された場所に保管することが記
録内容や回路素子に悪影響を与えない上において
不可欠である。このため、この種の記録物を従来
の帯電防止処理を施した保管庫等に収納した場
合、磁気記録物の周辺に一部でも静電気が帯電す
る個所があれば、その放電により磁気記録物にピ
ンホール状の破壊や磁界の乱れによる記録内容の
変化および素子の破損、接地状態の人体や他の機
器へのシヨツク、雑音発生等の障害を生ずる。ま
た、磁気記録物を略完全に帯電防止処理した保管
庫等に収納した場合、非接地状態の人体や他の帯
電物が接触すれば、帯電している静電気が急激に
放電して人体へのシヨツクおよび他の機器への障
害を生ずる。
このように、静電気障害を現実的な事例に即し
て考案した場合、磁気記録物の収納設備を完全に
帯電防止構造とすることは技術的にも経済的にも
困難であり、現場においては多少であつても作業
者(人体)と設備との間における静電気の瞬間的
な放電現象を阻止することは不可能であり、特に
この種の放電現象によるコンピユータシステムに
おける磁気記録物への悪影響は到底回避すること
はできない。
そこで、本出願人等は、絶縁性支持体に保持さ
れた磁気記録物等を保管する設備を、その接地床
に対し約10KΩ〜100MΩの高抵抗体で導通させる
ようにし、さらに前記床を略接地状態に構成する
ことにより、人体が非接地状態で帯電している場
合に磁気記録物等の保管設備と接触した際には、
人体に帯電している静電気は高抵抗体を介して緩
徐に放電が行われることとなり、磁気記録物等に
対するピンホール状の破壊や磁界の乱れによる記
録内容の変化および素子の破損を防止することが
できると共に人体に対するシヨツクおよび周辺機
器への障害等全ての悪影響を略完全に防止するこ
とができることを突き止め、帯電物等の静電気障
害防止方法として特許出願を行つた(特公昭61−
46960号公報参照)。すなわち、先の特許出願で
は、磁気記録物の保持手段に対する外部的に接触
する帯電物として人体を想定した場合、人体には
凡そ5000V程度の静電気が帯電すると認識されて
おり、この人体に帯電する静電気量が導電性接地
部に対し緩徐に放電されるに適する抵抗値は、実
験の結果約10KΩ〜100MΩの高抵抗体とすること
が最も有効であることが確認された。
先に提案した静電気障害防止のための帯電防止
方法の具体的手段としては、まず床や壁等を接地
した導電状態に構成し、この床等に直接接地され
る磁気記録物の保管設備を高抵抗体として構成す
るものであり、この場合前記保管設備の磁気記録
物と接触する部分が床等に対して非絶縁性であつ
て高抵抗体となることが条件となることを示した
が、各種の保管設備を組み立てる場合において、
その構造上高抵抗体をどのように構成配置すれば
最も効果的であるか未提案であつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
従つて、このような未提案の事項を解明すべく
種々検討を重ねた結果、例えば磁気テープリール
の保管用として通常使用される保管庫において、
保管庫の内壁面およびこの内壁面に吊金具等を介
して多段に配設される磁気テープリールを直接保
持する棚板の全外表面を夫々比抵抗が約10KΩ−
cm〜100MΩ−cmの高抵抗体塗装剤で被覆するこ
とにより、磁気テープリールは、保管庫の設置さ
れた導電性接地床に対し高抵抗体を介して接地さ
れることとなり、帯電した人が磁気テープリール
を取扱う際静電気は高抵抗体を介して緩徐に放電
が行われ、また磁気テープリールに一時的に帯電
現象が生じたとしてもこの帯電された静電気は緩
徐に放電が行われ、保管庫全体を常に無帯電の好
適な状態に保持することができ、磁気記録物に対
する各種の静電気障害を容易かつ確実に防止する
ことができることを突き止めた。
なお、本考案において使用する比抵抗が約
10KΩ−cm〜100MΩ−cmの高抵抗体塗装剤として
