JPH02294551A

JPH02294551A - 内燃機関の燃料噴射装置

Info

Publication number: JPH02294551A
Application number: JP2103223A
Authority: JP
Inventors: Konrad Eckert; コンラート・エツケルト
Original assignee: Robert Bosch GmbH
Current assignee: Robert Bosch GmbH
Priority date: 1989-04-21
Filing date: 1990-04-20
Publication date: 1990-12-05
Also published as: DE4004610A1; EP0393412B1; DE59000355D1; EP0393412A1; US5056488A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、請求項１に記載の種類の燃料噴射装置、特に
ポンプ・ノズルに関するものである［従来の技術及び発
明が解決しようとする課題］この種の公知ディーゼル機関燃料噴射装！（ＤＥ−０５
３７００３５９）の場合、中間プランジャを用いるこき
によって、噴射制御時の調整・制御措置の自由度が高め
られるという利点がある。この利点は、次のようにして
達成されている。すなわち、２つの互いに分離された室
、すなわちポンプ室と圧力室とへ、互いに無関係に燃料
が計量されて送られ、それらの燃料のうちの、ポンプ室
内の燃料は、燃料供給の開始時期を決定し、したがって
また先行する噴射量に応じて供給終了をも決定するが、
他方の、圧力室へ配量された燃料は、不変の噴射量とし
て噴射されるのである。この利点は、高い噴射圧力が必
要とされる直接噴射エンジンの場合（燃焼室エンジンと
は異なり）、特に好都合に作用する。この種のエンジン
の場合には、ポンプ室と圧力室との内部の、所与の高い
供給圧が、燃料の圧縮率にもとづいて、その時々の燃料
体積に少なからぬ影響を与えるからである。この体積変
化は、主に、機械式制御の噴射装置に用いられている傾
斜縁による制御の場合に、特に悪影響が生じる。この種
の制御形式の場合は、圧縮行程時に燃料量の制御が排出
制御により行なわれるからである。これに対し、冒頭に
述べた形式の噴射装置の場合は、圧縮行程時に、低圧下
で配量装置を介して圧力室内へ配量される燃料量は、や
はり圧縮されはするが、それでも所望の通り所定量が噴
射される。燃料の圧縮率はその場合、悪影響は及ぼしえ
ない。

ポンプ・プランジャの速度は回転数に依存している。言
いかえると、回転数が高くなればプランジャ速度も高く
なり、ポンプ室内に存在する燃料量にもとづいてポンプ
室内に十分な伝達が生じた場合、このプランジャ速度が
直接に中間プランジャの運動に伝達される。このため、
負荷が等しい場合、つまり噴射量が等しい場合、回転速
度が高ければ極めて短い噴射時間となり、回転速度が比
較的低ければ、相応に噴射時間が長くなる。高回転速度
時には、利用可能の短い噴射時間で、必要とあれば、最
大量（全負荷）も噴射可能でなければならない。低回転
速度の場合は、利用可能の時間は比較的長いので、問題
は生じない。作動域には、空転から全負荷までｌ：３０
の噴射量の相違がある。こうした与件のため、低回転速
度の空転時には可なり長い時間が利用可能でも、比較的
噴射量が僅かなため、その時間を噴射の最適推移に利用
することができない。しかも特に空転時には、エンジン
・ノズルが大きく、不快感を与える。その場合、理論的
には、特に空転域で噴射時間の延長が可能であり、その
時間延長によりエンジン・ノズルは低減するとされる。

