JPH02300119A - 過酸化脂質生成抑制剤 - Google Patents

過酸化脂質生成抑制剤

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JPH02300119A
JPH02300119A JP11822389A JP11822389A JPH02300119A JP H02300119 A JPH02300119 A JP H02300119A JP 11822389 A JP11822389 A JP 11822389A JP 11822389 A JP11822389 A JP 11822389A JP H02300119 A JPH02300119 A JP H02300119A
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JP
Japan
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formula
compound
butyl
lipid peroxide
group
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Application number
JP11822389A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Nozaki
正勝 野崎
Tomohiko Iwai
岩井 知彦
Takayoshi Hidaka
隆義 日高
Kozo Yamamoto
山本 光三
Ikuo Katsumi
勝見 郁男
Toshiaki Yamashita
山下 俊章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一般式(■): (式中、R1は式: −CX’ C2R3R2−(式中
、R2は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表
わし、×1は酸素原子、メチレン基または式ニーNR3
−(式中、R3は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基
、式:R4C0−(式中、R4は水素原子または炭素数
1〜3のアルキル基を表わす)で示されるアシル基また
は式:R50−(式中、R5は水素原子または炭素数1
〜3のアルキル基を表わす)で示されるアルコキシ基を
表わす)で示される基を表わす)で示される基、式: 子を表わす)で示される基または式; 5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシスチレン誘
導体またはその生理的に許容しうる塩を有効成分とする
過酸化脂質生成抑制剤に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題]活性酸素
種や種々のフリーラジカルによる脂質過酸化反応におけ
る過酸化脂質の生成蓄積は脳疾患、心疾患(心筋梗塞、
狭心症)、動脈硬化、肝疾患など、種々の疾病発症に関
与し、脂質過酸化の一連の反応の悪循環により前記の病
態が進展する(内山充、松尾光芳、嵯峨井勝編著、「過
酸化脂質と生体」、学会出版センター(I985)参照
)。
このようなことから過酸化脂質生成抑制作用を有する化
合物は脂質過酸化反応に伴う疾病を防止あるいは治療す
る薬剤になりうろことが期待される。とくに近年、高齢
化に伴う老人性痴呆あるいは脳梗塞や脳内出血の手術の
後遺症としての痴呆が問題になっており、それを予防あ
るいは治療することの重要性が増加している。
血管性痴呆は脳梗塞や脳内出血による虚血など種々の要
因によって脳細胞が障害を受けると考えられている。こ
の細胞障害は虚血状態による直接的なものと、そののち
血流が回復しても遅発性の細胞壊死を生ずるものとが認
められている。さらに詳しくはスナネズミの両側総頚動
脈を短時間結紮し、一時虚血させたのち、再開通させる
と再開通の3〜4日以後、海馬CA+領域の椎体細胞が
障害を起こし脱落して、いわゆる虚血後再開通による遅
発性の神経細胞障害が起ることが示されている(プレイ
ン・リサーチ(Brain Re5earch)、 2
39巻、57〜69頁(I9g2)参照)。海馬は脳内
において記憶学習などの知的活動に大きく関与する領域
であり、この領域の障害は痴呆の原因の一つと考えられ
ている。
従来、過酸化脂質生成抑制剤としてα −トコフェロー
ル、ニジフェノン(ジャーナル・オブ・二ニーロケミス
ドリー(Journal of’Neurochemj