は、カーボンブラツク、アルミニウム粉末、ブロ
ンズパウダー等の導電性粉末を樹脂系基剤に添加
したものが好適に使用され、これらの塗装剤は適
宜刷毛塗りやスプレー塗着法により目的物に塗着
して被覆することができる。
また、本考案において使用する高抵抗体塗装剤
の比抵抗は、前記塗装剤を所要の導体上に所要の
厚さ塗着被覆し、乾燥させた後、これを例えば公
知の4点法によつて比抵抗を測定することができ
る。すなわち、この4点法は、半無限大の表面に
4本の探針を一直線上に立て、両端の探針に電流
Iを流し、中央の2探針間の電圧Vを測定する
と、試料(塗装剤の被覆層)の比抵抗ρは次式で
与えられる。但し、この場合、各探針間の距離を
等距離Sとする。
ρ=2πS×V/I ……(1) なお、試料が有限であれば、補正を必要とす
る。すなわち、導体上の厚さWの薄い試料のとき
は、所定の補正係数をF(W/S)として、比抵
抗ρは次式で求められる。
ρ=2πS×V/I×1/F(W/S) ……(2) 次いで、本考案において使用する比抵抗が約
10KΩ−cm〜100MΩ−cmの高抵抗体塗装剤は、例
えば保管庫を構成する導電体からなるケーシング
に取付けられる磁気記録物を保持する全ての部材
および部品の全表面と前記ケーシングの内壁面の
全表面に対し、比抵抗が約10KΩ−cmの高抵抗体
塗装剤を約10μの厚さに塗着被覆した場合、この
被覆層の形成された保管庫の一部表面とこの保管
庫を接地する導電性接地床との間の抵抗値は、オ
ームの法則(R=ρ×l/S:但し、lは長さ、
Sは断面積)により約10KΩの高抵抗値が得られ
る。
そして、このように構成された磁気記録物の保
管庫は、帯電状態の人が前記高抵抗体からなる被
覆層の形成された保管庫の一部表面に触れた場
合、約10KΩ〜100MΩなる高抵抗体部分を介し、
保管庫が接地された導電性接地床に対して静電気
の放電が緩徐に行われる。なお、この場合の放電
路は、前記高抵抗体からなる被覆層のみならず、
導電体からなるケーシング部分も含まれるが、こ
の導電体は前記導電性接地床に直接または前記被
覆層を介して導通接触しているため、前記被覆層
による放電効果は充分達成される。
そこで、本考案の目的は、磁気記録物の安全な
保持と人体に対する安全性を確保するための静電
気障害を防止することができる保管装置であつ
て、例えば人体に帯電する静電気量を基準として
磁気記録物を収納保持する保管装置を導電性接地
床に対して約10KΩ〜100MΩの高抵抗体となるよ
う製作した保管装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本考案に係る磁気記
録物の保管装置は、導電体からなるケーシングの
相対する内壁面に吊金具を介して複数段に係止し
得る磁気記録物を直接保持する棚板およびこれに
附属する部材の全表面を比抵抗が約10KΩ−cm〜
100MΩ−cmの高抵抗体塗装剤で10〜50μの厚さに
塗着被覆し、さらにこの棚板等を係止する導電体
からなるケーシングの内壁面と吊金具との全表面
に比抵抗が約10KΩ−cm〜100MΩ−cmの高抵抗体
塗装剤を10〜50μの厚さに塗着被覆し、前記ケー
シングを導電性接地床上に設置して前記磁気記録
物が10KΩ以下となる導電部および100MΩ以上と
なる絶縁部を経ることなく導電性接地床に接地さ
れる前記高抵抗体塗装剤の塗着された被覆層を形
成し、外部的帯電物の接触に際しこの帯電されて
いる静電気を前記高抵抗体からなる被覆層を介し
て緩徐に放電させるよう構成することを特徴とす
る。
〔作用〕
本考案に係る磁気記録物の保管装置によれば、
導電体からなるケーシングの相対する内壁面に吊
金具を介して複数段に係止し得る磁気記録物を直
接保持する棚板およびこれに附属する部材の全表
面を比抵抗が約10KΩ−cm〜100MΩ−cmの高抵抗
体塗装剤で10〜50μの厚さに塗着被覆し、さらに