ある公知の燃料噴射装置（『ボッシュ社の遠心調速機付
き分配式噴射ボンプ』　「ボッシュ技術報告」６巻、１
９７８年２号、Ｐ．９８の図及びＰ，９９、また米国特
許４４０７２５３号参照のこと）の場合、圧縮行程時と
空転時とには、ポンプ作業室からポンプ・プランジャに
より送られる燃料量の一部が絞り通路を介して流出し、
他方の部分が・噴射される。空転の維持に必要な噴射量
が、噴射可能なのは、この噴射ポンプの機械式調速機に
より、絞り通路を介して流出する部分量が、圧縮行程の
間に行なわれるポンプ作業室からの燃料の排出制御をず
らせることによって相応に補償されるからである。供給
量をこのように分割することにより、あたかも絞り通路
を介して燃料が流出することがないかのように、噴射さ
れる燃料部分には比較的長い時間が与えられる。

冒頭に述べた種類に噴射装置の場合も、理論的にはこの
ような噴射時間延長の調整は考えられはするが、そのよ
うな措置を行なえば、それまで得られていた自由度の一
部が再び失われることになる。加えて、噴射圧が極めて
高い場合、燃料の弾性にもとづき、極めて克服しにくい
付加的な制御誤差が発生することであろう。このことは
、特に、極めてコンパクトで、大ていは極めて高い圧力
下で（１８００バールまで）作業するポンプ区域（ポン
プ室及び圧力室）を有するポンプ・ノズルの場合に当て
はまる。

［課題を解決するための手段１本発明による、請求項１記載の特徴を有する燃料噴射装
置は、これに対し、吸込行程の間に低圧下で配量された
燃料量が、空転中に相応の噴射時間の延長が達成されて
も、圧力室内にそのまま変化することなくとどまるとい
う利点を有している。絞り通路内の絞りは、一定の定常
的な横断面を有しているので、ピストン速度及びサイク
ル当たりの有効供給時間と関連して、噴射時間の対して
効果的な影響が与えられる。

すなわち、回転速度が増すと噴射時間は短くなり、逆に
回転速度が低くなれば、噴射時間は長くなる。この結果
、空転回転速度が低い場合に最適噴射時間が得られるこ
とになる。この噴射時間の間に供給される噴射量に応じ
て、ポンプ室からは燃料が吐出され、その量だけ有効噴
射時間が延長される。中間プランジャのプランジャ速度
は、相応にポンプ・プランジャの速度より遅くなる。空
転時に特定の回転速度に達すると、絞りの有効横断面が
、噴射時間にもはや影響を与えないほど小さくなる。こ
の効果は、回転速度が高まるにつれて速く達せられるの
で、逃がし通路内に別の遮断手段を設けておく必要はな
い。

本発明の有利な構成によれば、絞り通路は、圧縮行程の
終る少し前に、しかもまだ中間プランジャの噴射行程の
間に、開放制御可能である。空転噴射量の場合、空転時
の遅い供給開始時期に噴射される量は僅かであり、また
、その供給開始もポンプ室の充填度に依存し、充填度が
高い場合は、大てい供給開始時点が早くなり、充填度が
低い場合には、大てい遅くなる。このｔ；め、噴射時間
延長が脊効に作用するのは、空転には望ましい遅い供給
開始時に噴射される比較的僅かの供給量が実際に存在す
る場合のみである。この結果、そのような噴射延長の影
響は、早期に噴射される噴射量が僅か量であっても、空
転燃料量を上回る量であれば、正常作動時には、もはや
存在しなくなる。

本発明の別の有利な構成によれば、絞り通路は、中間プ
ランジャにより制御されている。こうすることにより噴
射時間延長に対して付加的な影響が与えられる。なぜな
ら、中間プランジャは、その全行程の終りごろに初めて
排出制御通路を開放制御することによって噴射を中断さ
仕る結果、絞りを仔する絞り通路の開放制御はどのみち
空転燃料量に相当する残りの行程に有効な中間プランジ
ャ行程範囲で初めて行なわれるからである。したがって
、噴射量が比較的多く、それに相応して中間プランジャ
の、噴射に役立つ有効行程も比較的大である場合は、前
記残り行程時にのみ、燃料が絞り通路を介して流出する
。そのさい延長噴射時間の効果は少なくなるが、ないし
は無視しうるほと小さくなる本発明による更に別の脊利
な構成によれば、中間プランジャにより、圧縮行程の終
りごろにポンプ室から低圧力の室へ圧力が逃がされる。

