JPH0228811B2 - Zankyotokuseisokuteisochi - Google Patents

Zankyotokuseisokuteisochi

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JPH0228811B2
JPH0228811B2 JP6210479A JP6210479A JPH0228811B2 JP H0228811 B2 JPH0228811 B2 JP H0228811B2 JP 6210479 A JP6210479 A JP 6210479A JP 6210479 A JP6210479 A JP 6210479A JP H0228811 B2 JPH0228811 B2 JP H0228811B2
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circuit
time
reverberation
noise
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Fukuji Kawakami
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Yamaha Corp
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、伝送系例えばホール等の音場にお
ける残響時間等の残響特性を測定する装置に係
り、特に伝送系に生じる雑音の影響を補正して精
度の高い残響時間あるいは残響曲線を簡単に測定
し得る残響特性測定装置に関する。
一般に、音響的な見地から特定の室の種々の特
性を知るために目的に応じた特性測定を行なう必
要がしばしば生じていた。
例えば、1つのホールにて講演を行なう場合で
あるとか、楽団による音楽演奏を行う場合に、ス
ピーチあるいは音楽についての音響効果という点
が重要になつてくる。この場合に、1つの信号源
からの信号に対する減衰特性であるとか、あるい
は残響時間というような事項が明確に把握されて
いれば、催し物が行われる会場の構造であるとか
音響学的な特性から高い音響的効果を狙うことが
できる訳である。
種々の音響的特性のうち、残響特性を測定する
装置は従来いくつか考えられていた。その1つで
ある残響曲線を測定する方法としてはM.R.
Schroederのいわゆるインパルス二乗積分法が知
られている。その原理は、定常状態から音を断と
した場合の受音点の過渡特性の∞回の平均に相当
する本質的な過渡応答特性<S2(t)>を音源・受
音点間のインパルスレスポンスγ(χ)から求め
んとするもので、それによると過渡特性のある時
点tにおける音圧レベルs(t)は下記のように
表わされる。
<S2(t)>=N∫ tγ2(χ)dχ ……(1) 但しN:ノイズパワー γ(χ):インパルスレスポンス したがつて、積分区間〔t、+∞〕インパルス
レスポンスγ(χ)を二乗し積分すればt時点に
おける音圧レベルS(t)の二乗の無限回の集合
平均が求められるというものである。
しかしながら、室(チヤンバー)などを含む伝
送系においては、音源からのインパルスレスポン
スγ(χ)の外に室内に暗騒音などのノイズn
(χ)が存在するので、これが上記インパルスレ
スポンスγ(χ)に重畳されてしまい測定が不正
確になつてしまう。すなわち、音源からのインパ
ルスレスポンスの正確な過渡特性(残響特性)が
測定できず、本来の特性と異なつた結果が生じて
しまうのである。特に時間と共に減衰してゆくイ
ンパルスレスポンスに対して、室内暗騒音等のノ
イズが積分区間のとり方によつて減衰曲線形状に
大きく影響してくる。
例えば積分区間が長すぎると、インパルスレス
ポンスに重畳するノイズの影響を大きく受け過ぎ
るため、正確な過渡特性の測定を行い得ず、また
逆に積分区間が短かすぎるとインパルスレスポン
ス自体の積分区間が短かすぎて積分されない大な
る区間が生じるため、適正な過渡特性の測定を行