この棚板等を係止する導電体からなるケーシング
の内壁面と吊金具との全表面に比抵抗が約10KΩ
−cm〜100MΩ−cmの高抵抗体塗装剤を10〜50μの
厚さに塗着被覆することにより、前記ケーシング
における磁気記録物の保持部分を約10KΩ〜
100MΩの高抵抗体となし、しかもこのケーシン
グを導電性接地床上に設置することにより、前記
磁気記録物が10KΩ以下となる導電部および
100MΩ以上となる絶縁部を経ることなく導電性
接地床に接地されて、帯電状態の人が前記高抵抗
体からなる被覆層の形成された部分に触れた場
合、この静電気は約10KΩ〜100MΩなる高抵抗体
部分を介して前記接地された導電性接地床に対し
て緩徐に放電が行われる。この結果、磁気記録物
に対する種々の静電気障害を防止することができ
ると共に人体に対する放電シヨツク等の危険も有
効に防止することができる。
〔実施例〕
次に、本考案に係る磁気記録物の保管装置の実
施例につき添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
第1図乃至第3図は、磁気テープリールTRを
収納保管する保管庫10を示し、導電体からなる
金属製庫内の相対する壁部10aに適宜数の吊金
具12を複数対取付け、これらの吊金具12を介
して複数段の金属製棚板14を配設したものであ
る。この棚板14は、その中央部に溝部16を設
けると共に長手方向に所定間隔離間して多数のワ
イヤパーテイシヨン18を取付け、これらのワイ
ヤパーテイシヨン18間に夫々磁気テープリール
TRを一巻ずつ保持するよう構成されている。
このように構成された磁気テープリール用保管
庫12と、棚板14およびワイヤパーテイシヨン
18の全表面に亘つて比抵抗が約10KΩ−cm〜
100MΩ−cmの高抵抗体からなる塗装剤を約10〜
50μの厚さに塗着被覆する。このようにして、前
記保管庫10を導電性接地床19に設置すること
により、棚板14上に保持される磁気テープリー
ルTRは、前記導電性接地床19に対し約10KΩ
〜100MΩの高抵抗体からなる被覆層を介して接
地される。なお、一般的に保管庫10の外表面は
底面を除き絶縁性の塗装剤で塗着被覆することが
できる。
このように構成した本実施例に係る保管庫12
に対し、帯電状態の人が前記高抵抗体からなる被
覆層の形成された部分に触れた場合、この静電気
は約10KΩ〜100MΩなる高抵抗体部分を介して前
記接地された導電性接地床19に対して緩徐に放
電が行われる。
第4図乃至第6図は、本考案装置の別の実施例
を示し、磁気デイスクパツクDPを収納保管する
保管庫20に関するものであり、導電体からなる
金属製庫内の相対する壁部20aに適宜数の吊金
具22を複数対取付け、これらの吊金具22を介
して複数段の金属製棚板24を配設したものであ
る。この棚板24は矩形状とし、相対する両端縁
部24a,24bと吊金具22,22とを夫々そ
の間に滑車26を嵌挿して保管庫20の開口部側
に対して進退自在に移動するよう構成されてい
る。
このように構成された磁気デイスクパツク用保
管庫20において、前記実施例と同様に庫内壁面
20aと、吊金具22と、棚板24および滑車2
6の全表面に亘つて前記高抵抗体からなる塗装剤
を約10〜50μの厚さに塗着被覆する。従つて、本
実施例においても、前記保管庫20を導電性接地
床19に設置することにより、棚板24上に保持
される磁気デイスクパツクDPは前記導電性接地
床19に対し約10KΩ〜100MΩの高抵抗体を介し
て接地され、前記実施例と同様に静電気に対する
障害防止を達成することができる。
第7図乃至第9図は、本考案装置のさらに別の
実施例を示し、電子回路プリント基板EPを収納
保管する保管庫30に関するものであり、導電体
からなる金属製庫内の相対する壁部30aに沿つ
て適宜数の支柱32を立設し、これらの支柱32
