JPH0231157Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0231157Y2
JPH0231157Y2 JP3994185U JP3994185U JPH0231157Y2 JP H0231157 Y2 JPH0231157 Y2 JP H0231157Y2 JP 3994185 U JP3994185 U JP 3994185U JP 3994185 U JP3994185 U JP 3994185U JP H0231157 Y2 JPH0231157 Y2 JP H0231157Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
discharge chamber
electrode
paper
electrostatic precipitator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3994185U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61159053U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3994185U priority Critical patent/JPH0231157Y2/ja
Publication of JPS61159053U publication Critical patent/JPS61159053U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0231157Y2 publication Critical patent/JPH0231157Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、集塵対象としての通過微粒子に電荷
を付与するためのコロナ放電を発生せしめる放電
室の構造に関するものである。
通常、紙は絶縁体として扱われているが、厳密
にいえば半導体として考えるべき性質を具備して
いることが知られている。たとえば、高電圧を印
加すると紙全体がある電位を示すことになり、微
小電流が流れる。かかる性質を利用して電気集塵
電極または放電の対向電極として使用することが
できる。(例えば本出願人にかかる公開特許公報
昭59−69162号参照。) ただし、空気中の湿度の変化によつて紙の個有
抵抗が1MΩ−cm(相対湿度95%)から108MΩ−
cm(相対湿度20%)まで大幅に変化するため、こ
れに対する配慮が必要である。
集塵または放電にあたつて電極は必要な電流、
10-4μA/cm2を流す必要がある。例えば、電極間
隔3mmの集塵室における集塵電圧は約3000Vであ
り、電極内の電圧降下を10%すなわち300Vを許
容するものとすれば、電極の個有抗X〔MΩ〕は
次式のようになる。
10-4〔μA〕×X〔MΩ〕=300〔V〕 ∴X=3×106〔MΩ〕 これは相対湿度40%程度の雰囲気に相当する
が、これ以下の湿度においては導電性が不足する
ことになる。そのため、紙に所望の導電処理を施
し、さらに各電極に対する給電が適切に行い得る
ようにしてこれを補償する必要がある。放電極の
場合もほぼ同様に考えることができる。このよう
な導電処理を施した紙製電極は、従来の金属電極
に比して以下のような特徴がある。
1 廉価であり使用後使い捨てができる。特に焼
却も可能である。
2 片面のみ導電処理を施すことによつて、所望
の電界形成が可能であり、電極間隔を狭小とし
または集塵効果を高めることができる。
3 導電処理面と非導電処理面とを対向させるこ
とにより、十分な集塵効率を維持しながらコロ
ナ放電または火花放電を阻止することができ
る。
4 上記2および3から印加電圧を高め、強い電
界を形成することができる。したがつて、集塵
電極の小型化が達せられる。
かかる性質を利用した紙製電極による電気集塵
装置は、廉価かつ小型化されさらに保守が容易で
あることから、オフイス、商店、遊戯場、一般家
庭用等にも十分に普及し得るものである。このよ
うな用途においては、大型の工業用集塵機とは異
なり清掃・保守が容易に実施可能であることが前
提条件となる。したがつて集塵部が筐体部から極
めて容易に着脱でき、さらに清掃・保守が簡便に
行い得ることが望ましい。その上、常に高い集塵
効率を維持し、複雑な制御装置等を使用すること
なしに、十分な空気清浄効果を維持し得ることが
要請される。
このように形成された集塵電極群へ送り込まれ
る微粒子は、適宜極性に帯電せしめておく必要が
ある。そのためにこの集塵電極群の前段には放電