stry)、37巻、 934〜938頁(I981)
参照)などが知られ臨床適用されている。しかしながら
、α −トコフェロールの効力は充分とはいえず、ニジ
フェノンは眠気、ふらつき、めいてい感などを惹起し、
中枢神経系に対する作用が報告されている(基礎と臨床
、19巻、1589〜1665頁(I985)参照)。
本発明者らは過酸化脂質生成抑制作用を有する薬剤をえ
ることを目的に鋭意研究を進めてきた結果、一般式(I
)で示される3、5−ジーtert−ブチルー4−ヒド
ロキンスチレン誘導体または薬剤として許容しうるその
塩が強力な過酸化脂質生成抑制作用を有し、実際には病
態に近い脳虚血動物モデルにおいて脳虚血再開通によっ
て生ずる海馬CA 1領域の椎体細胞障害に対して保護
作用をqすることを見出し、本発明を完成するに至った
一般式(I]で示される3、5−ジーtart−ブチル
ー4−ヒドロキシスチレン誘導体は抗炎症、鎮痛解熱作
用を何する化合物として既に公知である(特公昭63−
24498号、特開昭61−218571号各公報)0
一般式(I): (式中、I?lハ式: −CX’ C2H3R2−(式
中、R2ハ水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を
表わし、X′は酸素原子、メチレン基または式ニーNR
3−(式中、R3は水素原子、炭素数1〜3のアルキル
基、式:R4C0−(式中、R4は水素原子または炭素
数1〜3のアルキル基を表わす)で示されるアシル基ま
たは式:R50−(式中、R5は水素原子または炭素数
1〜3のアルキル基を表わす)で示されるアルコキシ基
を表わす)で示される基を表わす)で示される基、式: 子を表わす)で示される基または式: 5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシスチレン誘
導体であるがR2、R3、R4、R5の炭素数1〜3の
アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基が
あげられる。
[課題を解決するための手段] 本発明は、過酸化脂質生成抑制剤、さらに詳細には以下
の一般式(I): (式中、R1は式: −CX’ C2R3R2−(式中
、R2は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表
わし、xlは酸素原子、メチレン基または式ニーNR3
−(弐FIJ、R3は水素原子、炭素数1〜3のアルキ
ル基、式:R4C0−(式中、R4は水素原子または炭
素数1〜3のアルキル基を表わす)で示されるアシル基
または式:R”O−(式中、R5は水素原子または炭素
数1〜3のアルキル基を表わす)で示されるアルコキシ
基を表わす)で示される基を表わす)で示される基、式
: 子を表わす)で示される基または式: 5−ジーtcrt−ブチルー4−ヒドロキシスチレン誘
導体またはその生理的に許容しつる塩を有効成分とする
、過酸化脂質生成による種々の脳疾患、心疾患、その他
の循環障害および肝疾患の予防、治療剤として有用な過
酸化脂質生成抑制剤に関するものである。
[実施例] 一般式(I)で示される化合物の具体例としては、a−
(3,5−ジーtOrt−ブチルー4−ヒドロキシベン
ジリデン)−γ −ブチロラクトン(以下、化合物1と
いう)、α−(3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒ
ドロキシベンジリデン)−γ−バレロラクトン(以下、
化合物2という) 、a−(3,5−ジーtOrt−ブ
チルー4−ヒドロキシベンジリデン)−シクロペンタノ
ン(以下、化合物3という) 、α−(3,5−ジーt
crt−ブチルー4−ヒドロキシベンジリデン)−γ 
−ブチロラクタム(以下、化合物4という)、N−メチ
ル−α−(3,5−ジーj+3rt−ブチルー4−ヒド
ロキシベンジリデン)−γ−ブチロラクタム(以下、化
合物5という)、N−アセチル−a−(3,5−ジーt
ert−ブチルー4−ヒドロキシベンジリデン)−γ 
−ブチロラクタム(以下、化合物6という)、N−メト
キシ−α−(3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒド
ロキシベンジリデン)−γ−ブチロラクタムC以下、化
合物7という) 、5− (3,5−ジーtert−ブ
チルー4−ヒドロキシベンジリデン)−ヒダントイン(
以下、化合物8という) 、5− (3,5−ジーte
rt−ブチルー4−ヒドロキシベンジリデン)−2−チ
