JPH02309528A - 開閉装置 - Google Patents
開閉装置Info
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- JPH02309528A JPH02309528A JP12995089A JP12995089A JPH02309528A JP H02309528 A JPH02309528 A JP H02309528A JP 12995089 A JP12995089 A JP 12995089A JP 12995089 A JP12995089 A JP 12995089A JP H02309528 A JPH02309528 A JP H02309528A
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- surface coating
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- Pending
Links
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Landscapes
- High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は、例えば、電動機や電力用コンデンサー次側等
に組込まれる開閉装置に係り、特に、この開閉装置にお
ける操作リンク機構に関する。
に組込まれる開閉装置に係り、特に、この開閉装置にお
ける操作リンク機構に関する。
(従来の技術)
既に提案されているこの種の開閉装置における操作リン
ク機構は、第3図乃至第6図に示されるように構成され
ている。
ク機構は、第3図乃至第6図に示されるように構成され
ている。
即ち、第3図乃至第6図において、絶縁材で構成された
箱型の絶縁ケース1には、複数(図では一個のみ)の真
空バルブ室2が形成されており、この各真空バルブ室2
の位置する上記絶縁ケース1の上下には、主回路を構成
する三相電源としての電源端子3と負荷端子4が互いに
向合って付設されている。又、この電源端子3と負荷端
子4との間には、周知の真空バルブ5が垂設されており
、この真空バルブ5の各固定電極5aは上記電源端子3
に接続されており、この真空バルブ5の可動電極5bは
上記各負荷端子4に接続されている。
箱型の絶縁ケース1には、複数(図では一個のみ)の真
空バルブ室2が形成されており、この各真空バルブ室2
の位置する上記絶縁ケース1の上下には、主回路を構成
する三相電源としての電源端子3と負荷端子4が互いに
向合って付設されている。又、この電源端子3と負荷端
子4との間には、周知の真空バルブ5が垂設されており
、この真空バルブ5の各固定電極5aは上記電源端子3
に接続されており、この真空バルブ5の可動電極5bは
上記各負荷端子4に接続されている。
一方、上記絶縁ケース1の前面には、台車と一体をなす
機枠6が設けられており、この機枠6には、周知の操作
リンク機構7が上記真空バルブ5の可動電極5bと一体
をなす操作杆8に支軸9aで枢着された駆動レバー9を
介して連結されている。
機枠6が設けられており、この機枠6には、周知の操作
リンク機構7が上記真空バルブ5の可動電極5bと一体
をなす操作杆8に支軸9aで枢着された駆動レバー9を
介して連結されている。
即ち、上記機枠6の中程には、投入カム10と腕杆11
が回動軸12で回動自在に軸着されており、この腕杆1
1には、投入ばね13が上記投入カム10を時計針方向
へ回動するように付勢して設けられている。又、この投
入カム10の偏倚した位置には、ローラ(ベアリング)
14が付設されており、上記機枠6には、T字状をなす
投入キャッチレバー15がピン軸16で上記ローラ14
の回転通路上に突出するように軸装されている。
が回動軸12で回動自在に軸着されており、この腕杆1
1には、投入ばね13が上記投入カム10を時計針方向
へ回動するように付勢して設けられている。又、この投
入カム10の偏倚した位置には、ローラ(ベアリング)
14が付設されており、上記機枠6には、T字状をなす
投入キャッチレバー15がピン軸16で上記ローラ14
の回転通路上に突出するように軸装されている。
さらに、この投入キャッチレバー15の一端部15aは
、図示されない電磁石の作動軸と一体をなす断面が半月