に複数対の金具34を介して複数段の金属製棚板
36を固定配置したものである。これらの棚板3
6には、上下に対向する側面に夫々長手方向に所
定間隔離間して多数の直線溝38を刻設した保持
板40を固着し、この保持板40の相対する直線
溝38を介して電子回路プリント基板EPを抜き
差し自在に挾持するよう構成されている。
このように構成された電子回路プリント基板用
保管庫30において、前記実施例と同様に庫内壁
面30aと、支柱32と、金具34と、棚板36
および保持板40の全表面に亘つて前記高抵抗体
からなる塗装剤を約10〜50μの厚さに塗着被覆す
る。なお、本実施例においては、保持板40の全
体を所定の高抵抗体材料で構成することも可能で
ある。このような構成からなる本実施例に係る保
管庫30においても、前記保管庫20を導電性接
地床19に設置することにより、棚板36上に保
持される電子回路プリント基板EPは導電性接地
床19に対し約10KΩ〜100MΩの高抵抗体を介し
て接地され、前記実施例と同様に静電気に対する
障害防止を達成することができる。
第10図は、本考案装置の他の実施例を示し、
第1図乃至第3図に示す実施例と同様の磁気テー
プリールTRを保持する移動台車42に関するも
のである。すなわち、本実施例においては、磁気
テープリールTRを保持する棚板44を第1図乃
至第3図に示す実施例と全く同様に構成し、この
棚板44を係止する導電体からなるケーシング4
6の底部にキヤスタ48を設けると共にケーシン
グ46の一側部に移動操作用把持部材50を取付
けたものである。この場合、棚板44と、この棚
板44を係止するケーシング46の内面および底
部と、キヤスタ48の全表面に亘つて前記高抵抗
体からなる塗装剤を約10〜50μの厚さに塗着被覆
する。
従つて、本実施例においても、前記移動台車4
2を導電性接地床19に設置することにより、棚
板36上に保持される磁気テープリールTRは導
電性接地床19に対し約10KΩ〜100MΩの高抵抗
体を介して接地され、前記実施例と同様に静電気
に対する障害防止を達成することができる。な
お、本実施例においては、移動操作用把持部材5
0は絶縁性の塗装剤で塗装すれば充分である。
第11図は、本考案装置のさらに別の実施例を
示すものである。すなわち、本実施例において
は、第1図乃至第3図に示す実施例と略同一構成
の棚板54を立体的にかつ着脱自在に収納保管す
るよう構成した収熱庫52と、マイクロコンピユ
ータ等を内蔵して所望の磁気記録物を保持した棚
板54をコンピユータシステムにより自動選出し
て所定位置に移動させる搬送機構56とから構成
したものである。
このように構成した本実施例においても、第1
図乃至第3図に示す実施例と同様に、その庫内壁
面、棚板およびその係止具等の全表面に前記高抵
抗体からなる塗装剤を約10〜50μの厚さに塗着被
覆する。また、本実施例においては、棚板の自動
搬送を行う搬送機構56に対しても棚板と接触する
部分については適宜前記高抵抗体からなる塗装剤
を塗着被覆する必要がある。このようにして、本
実施例においても、前記搬送機構56を前記実施
例と同様の導電性接地床(図示せず)に設置する
ことにより、棚板54上に保持される磁気テープ
リールTR、磁気デイスクパツクDP等は導電性
接地床に対し約10KΩ〜100MΩの高抵抗体を介し
て接地されることになり、磁気テープ等に対する
静電気障害を確実に防止することができる。
〔考案の効果〕
前述した実施例から明らかなように、本考案装
置は、種々の磁気記録物や電子回路プリント基板
を保管するに際し、磁気記録物の支持体(絶縁性
材料で構成される)やプリント基板を導電性接地
床に対し約10KΩ〜100MΩの高抵抗体を介して接
地しているため、磁気記録物の保持される周辺部
においては帯電部を除去することができ、仮に人
体が帯電している場合でも接触により急激な放電
