JPH02288143A - 低エネルギー電子発生装置 - Google Patents

低エネルギー電子発生装置

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Publication number
JPH02288143A
JPH02288143A JP11110089A JP11110089A JPH02288143A JP H02288143 A JPH02288143 A JP H02288143A JP 11110089 A JP11110089 A JP 11110089A JP 11110089 A JP11110089 A JP 11110089A JP H02288143 A JPH02288143 A JP H02288143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrons
filament
energy
opening
target
Prior art date
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Pending
Application number
JP11110089A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fujisawa
藤沢 博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
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Publication of JPH02288143A publication Critical patent/JPH02288143A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] この発明は、例えばイオン注入装置、イオンビームスパ
ッタ装置等のようにイオンビームをターゲットに照射す
る装置において、イオンビーム照射に伴うターゲットの
帯電を防止すること等に用いられる低エネルギー電子発
生装置に関する。
〔従来の技術〕
真空中でターゲット(例えば半導体ウェーハ)にイオン
ビームを照射してイオン注入等を行う場合、イオンビー
ムの照射に伴ってターゲットの表面が、特に当該ターゲ
ットが絶縁物の場合に、正に帯電するので、これを防止
するためには、ターゲットに中性化用の電子を供給する
必要がある。
第3図はそのような場合に用いられる電子発生装置の従
来例を示すものであり、紙面の表裏方向に長い棒状のフ
ィラメント6から放出させた一次電子(熱電子)8を、
リボン状の引出しスリット10によって静電的に引き出
し、これを対向する二次電子放出面12に当て、そこか
ら低エネルギーの二次電子14を放出させ、これをイオ
ンビーム2の照射領域中のターゲット4へ供給するよう
にしている。図中の16は一次電子8を引き出すための
引出し電源、18は二次電子14をターゲット4へ取り
込み易くするためのターゲットバイアス電源である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記二次電子14のエネルギー分布は、例えば第4図に
示すように2〜3eV程度の所にピークを持つが、それ
よりも高エネルギーの電子も含まれており、そのエネル
ギーの最大値は引出し電源16による引出し電圧Veに
相当するものになる。
例えば、引出し電圧Veは通常は300■程度であるの
で、エネルギーの最大値は300eV程度になる。
ところがターゲット4上のデバイスの構造によっては、
少量のこのような高エネルギーの電子が入射することに
よっても、不可逆的なダメージが与えられることが実験
で確認されている。
その場合、引出し電圧Veを下げれば、そのぶんターゲ
ット4に入射する二次電子14のエネルギーの最大値も
下がるが、単純に引出し電圧Veを下げると、空間電荷
制限電流を著しく下げることになり、必要な一次電子8
の量、ひいては二次電子14の量が得られなくなる。
そこでこの発明は、高エネルギー分を含まない低エネル
ギーの電子を多量に発生させることができる低エネルギ
ー電子発生装置を提供することを主たる目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の低エネルギー電子発生装置は、開口部を有す
る容器と、当該容器内に、その開口部に対向するように
面状に配設されたフィラメントと、前記容器内であって
前記フィラメントの前記開口部側に設けられていて正電
圧が印加されるコントロールグリッドと、前記容器内で
あって前記コントロールグリッドと前記開口部との間に
設けられていて正電圧が印加されるスクリーングリッド
とを備えることを特徴とする。
〔作用〕
フィラメントを出た熱電子は、コントロールグリッドお
よびスクリーングリッドによって作られる静電界でビー
ム状に形成された後、容器の開口部から外部へと放出さ
れる。
〔実施例〕
第1図は、この発明の一実施例に係る低エネルギー電子
発生装置を示す図である。
この実施例の低エネルギー電子発生装置は、開口部20
aを有する容器20、その内部の一番奥に設けられたフ
ィラメント22、同容器20内であってこのフィラメン
ト22の手前側(即ち開口部20a側)に設けられたコ
ントロールグリッド26およびそれと開口部20aとの
間に設けられたスクリーングリッド2日を備えている。
フィラメント22は、−次電子(熱電子)24放出用の
ものであり、例えば第2図に示すように、帯状のフィラ
メント材を前記容器20の開口部20aに対向するよう
に面状に配設したものである。
フィラメント22をこのように面状にするのは、電子放
出面積を大きくするためである。またこのフィラメント
22の材料には、電子放出量が大きいもの、例えばL 
a B bを用いるのが好ましい。
コントロールグリッド26およびスクリーングリッド2
8は、この例では共にカーボンメツシュを用いたが、メ
ツシュ状のもの以外に多孔状のものでも良い。これらは
、−次電子24をビーム状に形成するため、互いに平行
でしかも互いの網目(孔)が揃うように配列されている
また、フィラメント22とコントロールグリッド26と
の間は、パービアンスを大きくして多量の一次電子24
を引き出せるようにするため、例えば1mm程度に近づ
けるのが好ましい。
そして第1図に示すように、上記フィラメント22には
それを加熱するフィラメント電源30が、コントロール
グリッド26にはそれにフィラメント22に対して正電
圧(Vl)を印加するコントロールグリッド電源32が
、スクリーングリッド28にはそれにフィラメント22
に対して正電圧(■2)を印加するコントロールグリッ
ド電源34が、それぞれ接続されている。