状をなす投入軸17に係止されており、上記投入キャッ
チレバー15の他端部15bは、上記機枠6に支軸18
で軸装された第ルバー19の一部に当接している。さら
に又、この第ルバー19の一部には、上記駆動レバー9
が連杆20を介して連結されており、しかも、この第ル
バー19は上記投入ばね13よりも強い弾力の回路ばね
21で支軸18の周りに反時計針方向へ回動するように
付勢されている。又、上記第ルバー19の上端部には、
第2レバー22がピン23で接続されており、この第2
レバー22には、ローラ24aを有する第3レバー24
がピン25で連結されている。さらに、この第3レバー
24の一端部には、上記機枠6に枢着された揺動腕杆2
6の自由端部とトリップレバー27の基部がピン軸28
で枢着されており、このトリップレバー27の自由端部
は上記投入カム10の上位の上記機枠6に支軸29で軸
装されたトリップキャッチ部材30の偏倚した位置にビ
ン3]で接続されている。さらに又、このトリップキャ
ッチ部材30の一部は、上記機枠6に付設された断面が
半月形をなすトリップ軸32で係止されており、このト
リップ軸32は真空バルブ5の開路指令を入力する電磁
石(トリップコイル)に接続している。
、図示されない電磁石の作動軸と一体をなす断面が半月
状をなす投入軸17に係止されており、上記投入キャッ
チレバー15の他端部15bは、上記機枠6に支軸18
で軸装された第ルバー19の一部に当接している。さら
に又、この第ルバー19の一部には、上記駆動レバー9
が連杆20を介して連結されており、しかも、この第ル
バー19は上記投入ばね13よりも強い弾力の回路ばね
21で支軸18の周りに反時計針方向へ回動するように
付勢されている。又、上記第ルバー19の上端部には、
第2レバー22がピン23で接続されており、この第2
レバー22には、ローラ24aを有する第3レバー24
がピン25で連結されている。さらに、この第3レバー
24の一端部には、上記機枠6に枢着された揺動腕杆2
6の自由端部とトリップレバー27の基部がピン軸28
で枢着されており、このトリップレバー27の自由端部
は上記投入カム10の上位の上記機枠6に支軸29で軸
装されたトリップキャッチ部材30の偏倚した位置にビ
ン3]で接続されている。さらに又、このトリップキャ
ッチ部材30の一部は、上記機枠6に付設された断面が
半月形をなすトリップ軸32で係止されており、このト
リップ軸32は真空バルブ5の開路指令を入力する電磁
石(トリップコイル)に接続している。
従って、上述した開閉装置における操作リンク機構は下
記のようにして作動する。
記のようにして作動する。
1、真空バルブの閉路動作について、
第4図において、真空バルブの閉路指令が入力すると、
図示されない電磁石(投入コイル)が励磁される。する
と、これに連動する断面が半月状の投入軸17が時計針
方向へ回動するので、この投入軸17に係合している投
入キャッチレバー15はピン軸16の周りに時計針方向
へ回動するので、この投入キャッチレバー15からロー
ラ14が外れる。すると、このローラ14の投入カム1
0は支軸12の周りに投入ばね13の弾力により、時計
針方向へ回動するので、この投入カム10に当接してい
るローラ24aが外方へ押出される。すると、第5図に
示されるように、このローラ24aを付設している第2
レバー22と第3レバー24とが略直線状に伸びるから
、この第2レバー22に連結している第ルバー19が支
軸18の周りに右旋するから、これに連結している連杆
20を介して駆動レバー9を支軸9aの周りに左旋する
ので、この駆動レバー9に接続している操作杆8は上方
へ押上げられて、この操作杆8と一体の可動電極5bを
真空バルブらの固定電極に接合するので、真空バルブ5
は閉路される。
図示されない電磁石(投入コイル)が励磁される。する
と、これに連動する断面が半月状の投入軸17が時計針
方向へ回動するので、この投入軸17に係合している投
入キャッチレバー15はピン軸16の周りに時計針方向
へ回動するので、この投入キャッチレバー15からロー
ラ14が外れる。すると、このローラ14の投入カム1
0は支軸12の周りに投入ばね13の弾力により、時計
針方向へ回動するので、この投入カム10に当接してい
るローラ24aが外方へ押出される。すると、第5図に
示されるように、このローラ24aを付設している第2