は生じることなく緩徐な放電現象を呈するため、
人体に対する放電による磁気記録物への凡ゆる障
害を確実に防止することができる。
なお、第1図乃至第3図に示す実施例におい
て、高抵抗体塗装剤としてカーボンブラツクを混
合したエポキシ系2液樹脂塗装剤を所定個所に約
25μの厚さで塗着し、乾燥後磁気テープリール接
触部と導電性接地床に対する接地面との電導度を
測定したところ、約30KΩの高抵抗値となること
が確認された。また、このように製作された保管
庫に磁気テープリールを多数収納して帯電した状
態の人により使用テストを行つた結果、特に放電
シヨツクや磁気テープの異常は確認されなかつ
た。
以上、本考案の好適な実施例について説明した
が、本考案は前述した実施例に限定されることな
く、本考案の精神を逸脱しない範囲内において
種々の改良変更をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る磁気記録物の保管装置の
一実施例を示す正面図、第2図は第1図に示す装
置の一部切開側面図、第3図は第1図に示す装置
の棚板の断面図、第4図は本考案装置の別の実施
例を示す正面図、第5図は第4図に示す装置の一
部切開側面図、第6図は第4図に示す装置の棚板
の平面図、第7図は本考案装置のさらに別の実施
例を示す正面図、第8図は第7図に示す装置の一
部切開側面図、第9図は第7図に示す装置の棚板
の取付状態を示す要部拡大側面図、第10図は本
考案装置の他の実施例を示す側面図、第11図は
本考案装置のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。 10……保管庫、12……吊金具、14……棚
板、16……溝部、18……ワイヤパーテイシヨ
ン、19……導電性接地床、20……保管庫、2
2……吊金具、24……棚板、26……滑車、3
0……保管庫、32……支柱、34……金具、3
6……棚板、38……直線溝、40……保持板、
42……移動台車、44……棚板、46……ケー
シング、48……キヤスタ、50……把持部材、
52……収納庫、54……棚板、56……搬送機
構、TR……磁気テープリール、DP……磁気デ
イスクパツク、EP……電子回路プリント基板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導電体からなるケーシングの相対する内壁面に
    吊金具を介して複数段に係止し得る磁気記録物を
    直接保持する棚板およびこれに附属する部材の全
    表面を比抵抗が約10KΩ−cm〜100MΩ−cmの高低
    抗体塗装剤で10〜50μの厚さに塗着被覆し、さら
    にこの棚板等を係止する導電体からなるケーシン
    グの内壁面と吊金具との全表面に比抵抗が約
    10KΩ−cm〜100MΩ−cmの高抵抗体塗装剤を10〜
    50μの厚さに塗着被覆し、前記ケーシングを導電
    性接地床上に設置して前記磁気記録物が10KΩ以
    下となる導電部および100MΩ以上となる絶縁部
    を経ることなく導電性接地床に接地される前記高
    抵抗体塗装剤の塗着された被覆層を形成し、外部
    的帯電物の接触に際しこの帯電されている静電気
    を前記高抵抗体からなる被覆層を介して緩徐に放
    電させるよう構成することを特徴とする磁気記録
    物の保管装置。
JP7919385U 1985-05-29 1985-05-29 磁気記録物等の保管装置 Granted JPS617899U (ja)

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JPS499159A (ja) * 1972-05-11 1974-01-26
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