オヒダントイン(以下、化合物9という)および5−(
3,5−ジーtart−ブチルー4−ヒドロキシベンジ
リデン)−ローダニン(以下、化合物10という)など
があげられる。
一般式(I)で示される化合物は、塩基と塩を形成する
ことが可能であり、塩基としては一般式(I1で示され
る化合物と造塩可能な任意のものを選ぶことができる。
具体的な塩の例としては、たとえば(I)金属塩、とく
にアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウムとの
塩、(2)アンモニウム塩、(3)アミン塩、とくにメ
チルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ヘキ
サメチレン、イミン、アニリン、ピリジンなどとの塩が
あるが、過酸化脂質生成抑制剤としては、これらの塩の
うちから生理的に許容しうるちのを選べばよい。
本発明に用いる化合物は合目的な任意の方法で合成する
ことができるがたとえば以下のようなものがあげられる
(I)ジー・ニー・ホウイエ(G、A、Hovie)ら
の方法(ジャーナル・オブ・メデイシナル・ケミスト 
 リ −(Journal   or’   Medi
cinal   Cbe+n1sty)  、  17
巻、840頁(I974)参照)、エイチ・ワムホツフ
(H,Wamhof l’)らの方法(シンセシス(S
yntl+esis)、331頁(I97B)参照)に
したがって、3,5−ジーjf3rt−ブチルー4−ヒ
ドロキシベンズアルデヒドと一般式(■): (式中、Arはアリール基を表わし、I?lは前記と同
じ)で示されるイリド化合物とを反応させてえることが
できる。
(2)エイチ・ティンマー(Il、ZIma+cr)ら
の方法(ジャーナル・オブ拳ヘテロサイクリック・ケミ
  ス  ト  リ −(Journal   of 
 IleterocyclicChemistry)、
2巻、171頁(I965)参照)にしたがって、一般
式(III): (式中、R6は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、
ベンジル基、式ニーCOR7(式中、R7は水素原子ま
たは炭素数1〜3のアルキル基を表わす)で示されるア
シル基またはトリアルキルシリル基を表わす)で示され
るベンズアルデヒド類と一般式N: (式中、R1は前記と同じ)で示される化合物あるいは
、一般式M: OOH (式中、R8は水素原子または炭素数1〜3のアルキル
基を表わす)で示される化合物とを塩基または酸を触媒
として縮合させ、必要によりR6のアルキル基、ベンジ
ル基、アシル基またはトリアルキルシリル基、およびば
あいによってはR3のアシル基を脱離させることにより
合成させることができる。
触媒として用いることができる塩基としてはナトリウム
メチラート、ナトリウムエチラートなどのアルカリ金属
アルコラード、水素化ナトリウム、水素化カリウムなど
のアルカリ金属水素化合物、ピペリジン、モルホリン、
エタノールアミンなどのアミン類、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物、リチウム
ジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド、酢酸
ナトリウム、酢酸カリウムなどの有機酸のアルカリ金属
塩があげられる。また、触媒として用いることができる
酸としては三フッ化ホウ素、四塩化チタン、p−)ルエ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸などがあげられる。
R6の脱離法としてはR6がアルキル基であるばあいに
は塩化アルミニウムなどのハロゲン化アルミニウム、塩
化第二鉄、三臭化ホウ素などのルイス酸を用いる開裂法
、あるいはその他のエーテル開裂法がある。また、R6
がベンジル基であるばあいには前記のエーテル開裂法に
加えて、パラジウム炭素などの貴金属触媒を用いる接触
還元法などにより脱離することができる。l?eがアシ
ル基であるばあいには水酸化ナトリウムなどのアルカリ
金属水酸化物あるいは水酸化バリウムなどのアルカリ土
類金属水酸化物などの塩基を用いて加水分解することに
より脱離することができる。R6がトリアルキルシリル
基であるばあいには、水、メタノール、酸またはフッ素
イオンなどにより脱離することができる。R3のアシル
基の脱離法としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などの塩基を用いる加水分解がある。
