JPH0230698B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテニス・コートに関する。

通常、テニス・コートは大地上に完全な平面と
して作られる。一般に、テニス・コートのプレー
面はマカダム（macadam）、土、コンクリート
床、もしくはその他の剛性あるいは半剛性材料か
ら形成される。

本発明によれば、テニス・コートは可動に構成
されて、水平面に対して傾斜し得るようになつて
いる。

本発明の特徴によれば、パネルがピボツト上に
装着され、ピボツトの向きがパネルの縦軸線に沿
うようになつている。

添付図面には、本発明によるテニス・コートの
好ましい一実施例が図示的にしかも例示的に図示
されている。

図示したテニス・コートはパネル１からなり、
このパネル１は金属フレーム２上に配置された圧
縮木材もしくはその他の圧縮材料例えば商標名
“ETERNIT”として売られている製品から作ら
れる。金属フレーム２はピボツト３に装着され、
ピボツト３の向きはパネル１の縦軸線に沿つてい
る。フレーム２の縦方向の縦部に隣接してジヤツ
キ４が配設され、これによりパネル１の横方向の
傾斜に対する調節が行なわれる。また、パネル１
の縦方向の縁部の一部には溝部５が設けられる。
第３図に図示するように、パネル１を横方向にわ
ずかに傾斜させることにより、雨水を溝部５に流
し込むことができる。したがつて、雨天の際にパ
ネル１に雨水が溜ることがないようにすることが
でき、また雨水が溜ることによるパネル１の表面
の悪影響も排除される。さらに、雨がやんだ後、
すぐにコートを使用することができる。

電気モータで駆動される搬送ベルト６を溝部５
に設けた場合には、パネル１をわずかに傾斜する
ことにより、プレーから除外されたテニス・ボー
ルを溝部５に集めて、パネル１の一端に搬送する
ことができる。溝部５の一端にはボール収集器７
が配置され、ボール収集器７にも電気モータで駆
動される搬送ベルト８が設けられる。このような
構成によれば、ボールは所定位置まで上方に搬送
されて、ボール返球装置（図示されない）の受取
り部９に入れられ、この場合にはコート上でプレ
ヤー自身でプレーを行なうことができる。

もちろん、搬送ベルト６によつて溝部５の一端
まで搬送されたボールを送風機構の一部に設けら
れた溝内に収集することもでき、この場合には、
ボールは送風機構からの送風によつてボール返球
装置に運ばれる。

商標名“ETERNIT”として売られている製
品、または熱の影響により膨脹するような他の同
様な材料からパネル１を作る場合には、金属フレ
ーム２上に複数の個々のパネル要素を並べて配置
して、これらパネル要素を弾性部材（例えば金属
フレーム２の縁部とそこに隣接するパネル要素と
の間に配置された圧縮ばね）によつて互いに接触
状態に保持することが好ましい。また、別個のパ
ネル要素の一体化を容易にするために、振動器が
フレーム２の下側に設けられる。

上述したテニス・コートのその他の利点のうち
の１つを挙げれば、それはコートに何等悪い影響
を与えることなくコートを所望の場所に移動し得
るということである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるテニス・コートの平面図
であり、第２図は第１図のテニス・コートの第１
の位置を示す端面図であり、第３図は第１図のテ
ニス・コートの第２の位置を示す端面図であり、
第４図はテニス・ボールをプレヤーに返球するた
めの装置にテニス・ボールを供給するようになつ
た付属装置を示す図である。 １……パネル、２……金属フレーム、３……ピ
ボツト、４……ジヤツキ、５……溝部、６……搬
送ベルト、７……ボール収集器、８……搬送ベル
ト、９……受取り部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ プレー面を形成するパネルと、該パネルの縦
   方向の軸線に沿つて向けられたピボツトと、該ピ
   ボツトに設けられ、前記パネルを支持するフレー
   ムと、パネルの横方向の傾斜を調節すべく前記フ
   レームの両側部に設けられたジヤツキとから成る
   ことを特徴とするテニスコート。 ２ 前記パネルの縦方向の縁部の一方に沿つて設
   けられた溝部と、該溝部に設けられた第１のモー
   タ駆動式搬送ベルトとを含むことを特徴とする、
   特許請求の範囲第１項に記載のテニスコート。 ３ 第１の搬送ベルトの放出端の包囲体内に配置
   された第２のモータ駆動式搬送ベルトを含み、該
   第２の搬送ベルトが第１の搬送ベルトで運ばれた
   ボールを受け取つてボール返球装置に搬送するよ
   うになつていることを特徴とする、特許請求の範
   囲第２項に記載のテニスコート。