これにより、それ以降の各サイクルには、ポンプ室のそ
の時々の充填の統一的な初期状況が達成される。

本発明の更に別の有利な構成によれば、ポンプ・プラン
ジャの圧縮行程の終りごろに圧力室の排出制御通路が開
放制御され、それによって噴射燃料の供給が終了する。

こうすることにより、供給終了に対し明確な区切りが与
えられる。そのさい、噴射開始時期と噴射終了時期とを
有する有効噴射区間は、クランク軸の回転角度に関して
は、もしくはポンプ・ノズルの場合の駆動カムの回転角
度に関しては、ポンプ室のその時々の充填度に依存して
いる。

本発明の更に別の有利な構成によれば、ポンプ室の排出
制御のために中間プランジャの外とう面内に環状みぞが
設けられている。この環状みぞは、ポンプ室のバレル孔
内に設けられた、低圧室に通じる逃がし通路開口と協働
する。この開口には、圧縮行程方向で前方に絞り通路が
設けられている。この環状みぞにより絞り排出と圧縮行
程終了時の排出制御とが明確に分割される。

本発明による更に別の有利な構成によれば、絞り通路の
開口は、圧縮行程方向に延びる絞りスリットとして構成
されている。この構成によって、絞り横断面が、残りの
行程域で行程が進むにつれて増大するようにすることが
できる。

言いかえると、噴射時間延長にとって有効なこの行程時
間の間に時間横断面を増大させることができる。

〔実施例１次に、本発明のその他の利点と有利な構成を添付図面に
つき説明する。

第１図に示したポンプ・ノズル付き噴射装置の場合、ポ
ンプ・プランジャ１がバレル３のバレル孔２内で動作し
、ポンプ室４を制限しており、ポンプ室４の他方の側は
中間プランジャ５により制限されている。中間プランジ
ャ５は、同じくバレル孔２内を軸方向に可動に配置され
ている。中間プランジャ５の下方には圧力室６が設けら
れ、この圧力室６は、バレル３内に延びる圧力通路７を
介してノズル圧力室８と連通している。図示されていな
い燃焼室へ通じるポンプ・ノズル噴射口９は、弁針１１
を介して制御される。弁針ｌ１は閉鎖ばねｌ２により負
荷されている。

ポンプ・プランジャｌは、矢印Ｉの方向で回転する駆動
力ムｌ３により、戻しばねｌ４の力に抗して駆動され、
往復ポンプ運動を行なう。

この往復運動は両方向矢印■で示されている。

この略示図には、ポンプ・ノズルにより実現される高圧
部と以下で説明する低圧部との間に存在する、機能上必
要とされる漏れ通路は示されていない。このポンプ・ノ
ズルには、噴射装置に属する低圧燃料システム、それも
供給ポンプと、特に電磁弁形式の燃料配量装置を有する
システムが配属されているが、これらについての説明は
省略する。これらは自体公知であり、本発明に直接には
関係しないからである。

中間プランジャ５は、ポンプ室４を圧力室６から分離し
ており、これら双方の作業室４．６には互いに無関係に
燃料が供給される。燃料供給開始制御装置１５は、ここ
にはブロックで略示してあるだけだが、普通は供給ポン
プと電磁弁とを備えている。この制御装置１５を介して
、燃料は、燃料タンク１６から配量管ｌ７を経てポンプ
室４へ供給される。相応の配量装置ｌ８が圧力室６のた
めに設けられており、この装置１８が、同じく燃料をタ
ンク１６から吸込み、配量通路１９を介して圧力室６へ
供給する。