(3) 3 、5−ジーtart−ブチルー4−ヒドロ
キシベンズアルデヒドと、前記の一般弐Nで示される化
合物にマグネシウム・メチル・カーボネートを作用させ
たものとを反応させてえることができる。
試験例1 過酸化脂質生成抑制作用 過酸化脂質の測定はストック(5hock)らの方法(
クリニカル・サイエンス・アンドφモレキュラー・メデ
ィシン(C1lnical 5cience andM
olecular MccNcine)、47巻、 2
15〜.222頁(I974)参照)を参考にし、以下
のように実施した。
(ωラット脳ホモジネートの調製 ウィスター(νtstar)系雄性ラット(to〜12
週齢)を断頭後、直ちに脳を摘出し、水冷したリン酸緩
衝生理食塩水(al17.4) (以下、PBSという
)中にて軟膜を除去した。脳の湿Mimを計11111
 L、4倍量のPBSとともにテフロンホモジナイザに
て充分破砕し均質化した。つぎにホモジネートを300
0rpmで15分間、冷却遠心し、上清を3倍量のPB
Sにて希釈し実験に供した。
山)過酸化脂質の定量 (田で調製した脳ホモジネート上清を 1.25m1づ
つ分注し、特級エタノールに溶解した被検化合物(最終
濃度10μM)またはエタノールのみ(対照群)をL2
.5μgづつ添加したのち、37℃の水槽中にて60分
間インキュベートした。3596(重量%、以下同様)
過塩素酸200μgを加えて反応を停止し、3000r
pmで5分間遠心し7てえられた上清に0.68%チオ
バルビッール酸水溶液を250μg添加し、100℃油
槽中にて15分間インキュベートした。インキュベート
終了後、冷却し532r+mの波長で吸光度を測定し、
過酸化脂質生成抑制率を下記の式にしたがって算出した
過酸化脂質生成抑制率(X) ×100 但し、盲検としては37℃でのインキュベートをはふい
たほかは対照と同じ処理をした脳ホモジネート上清を用
いた。
結果を第1表に示す。これら化合物はいずれも強い過酸
化脂質生成抑制作用を示した。
なお、第1表に示した化合物番号は前記の化合物番号に
対応するものであり、試験に供した化合物の終濃度はい
ずれも10μHである。
[以下余白] 第  1  表 試験例2 脳虚血再開通モデルにおける脳神経細胞保護作用 実験には10週齢前後の雄性スナネズミ(Mongol
lan gevbil)を用いた。ハロセン麻酔下で、
両側縁頚動脈を周辺組織から分離して露出させ、クリッ
プで閉塞し、5分後、クリップを除き血流を再開通した
。ついで手術部位を縫合した。
被検化合物は0.2%ツイーン(Tvecn)80を含
む生理食塩水に懸濁し、血流閉塞の15分前に10mg
 / 5 ml / kg体重の割合で腹腔内に投与し
た。
対照群には同容量の溶媒を同様に投与した。一時虚血の
7日後ベンドパルビタール麻酔下でスナネズミを3.5
%ホルマリン溶液100m1で心臓より 120 cm
水柱圧で漂流固定し、−昼夜4℃においたのち、脳を摘
出してさらに数日間ホルマリンで固定した。ついで常法
にしたがい脱水、パラフィン包埋を行ない、ブロックを
作製した。
前項(Bregma)後方1.4〜1.9mmの脳の前
額断面を5JJmの厚さの切片として作製し、ヘマトキ
シリン−エオシンおよびトルイジンブルー染色を行なっ
た。光学顕微鏡下で左右の海馬CA1領域にある椎体細
胞数を測定し、錐体細胞の脱落の程度をプルシネリイ 
(Pu1slnelli)らの方法(アニュアル・ニュ
ーロロシ−(AnnualNeurology) 、1
1巻、 491〜498頁(I982)参照)を参考に
して、0:正常、1:1096以下の細胞脱落、2:1
0〜50%の細胞脱落、3;50%以上の細胞脱落の4
段階にスコア化してブラインドで評価した。その結果を
第2表に示す。薬物投与群では一時虚血後の再開通によ
る椎体細胞の脱落程度が対照群に比べ明らかに少なく、
優れた防護効果を示すことが認められた。
[以下余白] (急性毒性) アイシーアール(ICR)系雄性マウス(体重20〜2
5g)を用い、1群6匹として急性毒性試験を行なった
。彼険化合物を2,5%アラビアゴム水溶液に懸濁した
ものを0.1ml/log体重の割合で経口投与した。
投与後2週間にわたり、一般症状を観察して、死亡例数
/供試例数を求め50%致死量LDso (mg/kg
)を推定した。
その結果、本発明の化合物1〜IOは500m1r/噌
投与でも死亡例が観察されず、化合物1〜10のLDz
は500mg/kg以上であると推定され、本発明の過
酸化脂質生成抑制剤は低毒性であることがわかった。
(調剤および投与量) 本発明による過酸化脂質生成抑制剤の製剤としては、経