レバー22と第3レバー24とが略直線状に伸びるから
、この第2レバー22に連結している第ルバー19が支
軸18の周りに右旋するから、これに連結している連杆
20を介して駆動レバー9を支軸9aの周りに左旋する
ので、この駆動レバー9に接続している操作杆8は上方
へ押上げられて、この操作杆8と一体の可動電極5bを
真空バルブらの固定電極に接合するので、真空バルブ5
は閉路される。
2、真空バルブの開路動作について、
第5図において、真空バルブの開路指令が入力すると、
図示されない電磁石(トリップコイル)が励磁される。
図示されない電磁石(トリップコイル)が励磁される。
すると、これに連動するトリップ軸32が時計針方向へ
回動するので、このトリップ軸32の回動作用で上記ト
リップキャッチ部材30との係合が外れるので、このト
リップキャッチ部材30は支軸29の周りに反時計針方
向へ回動するため、このトリップキャッチ部材30に接
続されているビン31と一体のトリップレバー27を右
方へ移動するから、このトリップレバー27にピン軸2
8で連結された揺動腕杆26はその支?fb 26 g
の周りに反時計針方向へ回動するから、第3レバー24
と第2レバー22は回路ばね21の弾力で“く字状”に
折曲り、第ルバー19は支軸18の周りに反時計針方向
へ回動するので、この第ルバー19が連杆20を介して
駆動レバー9を支軸9aの周りに回動して操作杆8と一
体の可動電極5bを下方へ引下げることにより、この可
動電極5bは真空バルブ5の固定電極5aから離間して
開路を形成する(第4図参照)。
回動するので、このトリップ軸32の回動作用で上記ト
リップキャッチ部材30との係合が外れるので、このト
リップキャッチ部材30は支軸29の周りに反時計針方
向へ回動するため、このトリップキャッチ部材30に接
続されているビン31と一体のトリップレバー27を右
方へ移動するから、このトリップレバー27にピン軸2
8で連結された揺動腕杆26はその支?fb 26 g
の周りに反時計針方向へ回動するから、第3レバー24
と第2レバー22は回路ばね21の弾力で“く字状”に
折曲り、第ルバー19は支軸18の周りに反時計針方向
へ回動するので、この第ルバー19が連杆20を介して
駆動レバー9を支軸9aの周りに回動して操作杆8と一
体の可動電極5bを下方へ引下げることにより、この可
動電極5bは真空バルブ5の固定電極5aから離間して
開路を形成する(第4図参照)。
このように上述した開閉装置における操作リンク機構は
、耐摩耗性や動作効率の向上を図るために、その摺動部
材やその枢着部に潤滑材としてのグリースを塗布してお
り、これによって、円滑な動作をするようになっている
。
、耐摩耗性や動作効率の向上を図るために、その摺動部
材やその枢着部に潤滑材としてのグリースを塗布してお
り、これによって、円滑な動作をするようになっている
。
又、一方、第6図に示されるように、上述した開閉装置
における操作リンク機構7は、耐摩耗性や動作効率の向
上を図るために、その各摺動部材や嵌合部材としての鋼
材aに、例えば、Ti (チタン)による一層のコーテ
ィング材(セラミックス薄膜)bをコーティングしたも
のが既に提案されている。
における操作リンク機構7は、耐摩耗性や動作効率の向
上を図るために、その各摺動部材や嵌合部材としての鋼
材aに、例えば、Ti (チタン)による一層のコーテ
ィング材(セラミックス薄膜)bをコーティングしたも
のが既に提案されている。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、上述した開閉装置における操作リンク機
構は、その摺動部材やその枢着部に潤滑材としてのグリ
ースを塗布している関係上、使用環境や経年的な酸化に
より劣化し、これに起因して、動作特性を損なうばかり
でなく、動作不良を起すおそれもあり、定期的な保守点
検をしなければならない等の難点がある。
構は、その摺動部材やその枢着部に潤滑材としてのグリ
ースを塗布している関係上、使用環境や経年的な酸化に
より劣化し、これに起因して、動作特性を損なうばかり
でなく、動作不良を起すおそれもあり、定期的な保守点
検をしなければならない等の難点がある。
又一方、嵌合部材としての鋼材aに一層のコーティング
材(セラミックス薄膜)bをコーティングしたものは、
密着強度の見地から剥離するおそれがあり、動作特性や
信頼性の点で問題がある。
