JPH02290Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はゴムマグネツト付きシートに関する。

周知のように、ゴムマグネツト付きシートは種
種の分野で利用され、書画等の展示の分野にまで
進出してきている。例えば、写真のような書画を
薄鉄板をもつボード上に置いて上からこれを押え
る押え枠及び書画のコーナを上から押える留め具
として利用するためこれらをかかるシートから作
ることが知られている。しかしこれらは単独の商
品として取引されているために、使用日的、用途
に応じて別個に入手する必要がある。

本考案の目的は一枚のゴムマグネツト付きシー
トから押え枠と留め具片の両方をワンタツチで得
ることができるゴムマグネツト付きシートを提供
するにある。

本考案によれば、ゴムマグネツト付きシートに
その化粧被覆層の表面からゴムマグネツト層の下
面の直前まで矩形の切込みを入れて周囲に押え枠
を構成し、該切込みによつて囲まれた前記シート
の部分に前記化粧被覆層から前記マグネツト層の
下面の直前まで少なくとも１つの任意の輪郭をも
つ留め具片を構成する切込みを入れたことを特徴
とするゴムマグネツト付きシートを提供する。而
して押え枠と留め具片を２種類の物品として一枚
のゴムマグネツト付きシートから取ることがで
き、しかもこれらの物品は切り離さない限りシー
ト上に維持され、又切り離しは切込みの存在によ
り手でたやすく行うことができる。

実施例 第１図は、印刷された合成紙３に合成樹脂膜４
をラミネートした化粧被覆層の裏面にゴムマグネ
ツトの層２を接着して成る矩形のゴムマグネツト
付きシート１を示し、このシート１は矩形の切込
み５によつて構成された押え枠部分６と残りの矩
形部分７とを有し、部分７は矩形部分７に種々の
輪郭の留め具片９を構成する切込み５′を有して
いる。第２図に示すように、切込み５，５′は化
粧被覆層からゴムマグネツト層２の下面８の直前
まで延び、常態では押え枠部分、および留め具片
がシートから離れないようにしている。しかし、
切込み５，５′が大変深いので手による切り離し
により容易に押え枠部分６と残りの矩形部分７に
分けることができ、さらに矩形部分から任意の形
状の留め具片９を取外すことができる。

本実施例では、押え枠部分６は、切り離された
とき写真のための矩形の窓を構成するが、円又は
長円の形に切込みをシートに入れることにより押
え枠部分に円又は長円の形の窓をもたせることが
できる。

一方、矩形部分７に色々な形に例えばえのぐの
形、あめの形、パイの形、家の形に切込みを入れ
ることにより変化に富んだ留め具片９を取出すこ
とができる。取出された留め具片、押え枠はこれ
を薄鉄板付ボードに当てることによりマグネツト
の作用でボードに簡単につき、従つて書画等を周
囲から、又コーナー等において押えることができ
る。

考案の効果 本考案によれば、一枚のゴムマグネツト付きシ
ートから手を使つて非常に簡単に、写真の押えと
して役立つ押え枠と、書類を留めるための化粧留
め具片とを得ることができるので多目的に利用す
ることができて大変便利であり、また押えとして
利用していないときにはパズルのようにもとに戻
してボード上につけておけば、展示物としても機
能するので実用効果大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるゴムマグネツト付きシー
トの斜視図である。第２図は第１図のゴムマグネ
ツト付きシートのＡ−Ａ線における断面図であ
る。 １……ゴムマグネツト付シート、５，５′……
切込み、６……押え枠部分、７……矩形部分、９
……留め具片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧被覆層とゴムマグネツト層とからなるゴム
   マグネツト付きシートにその表面からマグネツト
   層の下面の直前まで矩形の切込みを入れて周囲に
   押え枠を構成し、該切込みによつて囲まれた前記
   シートの部分に前記化粧被覆層から前記マグネツ
   ト層の下面の直前まで少なくとも１つの任意の輪
   郭をもつ留め具片を構成する切込みを入れたこと
   を特徴とするゴムマグネツト付きシート。