口または非経口投与による製剤のいずれをも選ぶことが
できる。具体的製剤としては錠剤、カプセル剤、細粒剤
、シロップ剤などをあげることができる。本発明による
過酸化脂質生成抑制剤の製剤の担体としては、経口、非
経口的に投与するために適した有機または無機の固体ま
たは液体の通常は不活性な薬学的担体材料が用いられる
。具体的には、たとえば結晶性セルロースJゼラチン、
乳糖、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物
性および動物性脂肪および浦、ガム、ポリアルキレング
リコールがある。製剤中の担体に対する本発明による過
酸化脂質生成抑制剤の割合は0.2〜10096の間で
変化させることができる。また本発明による過酸化脂質
生成抑制剤は、一般に所望の作用が副作用を伴うことな
く達成される投4 mで投与される。その具体的な値は
医師の判断で決定されるべきであるが、一般に成人1日
当り10mg−10gs好ましくは20mg 〜5g程
度で投与されるのがよい。なお、本発明の過酸化脂質生
成抑制剤は有効成分として1 mg〜5g、好ましくは
3 mg〜1gの単位の薬学的製剤として投与すること
ができる。
以下に実施例および製剤例をあげて本発明を説明するが
本発明がそれらによって限定されるものではない。
製造例1 (化合物1の合成) 3.5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシベンズ
アルデヒド18gとα −トリフェニルホスホラニリデ
ン−γ −ブチロラクトン27trとをジメチルスルホ
キシド(以下、DMSOという)  150m1に溶解
し、湯浴上80℃で攪拌しながら200時間反応せた。
反応終了後、冷却した反応液にクロロホルム800 m
lを加え同量の水で5回洗浄し、溶媒のDMSOを取り
除いた。クロロホルム層を分離後、減圧下で濃縮乾固し
、クロロホルムを除去した。
残渣にエタノールを加え晶析を行ない、さらに同溶媒か
ら再結晶を行ない目的とする化合物1を18gえた。
製造例2 (化合物3の合成) 3.5−ジーjGrt−ブチルー4−ヒドロキシベンズ
アルデヒド6gとα −トリフェニルホスホラニリデン
シクロペンタノン9gとをDNSo 60 mlに溶解
し、湯浴上80℃で攪拌しながら24時間反応させた。
反応終了後、冷却した反応液にクロロホルム300m1
を加え同量の水で5回洗浄し、溶媒のDMSOを取り除
いた。クロロホルム層を分離後、減圧下に濃縮乾固し、
クロロホルムを除去した。
残渣にエタノールを加え晶析を行ない、さらに同溶媒か
ら2度の再結晶を行ない化合物3を3.1gえた。
製造例3 (化合物4の合成) 2Mマグネシウム・メチル・カーボネート(以下、MM
Cという)のジメチルホルムアミド(以下、DMf’と
いう)溶液90m1に窒素下、2−ピロリドン4.56
m1を加え、油浴上110℃で攪拌しながら2時間反応
させた。続いて、3,5−ジーjert−ブチルー4−
ヒドロキシベンズアルデヒド17.58 gを乾燥DM
P50 mlに懸濁したものを加え、油浴上110℃で
攪拌しながら16時間反応させた。
反応終了後、冷却した反応液を氷120g/塩酸30m
1の混合物に注ぎ入れ、この混合物に水1j1)を加え
、室温で1夜放置した。析出した沈澱を浄過し水で洗浄
した。えられた固体をシリカゲルを担体とし、クロロホ
ルムと酢酸エチルの1o=1混合液を溶出液とするカラ
ムクロマトグラフィーにより精製した。目的物質を含む
両分を集めて溶媒を留去しクロロホルムにより晶析して
化合物4を3.73 gえた。
製造例4 (化合物5の合成) 3.5−ジーtart−ブチルー4−ヒドロキシベンズ
アルデヒド0.70 gと3−カルボキシ−1−メチル
−2−ピロリドン 0.72 gとをピリジン10 m
lとピペリジン0.2mlに溶解し、油浴上110 ’
Cで攪拌しながら18時間反応させた。反応終了後、冷
却した反応液を冷水100 mlに注ぎ入れ、6N硫酸
でpH4に調整し、これをクロロホルム50m1で3回
抽出し、水30m1で2回洗浄した。抽出岐を硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮乾固した。
−残渣をヘキサンと酢酸エチルの1=1の混合溶媒を展
開溶媒とする調製用薄層クロマトグラフイーにかけ目的
物質を含む両分を集め分取した。
この分取物に酢酸エチルを加えて晶析し、目的とする化
合物5を0.28 gえた。
製造例5 (化合物8の合成) エタノール40m1と水10m1の混合溶媒に、3,5
