JPH02298378A - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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JPH02298378A
JPH02298378A JP11697489A JP11697489A JPH02298378A JP H02298378 A JPH02298378 A JP H02298378A JP 11697489 A JP11697489 A JP 11697489A JP 11697489 A JP11697489 A JP 11697489A JP H02298378 A JPH02298378 A JP H02298378A
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supply port
box
coating
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Tadashi Arai
荒井 唯
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は板材、棒材等の基材の表面に所望の塗料をディ
ッピング塗装により塗布し、且つ塗膜の厚さを調整する
ことのできる装置に関する。
〈従来技術〉 板材(例えば化粧板、棚板等)、棒材(例えば中本、廻
り縁等)、加工素材(例えば窓枠、ドア等)等の基材に
対する塗装を行うため、従来から様々な方法及び装置が
用いられている。
その一つの装置としていわゆるディッピング塗装装置が
ある。これは、基材の表面に凹凸があっても簡単な操作
で容易に塗装が行えるという利点を有する。
しかしながら、ディッピング塗装は、主としてシート状
物に対して行なわれ、上記したような基材に対して連続
的にディッピング塗装を施すことは不可能であった。ま
た、ディッピング塗装による場合は一般に塗布量が過大
となる傾向があるだけでなく、塗布量の調整が困難であ
る。何故ならば、塗布量は塗料の粘度に大きく相関する
が、塗料の粘度を厳密に一定に維持することは極めて困
難であるからである。塗料の粘度はまた基材への塗料成
分の浸透にも影響し、均一な塗装を行うためには、塗料
の粘度をある程度大きなものとして厚塗りを行わざるを
得ないため、塗布量の調整は一層困難となる。更に塗料
槽から取り出した基材に付着する過剰な塗料を流下させ
るために、取り出した後も基材をしばらく支持しておく
必要があるが、この作業に余分な時間を要し、また塗料
のキレ、ダレによる塗布ムラが生じる。
スプレー塗装装置もまた公知である。しかしながら、塗
料のロスが大きく、塗料中のゴミや塗料カス等に起因す
るノズルの目詰まりが生じ易く、従って塗料管理とノズ
ルの保守点検を頻繁に行う必要があり、作業効率が悪く
、コスト高を招くという欠点を有する。
上記従来塗装装置における欠点を解消し得るものとして
、塗料を塗布すべき基材を供給する供給口と、塗布され
た製品を取り出す取出口とを有する塗装箱内に、上記供
給口及び取出口のレベルを越えて上記塗装箱内に塗料を
供給する一方、上記塗装箱内を減圧してその減圧吸引力
によって上記供給口及び取出口からの塗料の濡出を防止
し、上記供給口から取出口に基材が移動する間に基材の
全表面または所望の表面部分に塗料を塗布し、且つ吸引
によって生じる取出口における高速空気流によって基材
に付着した過剰な塗料を除去することを主たる特徴とす
る塗装装置及び塗装方法が提案されている。
この塗装技術は、塗装箱内を減圧状態に維持し、この減
圧吸引力によって塗料が供給口・取出口から濡出するこ
とを防止して基材に対して連続的にディッピング塗装を
施すことを可能にすると共に、この減圧吸引力によって
取出口から塗装箱内に流入する如く得られる高速空気流
によって基材に塗布された塗料の過剰分を払拭し、所望
の厚さの塗膜を形成することができるものである。供給