い得ない。したがつて、積分区間の設定は長すぎ
ても短かすぎても正確な測定は期待できなくなつ
てしまうので特にS/Nの十分でないデータの場
合等は適正な積分区間の設定が重要な意味を持つ
てくる。
かかる積分区間が適正でないと、上記のように
して得られた過渡特性例えば残響特性の曲線の傾
斜自体が変化してしまい、その特性曲線の信頼性
は低下し、利用できる範囲も僅かで限られたもの
となつてしまう。
このような点に鑑み、伝送系に存在するノイズ
n(χ)の実効値の二乗n2 effをインパルスレスポ
ンスγ(χ)と前記ノイズn(χ)の和の二乗R2
(χ)=〔γ(χ)+n(χ)〕2から差引いた値のあ

積分区間での積分値∫T t〔R2(χ)−n2 eff〕dxを求
め、この積分値が零となつた時点を積分最終時点
とし前記ノイズn(χ)の影響を排除するものを
この発明の出願人は先に出願している(特願昭53
−127699号)。このものにあつては差引くノイズ
分はその実効値の二乗n2 effとしているが、本来ノ
イズn(χ)は時間的に変動する値であるため直
線減衰領域と不規則変動領域とが明確に区分でき
るという性質を備えている。
この発明は上記の性質を利用して残響特性の評
価区間を更に正確に、かつ自動的に設定し得る残
響特性測定装置を提供するもので、インパルスレ
スポンスγ(χ)が略ノイズレベルに達した時点
において、ノイズn(χ)の時間的変動により積
分値∫T t〔R2(χ)−n2 eff〕dχが単調減少から不規則
変動をし始めることに着目し、この不規則変動を
始める時点を検出することにより残響特性の評価
区間を設定し、これにより残響特性を正確にかつ
簡単に測定し得るようにしたものである。
以下、図面を参照しこの発明について詳述す
る。
最初に、この発明の原理を説明すると、第5図
に示す残響特性曲線はインパルスレスポンスγ
(χ)が略ノイズレベルに達した時点で図に示す
ように不規則変動を開始する。これは前述したノ
イズn(χ)の実効値の二乗n2 effが定数であるの
に対し、実際のノイズn(χ)は定常的ではある
が変動するノイズ信号であるためである。したが
つて、この不規則変動を検出して残響特性、例え
ば残響時間の評価区間の決定および残響時間の算
出が可能となるわけである。
しかしながら、実際の残響特性曲線はわずかで
はあるが単調減小曲線からはずれる場合があり、
この場合と上記不規則変動とを区別する必要があ
る。この区別の方法としては、予め基準レベル
を設定しておき、この基準レベルを越えて残響特
性が変化した場合不規則変動として検出する、
ある区間で平均化を行ないながら残響特性を測定
し、測定結果が単調減小から外れた時点を不規則
変動として検出する、等の方法が考えられる。後
に説明する第1の実施例(第2図、第3図)は上
記の考え方に基づいてなされたものであり、ま
た第2の実施例(第8図)は上記の考え方に基
づいてなされたものである。
次に、この発明による残響特性測定装置の基本
的構成を第1図を参照して説明する。
第1図において、符号100は室(チヤンバ
ー)、101は音源制御部102から供給される
インパルス信号を音に変換するスピーカ、103
はスピーカ101から発生するインパルスを受音
するマイクロフオンである。そして、この図に示
す残響特性測定装置は、マイクロフオン103の
出力信号に基づいて残響特性を測定する。
この残響特性測定装置は、大別すると、波形処
理ブロツク104と、測定ブロツク105とに分
けられる。波形処理ブロツク104において、ノ
イズ算出部106は、インパルス発生前の室10
0内のノイズの実効値neffの二乗n2 effを算出し、
減算回路107へ出力する。二乗回路108は、
インパルス発生以後、ブロツク103の出力信
号、すなわちインパルスレスポンスγ(χ)とノ
イズn(χ)の和{γ(χ)+n(χ)=R(χ)}を
二乗し、この演算結果、すなわち、 R2(χ)−{γ(χ)+n(χ)}2 ……(2) を減算回路107へ出力する。減算回路107
は、二乗回路108の出力R2(χ)からノイズ算