この２つの作業室４，６内への低圧燃料配量は、ポンプ
・プランジャｌないし中間プランジャ５の吸込行程の間
に行なわれる。

バレル孔２からは、逃がし通路２１と排出制御通路２２
が分岐している。これらの通路２１２２は、それぞれ中
間プランジャ５にによりグランジャの下方最終位置の近
くで開放制御される。この結果、ポンプ室４からは逃が
し通路２１を介して、また圧力室６からは排出制御通路
２２を介して、燃料タンク１６へ燃料が吐出される。

加えて、バレル孔２からは絞り４２を有する絞り通路２
３が分岐している。この通路２３は、同じく燃料タンク
Ｉ６に開口しており、圧縮行程中、中間プランジャ５に
より、逃がし通路２１ないし排出制御通路２２の少し前
方で開放制御される。

供給開始制御装置１５及び配量装置ｌ８は、電子制御装
置２４により起動寄れ、ポンプ室４と圧力室６とにその
つと配量される燃料量が決定され、それにより供給開始
ないしエンジン回転速度が調整される。この電子式制御
装置２４には、アクセルペダル２５を介して負荷が、回
転速度計２６を介して回転速度が入力される。

更に、少なくとも２つの、図示されていない信号発生器
を介して温度Ｔと、その他の、たとえば排ガス値又は外
部圧力の信号Ｓが入力されるこの制御装置２４の出力部
２７からは、図示のように、１つの出力部が、電線２８
を介して供給開始制御装置ｌ５ないし配量装置ｌ８に通
じている。また、他の３つの出力部は４気筒エンジンに
相応して、供給開始制御装置と配量装置とを有するそれ
ぞれ１つの別のポンプ・ノズルに通じている。もちろん
、どのポンプ・ノズルの供給開始制御装置１５及び配量
装５１１８も１つの供給ポンプから燃料を供給される。

中間プランジャ５は、ポンプ室４の方向に制御ばね２９
により押付けられている。中間プランジャ５内には圧力
室６の方へ開いている軸方向袋穴３１が設けられている
。この袋穴３ｌは横穴３２を介して、中間プランジャ５
の外とう面に形成された環状みぞ３３と連通している。

加えて、中間プランジャ５内には、ポンプ室４に向かっ
て開いた軸方向袋穴３４が形成されている。袋穴３４は
、横穴３５を介して、中間プランジャ５の外とう面に設
けられた第２の環状みぞ３６と連通している。環状みぞ
３３は、中間プランジャ５の圧縮行程の終り近くに、排
出制御通路２２を開放制御し、それにより噴射を直接に
中断させる。これに対して、環状みぞ３６は、中間プラ
ンジャ５が一定の圧縮行程を進んだのち、絞り通路２３
を開放制御する。この結果、燃料は、ポンプ室４から、
絞られながら流出する。環状みぞ３６は、中間プランジ
ャ５の圧縮行程の終了時、しかもポンプ・プランジャｌ
の圧縮行程が終了する圧縮段階全体の終了時にも、逃が
し通路２１を開放制御する。

配量管ｌ７と配量通路１９は、矢印で示した通り、ポン
プ室４ないし圧力室６の方向へのみ貫流可能である。こ
の一方向のみへの流れは、逆止弁を配置することで可能
となる。配量通路１９内には、常にこの方向以外に燃料
が流れえないのに対し、配量管ｌ７の場合は、逆方向に
、つまり供給開始制御装置ｌ５の方向へ流れうるように
することも考えられる。すなわち相応に制限されて配量
された燃料量がポンプ室４へ配量されるが、もしくは、
このポンプ室４が完全に充填されて、吸込み行程時にポ
ンプ室へ供給されたこの燃料量の一部が、圧縮行程時に
、再び逆流しうるかどうが、つまり供給開始が意図され
るまで、逆流しうるかどうかに応じて制御装置ｌ５の方
向へ流れうるようにすることも考えられる。