このコントロールグリッド電源32は、その出力電圧を
可変にして出力電子量を制御することができるようにす
るのが好ましい。
またスクリーングリッド28には、−次電子24をビー
ム状に形成してしかも開口部2Oa付近で電位がOとな
るように比較的高い電圧を印加するのが好ましい。
そしてこのような低エネルギー電子発生装置を、イオン
ビーム2の照射領域におけるターゲット4の近傍に、そ
の開口部20aをターゲット4側に向けて配置している
。このターゲット4には、次電子24を取り込み易くす
るため、ターゲットバイアス電源36によって正のバイ
アス電圧(v3)を印加するようにしている。
このような低エネルギー電子発生装置における基本的な
動作は、ビームパワー管のそれとほぼ同じである。
即ち、フィラメント22を出た一次電子24は、コント
ロールグリッド26およびスクリーングリッド28によ
って作られる静電界でビーム状に形成された後、容器2
0の開口部20aから放出されてターゲット4へと導か
れる。
その場合、開口部20aから取り出される一次電子24
のエネルギーは実質的にターゲット4に印加する電圧v
3で決まるので、この電圧■、を小さくすることで低エ
ネルギーの(例えば10eV程度の)−次電子24を取
り出してこれをターゲット4へ導くことができる。しか
もこれには、高エネルギー分は全く含まれていない。
またその場合の出力電流について説明すると、この装置
における空間電荷制限電流■、は次式で表される。
I s= G X (V r +(V z/μ3G) 
+(V3/μ、))・ ・ ・ (1) ここでGはパービアンスであり、これは主としてフィラ
メント22およびコントロールグリッド26の部分の構
造によって決定される。μ、Gおよびμ2は、真空管の
パラメータとしてよく使われるμファクターであり、 11sa=  (dVz/dV+)。
μp =(d V3/ d V+) と定義される。
即ち、上記電圧■3が小さくても、電圧■1および■2
を適当に選べば、上記(1)式の()内の値を大きくす
ることができる。またこの実施例では、前述したように
フィラメント22を面状配列のものとし、かつそれとコ
ントロールグリッド26との間の距離を小さくすること
で、上記パービアンスGを大きくすることができる。そ
の結果、上記空間電荷制限電流I、を大き(して多量の
一次電子24を、しかも前述したように低エネルギーで
取り出すことができる。
より具体例を示すと、プロトタイプでは、GζlX10
−’、μ、6ζ11.6、μP L:、866となった
。従って例えば■、を30mAとすると、上記(1)式
の()内は約45Vとなる。
また、この実施例の装置では、スクリーングリッド28
を出た一次電子24は広がって開口部20a付近に仮想
グラウンドと呼ばれる零電位の壁ができ、これによって
電子の逆流を防ぐことができるので、出力電流の安定性
が向上するという効果も得られる。
また、従来例においては二次電子放出面12の汚れ等に
よって放出電流が変化するという問題もあったが、この
実施例では一次電子24をコントロールグリッド26に
よって制御しつつ直接引き出すので、そのような問題が
起こる恐れは無い。
また、フィラメント22を面状にすることで小型のもの
でも電子放出面積が大きく取れるので、棒状のフィラメ
ント6を用いた従来の装置よりも装置全体をコンパクト
にすることができる。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば、低エネルギーの一次電
子を直接取り出すようにしたので、しかもフィラメント
を面状配列にすること等によって空間電荷制限電流を大
きくすることができるので、高エネルギー分を含まない
低エネルギーの電子を多量に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係る低エネルギー電子
発生装置を示す図である。第2図は、第1図中のフィラ
メントの一例を示す正面図である。 第3図は、従来の電子発生装置の一例を示す図である。 第4図は、第3図の装置における二次電子のエネルギー
分布の一例を示す図である。 4・・・ターゲット、20・・・容器、20a・・・開
口部、 22・・・ フィラメント、 24・・・ 一次電 子、 26・・・ コントロールグリッド、 28・・・ ス クリーングリッド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)開口部を有する容器と、当該容器内に、その開口
    部に対向するように面状に配設されたフィラメントと、
    前記容器内であって前記フィラメントの前記開口部側に
    設けられていて正電圧が印加されるコントロールグリッ
    ドと、前記容器内であって前記コントロールグリッドと
    前記開口部との間に設けられていて正電圧が印加される
    スクリーングリッドとを備えることを特徴とする低エネ
    ルギー電子発生装置。
JP11110089A 1989-04-28 1989-04-28 低エネルギー電子発生装置 Pending JPH02288143A (ja)

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JP11110089A Pending JPH02288143A (ja) 1989-04-28 1989-04-28 低エネルギー電子発生装置

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JP (1) JPH02288143A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04220938A (ja) * 1990-12-20 1992-08-11 Nec Kyushu Ltd イオン注入装置における中和装置
JP2008524811A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 パーサー、ケネス、エイチ. 低エネルギー/高電流リボン・ビーム注入装置におけるビーム中和の改善

Cited By (2)

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JPH04220938A (ja) * 1990-12-20 1992-08-11 Nec Kyushu Ltd イオン注入装置における中和装置
JP2008524811A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 パーサー、ケネス、エイチ. 低エネルギー/高電流リボン・ビーム注入装置におけるビーム中和の改善

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