材(セラミックス薄膜)bをコーティングしたものは、
密着強度の見地から剥離するおそれがあり、動作特性や
信頼性の点で問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって
、操作リンク機構の摺動部材やその枢j]部に潤滑材と
してのグリースを塗布することなく、長期間に亘り動作
特性及び信頼性の向上を図るようにした開閉装置を提供
することを目的とする。
、操作リンク機構の摺動部材やその枢j]部に潤滑材と
してのグリースを塗布することなく、長期間に亘り動作
特性及び信頼性の向上を図るようにした開閉装置を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段とその作用)本発明は、真
空バルブを開閉する開閉装置における操作リンク機構に
おいて、この操作リンク機構に鋼材による各摺動部材及
び嵌合部材等に、予め、薄膜の下地コーティング材を施
して、鋼材による硬度及び引張強さの増大を図り、しか
る後、上記薄膜上に同じ種類の表面コーティング材によ
る二層を形成するようにコーティングして、鋼材による
各摺動部材等を摩擦係数を小さくして、グリースを塗布
することなく、長期間に亘り動作特性及び信頼性の向上
を図るようにしたものである。
空バルブを開閉する開閉装置における操作リンク機構に
おいて、この操作リンク機構に鋼材による各摺動部材及
び嵌合部材等に、予め、薄膜の下地コーティング材を施
して、鋼材による硬度及び引張強さの増大を図り、しか
る後、上記薄膜上に同じ種類の表面コーティング材によ
る二層を形成するようにコーティングして、鋼材による
各摺動部材等を摩擦係数を小さくして、グリースを塗布
することなく、長期間に亘り動作特性及び信頼性の向上
を図るようにしたものである。
(実施例)
以下、本発明を図示の一実施例について説明する。
なお、本発明は6.上述した具体例と同一構成部材には
、同じ符号を付して説明する。
、同じ符号を付して説明する。
第1図において、符号12は、真空バルブを開閉する開
閉装置における操作リンク機構における機枠6に軸装さ
れた支軸であって、この支軸12には、投入カム10が
軸装されており、この投入力カム10の偏倚した位置に
は、ローラ14が付設されており、上記機枠6には、T
字状をなす投入キャッチレバー15がビン軸16で上記
ローラ14の回転通路上に突出するように軸装されてい
る。
閉装置における操作リンク機構における機枠6に軸装さ
れた支軸であって、この支軸12には、投入カム10が
軸装されており、この投入力カム10の偏倚した位置に
は、ローラ14が付設されており、上記機枠6には、T
字状をなす投入キャッチレバー15がビン軸16で上記
ローラ14の回転通路上に突出するように軸装されてい
る。
従って、上述したリンク機構7における各摺動部材及び
嵌合部材は、鋼材aによる材料で形成さけている。即ち
、各摺動部材及び嵌合部材による鋼材aは、第1工程と
して、真空蒸着装置内で、予め、約500〜600℃程
度の処理温度に加熱し、しかる後、約10−5〜10−
4程度の真空中で、例えば、Ti(チタン)を約1時間
程度の処理時間で真空蒸着して、約0.1〜0.3μm
程度の薄膜Cによる下地コーティング材をコーティング
する。
嵌合部材は、鋼材aによる材料で形成さけている。即ち
、各摺動部材及び嵌合部材による鋼材aは、第1工程と
して、真空蒸着装置内で、予め、約500〜600℃程
度の処理温度に加熱し、しかる後、約10−5〜10−
4程度の真空中で、例えば、Ti(チタン)を約1時間
程度の処理時間で真空蒸着して、約0.1〜0.3μm
程度の薄膜Cによる下地コーティング材をコーティング
する。
次に、この薄膜Cによる下地コーティング材は、第2工
程として、真空蒸着装置内に約80cc程度のアセチレ
ンガスを約1時間30分程度連続的に供給してTiC(
チタンカーバイト)dによる約3〜5μmの表面コーテ
ィングを形成し、これによって、上記鋼材aの外面に薄
膜の下地コーチ、インク材Cと表面コーティング材dに
よる二層を形成する。
程として、真空蒸着装置内に約80cc程度のアセチレ
ンガスを約1時間30分程度連続的に供給してTiC(
チタンカーバイト)dによる約3〜5μmの表面コーテ
ィングを形成し、これによって、上記鋼材aの外面に薄
膜の下地コーチ、インク材Cと表面コーティング材dに
