JPH0230778Y2 - - Google Patents

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JPH0230778Y2
JPH0230778Y2 JP1983181511U JP18151183U JPH0230778Y2 JP H0230778 Y2 JPH0230778 Y2 JP H0230778Y2 JP 1983181511 U JP1983181511 U JP 1983181511U JP 18151183 U JP18151183 U JP 18151183U JP H0230778 Y2 JPH0230778 Y2 JP H0230778Y2
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mount
chemical analysis
slide
outer periphery
leg member
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は液体試料を化学的に分析測定する化
学分析スライドに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、血液、血清等の液体試料について、当
該液体試料における特定の成分の含有の有無ある
いはその含有量等を知るべき場合に反応試薬によ
る化学分析が行われる。液体試料の化学分析法と
しては、乾式法と湿式法とがあるが、このうち乾
式法は、化学分析スライドを用い、該スライドに
分析すべき液体試料を滴下して供給し、これを反
応用恒温槽内に置いて液体試料と試薬とを反応せ
しめ、その反応の進行状態または結果を、例えば
反応による色の濃度変化を光学式濃度測定器によ
り測定する手段、その他の手段により測定検出す
る方法であり、液体試料を実際上固体として取り
扱うことができる点で非常に便利である。
ところが、従来の化学分析スライドは特開昭57
−63452号に代表される如く、透明支持体の上面
に試薬層を形成し、該試薬層の上面に展開層を積
層してなる化学分析フイルムを、該化学分析フイ
ルムの面積よりも小さい面積の開口をそれぞれ有
する第一及び第二マウントと、その両マウント間
に介装したスペーサとにより構成したスライド枠
内に収容していたため、化学分析フイルム自体3
層構造である上に、これを収容するスライド枠も
3枚にて構成され、全体が厚肉化したばかりでな
く、各構成要素はそれぞれ個別に成形して組立る
ため、組立工程数の増大と、大掛りな設備を必要
とし、コスト高になつていた。これに対して、ス
ライド枠を2枚構成にしたものとして実開昭56−
142454号があつた。これは上面の中央領域に、化
学分析フイルムが嵌合する深さの凹みを下面を平
に維持した状態にて設けたマウントと、該マウン
トの凹みに装填した化学分析フイルムを支持する
マウントカバーとにより構成されていたため、次
のような問題があつた。
スライド裏面が上面と同様に平らである。こ
のため、形状的に表裏の区別がつき難い。従つ
て、表裏面の色を違える等の工夫が必要となつ
た。
化学分析装置がデイスク周辺部にスライド挿
入部を設け、該挿入部に挿入したスライドを保
熱盤上を滑らせてサンプル滴下位置及び測光位
置まで運こぶようになつている場合において、
スライド裏面全域が平らであると、保熱盤上に
密着して滑り性能が悪く、滴下から測光までの
時間やその他の時間管理がし難い。
スライド挿入部からスライド挿入後、サンプ
ル滴下位置までに保熱盤からの熱で化学分析フ
イルムを必要な温度にする必要があるが、スラ
イド裏面に熱を吸収する余分な肉厚部分がある
ため、熱効率が悪く、昇温に時間が掛かる。
マウント上面の凹み(凹陥部)は、下面を平
に維持した状態で形成するにはモールド成形法
か貼合わせ法か切削法となるが、いずれも製造
工数が複雑でコストが掛かる。
マウント全体の肉厚と凹陥部底面の肉厚の差
が大きいために歪みが生じ易い。
〔考案の目的・構成〕
この考案は上記の問題を解消するためのもの
で、上面の中央領域に、化学分析フイルムが嵌合
する深さ分だけ下方に突出する凹状の絞込み部を
形成してなるマウントと、該マウントの絞込み部
に装填した化学分析フイルムを支持するマウント
カバーとにより2枚にて構成することにより、ス
ライドの構成部品を少なくして、成形、組立工数
を削減して安価に製造できる化学分析スライドを
提供することを目的としている。
また、この考案の他の目的は、スライドの表裏
の区別が形状的に明確であり、しかもマウント全
体の肉厚と凹部底面の肉厚の差をなくして歪みの
ない化学分析スライドを提供することにある。更
に、他の目的はサンプル滴下や測光の時間の短縮
や時間管理が容易な化学分析スライドを提供する
ことにある。
〔実施例〕
次に、この考案を添付図面に示す一実施例にも
とづいて説明する。
1はマウント、2はマウントカバー、3は化学
分析フイルムである。化学分析フイルム3は第1
図、第2図示の如く、透明支持体3aの上面に試
薬層3bを形成し、該試薬層3bの上面に展開層
3cを積層してなる。この展開層3cはこれに滴
下した液体試料を面方向に拡散して試薬層3bに
反応させるためのものである。
前記マウント1は生産性、操作性、コストなど
の点からプラスチツク成形により作ることが望ま
しく、その中央領域には前記化学分析フイルム3
を装填し得る絞込み部4を設けてなる。この絞込
み部4は圧空成形、真空成形或いはプレス成形の
何れの手段によつて成形したものであつても結果
は同一である。また、前記マウント1はこれを透
明性のプラスチツク素材により成形する場合と、
不透明性のプラスチツク素材により成形する場合
がある。前者の場合は絞込み部4内に装填した化
学分析フイルム3を透視できることから、絞込み
