JPH02307901A - 衛生靴下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は衛生靴下に関する。更に詳しくは足指等かう発
散する悪臭を防止し得る優れた抗菌性と吸汗性を有し、
着用時のムレをなくし、保温性に優れた衛生靴下に関す
るものである。

〈従来技術〉　−□ 従来、靴下は着用中に足指等よりの分泌液やこれに存す
る細菌の感染あるいは足のムレなどによって、靴を脱い
だ時に悪臭を発して不快感を与えたり、あるいは細菌感
染により皮膚が炎症を起こしたりする事が多かった。こ
れらの防止として、銅線を績み込んだ靴下、アクリル系
繊維に銅イオンを吸着せしめた導電性繊維〔実開昭５７
−７４９０６号公報〕を使用した靴下等がある。

前者は風合が硬（、伸縮性がなく、吸汗性に乏しいため
、はき心地が悪い。又、選択により銅線が錆びて、足や
靴が着色するなどして実用的に好ましくない。又、後者
は変電なる洗濯により抗菌、防臭効果が著しく低下した
り、吸汗性に乏しいなどの問題があった。

吸汗性に優れた靴下として締紐下があるが、足指等から
の発汗により靴下が吸汗するが靴下から汗の放出が悪く
、逆に足指が吸汗した靴下により冷え、はき心地も悪く
、つかれやすいなどの問題があった。

上記の欠点に鑑み、人体に無害でかつ長期間において抗
菌性、防臭性が失われず、かつ又、吸汗性があり、ムレ
の少ない、保温性のある実用的な靴下について鋭意検討
した結果、銅化合物を含有する繊維を用い、更に吸汗・
発散機能をバランス良くする編構造及び素材選択をする
事により、上述の欠点を充分満足し得る事を見出し、本
発明を完成するに至った。

即ち、本発明の目的は、足指等から発散する悪臭を防止
し得る優れた抗菌性と防臭性を有し、かつ又、吸汗性が
あり、ムレの少ない保温性のある実用的な靴下を提供す
るものである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は表面が親水性繊維、裏面が疎水性繊維で構成さ
れた二層構造編物に銅化合物を含有する繊維を含む編糸
を混入してなる衛生靴下に関する。

本発明における銅化合物は水に対する溶解性の極めて少
なく、人体に対して毒性のない銅化合物で水酸化銅、酸
化銅又は硫化銅等が用いられる。

本発明の該銅化合物を含有させる繊維としては、例えば
綿、ビスコースレーヨン、銅アンモニア法レーヨン等が
挙げられる。該銅化合物を有する繊維を得る方法として
は、例えば、特開昭６２−９７９１１号公報、同６２−
１７７２０９号公報、特開昭５６−１６９８０８号公報
記載の方法などに準じて行うものがあげられるが、特に
これらに限定するものでない。

該繊維を含む編糸は、該繊維と例えば、アクリル系、ポ
リエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、又はセ
ルロース系繊維の少なくとも１種又はそれ以上との混紡
、混繊、又は交撚して成るものである。その部系は銅化
合物を含有する繊維が３重量％以上あれば好ましく、さ
らに好ましくは５重量％以上６０ｆｔ１％以下である。

靴下を編成するにおいて、表面が親水性繊維、裏面が疎
水性繊維と成る二層構造であり、その中に銅化合物を含
有する繊維を含む編糸を混入させるものである。つまり
、上述の疎水性繊維及び親水性繊維等と該銅化合物を含
有する繊維を含む編糸を引きそろえるか又は別の給糸に
より編成していくことである。

本発明の衛生靴下は、足指と接する部分が疎水性繊維で
あり、足指等より発汗した汗を吸水し、表面の親水性繊
維まで瞬時に汗を移行させるため足指にムレがなく、又
、靴下地に含まれる同化合物を含有する繊維の抗菌、防
臭作用により、悪臭を防止するものである。

即ち、足指等と直接接する裏面に疎水性繊維を用いる事
により、足指等から発汗した汗が疎水性繊維の毛細管現
象により足指等から汗が靴下に移行し、表面の親水性繊
維の吸水作用により汗が吸汗されていく、従って、疎水
性繊維と親水性繊維より成る二層構造によって、吸汗・
発散がバランス良く保たれ、足指等での発汗によるムレ
はない。

本発明の衛生靴下の編成において、銅化合物を含有する
繊維を含む編糸を上下全面、又は下半面又は足のつま先
とかかとの部分のみに使用しても本発明の効果は十分満
足できる。更に表面が親水性繊維で裏面が疎水性繊維と
なる二層構造の編成においては、親水性繊維として綿、
麻、羊毛、絹等の天然繊維、ビスコース法レーヨン（ポ
リノジックを含む）、銅アンモニア法レーヨン等の再生
セルロース繊維、吸水性を有する合成繊維、例えば、吸
水性ナイロン、吸水性アクリル、吸水性ポリエステル等
が挙げられる。

又、疎水性繊維としてポリエステル系合成繊維、ポリア
ミド系合成繊維、ポリアクリロニトリル系合成繊維等が
挙げられる。疎水性繊維の形態として、伸縮性に冨む糸
条、例えば、ウーリー糸、ゴムやポリウレタン弾性糸を
合成繊維にてカバリングした糸などが親水性繊維と疎水
性繊維との二層構造を編成する上で好ましい。

これは、足指等と直接接する疎水性繊維に於いて、足指
等と面で接するより、点で接する方が、発汗した汗を毛
細管現象により速かに移行させやすく、又、足指等と点
で接する方が、着用中、サラットしていてはき心地良い
ためであり、これらを満足させるには上述の伸縮性に冨
む糸条、即ち、嵩高性のある糸条が好ましいわけである
。