−ジーjQrt−ブチルー4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド11.7gとヒダントイン5gとを加え、さらに7
0℃に加温後エタノールアミン9.2mlを加えた。
混合物をさらに90℃に加温し、攪拌しながら5時間反
応させた。反応終了後、反応液に水40m1を加えて沈
澱物を生成させ、この沈澱物を炉別した。この沈澱物を
、水100 mlに懸濁し、IN塩酸でpH4,0とし
たのち、再度浄別、水洗を行なった。アセトンから晶析
し、同溶媒で2回再結晶を行ない、化合物8を 1.5
gえた。
(製剤例) えられた3、5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキ
シスチレン誘導体またはその生理的に許容しうる塩は本
発明の過酸化脂質生成抑制剤として用いることかできる
つぎに、本発明の過酸化脂質生成抑制剤の製剤例として
錠剤、カプセル剤および散剤の処方をあげて以下に示す
実施例1 化合物1を 100g、乳糖55gおよび乾燥馬鈴しょ
澱粉41gの混合物を水20m1と練合したのち、1G
メツシユのふるいを通して押し出し、40℃で乾燥して
顆粒化した。ついで、ステアリン酸マグネシウム4gと
均一に混合し、常法により打錠して、1錠200Il1
g中100 mgの化合物1を含有する錠剤をえた。
実施例2 製剤例1の化合物1を化合物4にかえて用いたほかは、
実施例1と同様の方法で1錠200 mg中に化合物4
を100 mg含有する錠剤をえた。
実施例3 製剤例1と同様にして顆粒化し、えられたえた顆粒19
8 gをステアリン酸マグネシウム4gと混合したのち
、これを200 tngずつ2号硬カプセルに充填し、
1カプセル中に化合物1を100111g含有する硬カ
プセル剤をえた。
実施例4 製剤例3の化合物1を化合物4にかえて用いたほかは、
実施例3と同様の方法で1カプセル中に化合物4をlo
oag含有する硬カプセル剤をえた。
実施例5 化合物1            10.i乳糖   
           35.0g結晶セルロース  
        4.5gステアリン酸マグネシウム 
    0.5g前記成分をよく混合して、1g中に化
合物1を200 +ng含釘する散剤をえた。
実施例6 製剤例5の化合物1を、化合物4にかえて用いたほかは
、製剤例5と同様の方法で、1 g rtJに化合物4
を200 mg含有する散剤をえた。
[発明の効果] 本発明の過酸化脂質生成抑制剤は、従来の過酸化脂質生
成抑制剤のもつ副作用を引き起こすことなく、過酸化脂
質の生成を抑制し、過酸化脂質生成による種々の脳疾患
、心疾患、その他の循環障害および肝疾患の予防、治療
剤として有用であるという効果を奏する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は式:▲数式、化学式、表等があります
    ▼(式中、R^2は水素原子または炭素数1〜3のアル
    キル基を表わし、X^1は酸素原子、メチレン基または
    式:−NR^3−(式中、R^3は水素原子、炭素数1
    〜3のアルキル基、式:R^4CO−(式中、R^4は
    水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表わす)で
    示されるアシル基または式:R^5O−(式中、R^5
    は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表わす)
    で示されるアルコキシ基を表わす)で示される基を表わ
    す)で示される基、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、X^2は酸素原子または硫黄 原子を表わす)で示される基または式: ▲数式、化学式、表等があります▼で示される基を表わ
    す)で示される 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシスチレ
    ン誘導体またはその生理的に許容しうる塩を有効成分と
    する過酸化脂質生成抑制剤。
JP11822389A 1989-05-11 1989-05-11 過酸化脂質生成抑制剤 Pending JPH02300119A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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