口及び取出口の開口部には基材の寸法形状に適合調整さ
れ得るよう補助的な開口調整板部材が取り付けられ、基
材が挿入された場合において開口部と基材断面との間に
形成される隙間を調整することにより、上記取出口から
流入する空気流の流速が調整され、塗膜厚が任意に調整
される。
この塗装技術は上記したような優れた作用効果を発渾し
得るものであるが、その後の研究により、場合によって
は若干の問題を呈することが明らかにされた。即ち、基
材が供給口及び取出口の開口部内を通過している状態に
おいては上記隙間が適切に調整されるが、基材が上記開
口部内に存在しない場合、開口部が大きく開口したまま
の状態に放置される。この開口部面積は、塗布すべき基
材の断面積が大きい場合や、塗膜厚を大きく設定する場
合には、特に大きなものとなる。開口部からの塗料の濡
出を防止するためには、開口部面積が大きくなるに比例
して減圧吸引力を強くしなければならないが、実際上減
圧手段のキャパシティには限度があるため困難を伴うも
のであった。また、減圧吸引力を強くしすぎると、基材
が取出口を通過する際に取出口から塗装箱内に流入する
空気流が過度に高速となり、取出口における塗料除去作
用が働き過ぎて、塗布量調整が困難となる。特に基材に
比較的厚い塗膜層を形成することが望まれる場合には大
きな問題となっていた。
そこで、比較的小さな減圧吸引力でありながら塗装箱の
供給口・取出口からの塗料濡出を防止し、更には塗装箱
の供給口及び取出口における基材の存否に拘わらず、常
に塗装箱内に実質的に一定の負圧状態を形成維持するこ
とを目的として、上記構成を有する塗装箱の供給口及び
取出口の少なくとも片側に、これら供給口及び/又は取
出口における開口面積を調整することのできる可動遮蔽
板を設置したものが提案されるに至っている。
この可動遮蔽板は塗装箱の供給口及び取出口のいずれか
一方または両方に設置される。いずれか一方のみに設置
することによっても、これら開口部からの塗料濡出の防
止に必要な減圧吸引力を与えるt:めの減圧手段の容量
は比較的小さなもので済む。特に可動遮蔽板を取出口に
設置することにより、該取出口から流入する空気流速が
常にほぼ一定に維持され、基材に対する塗料付着量の調
整が容易且つ正確になされ得る。更に可動遮蔽板を供給
口及び取出口の双方に設置することにより、これら開口
部面積が基材通過の有無に拘わらず常に一定化され、よ
り一層優れた減圧効率及びより一層厳密な基材塗膜調整
を行い得る。
〈発明の解決すべき課題〉 しかしながら、かかる可動遮蔽板が塗装箱の取出口に設
置された塗装装置について本発明者らが実験を重ねた結
果、基材の先端が取出口に接近したときに可動遮蔽板を
作動させて該取出口を開放させた直後においては該取出
口から塗装箱内に流入する空気流が所定の流速に達せず
、このために基材の前端部においては所期の塗布量調整
が行われずに多量の塗料が付着する傾向を示すことが判
明したのである。
本発明はこのような欠点を解決し、塗装されるべき基材
の全ての部分において所定厚さの塗膜層を均一に形成す
ることのできる塗装手段を提供することを目的とする。
く課題を解決するための手段〉 かかる目的を達成するために創案された本発明による塗
装装置は、塗装すべき基材を供給する供給口と塗装され
た製品を取り出す取出口の対を少なくとも一対有する塗
装箱と、上記供給口及び取出口のレベルを越えて上記塗
装箱内に塗料を供給する塗料供給手段と、上記供給口及
び上記取出口の開口部から上記塗料が装置するのを防止
するために上記塗装箱内を減圧する減圧手段と、上記塗
装箱の上記供給口及び上記取出口の少なくとも片側にこ
れら供給口及び/又は取出口における開口面積を調整し
得るよう設置されt;可動遮蔽板とを有し、上記取出口
を外方に突出延長したことを特徴とする。
く作用〉 基材が塗装箱の供給口から取出口に至るまで、塗装箱に
充填された塗料中を搬送される間、ディッピング法と同
様に塗料浸漬され、基材表面に凹凸がある場合において
