JPH0231057B2 - Kurezoorunoiseitainokongobutsukarappkurezooruobunrisuruhoho - Google Patents

Kurezoorunoiseitainokongobutsukarappkurezooruobunrisuruhoho

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JPH0231057B2
JPH0231057B2 JP21871583A JP21871583A JPH0231057B2 JP H0231057 B2 JPH0231057 B2 JP H0231057B2 JP 21871583 A JP21871583 A JP 21871583A JP 21871583 A JP21871583 A JP 21871583A JP H0231057 B2 JPH0231057 B2 JP H0231057B2
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JP
Japan
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cresol
isomers
fluorene
mixture
separated
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JP21871583A
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JPS60112730A (ja
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Fumio Toda
Koichi Tanaka
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クレゾールの異性体の混合物からp
―クレゾールを分離する新規製法に関するもので
ある。
クレゾールは、o―、m―およびp―の3異性
体が存在し、これら異性体が共通に有している用
途もあるが、ある異性体のみが有している用途も
ある。共通の用途としては、消毒剤、防腐剤ある
いは界面活性剤の原料などが挙げられる。またo
―クレゾール単独の用途としては、分析試薬、あ
るいは除草剤であるMCP剤(2―メチル―4―
クロロフエノキシ酢酸)などが挙げられ、m―ク
レゾール単独の用途としては、殺虫剤であるスミ
チオン(o,o―ジメチル0―3―メチル―4―
ニトロフエニルチオリン酸塩)を挙げることがで
き、さらにp―クレゾール単独の用途としては、
染料や酸化防止剤の原料などを挙げることができ
る。
クレゾールの工業的製法としては、タール留分
のアルカリ抽出法、トルエンの塩素化加水分解法
さらにはトルエンのスルホン化アルカリ融解法を
挙げることができる。これらいずれの方法におい
ても、クレゾールはo―、m―およびp―の3異
性体の混合物として得られる。従つて、前記共通
の用途に適用する場合には、各異性体を分離する
必要はないが、各異性体単独の用途に適用する場
合には、各異性体を分離しなければならない。
ところでo―クレゾールの沸点は191.0℃、m
―クレゾールの沸点は202.2℃、またp―クレゾ
ールの沸点は201.9℃である。従つて、o―クレ
ゾールは蒸留によつて容易に分離することができ
るが、m―とp―クレゾールとは単なる蒸留操作
で分離することは不可能である。
従来、クレゾールの3異性体を含む混合物は、
分留によつて低沸点のo―クレゾールを初留とし
て分離し、残りのm―およびp―クレゾールをス
ルホン化した後、水蒸気分解によりまず分解しや
すいm―クレゾールを分離し、最後にp―クレゾ
ールを得る、という複雑な操作にて分離されてい
る。しかも、高純度の各異性体を取得するには、
得られたm―クレゾールは精留し、o―およびp
―クレゾールは再結晶する必要がある。
本発明者らは、これらの実情に鑑み、クレゾー
ルの異性体の混合物を、簡単な操作で分離できる
方法を確立することを目的とし、鋭意研究を行つ
た。その結果、クレゾールの3異性体の中で、p
―クレゾールのみが2,7―ジクロロ―9―ヒド
ロキシ―(1―プロピニル)―フルオレンと錯体
を形成して析出するため、他の異性体と極めて容
易に分離できることを見い出し、本発明に到達し
た。
すなわち本発明は、クレゾールの異性体の混合
物を、有機溶媒中で2,7―ジクロロ―9―ヒド
ロキシ―9―(1―プロピニル)―フルオレンと
接触させ、析出するp―クレゾールと前記フルオ
レンとの錯体を分離した後、該錯体を分解するこ
とによる、クレゾールの異性体の混合物からp―
