JPH02295993A - 新規白金(2)錯体および悪性腫瘍治療剤 - Google Patents

新規白金(2)錯体および悪性腫瘍治療剤

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JPH02295993A
JPH02295993A JP1118077A JP11807789A JPH02295993A JP H02295993 A JPH02295993 A JP H02295993A JP 1118077 A JP1118077 A JP 1118077A JP 11807789 A JP11807789 A JP 11807789A JP H02295993 A JPH02295993 A JP H02295993A
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JP
Japan
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compound
platinum
formula
complex
therapeutic agent
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Pending
Application number
JP1118077A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Fujikawa
藤川 和浩
Shinzo Imamura
今村 伸三
Masato Mutou
昌図 武藤
Tadashi Sawahata
澤幡 正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規白金(II)錯体およびそれを有効成分と
する悪性腫瘍治療剤に関する。
〈従来の技術〉 悪性腫瘍の化学療法は、近年シスージク口口(ジアンミ
ン)白金(■)(以下、CDDPと略す)の適用で飛躍
的な進歩をとげた。すなわち、CDDPは、それまで化
学療法剤での治療が難しかった卵巣癌や精巣筋などの性
器癌に著効を示したためである。しかしながら、CDD
Pには腎毒性や骨髄毒性などの重篤な副作用があり、臨
床使用上の問題点となっている。
一方、特にD L F (dose I imitin
g factor)となっている腎毒性を改善すべく、
さまざまな研究が重ねられ、シス−1,1−シクロブタ
ンジカルボキシレイト(ジアンミン)白金(II)(以
下、CBDCAと略す)、シス−0,〇−グリコレイト
(ジアンミン)白金(II)などの第二世代白金錯体が
開発されたく特開昭56−154493号公報など)。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、これらの化合物は、腎毒性こそ弱いもの
の、抗腫瘍活性がCDDPはど高くはない、このため、
抗腫瘍作用が強くかつ、毒性が弱い白金錯体開発が望ま
れる。
本発明の目的は、強い抗腫瘍活性を有し、かつ毒性が弱
いという両条件を満足する新規白金含有化合物を提供す
ることにあり、さらにかかる両条件を満足する悪性腫瘍
治療剤を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 上記目的は、以下の本発明により達成される。
すなわち、本発明は、下記式(A) 83CCH3 ・・・(A) で示される新規白金(II)錯体(以下、本発明化合物
と略す)および上記式(A)で示される新規白金(I[
)錯体を有効成分とする悪性腫瘍治療剤である。また、
本発明は、下記式(B)で示される白金(II)化合物
と下記式(C)H5CCH。
(式中、Mは1価の金属を示す、) で示される化合物を反応させて得られる白金(I)錯体
を有効成分とする悪性腫瘍治療剤である。
上記式(C)で示される化合物においてMは1価の金属
であり、好ましくは銀である。
本発明化合物はジクロロ(1,2−ジアミノシクロヘキ
サン)白金(■)(化合物(B))と上記式(C)で示
される18β−グリチルレチン酸金属塩(化合物(C)
)を反応させることによって合成することができる。
以下、化合物(C)において、例えばMが銀の場合につ
いて説明する。
化合物(C)は、例えばMが銀の場合、18β−グリチ
ルレチン酸をアルカリ金属水酸化物に溶解し、さらに、
硝酸銀を加えることにより、容易に得られる。
ここで、アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどが好ましく用いられ、18β
−グリチルレチン酸に対して通常、等モル用いる。また
、硝酸銀は、18β−グリチルレチン酸に対して通常、
等モル用いるのが好ましい。
化合物(C)は反応系中に直接給供しても良いし、反応
系中で化合物(C)を生成せしめてもよい。
HlCCH。
(B) (C) )1.CCH。
このようにして得られた本発明化合物は、アコ錯体とし
て水を含む場合があるが、アコ錯体も本発明化合物の範
囲に含まれる。
本発明の原料であるジクロロ(1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン)白金(■)(化合物(B))は例えば次の方
法により合成することができる。
[ (A)0 反応は、通常、常温、常圧下に18β−グリチルレチン
酸を等モルのアルカリ金属水酸化物の水−メタノール溶
液に溶解し、さらに硝酸銀を18β−グリチルレチン故
に対して等モル加えた後、化合物(B)を反応させるこ
とにより得られる。
(B) 上記反応式で得られる化合物(B)には、原料として用
いる1、2−ジアミノシクロヘキサン(以下、dach
と略す)の立体配置によりcpt ()−ランス−Jl
 −dach) Cfl 2 ]、[Pt ()ランス