も、基材に簡単がっ効率的に該塗料が塗布ないし含浸さ
れる。塗装箱内は減圧状態が維持され、取出口から空気
が高速に吸引されているため、基材表面に過剰に付着す
る塗料は取出口を通過するときに該高速空気流によって
除去され、かつこの高速空気流によって取出口から取り
出される製品は指触乾燥程度にまで乾燥される。
塗装箱の取出口を外方に突出して延長通路が形成されて
いるため、塗料付着された基材がこの延長通路を通過す
る間に、その先端開口部から流入される一定流速の空気
流によって塗料が掻き取られ、塗布量を均一とされた塗
膜が基材表面に形成される。
塗料の基材表面への塗布量は、塗料の粘度、減圧されt
;塗装箱内圧力(負圧)、基材の搬送速度等の要因に左
右されるので、これら要因の一または二以上を適宜組み
合わせて調整することによって塗布量の調整が行なわれ
得る。更に減圧手段とは別に塗装箱に二次空気取入口を
付設し、この二次空気取入口からの空気取り入れ量を調
整するよう構成すれば、塗装箱内の負圧を微妙に調整す
ることが可能であり、これにより塗布量の微妙かつ厳密
な調整が達成され得る。
また、取出口の寸法形状と基材の断面寸法形状との関係
、即ち基材が取出口を通過する際に形成される隙間面積
もまた、減圧手段によってこの際に取出口から吸引され
る高速空気流の流速を決定する一要因となるので、この
隙間面積の調整を通じて塗布量の調整を行うことができ
る。更には、供給口及び取出口の開口部と基材との位置
関係を適切に調整することによって、基材の各面に異な
った厚さの塗膜を形成させることができる。
減圧手段によって塗装箱の供給口及び取出口から空気が
高速吸引されることから、それに伴って塗料中に形成さ
れる多数の気泡によって塗料が十分に撹拌され、基材と
の接触が良好となる。よって基材に対する塗料の塗布・
含浸が促進され、また同時に塗料中の固形分の沈降や液
状成分の分離が防止される。
塗料の撹拌によって基材が塗装箱内搬送中に上下左右に
振動する傾向があるので、供給口と取出口との間1こ適
切な案内支持手段を設けて、これを防止することが望ま
しい。更に、この案内支持手段に、基材搬送方向の全長
に互って基材の表面の一部を覆う被覆面を形成すれば、
該被覆面に覆われ12部分の塗料付着が防止され、基材
における所望の表面部分或いは所望の面のみに塗料を塗
布含浸させることができる。
塗装箱の供給口及び/又は取出口に配設される可動遮蔽
板は、上下または左右に開閉作動される。
その開放時においては供給口・取出口における開口を塗
装すべき基材の断面寸法形状に応じて広く開口させた状
態を維持すると共に、基材がこれら開口部に存在しない
場合には閉止されてその開口面積を狭め、塗装箱内にお
いて過大な減圧吸引力を必要とすることなしに、これら
開口部から塗料が濡出することを防止する。また可動遮
蔽板は、塗装箱の供給口及び取出口内における基材の存
否に拘わらず、塗装箱内の負圧を一定化することに寄与
し、より厳密且つ効率的な塗布量調整を可能にする。
可動遮蔽板は、基材が供給口・取出口を通過する前にこ
れらを開口し通過後に閉塞するよう自動的に作動される
ことが好ましく、このために、基材の有無を検出する検
出手段が設置され得る。
塗装箱の取出口に形成される延長通路の先端は、基材搬
送方向に対して任意角度に斜向するよう形成することが
できる。これにより、特に表面に凹凸模様が施されてい
る基材を塗装する場合、その凹部と凸部とにおける空気
流速の変動を抑制することができ、この場合にも均一塗
布量の塗膜を得ることができる。
〈実施例〉 第1図及び第2図には本発明による塗装装置の一実施例
が模式的に示されている。塗装箱lOに・は、塗装され
るべき基材l(第2図)を供給する供給口11と、塗装
された基材を取り出す取出口12との一対が形成されて
いる。これら供給口ll及び取出口!2の開口面積は、
種々異なった断面寸法形状を有する基材に対して本装置
を適用可能ならしめるため、予め想定される基材の最大
