JPH0230987Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はシステムキツチン等に組込まれるドロ
ツプインコンロを備えた厨房装置に関する。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の厨房装置の一例を示せば、第５
図のとおりであり、コンロ本体３０を厨房キヤビ
ネツト３５の天板３１の窓孔（図示せず）にドロ
ツプインさせている。ところでこの構成による
と、コンロ本体３０の前面にある操作ツマミ３２
が取付けてある前面板３３と左右の厨房キヤビネ
ツト３５ａ，３５ｂの側部とに隙間が生じる。こ
れはコンロ本体３０の嵌合性を考慮して前面開口
３６を広くとるからである。この隙間をかくすた
めに前面板３３の左右に飾り材３４を取付けて目
かくしをしていた。この場合、高級なシステムキ
ツチンには、一体感はなく、デザインの整合性に
欠ける欠点があつた。また、組立時に２個の飾り
材３４を取付ける必要があるため、組立時に左右
のバランスが欠けるなど作業性が悪く、製品のコ
ストアツプの原因にもなつていた。

考案の目的 本考案は前記従来の問題点に留意し、ドロツプ
インしたコンロにおけるツマミを設けた前板の組
立性の向上と、コンロ周部に隙間を生じさせない
ようにすることを目的とするものである。

考案の構成 前記目的を達成するため、本考案は天板の窓孔
に、上面部をコンロ部とし内部に加熱室を設けた
コンロ本体を嵌設するとともに、このコンロ本体
をキヤビネツトの前部が開口しはめ込み部に位置
させ、このコンロ本体の前面部には、前記加熱室
の開口と相対する窓孔と、この窓孔を開閉する開
閉扉を設けた前面板を手前側より着脱自在に設
け、前記前面板は窓孔の口縁に後方に突出する突
片を有し、前記突片を加熱室の開口の内側に嵌め
合わせてなる構成としたものである。

実施例の説明 以下本考案の実施例を第１図〜第４図にしたが
い説明する。

図において、１は一体に作られた天板で中央部
には略四角形の窓孔２があけられキヤビネツト３
で支えられている。４はコンロ本体で、前記窓孔
２にビルトインされる。前記コンロ本体４の上面
部には左右にコンロ部５があり、中央の内部には
加熱室６を設けている。この加熱室６の内部の上
部にはヒーター７があり、加熱室６の内部の下部
には被調理物を入れる受皿８と焼網９が截置さ
れ、後部の上側に排気筒１０が設けられている。
前記コンロ本体４の内部の前部にはコツク１１と
電源スイツチ１２が固定され、コツク軸１３と押
しボタン１４がコンロ本体４の前部より前方に突
出している。１５はコンロ本体４の前部に配設す
る前面板であり、前記天板１の窓孔２の横幅寸法
より大きく、キヤビネツト３に形成したコンロ本
体４のはめ込部１６の前部開口とほぼ同形状の大
きさにしている。この前面板１５にはコツク軸１
３と押しボタン１４に相対する位置に通じ穴１７
およびほぼ四角形の抜穴１８が形成され、中央部
には加熱室６の前部開口６ａと対向する窓孔２０
が形成されている。この窓孔２０は内周に凹段部
２０ａを有するとともに後部の周囲に加熱室６の
前部開口６ａに内接する挿入片２０ｂを設けてい
る。２１はコツクツマミ、２２はスイツチカバ
ー、２３はタツプネジ、２４はネジ穴、２５はビ
スである。

上記構成において、コンロ本体４を天板１の窓
孔２よりビルトインした後、はめ込部１６とほぼ
同一寸法にしてある前面板１５をビス２５により
コンロ本体４の前部に固定する。前記前板１５の
窓孔２０の後部に突出した突片２０ｂは加熱室６
の前面開口６ａの内周にはまり合う。コツク軸１
３、押しボタン１４は前板１５の通じ穴１７、抜
穴１８より前方に突出し、これにコツクツマミ２
１とスイツチカバー２２がつけられる。

考案の効果 このように本考案によればドロツプインしたコ
ンロ本体に対し前面板を手前側より着脱自在にす
ることにより、前面板は一体感が保て、そのデザ
イン性は著しく向上し、システムキツチンとして
その効果は大である。また、前面板はキヤビネツ
トのはめ込み部に適合する形状にできるから、そ
の外周に隙間が生じない。

さらに、前面板は窓孔とこれを開閉する開閉扉
をもち、前記窓孔の後部の突片がコンロ本体の加
熱室の前部開口の内周に嵌まり合うので、前面板
のコンロ本体に対する位置決めができ、その組立
の作業性もよくなり、安価に供給できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の厨房装置の外観斜
視図、第２図は同要部の正面断面図、第３図は同
要部の平面断面図、第４図は同分解図、第５図は
従来の厨房装置の斜視図である。 １……天板、２……窓孔、４……コンロ本体、
６……加熱室、１９……開閉扉、２０……窓孔、
２０ｂ……突片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板の窓孔に、上面部をコンロ部とし、内部に
   加熱室を設けたコンロ本体を嵌設するとともに、
   このコンロ本体をキヤビネツトの前部が開口した
   はめ込み部に位置させ、このコンロ本体の前面部
   には、前記加熱室の開口と相対する窓孔と、この
   窓孔を開閉する開閉扉を設けた前面板を手前側よ
   り着脱自在に設け、前記前面板は窓孔の口縁に後
   方に突出する突片を有し、前記突片を加熱室の開
   口の内側に嵌め合わせてなる厨房装置。