圧力室６と圧力通路７との間には、吐出弁３７が配置さ
れており、ノズル圧力室８から圧力室８への逆流を、特
に吸込行程時に防止している。

駆動力ム１３の輪郭曲線は３つに区４分される。すなわ
ち、比較的長い吸込み区分をなす吸込行程フランク■、
短い休止区分をなすカムｌ３の基礎円■、圧縮行程区分
をなす圧縮行程フランクＶの３つである。第２図に示し
た作業位置では、ちょうど駆動力ムｌ３が、基礎円■を
ポンプ・プランジャｌに載せており、しかも圧縮行程フ
ランクＶに移る少し前のところを示したもので、プラン
ジャｌは、カムｌ３が更に回転すると、下方への圧縮行
程を開始する。プランジャ１は、そのおと、上死点に達
する。この位置は吸込位置後の終位置及び圧縮行程の出
発位置に相応する。

この図示の実施例の場合、制御ばね２９は、一端が中間
プランジャ５のつば３８に支えられ他端がバレル孔２の
肩３９に支えられている。

第１図に示した、中間プランジャ５の出発位置は、バレ
ル孔２の肩４Ｉにより決定されている。

第２図には、ポンプ・ノズルの中間部の構造が示してあ
る。すなわち中間グランジャ５の制御区域である。この
図において、絞り通路２３内の絞り４２は、絞り通路２
３のバレル孔２へ向いたスリット状開口として構成され
ている。

このスリット状絞り４２は、環状みぞ３６の下方制御縁
４３と協働する。第２図は、２つの制御縁４３が絞り４
２を開放制御し始める瞬間を示したものである。その後
、行程八を進むと、この下方制御縁４３により、逃がし
通路２１が開放制御される。これに対し、排出制御通路
２２は、すでに行程Ｂだけ進んだのちに、環状みぞ３３
の下方制御縁４４によって開放制御されるので、噴射時
間延長に対しては、この行程Ｂのみが有効Ｉこ作用する
。したがって、絞り４２の開放制御行程よりも小さい行
程である。低回転速度の場合、絞り４２の横断面が、そ
れによって与えられる大きな時間横断面に従って相応に
大きい影響を与え、中間プランジャ５の速度は、燃料が
部分的に絞りを介して流出することで著しく制動され、
残りの行程Ｂを進む間に、噴射時間延長を生じさせるの
に適した時間が経過する。次いで、排出制御通路２２が
開放制御されると、噴射は急激に中断される。しかし、
中間プランジャ５は、相応に徐行せしめられながら最終
位置へ移動し、その位置でポンプ室４の圧力が環状みぞ
３６を介して逃がし通路２Ｉへ逃がされる。

次に、この燃料噴射装置の機能を第３因に示した線図に
より説明する。この線図には、カム＠１３の回転角度α
（横座標）とポンプ・プランジャｌの行程ｈ（縦座標）
との関係が下半部に示され、同じく回転角度σと中間プ
ランジャ５の行程Ｚとの関係が上半部に示されている。

下半部に示した曲線はプランジャｌの行程を、上半部の
曲線は中間プランジャ５の行程を説明している。

プランジャｌが、第ｌ図に示した上死点、すなわち吸込
行程位置から、駆動力ムｌ３の矢印Ｉの方向への回転に
より移動すると、圧縮行程の７ランクＶが作用し、プラ
ンジャｌは矢印■の方向に加速され下降する。圧縮行程
フランクＶの全体が、第３図では回転角度ａｙに相当し
しかも、この値は出発点から計算した値である。プラン
ジャｌの圧縮行程の最初の区分ｈ，では、ポンプ室４内
の、気体の存在する空所が埋められ、この結果、回転角
度ａｓを過ぎるとポンプ室４内には液体のみが存在する
ことになり、ポンプ室４内には高圧が発生しうる状態と
なる。空所の大きさは、吸込行程中に供給開始制御装Ｒ
１５により決定される。この装置】５により特定量の燃
料のみがポンプ室４内へ配量される。この燃料量が多け
れば多いだけ、圧縮行程の第ｌ区分ｈ，で埋められる空
所が小さくなり、前記第ｌ区分、すなわち補償行程が短
くなる。しかし、補償行程ｈ，が短くなれば短くなるだ
け、早期に、中間ズランジャ５は、ボン？室４内の圧力
発生後、自己の圧縮行程を行なうように駆動される。