クレゾールを分離する工業的有利な方法を提供す
るものである。
本発明において、クレゾールの異性体の混合物
は、o―、m―およびp―の3異性体の混合物で
あることもでき、またm―およびp―の2異性体
の混合物を対象とすることもできる。すなわち3
異性体の混合物から、本発明に従つてまずp―ク
レゾールを分離した後、o―クレゾールとm―ク
レゾールとを必要により蒸留操作で分離すること
ができる。また予じめ、3異性体から蒸留操作に
よつてo―クレゾールを分離した後、m―および
p―クレゾールの混合物に本発明を適用すること
により、両者を分離することができる。
このように本発明によると、単なる蒸留操作で
は分離できないm―クレゾールとp―クレゾール
とを容易に分離することができ、またm―クレゾ
ールとo―クレゾールとは常法によつて容易に分
離できるため、究極的にはクレゾールの各異性体
を容易に取得できる。
本発明における、2,7―ジクロロ―9―ヒド
ロキシ―9―(1―プロピニル)―フルオレン
は、例えば2,7―ジクロロフルオレノンとナト
リウムプロピニソドを、液体アンモニア中で反応
させることにより容易に合成することができ、次
の構造式で示される。
2,7―ジクロロ―9―ヒドロキシ―9―(1
―プロピニル)―フルオレンの使用量は、クレゾ
ールの異性体混合物中に含まれるp―クレゾール
1モルに対して1モル以上、好ましくは2〜10モ
ルである。
使用に供される有機溶媒は、クレゾールの各異
性体および2,7―ジクロロ―9―ヒドロキシ―
9―(1―プロピニル)―フルオレンとを良く溶
かし、かつ形成したp―クレゾールとフルオレン
との錯体の溶解度の小さいものが望まれる。具体
的には、石油エーテル、エチルエーテル、クロロ
ホルム、グリコール、ベンゼン、ヘキサン、アセ
トニトリル、酢酸エチルおよびこれらの混合物な
どを挙げることができる。これら有機溶媒は、
2,7―ジクロロ―9―ヒドロキシ―9―(1―
プロピニル)―フルオレン1gに対して、通常2
〜20ml用いられる。
クレゾールの異性体の混合物とフルオレンとの
接触は、通常10〜50℃の温度で1〜20時間行うの
がよい。該接触操作により、クレゾールの異性体
のうちp―体のみがフルオレンと錯体を形成し、
析出してくる。析出した錯体は、過、デカンテ
ーシヨンなどの操作により容易に分離することが
でき、その錯体を減圧下に加熱することによりp
―クレゾールを分離、取得することができる。
p―クレゾールを分離した残液は、蒸留操作を
施すことによりクレゾールの他の異性体を分離、
取得することができる。
なお、回収された2,7―ジクロロ―9―ヒド
ロキシ―9―(1―プロピニル)―フルオレン
は、本発明に繰り返し使用することができる。
次に、本発明の実施例を挙げる。
実施例 クレゾールの3異性体の混合物を蒸留し、o―
クレゾールを分離回収して得たm―クレゾール
1.1gおよびp―クレゾール1.1gの混合物と、
2,7―ジクロロ―9―ヒドロキシ―9―(1―
プロピニル)―フルオレン2.9gとを、エチルエ
ーテル―石油エーテルの混合溶媒(容積比、1:
1)20mlに溶解させた。室温下に12時間放置した
後、析出したp―クレゾールとフルオレンの錯体
3.8gを集した。なお該錯体は、p―クレゾー
ル1分子とフルオレン1分子からなつており、そ
の融点は113〜115℃であつた。
次いで錯体を蒸留釜に入れ、20mmHgの減圧下
で約110℃に加熱し、p―クレゾール1.0gを得
た。一方、錯体を除いた液を蒸留し、m―クレ
ゾール0.98gを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クレゾールの異性体の混合物を、有機溶媒中
    で2,7―ジクロロ―9―ヒドロキシ―9―(1
    ―プロピニル)―フルオレンと接触させ、析出す
    るp―クレゾールと前記フルオレンとの錯体を分
    離した後、該錯体を分解することを特徴とする、
    クレゾールの異性体の混合物からp―クレゾール
    を分離する方法。
JP21871583A 1983-11-22 1983-11-22 Kurezoorunoiseitainokongobutsukarappkurezooruobunrisuruhoho Expired - Lifetime JPH0231057B2 (ja)

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JPS60112730A JPS60112730A (ja) 1985-06-19
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