寸法形状に対応するものとして定められる。
取出口12から更に塗装箱10の外方に延長する延長通
路27が形成されている。この延長通路27の内径断面
積は取出口!2の開口面積と一致し、基材搬送方向に沿
って所要長さ延長している。
基材はローラまたはコンベア19aのような搬入手段で
矢印方向に搬送され、供給口11から塗装箱内に導入さ
れ、塗装箱内を案内バ一部材13上を案内され、取出口
12及び延長通路27を経て塗装箱から導出されて、更
にローラまたはコンベア19bのような搬出手段で矢印
方向に搬送される。後述するように塗装箱IO内の塗料
中には減圧吸引力によって多数の気泡が形成され、これ
によって塗料中を通過する基材が振動することがあるた
め、案内バ一部材13は、基材の下面を支持するよう塗
装箱lOに水平方向に横架されl;軸13aと、基材の
両側面を挟み込むよう該軸に装清された一対の円盤状突
起13b、13bとより成っている(第2図)。好まし
くはこれら円盤状突起13b、13bを軸13aに沿っ
て摺動可能に装着すれば、異なる幅の基材に対して横方
向振動を制止するために共有することができる。更に基
材の上下方向の振動を防止するため、同様の案内バ一部
材を基材上面にも対設して、上下左右から基材を挟み込
むようにしてもよい。
塗装箱IOの内部の洗浄、保守、点検等のため、その開
放された上面を閉塞する蓋体14が設けられる。後述す
る如く、塗装箱10内は減圧されて負圧状態を維持する
よう構成され、この目的を達成するために、蓋体14は
塗装箱を気密密閉できる構造とされている。
塗装箱10には塗料供給手段20によって塗料が供給さ
れ、供給口11及び取出口12のレベルを越えて塗装箱
内に充填される。図示の実施例では、塗料供給手段20
は、塗料タンク21と、配管22と、ポンプ23とから
成るものとして示されている。
減圧手段30は真空ポンプ31と配管32とより成り、
塗料タンク2Iの上部空気室21’内を減圧する。この
空気室21′は、塗装箱10の側壁15を包囲する如(
形成された連通路25を介して塗装箱IOの上部ヘッド
スペース16と連通され、従って塗料タンク21の空気
室2ビ内の減圧は同時に塗装箱10のヘッドスペース1
6内の減圧をもたらす。塗料の粘度が比較的大きい場合
には目詰まりが生じやすく、洗浄も不便となるので、こ
れを未然に防止するために連通路25の断面積は大きく
するのが好ましい。また、この連通路25は塗装箱10
に供給された塗料がその側壁I5の上端からオーバー7
0−した場合にこれを塗料タンク21内に回収する役割
を果たすので、これによって塗装箱lO内における塗料
の液面調整を図ることができる。
塗料タンク21の上面から上部空気室21″内に斜めに
突出する如く複数形成された邪魔板24は、後述するよ
うに減圧によって塗装箱IOの塗料中に形成される気泡
に伴われ真空ポンプ31によって該気泡と共に吸引され
る塗料分をここに付着せしめ、図示矢印の如く自然滴下
させて塗料タンク21に回収することによって、空気の
みが配管32を通じて吸引されるよう機能する気液分離
手段を構成するものである。その際、邪魔板24に付着
した塗料を乾燥させることなく塗料タンク21に戻すた
めに、邪魔板24の表面をstI!!コーティングし、
または溶媒を流し或いはスグレーすることが望ましい。
真空ポンプ31は、塗料タンク21の空気室21″及び
連通路25を介して、塗装箱IOの上部ヘッドスペース
16を所定レベルにまで減圧する。
この減圧に伴い、供給口11及び取出口12の開口から
大気が高速にて吸引され、図示のような気泡(第1図)
となって塗装箱内の塗料中を浮上する。この塗料中にお
ける気泡の運動によって、塗装箱lO内の塗料は激しく
撹拌され、塗料中の固形分の沈降及びその液状成分の分
離が防止される。
気泡形成が過剰となる場合には適宜消泡剤を用いる。気
泡に伴われて塗料の液滴がヘッドスペース16に生ずる
が、前述のように、吸引過程において塗料分が邪魔板2