中間プランジャ５の圧縮行程は、制御ばね２９の力に抗
して行なわれ、第１区分で、すなわち回転角度α、（第
３図）までで、圧力室６内の空所が埋められ、その燃料
により−この１６内にも相応の噴射圧が生じうる状態と
なる。この噴射圧は、とりわけ噴射ノズルにより、した
がってまた噴射口９の絞り作用により規定され、更には
、閉鎖ばねｌ２と、開方向に負荷される弁針ＩＩの横断
面とによって決定される開放圧により規定される。次い
で、ポンプ・プランジャｌが行程ｈ■だけ移動し、中間
プランジャ５も、相応に短い行程Ｚウたけ移動する。プ
ランジャ１の行程ｈ，の宵効性は、したがって、ポンプ
室４の充填度に依存しており、その後に初めて可能とな
る中間プランジャ５の行程２，は、噴射が始まるまで、
圧力室６の充填度に依存する。これら双方の前行程ｈ，
及びＺ，の合計により、ポンプ・プランジャｌの“行程
ｈ．が得られ、エンジンへの燃料の供給開始時期が、従
ってまた噴射開始時期が決定される。実際の噴射開始時
期は、したがって、ポンプ室４の充填度によってのみ決
まるのではなく、常に、双方の作業室４．６の充填度を
加算することによって決まる。この関係は、電子式制御
装置２４に噴射プログラムとして投入されている。すな
わち、噴射量が増加すれば、つまり圧力室６内の充填度
が高まり、供給開始が等しい場合には、ポンプ室４内の
充填度が相応に減少せしめられる。極限的なケースは、
噴射量が最高で供給開始が極めて早期の場合、たとえば
全負荷の場合や、回転速度が極めて低くて供給開始が遅
い場合たとえば空転の場合である。したがって、全負荷
の場合は、行程ｈ，が極めて短く、中間プランジャ５の
行程２．も同様に短いので、双方の作業室４，６は極限
まで充填されるが、空転時には、ポンプ・プランジャｌ
と中間プランジャ５は、圧力室６内に噴射に必要な高い
圧力が生じるまでには、極限的に長い行程を移動する第
２図に示した中間プランジャ５の行程位置よ、第３図に
ｚＬで示した位置であり、この行程位置で、環状みぞ３
６の下方制御縁４３により、丁度、絞り通路２３の絞り
４２が開放制御される。環状みぞ３６は、横穴３５と縦
方向の袋穴３４とを介してポンプ室４と連通しているの
で、前記行程位置に来た瞬間から、時間係数がエンジン
及びカム軸ｌ３の回転速度の依存する時間横断面を有す
るポンプ室４から、絞り４２を経て燃料が流出する。横
断面係数は、中間／ランジャ５のそれ以降の行程と、そ
のさいに付加的に開放される絞り４２のスリットとにの
み依存している。この有効絞りスリットは、中間プラン
ジャ５の行程と比例して大きくなるので、定係数として
プログラム化できる。中間プランジャ５の行程は記号ｚ
Ａの個所で終了する。この位置では、環状みぞ３６の下
方制御縁４３により逃がし通路２１が開放制御され、σ
まで更に駆動されるプランジャｌが燃料をポンプ室４か
ら直接に逃がし通路２１へ放出する。しかし、いずれに
せよ、吸込行程時に配量され噴射時に圧力室６内で中間
プランジャ５の前方にある燃料は、吐出弁３７、圧力通
路７、ノズル圧力室８、噴射口９を経て工冫ジン内へ噴
射される。次いで、環状みぞ３３の下方制御縁４４は、
第２図では行程Ｂを移動したのち、排出制御通路２２を
開放制御し、これにより噴射が終了する。噴射の完了に
は中間プランジャ５が行程ＺＡだけ移動することで達成
される。