よる二層を形成する。
次に、第7図に示されるグラフは、PVD法(物理蒸着
法)の中のイオンブレーティング法により鋼材aの外面
にTiCによるコーティング材のみと、鋼材aの外面に
Ti+TiCをコーティングしたものの密着強度(μ)
の実験結果を示したものである。
法)の中のイオンブレーティング法により鋼材aの外面
にTiCによるコーティング材のみと、鋼材aの外面に
Ti+TiCをコーティングしたものの密着強度(μ)
の実験結果を示したものである。
即ち、第7図に示されるグラフは、TiCのセラミック
コーティングのみを施したものと厚さ約0.3μm程度
のTiを下地コーティングした後、TiCを前述したよ
うにしてコーティングを施し、二層薄膜を形成したもの
の密着強度をΔIIJ定した結果である。
コーティングのみを施したものと厚さ約0.3μm程度
のTiを下地コーティングした後、TiCを前述したよ
うにしてコーティングを施し、二層薄膜を形成したもの
の密着強度をΔIIJ定した結果である。
即ち、第7図のグラフからも明らかなように、T i
+T i Cの二層薄膜のときは、Ticのみのコーテ
ィングのみに比べて密着強度が高くなっており、これは
実使用状態において、高荷重下でも剥離し難いことを示
している。
+T i Cの二層薄膜のときは、Ticのみのコーテ
ィングのみに比べて密着強度が高くなっており、これは
実使用状態において、高荷重下でも剥離し難いことを示
している。
又一方、第8図に示されるグラフは、すべり距離と摩擦
係数との関係を実験により測定した結果である。
係数との関係を実験により測定した結果である。
即ち、Ti+TiCによる二層コーティングとTiCコ
ーティングのみの比較では、両者の摩擦係数の差は認め
られない。
ーティングのみの比較では、両者の摩擦係数の差は認め
られない。
しかし、TiCコーティングのみは、短かいすべり距離
で摩擦係数が急激に増大しているのに比べて、本発明に
よるTi+TiCによる二層薄膜は、すべり距離約40
0mまで摩擦係数の増加はなく、略一定の値を示してい
る。
で摩擦係数が急激に増大しているのに比べて、本発明に
よるTi+TiCによる二層薄膜は、すべり距離約40
0mまで摩擦係数の増加はなく、略一定の値を示してい
る。
次に、下記の第1表は、摩擦試験後の摩擦状態を示した
ものである。
ものである。
第1表
即ち、グリースを塗布しないコーティング無しはすベリ
距離20mでかじりを発生している。又、TiCコーテ
ィングのみはすべり距離数mでコーティング部に剥離現
象を発生する。
距離20mでかじりを発生している。又、TiCコーテ
ィングのみはすべり距離数mでコーティング部に剥離現
象を発生する。
さらに又、本発明によるTiC+Tiの二層薄膜の場合
は、グリース等の潤滑剤を塗布したものと同じように、
すべり距離400mでも、かじりや薄膜の剥離は見られ
ない。
は、グリース等の潤滑剤を塗布したものと同じように、
すべり距離400mでも、かじりや薄膜の剥離は見られ
ない。
なお、従来、電力用開閉装置及び産業用開閉装置として
は、すべり距離的400m程度の耐久性があれば、操作
回数から耐久性は充分である。
は、すべり距離的400m程度の耐久性があれば、操作
回数から耐久性は充分である。
次に、下記の第2表は、塩水噴霧試験(6時間放置)を
行い、耐蝕性を比較した実験結果である。
行い、耐蝕性を比較した実験結果である。
即ち、上記第2表は、コーティング無しTiCコーティ
ングのみ及びTiC+Tiによる二層薄膜についての塩
水噴霧試験の結果である。
ングのみ及びTiC+Tiによる二層薄膜についての塩
水噴霧試験の結果である。
第2表
このように本発明による開閉装置における操作リンク機
構は、すべり対偶部の摺動面や嵌合面に高硬度の表面コ
ーティングを施す前に、予め、同一種類の純金属材料で
下地コーティングを施して、次に、同一種類による二層
薄膜を設けることにより、密着強度、耐摩耗性及び耐蝕
性を向上することができると共に、摩擦係数を小さくし
、かじり等の発生を防止して無潤滑油化を図ることがで
きるようになり、潤滑給油の保守点検も不要となる。
構は、すべり対偶部の摺動面や嵌合面に高硬度の表面コ
ーティングを施す前に、予め、同一種類の純金属材料で
下地コーティングを施して、次に、同一種類による二層
薄膜を設けることにより、密着強度、耐摩耗性及び耐蝕