4に付着して気体分と分離される。
供給口IIから塗装箱IO内に導入された基材は、取出
口12に向かって移動する間に、ディッピング法と同様
に塗料中に浸漬され、基材表面の凹凸にも十分に塗料が
入り込み塗装される。基材が取出口12に近付いたとき
、延長通路27の先端開口部から高速で吸引される空気
流に遭遇し、過剰に基材表面に付着した塗料が吹き飛ば
されて塗布量調整が行なわれると共に、指触乾燥程度に
まで乾燥される。
例えば停電等によって減圧手段30が不作動となったと
き、塗装箱】0中の塗料が供給口11及び取出口12(
ないし延長通路27の先端開口部)から濡出する恐れが
あるので、これを防止するために塗料抜き取り手段を設
けることが好ましい。
この塗料抜き取り手段は、図示の実施°例においては、
常態的には閉止されており、塗装箱10内圧力が所定値
以上に上昇したときに自動的に開くよう構成されたパル
プ手段35として示されている。
更に塗装装置110の供給口11及び取出口延長通路2
7の先端開口部の少なくとも一方にこれら開口部におけ
る開口面積を調整し得る可動遮蔽板が配置される。図示
の実施例においては、供給口11に可動遮蔽板17が、
取出口延長通路27の先端開口部に可動遮蔽板18が、
夫々設けられている。可動遮蔽板17及び18は同様の
構造及び機構のものであって良く、一枚の板部材によっ
て或いは複数分割された板片の集合体として構成され、
上下または左右に、シリンダやギア等の公知の駆動機構
(図示せず)によって作動され、供給口11及び取出口
延長通路27の開口部面積を任意調整することができる
この可動遮蔽板17及び18を塗装箱IOの供給口11
及び延長通路27の先端開口部に夫々設置した本実施例
の装置においては、塗装箱10に基材が存在しないとき
には、可動遮蔽板17及び18は供給口11及び延長通
路27先端開ロ部の開口面積を狭めるような位R(以下
閉塞位置と言う)に保持され、基材がこれら開口部を通
過するときには基材断面寸法形状よりも僅かに大である
ような開口面積を形成するような位置(以下開放位置と
いう)に該可動遮蔽板が作動されて基材通過中この開放
位置に保持される。この場合において、可動遮蔽板が閉
塞位置にあるときの供給口11及び延長通路27先端開
ロ部の狭められた開口部面積と、可動遮蔽板が開放位置
にあるときにこれら開口部と通過する基材の断面との間
に形成される隙間面積とが概ね同一となるよう配慮され
る。
このように可動遮蔽板17.18を供給口11及び取出
口延長通路27の先端開口部に設け、基材搬送と同調し
て作動することによって、基材がこれら開口部を通過す
るときも通過しないときも、常に実質上の開口部面積を
ほぼ一定化することができ、従って減圧手段30によっ
てこれら開口部から吸引される空気流の流速が一定化さ
れ、基材の塗膜調整が厳密になされる。また、このよう
にして狭小化された開口部面積が維持されるので、減圧
手段30における減圧吸引力を必要以上に大きくしなく
ても、これら開口部からの塗料濡出を防止することがで
きる。
可動遮蔽板17.18は基材搬送と同調して自動的に作
動されるよう構成することが好ましく、このために、基
材搬送方向において供給口11の後方に、基材の有無を
検出する検出装置26が設置される。検出装置としては
従来公知のいかなるタイプのものをも使用することがで
き、例えば光電管、リミットスイッチ、近接スイッチ、
リニアトランス等の検出センサーより成る。基材が未だ
装置内に存在せず可動遮蔽板17.18が上記閉塞位置
にある状態において、検出装置26によってその直下に
おける基材先端の到達が検知されると、該検出装置26
と供給口11との距離と基材搬送速度とを勘案して自動
的に計測された一定時間経過後に(即ち基材が供給口1
1に到達する直前に)可動遮蔽板17を自動作動して開
口位置に移動せしめ、供給口11を開口させ、該供給口
IIからの基材挿入を可能にする。また、検出装置26
と取出口12との距離と基材搬送速度とを勘案して自動