部4の底部には特に測光用の透孔を設けることを
要しないが、後者の場合は図示した如く絞込み部
4の底部に測光用の透明5を形成することが条件
となる。この透孔5の径は測光時の測光光線の照
射面積との関係にて決定することとなる。
前記マウントカバー2は前記マウント1の絞込
み部4内に装填した化学分析フイルム3を支持す
るためのもので、マウント1の上面に適当な手段
(例えば、接着剤による接着、超音波等による溶
着更には機械的結合等)により接合されている。
該マウントカバー2はその中央領域に液体試料を
分注するための透孔6が設けられている。この分
注用透孔6の径は分注時の作業性を考慮して決定
することとなるが、前記化学分析フイルム3より
小径であることは言うまでもない。
7は前記マウント1の下面側外周部に設けた脚
部材で、該脚部材7は前記絞込み部4の突出量l
に相応する高さを持つている。該脚部材7は前記
マウント1を例えば図示しない測定台上に載置す
るとか、或いはマガジンに収容するときに水平を
維持し易いようにする目的のものであつて、その
代表的な例を第3図〜第6図に示している。第3
図は前記マウント1の外周を下向きに折り返して
脚部材7として利用しているが、絞込み部4の成
形と同時に成形することにより簡単に得られる利
点がある。第4図は前記マウントカバー2の外周
を下向きに折り返して脚部材7としている。この
場合は脚部材7がマウント1とマウントカバー2
との接合手段としても機能する。第5図は前記マ
ウント1の外周部に透孔8を設け、該透孔8を貫
通するマウントカバー2の外周部下面に突起9を
設け、該突起9を脚部材7として利用している。
この場合もマウント1及びマウントカバー2の接
合を兼ねさせることが可能である。第6図は前記
マウント1の外周部に溝型、工型等の型部材10
を固着して脚部材7とした場合である。
〔考案の効果〕
このように、この考案に係る化学分析スライド
は上面の中央領域に、化学分析フイルムが嵌合す
る深さ分だけ下方に突出する凹状の絞込み部を形
成してなるマウントと、該マウントの絞込み部に
装填した化学分析フイルムを支持するマウントカ
バーとの2枚構成にて形成されているので、その
構成部品が少なく、従つて、成形、組立工数が削
減出来、化学分析スライドを安価に提供できると
いう優れた効果を奏するものである。
また、この考案の化学分析スライドは、(a)スラ
イド裏面が上面と形状が異なり、表裏の区別がつ
き易い、(b)スライドを保熱盤上を滑らせる場合に
おいて、保熱盤には摺接するのはスライド裏面の
一部であり、滑り性能を損なわせず、サンプル滴
下や測光の時間管理がし易い、(c)スライド裏面に
熱を吸収する余分な肉厚部分がなく、熱効率が良
く、昇温時間の短縮、即ち、測光処理時間を早く
できる。(d)マウント上面の凹みは絞り加工で行え
るから製造工数が少なく安価に提供できる。(e)マ
ウント全体の肉厚と凹陥部底面の肉厚の差が零で
あり、歪みが生じず、化学分析フイルムの測光時
の光学的位置を常に一定に保つことができるもの
である。
また、この考案において、マウントの下面外周
部にマウントの絞込み部の突出量に相応する高さ
の脚部材を設けるときはマウントの面積に対して
絞込み部の面積が小さい場合でも本化学分析スラ
イドを測定台上に載置するとか、或いはマガジン
に収容するときの水平維持に効果的であるととも
に、脚部材の成形方法によつてはこれがマウント
とマウントカバーとの接合手段としても利用でき
るなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の実施例を示し、第1図は分解斜
視図、第2図は断面斜視図、第3図乃至第6図は
それぞれ脚部材の実施態様を示す断面斜視図であ
る。 1……マウント、2……マウントカバー、3…
…化学分析フイルム、4……絞込み部、7……脚
部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上面の中央領域に、化学分析フイルムが嵌合
    する深さ分だけ下方に突出する凹状の絞込み部
    を形成してなるマウントと、該マウントの絞込
    み部に装填した化学分析フイルムを支持するマ
    ウントカバーとにより構成したことを特徴とす
    る化学分析スライド。 (2) 前記マウントの下面外周部に前記絞込み部の
    突出量に相応する高さの脚部材が設けられてい
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の化学分
    析スライド。 (3) 前記脚部材が、マウントの外周を下向きに折
    り返したものである実用新案登録請求の範囲第
    2項記載の化学分析スライド。 (4) 前記脚部材が、マウントカバーの外周を下向
    きに折り返したものである実用新案登録請求の
    範囲第2項記載の化学分析スライド。 (5) 前記脚部材が、マウントの外周部に設けた透
    孔を貫通する如くマウントカバーの外周部下面
    に突出した突起である実用新案登録請求の範囲
    第2項記載の化学分析スライド。 (6) 前記脚部材が、マウントの外周部に固着した
    型部材である実用新案登録請求の範囲第2項記
    載の化学分析スライド。
JP18151183U 1983-11-24 1983-11-24 化学分析スライド Granted JPS60104767U (ja)

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JP4761893B2 (ja) * 2005-08-29 2011-08-31 アークレイ株式会社 分析用具およびその製造方法

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