本発明による衛生靴下は、白せん菌に属するトリコフィ
トン　メンタグロフィティ　（Ｔｒｉｃｏｐｈｙ−ｔｏ
ｎ　ｍｅｎｔａｇｒｏｐｈｙｔｅｅ、　ＩＦＯ５４６６
）、トリコフィトン　ラブラム（Ｔｒｉｃｏｐｈｙｔｏ
ｎ　ｒｕｂｒｕｍ、　ＩＦＯ５４６７）、アスペルギル
ス　フラバス（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ　ｆｌａｖｕｓ
。

ＩＦＯ６３４３）、アスペルギルス　ニゲル（Ａｓｐｅ
ｒｇｉｌｌｕｓ　ｎｉｇｅｒ、　ＩＦＯ６３４１）　、
ペニシリウム　シトリラム（Ｐｅｎｉｃｉｌｌｉｕｍ　
ｃｉｔｒｉｕｍ　＋　ＩＦＯ６３５２）　、フザリウム
　リニー（Ｆｕｓａｌｉｕｍ　１ｉｎｉ＋　ＩＦＯ４４
６８）、リゾフス　ニグリカンス（Ｒｈｉｚｏｐｕｓ　
ｎｉｇｒｉｃａｎｓ。

ＩＦｏ　５７８１　）、タラトスボリウム　レジニー　
（Ｃ１ａｄ。

ｓｐｏｒｉｕｍ　ｒｅｓｉｎａｅ、　ＩＦＯ８５８Ｂ）
　、シュウトモナス（Ｐｓｅｕｄｏｗ＋ｏｎａｓ）菌、
黄色ブドウ状菌に属するスタフィロコ力ス　アウレウス
（Ｓ　ｔａｐｈｙ　１ｏｃｏｃｃｕｓａｕｒｅｕｓ、　
ＦＤＡ　２０９　Ｐ）　、肺尖桿菌：大腸菌に対して抗
菌作用を示すが、特にこれらの菌に限定するものではな
い。

〔実施例〕

以下、実施例により本発明を更に詳説する。

実施例１ 硫化銅を１０重量％含有する銅アンモニア法レーヨン（
２デニール、繊維長５１ｍｍ）２０重量％とポリアミド
系合成繊維（２デニール、繊維長５１鵬）８０重量％よ
り成るＣ０綿番手の紡績糸を得た。

該紡績糸を足のつま先とかかとの部分のみに使用し、他
はＣ０綿番手の綿糸と１５０デニールのポリエステルウ
ーリー系を用いてリバーシブルに編成した靴下を試作し
た。

比較例１ Ｃ０綿番手の綿糸と１５０デニールのポリエステルウー
リー糸を用いたリバーシブルに編成した靴下を試作した
。

比較例２ 、実施例１で得た硫化銅を含有する銅アンモニア法し−
コン糸を含むＣ０綿番手の紡績系を足のつま先とかかと
の部分のみに使用し、他はＣ０綿番手の綿糸にて編成し
た靴下を得た。

以上、実施例１及び比較例１．２にて得た各種靴下の諸
性能を第１表に示す。

なお、第１表に示す諸性能は次の方法に準じて実施した
ものである。

抗菌性：くシェイクフラスコ法〉ダウコーニング社提案
法に準する。なお細菌として、５ｔａｐｈｙｌｏｃｏｃ
ｃｕｓ　ａｕｒｅｕｓ　ＦＤＡ　２０９Ｐを用いた。

保温性：　Ｊ　ｌ５−Ｌ−１０９６ 吸水性：ＪＩＳ−Ｌ−１０９６Ａ法（滴下法）第　　１
　　表 （以下余白） 第１表より明らかな如く、本発明法（実施例１）と比較
例１．２に比較して、抗菌性に優れ、適度な保温性があ
り、又、吸汗、発汗のバランスが良く、着用でのムレが
ほとんどない。

実施例２ 実施例１で得た硫化銅を含有する銅アンモニア法レーヨ
ン糸を含むＣ０綿番手の紡績糸を足のつま先とかかとの
部分のみに使用し、他はＣ０綿番手の綿糸と１５０デニ
ールのポリエステルウーリー糸を用いてリバーシブルに
編成した５本格の靴下を試作した。

該靴下は実施例１と同様の抗菌性、吸汗性の他に、足指
間での発散性に優れ、ムレが全くない。

〈発明の効果〉 本発明による衛生靴下は、足指等から発散する悪臭を防
止し得る抗菌性と防臭性を有し、吸汗性と発散性のバラ
ンスに優れ、ムレの少ない保温性のある実用的な靴下を
提供できる。

特許出願人　　旭化成工業株式会社 手続補正口（自発） 平成　２年　３月３０日 特許庁長官　吉　１）文　毅　殿 １、事件の表示 平成　１手持許願第１２６７８４号 ２、発明の名称 衛　　生　　靴　　下 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 大阪府大阪市北区堂島浜１丁目２番６号４、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 ５、補正の内容 明細書第５頁第１１行目「本発明の効果は十分満足でき
る。更に・・・」を［本発明の効果は十分満足できる。

衛生靴下の形態とＬ７ては、通常の足指部の付いていな
い靴下、親指部と他足指部に分かれた足袋状の靴下、足
指部が５本に分かれた靴下及び足の甲までのインナーハ
ーフソックスなどが挙げられる。更に・・・」と訂正す
る。

以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）表面が親水性繊維、裏面が疎水性繊維で構成され
   た二層構造編物に銅化合物を含有する繊維を含む編糸を
   混入してなる靴下