室を配設する必要がある。この放電室では、コロ
ナ放電を常時生ぜしめておき、該放電雰囲気中を
通過させることによつて微粒子への電荷付与を実
施するものである。
かかる放電室には、コロナ放電用の放電線とこ
の放電線を所定距離隔てて包囲する対向電極が配
設される。集塵電極ユニツトの集塵電極が前述の
ように紙製である場合、この放電室も紙製である
と都合がよい。電気的特性は前述の通り紙製とす
ることができる上、廉価であり使い捨ての便宜等
を考慮すると、紙製放電極が望ましい。
本考案の目的は、電気的要求を十分に満たしな
がら十分な機械的強度をも兼ね備えた放電極を提
供することである。
この目的は、実用新案登録請求の範囲に記載の
構成を有する電気集塵装置の放電室の構造、すな
わち、高電圧を印加する放電線と、そして、該放
電線を所定距離隔てて包囲するコ字状紙製電極で
あつて、該コ字状の背の部分に配設された空気通
過用開口を有するコ字状紙製電極と、からなる単
位放電室を、コ字状紙製電極の側部を所望個数接
続することによつて構成電気集塵装置の放電室の
構造によつて達成される。
本考案にかかる電気集塵装置の放電室の構造に
よれば、廉価であつて、その上取り扱いが簡単で
ある。放電室の保守・清掃は人体や衣服あるいは
環境を汚染する可能性があるので、簡易な取り扱
いが必要となるが、本考案にかかる放電室の構造
によれば、使い捨ても可能であり、捕集微粒子の
再飛散が防止できる。
以下、実施例を示す添付図を参照しつつ、本考
案を開示する。
第1図は、本考案にかかる電気集塵装置の放電
室を構成する単位放電室の構成を示す斜視図であ
る。断面がコ字状に折り曲げられた放電極1があ
り、適宜金属線である放電線2を所定距離隔てて
包囲している。この放電線2には、数千ボルトの
高電圧が印加され、放電極1との間でコロナ放電
が生ずるように構成される。放電極1は所定形状
を保ち得る厚さおよび硬さの紙が適している。こ
のような紙には防炎処理が施されていると火花放
電に起因する発火防止上都合がよい。またその表
面には例えばアルミラミネート処理が施されてい
ると電気的特性を改善し、コロナ放電を有利に発
生させることができ都合がよい。さらにこの放電
極1は、一部側面から背面にかかる適宜数の開口
3が適宜数配設される。これは、放電線2と平行
に両側に形成され、捕集すべき微粒子を含む空気
の通路を形成する。
第2図は、第1図に示した放電極1を展開した
平面図である。放電極1は、2本の一点鎖線で仕
切られた3部分1S,1B,1Sから構成され、
これら3部分が一点鎖線から直角に折り曲げられ
て第1図のようにコ字状に形成される。また、空
気通路として、一点鎖線に一部かかるような角形
の開口3の配列が2列形成される。
放電極1の中心に相当する破線4の所定寸法上
方には、第1図のように放電線2が位置せしめら
れる。前述の角形の開口3は、破線4の両側を適
宜寸法残して2列平行に形成される。このように
残された中央部分は、荷電の少ない微粒子がグラ
ージエント力により放電線に付着し、次第に放電
電流を減少させ、効率を低下させる最大の原因に
なるが、これを防止する働きをすると同時に、部
分5と同様に電極構造の補強として機能する。ま
た、開口3同士の間には部分5が残されるが、中
央部分に対する補強として機能する。
第3図は、第1図に示した単位放電室10-1
10-2…10-nから構成される放電室全体の開口
3の部位において切断した状態を示す断面図であ
る。かかる構成を有する放電室には、開口3を通
して白矢印のように捕集すべき微粒子を含む空気
が通過せしめられる。このように放電室を通過す
る空気内の微粒子は、放電線2に印加された高圧
によつて生じているコロナ放電によつて電荷が付
与され、荷電微粒子となる。この場合、単位放電
室10をどのような長さにするか、開口3の寸
法・残された部分との割合をどのように決定する
か、単位放電室を何個組み合わせるか等は、使用
すべき電気集塵装置の容量、特性、形状等に応じ
て適宜決定すべきものである。
このような放電室を通過した荷電微粒子は、図
上方に位置する集塵電極群(図示されていない)
のうちの放電線2に印加された極性と異なる極性
の電圧の印加された集塵電極によつて捕集され
る。なお、放電線2に印加された極性と同じ極性
の印加された電極は反発電極として荷電微粒子を
集塵電極側へ排斥するために機能する。しかし、
かかる電気集塵効果の詳細については、静電気応
用技術として当業者にとつて周知であるので、詳
述はしない。
本考案にかかる電気集塵装置の放電室の構造に
よれば、極めて簡単な構成によつて、通過微粒子
に対し高効率での電荷付与が可能となる。単位放
電室の形態を僅かに改変することによつて、多く
の要求に対応することが可能である。さらに、単