第３図の上半部には、等しい噴射量の場合の２つの異な
る曲線の推移が示してある。実際の曲線は、空転に相応
する小量の燃料噴射を比較的高回転速度で行なう場合の
ものである。こうした曲線は、たとえばコースチング時
（加速なしで山道を下る場合など）に生じるので、絞り
通路２３ないし絞り４２の時間横断面は極めて短く、し
たがって、噴射時間延長にはほとんど影響ヲ及ぼさない
。このため上方の曲線は、正確に記録すれば、実際には
（回転速度に応じて異なる）僅かな屈折がｔｉｔのとこ
ろから存在するのだが、直線的に記載してある。これに
対し、破線で示した特性線Ｃは、たとえば空転の場合の
ように回転速度の低いケースを表わしている。したがっ
て、スリット状の絞り４２の時間横断面は比較的大きく
、排出制御通路２２が環状みぞ３３により開放制御され
る前に、相応に多くの燃料がポンプ室４から絞り４２を
介して流出する。噴射時間が第１のケースでは回転速度
α．で終るのに対し、第２のケースでは回転角度ａ。ま
で延長される。この制御形式は、次の点で一定の自己調
整効果を有している。すなわち、この“自動的な″噴射
時間延長は、噴射量が比較的少なく、回転速度が比較的
低い場合（空転時）にのみ、燃料の燃焼に対して有効な
点でである。

駆動力ム１３が矢印方向■へ更に回転すると、比較的長
い吸込行程フランク■が作用するが、他方、プランジャ
ｌの戻しばねｌ４と中間プランジャ５の制御ばね２９と
により駆動されてポンプ・プランジャｌと中間プランジ
ャ５とが再び第１図に示した出発位置へ戻る。この出発
位置には、回転角度ａｍで到達し、次いで基礎円■を経
て、回転角度σ■のところで新しい圧縮行程が始まる。

吸込行程の間、環状みぞ３３が排出制御通路２２から離
れたのち、回転角度σ２からは、配量装置１８と配量通
路ｌ９を介し、次の噴射サイクルに噴射される量の燃料
が圧力室６へ配置される。最大可能量は、肩４ｌに止め
られる中間プランジャ５の可能な行程によって決定され
る。中間プランジャ５は、回転角度α１のときに、前記
の肩４ｌに突当るがそのさい圧力室６には、配量が終っ
たあと、制御ばね２９が中間プランジャ５を完全に肩４
ｌに押付けることによって空所が発生する。遅くともそ
のあとで、供給開始装置ｌ５によりポンプ室４への燃料
の配量が行なわれ、供給開始時期と、噴射量に関連して
供給の終了時期との確定が行なわれる。しかし、いずれ
にしても、このポンプ室４への配量は、環状みぞ３６が
再び絞り通路２３から再び離れる時点、すなわち回転角
度α。から行なわれる。

