JPH0231731Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、複数本のアース線を一括してアース
するのに使用されるアース用ジヨイント端子成形
体に関するものである。

（従来技術） 自動車用電気配線等において、複数本のアース
線を一括して車体等にアースするコネクタとし
て、第１図ないし第３図に示すようなものが公知
である（実開昭58−62574号公報参照）。このコネ
クタはアース線集合コネクタ１とアース用ジヨイ
ントコネクタ３より構成される。

アース線集合コネクタ１はプラスチツク製のハ
ウジング５を有し、このハウジング５には複数の
端子挿入孔７が形成されている。この端子挿入孔
７には、第２図に示すようなアース線９の先端に
圧着された雌端子１１が挿入され固定されてい
る。またハウジング５には抜け止め用のロツキン
グアーム１３が一体に形成されている。

またアース用ジヨイントコネクタ３は、金属部
材１５とプラスチツク製の函体１７とから構成さ
れる。金属部材１５は１枚の金属板から形成さ
れ、底板部１９と、この底板部より立ち上る複数
個の雄端子２１と、上記底板部より延びるアース
用固定片２３とを備えている。アース用固定片２
３は函体１７の外に突出しており、雄端子２１は
函体底部の端子挿通孔より函体１７の内部に突出
している。また函体１７には上記アース線集合コ
ネクタ１のロツキングアーム１３が係合する窓２
５が形成されている。

アース用ジヨイントコネクタ３は、そのアース
用固定片２３を自動車の車体などにねじ止めする
ことにより固定される。固定されたアース用ジヨ
イントコネクタ３にアース線集合コネクタ１を差
込み接続すると、全アース線９が一括してアース
できることになる。

ところで、アース線集合コネクタ１は一般に使
用されているものと同じであるが、アース用ジヨ
イントコネクタ３はアースに特有なものであり、
使用個数が少ないため、コスト低減が困難であ
る。

（考案の目的） 本考案の目的は、上記のような従来技術の問題
点に鑑み、上記アース用ジヨイントコネクタに代
わるものとして、安価に製造でき、その上軽量化
もできるアース用ジヨイント端子成形体を提供せ
んとするものである。

（考案の構成） 上記目的を達成する本考案のアース用ジヨイン
ト端子成形体は、ハウジングにロツキングアーム
のついたアース線集合コネクタが接続されるもの
であつて、１枚の金属板から形成された、底板部
と、この底板部より立ち上る複数の端子と、上記
底板部より延びるアース用固定片と、上記端子か
ら離れた位置で上記底板部より端子と同方向に立
ち上るロツキングアーム係止片とより成り、上記
ロツキングアーム係止片には上記アース線集合コ
ネクタのロツキングアームが係合する窓が形成さ
れていることを特徴とするものである。

（実施例） 第４図イ〜ニは本考案の一実施例に係るアース
用ジヨイント端子成形体を示す。この端子成形体
３１は、１枚の金属板から形成され、底板部３３
と、この底板部より立ち上る複数の雄端子３５
と、上記底板部より延びるアース用固定片３７
と、上記雄端子３５の列から少し離れた位置で底
板部３３より雄端子３５と同方向に立ち上るロツ
キングアーム係止片３９とを備えている。ロツキ
ングアーム係止片３９にはアース線集合コネクタ
のロツキングアームが係合する窓４１が形成され
ており、また、その先端は外側に湾曲してロツキ
ングアームが滑らかに挿入できるようにしてあ
る。

第５図は上記のアース用ジヨイント端子成形体
の使用状態を示す。アース用ジヨイント端子成形
体３１は、そのアース用固定片３７を自動車の車
体などにねじ止めすることにより固定される。ア
ース線集合コネクタ１は従来と同じである。この
アース線集合コネクタ１を、固定されたアース用
ジヨイント端子成形体３１に差込み接続すると、
各アース線９は端子成形体３１に接続されてアー
スされ、またロツキングアーム１３はその先端の
爪部がロツキングアーム係止片３９の窓４１には
まり込む。このためアース線集合コネクタ１はア
ース用ジヨイント端子成形体から引き抜けなくな
る。

以上は本考案の一実施例であり、例えば端子数
は必要に応じ増減できる。また、アース線集合コ
ネクタ側を雄端子にして、アース用ジヨイント端
子成形体側を雌端子にすることもできる。さらに
アース用ジヨイント端子成形体にアース線集合コ
ネクタを差込み接続した後、アース用固定片を車
体などに固定してもよい。

（考案の効果） 以上説明したように本考案のアース用ジヨイン
ト端子成形体は、従来のアース用ジヨイントコネ
クタの函体を省略し、金属部材だけでロツキング
アームつきアース線集合コネクタの抜け止め防止
を行えるようにしたので、安価に製造でき、また
軽量化できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアース用ジヨイントコネクタの
使用状態を示す斜視図、第２図はアース線集合コ
ネクタ内のアース線先端部の構造を示す斜視図、
第３図は第１図の中央部縦断面図、第４図は本考
案の一実施例に係るアース用ジヨイント端子成形
体を示すもので、イは平面図、ロは正面図、ハは
右側面図、ニはロのＡ−Ａ線断面図、第５図は同
端子成形体の使用状態を示す斜視図である。 １……アース線集合コネクタ、５……ハウジン
グ、９……アース線、１３……ロツキングアー
ム、３１……アース用ジヨイント端子成形体、３
３……底板部、３５……雄端子、３７……アース
用固定片、３９……ロツキングアーム係止片、４
１……窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングにロツキングアームのついたアース
   線集合コネクタが接続されるものであつて、１枚
   の金属板から形成された、底板部と、この底板部
   より立ち上る複数の端子と、上記底板部より延び
   るアース用固定片と、上記端子から離れた位置で
   上記底板部より端子と同方向に立ち上るロツキン
   グアーム係止片とより成り、上記ロツキングアー
   ム係止片には上記アース線集合コネクタのロツキ
   ングアームが係合する窓が形成されていることを
   特徴とするアース用ジヨイント端子成形体。