JPH023252Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、各種計器、音響機器等に使用される
螢光表示装置に関するものである。

従来、この種の螢光表示装置は第１図に示すよ
うに、V.T.R、オーデイオ、その他電子機器の表
示用として使用されるものであり、平面発光型で
前面ガラスに透明電極を設け、その上に螢光体を
のせた構造であり、表面からグリツドとフイラメ
ントが見えるものである。

しかしながら、従来の螢光表示装置は、透明ガ
ラスを前面ガラスとして使用しており、背面ガラ
スが黒いために表示面が暗かつた。また、前面ガ
ラスで螢光体の設けられている部分を除き黒色に
したものでは黒色に輝度を吸収されて暗かつた。

本考案は、上述した従来の欠点を解決するため
になされたもので、螢光表示装置に使用されてい
る螢光体の輝度を増加するとともに、暗さを解消
するために背面板及び周囲の側面ガラスの内面に
アルミ蒸着等によつて反射面を形成したことを特
徴とする螢光表示装置を提供するものである。

以下、本考案による実施例を第２図の断面図に
もとづいて詳細に説明する。

図は本考案による螢光表示装置１の断面図であ
り、前面ガラス２の裏面には透明電極３が配置さ
れ、螢光体４が設置されるとともに、この螢光体
４の背面にグリツド５及びフイラメント６が配設
されている。

また、上記前面ガラス２の周囲には、上、下側
板及び左、右側板等の側面ガラス７が固設され、
背面ガラス８が固着されるものであり、上記側面
ガラス７及び背面ガラス８の内面にはアルミ蒸着
等によつて反射面９を形成し、螢光体４から発生
する光を反射して輝度を増加するように構成され
ている。また、上記前面ガラス２と側面ガラス７
及び側面ガラス７と背面ガラス８との間は接着剤
１０を介して固着されており、特に前面ガラス２
と側面ガラス７との間には透明電極３、グリツド
５、フイラメント６から導びかれた端子１１の絶
縁性を保持するために絶縁材１２が介在されてい
る。

従つて、前面ガラス２が透明の場合も、螢光体
４を除いて黒色に形成された場合にも、螢光体４
より発光する光を利用して前面ガラス２の裏面に
設置された螢光体４の光を背面ガラス８の面に形
成されたアルミ蒸着部の反射面９により増加する
ことができる。

また、背面ガラス８のアルミ蒸着部を負の極に
接続し、さらに螢光体４への電子を加速すること
により螢光体４の輝度を増加させる。

以上詳細に説明したように、本考案による螢光
表示装置は、背面ガラス及び側面ガラスにアルミ
蒸着等により反射面を形成した構造であり、従来
の平面発光型螢光表示装置の暗いというデメリツ
トが解決されるとともに、アルミ蒸着等の反射面
に負の極を接続し、螢光体への電子を加速するこ
とにより輝度を増加させることができる等の効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例を示す平面発光型螢光表
示装置の斜視図、第２図は本考案による実施例を
示す平面発光型表示装置の断面図である。 １……螢光表示装置、２……前面ガラス、３…
…透明電極、４……螢光体、５……グリツド、６
……フイラメント、７……側面ガラス、８……背
面ガラス、９……反射面、１０……接着剤、１１
……端子、１２……絶縁材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面ガラスと、その裏面に設けられた蛍光体
   と、さらにその背面に配置されたグリツド及びフ
   イラメントと、前面ガラスの周囲の両則板及び上
   下板等の側面ガラスと、背面ガラスとからなる蛍
   光表示装置において、上記側面ガラス及び背面ガ
   ラスの内面に導電性の光を反射するアルミ蒸着等
   によつて上記蛍光体への電子を加速するよう電位
   を加えた反射面を形成したことを特徴とする蛍光
   表示装置。