以上説明したすべての事柄、請求項に記載の内容、図面
に示した特徴は、個別にであれ、任意に組合せた形弐で
あれ、本発明にとって重要なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はポンプ・ノズルを有する噴射装置を著しく簡略
化して示した縦断面図、第２図は第１１３０のポンプ・
ノズルの一部分の構造を拡大して示した図、第３図はポ
ンプ・プランジャ及び中間プランジャの行程と駆動カム
の回転角度との関係を示した線図である。ｌ・・・ポンプ・プランジャ、２・・・バレル孔、３・
・・バレル、４・・・ポンプ室、５・・・中間プランジ
ャ６・・・圧力室、７・・・圧力通路、８・・・ノズル
圧力室、９・・・噴射口、ｌ１・・・弁針、ｌ２・・・
閉鎖ばねｌ３・・・駆動カム、１４・・・戻しばね、ｌ
５・・・供給開始制御装置、１６・・・燃料タンク、ｌ
７・・・配量管、１８・・・配量装置、Ｉ９・・・配量
通路、２１・・・逃がし通路、２２・・・排出制御通路
、２３・・・絞り通路、２４・・・電子式制御装置、２
５・・・アクセル・ペダル、２６・・・回転速度計、２
７・・・電気的．な出力部、２８・・・電線、２９・・
・制御ばね、３ｌ・・・軸方向袋穴、３２・・・横穴、
３３・・・環状みぞ、３４・・・軸方向袋穴、３５・・
・横穴、３６・・・環状みぞ、３７・・・吐出弁、３８
・・・つば、３９・・・肩、４ｌ・・・肩、４２・・・
絞り、４３・・・環状みぞ３６の下方制御縁、４４・・
・環状みぞ３３の下方制御縁、■・・・回転方向、■・
・・両方向矢印、■・・・吸込行程フランク、■・・・
カム基礎円、■・・・圧縮行程フランク、σ・・・回転
角度、ｈ・・・ポンプ・プランジャｌの行程、２・・・
中間プランジャ５の行程、Ａ，Ｂ，Ｅ．Ｌ．Ｓ・・・行
程指標、Ｓ・・・信号、Ｔ・・・温度、ｎ・・・回転速
度

Claims

【特許請求の範囲】

１．　内燃機関の燃料噴射装置であって、常時、等しい
行程を行なうポンプ・プランジャのポンプ室と、噴射ノ
ズルに圧力管を介して噴射する量の燃料を供給する圧力
室と、ポンプ室と圧力室とを液圧式に分離する中間プラ
ンジャと、燃料噴射装置の配量装置及びポンプ・プラン
ジャの吸込行程時に噴射量を圧力室へ供給する装置と、
ポンプ室内に存在する、配量管を介して変更制御可能な
液体量により供給開始を決定する装置とを有する形式の
ものにおいて、ポンプ・プランジャ（１）の圧縮行程の
間に、ポンプ室（４）の、絞り（４２）を有する絞り通
路（２３）が開放制御されることを特微とする燃料噴射
装置。
２．　絞り通路（２３）が、圧縮行程の終る少し前に、
それも未だ中間プランジャの有効噴射　行程中に、ポン
プ室（４）内に存在する噴射量を通すよう開放制御可能
であることを特徴とする請求項１記載の燃料噴射装置。
３．　絞り通路（２３）が中間プランジャ（５）により
開放制御可能であることを特徴とする請求項２記載の燃
料噴射装置。
４．　ポンプ室（４）が、ポンプ・プランジャ（１）の
圧縮行程の終り近くに、かつまた中間プランジャ（５）
の行程の終了時に、中間プランジャ（５）により、低圧
力の室のほうへ圧力を逃がすことを特徴とする請求項２
記載の燃料噴射装置。
５．　圧縮行程の終り近くに中間プランジャ（５）によ
り、低圧力の室（１６）への排出制御通路（２２）が開
放制御されることにより、燃料供給が終了することを特
徴とする請求項１から４までのいずれか１項記載の燃料
噴射装置。
６．　中間プランジャ（５）の外とう面内に、ポンプ室
（４）と連通する環状みぞ（３６）が設けられており、
この環状みぞが、ポンプ・プランジャ（１）のバレル孔
（２）内に設けられた、低圧力の室への圧力逃がし通路
（２１）の開口と協働し、かつまた、この開口が、圧縮
行程方向で絞り通路（２３）の開口の後方に位置するこ
とを特微とする請求項３から５までのいずれか１項記載
の燃料噴射装置
７．　絞り通路（２３）の絞り（４２）が、バレル孔（
２）への絞り通路（２３）の開口により形成されており
、圧縮行程方向に延びる絞り、スリットの形状を有する
ことを特微とする請求項６記載の燃料噴射装置。