位放電室を適宜数組み合わせることによつて、各
種集塵容量の装置に対応することができる。かか
る構成にあつては、主構成部材は紙であるから、
廉価である。したがつて、放電室全体を使い捨て
とすることができるが、場合によつては、保守に
際しては簡単な清浄を施すことにより、通過微粒
子に対する電荷付与効率を高く維持することがで
きる。
適当な実施例にしたがつて本考案を開示しては
いるが、本考案の範囲内において多くの変形また
は変更が可能であることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案にかかる放電室を構成する単
位放電室を示す斜視図である。第2図は、単位放
電室を構成する放電極の展開図である。第3図
は、単位放電室をn個組合せた放電室の断面図で
ある。図中の主な参照符号の対応は次の通り。 10……単位放電室、1……放電極、2……放
電線、3……開口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 集塵対象としての通過微粒子に電荷を付与する
    ためのコロナ放電を発生せしめる電気集塵装置の
    放電室の構造において、 高電圧を印加する放電線と、そして 該放電線を所定寸法隔てて包囲するコ字状紙製
    電極であつて、該コ字状の背の部分に配設された
    空気通過用開口を有するコ字状紙製電極と、から
    なる単位放電室を、前記コ字状紙製電極の側部を
    所望個数接続することによつて構成されることを
    特徴とする電気集塵装置の放電室の構造。
JP3994185U 1985-03-22 1985-03-22 Expired JPH0231157Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3994185U JPH0231157Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3994185U JPH0231157Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61159053U JPS61159053U (ja) 1986-10-02
JPH0231157Y2 true JPH0231157Y2 (ja) 1990-08-22

Family

ID=30548361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3994185U Expired JPH0231157Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0231157Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61159053U (ja) 1986-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2316575B1 (en) Electric precipitator and air cleaner having the same
EP0114178A1 (en) Air cleaning apparatus
EP0558090A2 (en) Electrical dust collector
JP2002500562A (ja) 空気清浄機
KR920000384A (ko) 공기청정기용 전기집진장치
JPH05245411A (ja) 電気集塵機
JPH0231157Y2 (ja)
GB1513699A (en) Electronic air cleaner
JPH09248489A (ja) 空気清浄装置
JPH0231155Y2 (ja)
JP2562557B2 (ja) 電気集塵装置の荷電方法
JPS61222554A (ja) 電気集塵装置の電極構造
JP3132116B2 (ja) 集塵ユニット
KR970020199A (ko) 공기정화기의 전기집진필터
KR20000056263A (ko) 전기 집진장치
JPS61136453A (ja) イオン風発生器
JPS6197054A (ja) イオン風空気清浄機
JPS59193159A (ja) 電気集塵機
JP2835480B2 (ja) 気体清浄装置
JPH05305249A (ja) 集塵ユニット
JPS62110753A (ja) 空気清浄機
JPH0636878B2 (ja) 紙製集塵電極の構造
JPH0263561A (ja) 空気清浄機の集塵装置
RU13619U1 (ru) Электрофильтр
KR890007870Y1 (ko) 공기 청정기의 집진장치