−d  d a c h ) CM 2コおよび[Pt
 (シス−dach) CG 2 ]の三種の異性体が
それぞれ存在する。
かくして得られる本発明化合物は抗腫瘍剤、すなわち腫
瘍治療剤の有効成分として使用することができる。
本発明化合物の有効量を含む治療剤を臨床において投与
する場合、経口または非経口経路により投与される。そ
の剤形は、錠剤、糖衣錠、火剤、カプセル剤、散剤、ト
ローチ剤、液剤、坐剤、注射剤などを包含し、これらは
、医薬上許容される賦形剤(eXCipient)を配
合して製造される。賦形剤としては次のようなものを例
示することができる。乳糖、ショ糖、ブドウ糖、ソルビ
トール、マンニトール、ばれいしょでんぷん、アミロペ
クチン、その他各種でんぷん、セルローズ誘導体(例え
ば、カルボキシメチルセルローズ、ハイドロキシエチル
セルローズなど)、ゼラチン、ステアリン酸マグネシウ
ム、ポリビニルアルコール、ステアリン酸カルシウム、
ポリエチレングリコールワックス、アラビアゴム、タル
ク、二酸化チタン、オリーブ油、ピーナツ油、ゴマ油な
どの植物油、パラフィン油、中性脂肪基剤、エタノール
、プロピレングリコール、生理食塩水、滅菌水、グリセ
リン、着色剤、調味剤、濃厚剤、安定剤、等張剤、弛緩
剤などおよびその他医薬上許容される賦形剤。
本発明の治療剤は、本発明化合物を0.001〜85重
量%、好ましくは0.005〜60重量%含有すること
ができる。
本発明の治療剤の投与量は、主として症状により左右さ
れるが、1日成人体重あたり0.005〜200■、好
ましくは0.01〜50■である。
〈実施例〉 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
実施例1 18β−グリチルレチン酸1.3t (2,8ミリモル
)を水酸化ナトリウムの水−メタノール溶液200m1
(2,8ミリモル)に溶解し、さちにINの硝酸銀2.
8mlを加えた。光を遮断し、室温で1時間攪拌後、ジ
クロロ(1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II
)を添カロ後、同じく光を遮断し、室温で4日間攪拌し
た。
クロロホルム200m1で2回抽出操作を行い、クロロ
ホルム層を無水の硫酸マグネシウムで乾燥後、全濃縮し
た。全濃縮物を、メタノール−酢酸エチルで精製するこ
とにより、薄黄色粉末状のビス(18β−グリチルレチ
ナト)(トランス−j−dach)白金(II)含有化
合物の4水和物(以下、本発明化合物(A1)と略す)
を0.54sr得た。
本発明化合物(A1)の赤外吸収スペクトル(IR)を
第1図に、また、融点と元素分析値を以下に示す、(p
tは原子求光分析により求めた)。
融点  249〜253°C(分解) 元素分析値(%)  (C66H104N20[lPt
実施例2 CDF、マウス(雄性、6適齢、1群6〜10匹使用)
腹腔内にDBA/2マウスで継代したマウス白血病細胞
LL210.105個を移植した。移植日を0日として
、1日目、5日目、9日目の計3回本発明化合物(A1
)を被検薬として腹腔内投与した0本実験の比較薬とし
てはCDDPを用いた。各薬剤は0.05%”Twee
n 80”溶液に溶解または混濁して使用した。L12
10移植マウスに対する白金錯体の抗腫瘍作用の効果判
定は、以下の式により求められるT/C値ならびに30
日目における生存マウス数によって行った。
T/。(、)=処置動物の平均生存日数X100対照動
物の平均生存日数 表 表1に示す結果より、本発明化合物(A1)は、100
−g/lqr投与群において、278%のT/C値を示
し、30日目における生存マウスも1/6であった。こ
れは明らかにCDDPおよびCBDCAよりも強い抗腫
瘍作用を示したといえる。
実施例3 本発明化合物(A1)のマウスにおける急性毒性試験を
CDDPを対照として行った。Sρc:IcRマウス(
雄性:5週@)の腹腔内に本発明化合物(A1)を被検
薬として投与した。
被検薬は0.05%“TWeen 80”溶液に溶解ま
たは混濁して用いた。投与後14日目の死亡率からLD
、。値を算出した。
その結果を表2に示す。
表  2 表2に示す結果から明らかなように、本発明化合物(A
1)はCDDPに比べ低毒性である。
〈発明の効果〉 本発明の化合物は強い抗腫瘍活性を有し、かつ毒性も弱
く、悪性腫瘍治療剤として有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた本発明化合物(A1)の赤
外吸収スペクトルを示す。 特許出願大東し株式会社 9    o    ; @q←(8)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式(A) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(A) で示される新規白金(II)錯体。
  2. (2)請求項1記載の新規白金(II)錯体を有効成分と
    する悪性腫瘍治療剤。
  3. (3)下記式(B) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(B) で示される白金(II)化合物と下記式(C)▲数式、化
    学式、表等があります▼・・・(C) (式中、Mは1価の金属を示す。) で示される化合物を反応させて得られる白金(II)錯体
    を有効成分とする悪性腫瘍治療剤。
JP1118077A 1989-05-10 1989-05-10 新規白金(2)錯体および悪性腫瘍治療剤 Pending JPH02295993A (ja)

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