的に計測された一定時間経過後に(即ち基材が取出口1
2に到達する直前に)可動遮蔽板18を自動作動して開
口位置に移動せしめ、延長通路27の先端部を開口させ
、該延長通路27からの基材導出を可能にする。同様に
、検出装置26が基材後端を検知すると、可動遮蔽板1
7及び18を順次一定時間経過後に自動作動してこれら
を閉塞位置に移動せしめ、供給口11及び延長通路27
先端部の開口面積が狭小化される。かくしてこれら開口
面積が常にほぼ一定に自動調整される。検出装置26に
よる検知後一定時間経過後に可動遮蔽板17.18を作
動せしめるためには、公知のタイマー、パルス発生器等
を適宜用いればよい。
図示されてはいないが、供給口11及び延長通路27の
先端開口部に対して夫々開口面積調整手段を付設するこ
とができる。これら開口面積調整手段は、本装置使用前
に、塗装されるべき基材の断面寸法形状に応じて適宜作
動させ、所望の開口部面積が形成された位置にて固定し
、その基材に対する塗装を継続する限り当該位置を保持
する。
これにより基材の開口部通過時におけるこれら開口部面
積と基材との隙間が所定面積に調整され、異なる断面積
を有する基材に対する塗装を可能にする。一方、可動遮
蔽板17.18は、本装置の運転中、開口部における基
材の有無に応じて開口位置と閉塞位置との間を往復作動
され、基材が開口部に存在しないときにこれら開口部を
上記所定の隙間面積とほぼ等しい面積となるよう制御す
るものである。
本発明においては図示のように、取出口12から基材搬
送方向前方に延長する延長通路27が形成され、これが
本発明の塗装装置の主要な特徴をなしている。矢印搬送
方向に搬送されてきた基材の先端部が取出口12に近接
すると、これを検出装置26で検知し、その検知信号に
基づいて延長通路27の先端部に設けられた可動遮蔽板
18が開放される。この時点から、基材先端部が延長通
路27の先端部に到達するまでの一定時間の間、上記し
た所定の隙間面積が維持されることとなるため、基材先
端部においても、該隙間を通じて流入する所定流速の空
気流による所期の塗料掻き取り効果を受けることができ
る。従って、基材の全長に亙って均一な塗布量の塗膜が
形成される。
第1図及び第2図に示される塗装装置における取出口延
長通路27の先端は基材搬送方向に直交する面で切られ
て開口しているが、これを第3図に示すように任意角度
で斜向させてもよい。この斜向させた先端開口面28を
有する塗装装置は、基材塗装面に凹凸模様、特に搬送方
向に直交して基材の幅方向に延長する凹溝29が形成さ
れた基材に対して塗装を施す場合に、効果的に用いられ
る。即ち、このような凹溝29が刻設された基材表面に
塗装箱lO内においてディッピング塗装を施した後に、
延長通路先端開口部から流入される高速空気流によって
塗料の掻き収りを行おうとする場合、その延長通路先端
が第3図に点線で示すように基材搬送方向に直角に開口
していると、該直交面を有する開口部の切り口に基材凸
部(凹溝29が刻設されていない部分)が存在するとき
には所定の空気流入速度が得られるが、更に基材が進行
して該切り口に凹溝29が到達する瞬間にその開口面積
が大きくなるため、緩慢な空気流しか得られなくなって
しまう。従って、凹溝29においては所定の塗料掻き取
り効果が得られず、塗料が凹溝内に滞留する傾向があっ
た。そこで、本実施例においては開口面を斜向させるこ
とにより、基材表面の凸部と凹溝とにおける流入速度の
変動を抑制するものである。更に、このような斜向開口
面とすることにより、いわゆるエアーナイフの効果を高
めることができ、凹溝29内の塗料掻さ取りを効率的に
行うことができる。
〈発明の効果〉 ディッピング法と同様に基材を塗料に浸漬させて塗装す
ることができるため、表面凹凸がある場合にも効率的な
塗装を行うことができ、また塗装箱内を減圧吸引するこ
とによって得られる基材取出口からの高速空気流で該取
出口から導出される際に基材表面に過剰に付着した塗料