性を向上することができると共に、摩擦係数を小さくし
、かじり等の発生を防止して無潤滑油化を図ることがで
きるようになり、潤滑給油の保守点検も不要となる。
以上述べたように本発明によれば、真空バルブを開閉す
る開閉装置における操作リンク機構において、この操作
リンク機構に使用される鋼材による各摺動部材及び嵌合
部材等に、予め、薄膜の下地コーティング材を施し、し
かる後、この薄膜上に同じ種類の表面コーティングによ
る二層を形成しであるので、密着強度、耐摩耗性及び耐
蝕性の向上を図ることができるばかりでなく、無潤滑油
化を図ることによって、グリース等の潤滑油の経年劣化
に伴う分解、清掃やグリース等の再塗布、再組立等の定
期的な保守点検も不要となり、動作効率や信頓性の向上
を図ることができる。
る開閉装置における操作リンク機構において、この操作
リンク機構に使用される鋼材による各摺動部材及び嵌合
部材等に、予め、薄膜の下地コーティング材を施し、し
かる後、この薄膜上に同じ種類の表面コーティングによ
る二層を形成しであるので、密着強度、耐摩耗性及び耐
蝕性の向上を図ることができるばかりでなく、無潤滑油
化を図ることによって、グリース等の潤滑油の経年劣化
に伴う分解、清掃やグリース等の再塗布、再組立等の定
期的な保守点検も不要となり、動作効率や信頓性の向上
を図ることができる。
第1図は、本発明の開閉装置に組込まれる操作リンク機
構の一部を示す斜面図、第2図は、第1図の鎖円A部の
拡大断面図、第3図は、既に提案されている開閉装置の
側面図、第4図及び第5図は、上記開閉装置の作用を説
明するための各図、第6図は、既に提案されている他の
開閉装置の要部を拡大して示す断面図、第7図は、操作
リンク機構に使用される鋼材にコーティングした密着強
度を示すグラフ、第8図は、すべり距離と摩擦係数との
関係を示すグラフである。 a・・・鋼材、C・・・下地コーティング材、d・・・
表面コーティング材。 出願人代理人 佐 藤 −雄 ソ 第3図 第6図
構の一部を示す斜面図、第2図は、第1図の鎖円A部の
拡大断面図、第3図は、既に提案されている開閉装置の
側面図、第4図及び第5図は、上記開閉装置の作用を説
明するための各図、第6図は、既に提案されている他の
開閉装置の要部を拡大して示す断面図、第7図は、操作
リンク機構に使用される鋼材にコーティングした密着強
度を示すグラフ、第8図は、すべり距離と摩擦係数との
関係を示すグラフである。 a・・・鋼材、C・・・下地コーティング材、d・・・
表面コーティング材。 出願人代理人 佐 藤 −雄 ソ 第3図 第6図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、真空バルブを開閉する開閉装置における操作リンク
機構において、この操作リンク機構に使用される鋼材に
よる各摺動部材及び嵌合部材等に、予め、薄膜の下地コ
ーティング材を施し、しかる後、この薄膜上に同じ種類
の表面コーティング材による二層を形成するようにコー
ティングしたことを特徴とする開閉装置。 2、下地コーティング材をTi材とし、表面コーティン
グ材をTiCとしたことを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12995089A JPH02309528A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12995089A JPH02309528A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02309528A true JPH02309528A (ja) | 1990-12-25 |
Family
ID=15022446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12995089A Pending JPH02309528A (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02309528A (ja) |
-
1989
- 1989-05-23 JP JP12995089A patent/JPH02309528A/ja active Pending
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