分が除去され、この現象を利用して塗膜厚さの調整を容
易に行い得る。また、比較的小さな減圧吸引力で塗装箱
の開口部からの塗料振出を防止することができる。
更に、塗装箱の開口部面積を基材の存否に拘わらず常に
ほぼ一定に維持することができ、従って該開口部からの
高速空気流の流速も一定化され、塗膜厚さのより厳密な
調整が可能となる。
本発明においてはこれらの効果に加えて、取出口に連通
ずる延長通路が形成されているため、該延長通路を通過
する間に一定流速の空気流によって塗料が掻き取られ、
塗布量の均一な塗膜が得られる。特に従来塗料掻き取り
効果が十分に得られなかった基材先端部においても他の
部分と同様の効果が得られ、基材全般に亙って均一な塗
布量の塗膜を得ることができる。更に、延長通路の先端
を基材搬送方向に対して任意角度で斜向させた場合には
、表面に凹凸模様が形成された基材に対して塗装を施す
際に、その凹部と凸部とで変化される空気流速の変動を
少なくすることができ、このような基材に対しても均一
塗布量の塗膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による塗装装置の一実施例を模式的に示
す正面図、第2図は第1図n−1線による断面図、第3
図は本発明による塗装装置の変形例における延長通路部
分を基材と共に示す斜視図である。 符号の説明

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塗装すべき基材を供給する供給口と塗装された製
    品を取り出す取出口の対を少なくとも一対有する塗装箱
    と、上記供給口及び取出口のレベルを越えて上記塗装箱
    内に塗料を供給する塗料供給手段と、上記供給口及び上
    記取出口の開口部から上記塗料が溢出するのを防止する
    ために上記塗装箱内を減圧する減圧手段と、上記塗装箱
    の上記供給口及び上記取出口の少なくとも片側にこれら
    供給口及び/又は取出口における開口面積を調整し得る
    よう設置された可動遮蔽板とを有し、上記取出口を外方
    に突出延長したことを特徴とする、塗装装置。
  2. (2)上記延長された取出口の先端が、基材の搬送方向
    に対して任意角度斜向していることを特徴とする、請求
    項1記載の塗装装置。
  3. (3)上記可動遮蔽板が、上記基材が上記供給口から塗
    装箱内に搬入され及び/又は上記取出口から上記塗装箱
    外へ搬出されるタイミングに同調して開閉するものであ
    ることを特徴とする、請項1記載の塗装装置。
  4. (4)上記基材の存否を検出する検出手段を搬送方向に
    おける上記供給口の後方に設置し、更に上記検出手段か
    らの検出信号を受けて上記可動遮蔽板を自動的に開閉す
    る自動開閉手段を設けたことを特徴とする、請求項1記
    載の塗装装置。
  5. (5)基材の表面にディッピング塗装する所望の塗料が
    実質的に充填され且つ内部が減圧状態に維持される塗料
    充填手段と、該塗料充填手段の一方の側面において塗料
    充填レベルの下方に形成された基材供給口と、該塗料充
    填手段の他方の側面において該基材供給口と対向して塗
    料充填レベルの下方に形成された基材取出口と、該基材
    取出口から該塗料充填手段の外方に向けて略基材搬送方
    向に沿って所要長さ延長形成された延長通路と、該延長
    通路の先端開口部を常時は閉塞すると共に該延長通路を
    介して該塗料充填手段から該基材が搬出されるときにそ
    の開口部を開放するよう作動される開閉手段と、を有し
    て成ることを特徴とする塗装装置。
JP11697489A 1989-05-10 1989-05-10 塗装装置 Granted JPH02298378A (ja)

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