出部106の出力n2 effを減算し、この減算結果
{R2(χ)−n2 eff}を第1、第2積分手段109,
110へ出力する。第1積分手段109は次の積
分を行い、その結果を出力する。
T 0〔R2(χ)−n2 eff〕dx ……(3) ここで、Tはインパルスレスポンスγ(χ)が
略ノイズレベルまで減衰する時間より大きく設定
される。一般には、残響特性測定の通常の測定時
間の数分の一から数倍程度となる。第2積分手段
110は次の積分を行い、その結果を出力する。
t 0{R2(χ)−n2 eff}dx ……(4) ここで、tは測定中における現在時刻を示す。
減算回路111は、第1積分手段109の出力か
ら第2積分手段110の出力を減算し、この減算
結果、すなわち、 ∫T t{R2(χ)−n2 eff}dx ……(5) を出力する。
対数圧縮回路118は、減算回路111の出力
を対数圧縮(101og)してその結果を測定ブロツ
ク105へ出力する。なお、時間制御部112
は、各構成部分の動作の時間的制御を行うもので
ある。
次に、測定ブロツク105において、符号11
3は、波形処理ブロツク104の出力(上記第(5)
式参照)が不規則に変動した時これを検出する不
規則変動検出回路であり、遅延回路114と比較
回路115とから構成される。この場合、遅延回
路114は、波形処理ブロツク104の出力を一
定時間遅延させて比較回路115へ出力する。比
較回路115は、現在の波形処理ブロツク104
の出力と、遅延回路114の遅延時間前の波形処
理ブロツク104の出力とを比較し、両者の差が
一定値以上(または以下)の時、時間計測部11
6へ信号を出力する。時間計測部116は、イン
パルス発生時点から、波形処理ブロツク104の
出力の不規則変動が検出されるまでの時間を計測
し、その結果を特性測定部117へ出力する。特
性測定部117は、波形処理ブロツク104の出
力および時間計測部116の出力に基づいて残響
特性の測定を行い、少なくとも、演算によつて残
響時間を求め、これを表示器に表示する。
次に、この発明の具体的実施例について説明す
る。第2図および第3図は共にこの発明の第1の
実施例の構成を示すブロツク図であり、第2図は
第1図における波形処理ブロツク104の具体的
構成例を、また、第3図は第1図における測定ブ
ロツク105の具体的構成例を各々示している。
なお、この実施例はデイジタル技術を用いて本発
明による残響特性測定装置を構成した例である。
最初に、第2図の構成を説明する。
まず、インパルス発生前に室(チヤンバー)2
内のノイズn(χ)がマイクロフオン4によつて
収音される。このマイクロフオン4の出力信号は
増幅器5およびローパスフイルタ6を介してホー
ルド回路7へ供給され、信号C−1(第4図イ参
照)のタイミングで逐次ホールドされる。そし
て、このホールドされた信号がA/D(アナロ
グ・デジタル変換回路8によつてA/D変換され
た後、二乗回路9によつて二乗される。この二乗
回路9の出力n2(χ)はアキユームレータ11
(累算回路)によつて順次累算され(∫n2(χ)
dχ)、この累算結果が除算回路15によつて累算
時間τ(第4図ロ参照で割られ、しかしてノイズ
n(χ)の二乗の平均すなわちノイズn(χ)の実
効値の二乗n2 effが求められる。次に、短音発生装
置1によるインパルスγ(χ)がスピーカ3から
発生すると、マイクロフオン4がこのインパルス
γ(χ)とノイズn(χ)の和R(χ)=γ(χ)+n
(χ)を収音する。このR(χ)はA/D変換回路
8によりA/D変換され、二乗回路9により二乗
され〔R2(χ)〕、減算回路10により前記ノイズ
n(χ)の実効値の二乗n2 effが減算され〔R2(χ)
−n2 eff〕、この減算結果がアキユームレータ11
により順次累算される(∫t 0〔R2(χ)−n2 eff〕dχ)

この累算結果は信号C−3(第4図ハ)のタイミ
ングで順次RAM12に送出されここに記憶され
る。そして、演算回路18においてレジスタ13
の内容、すなわち∫T 0〔R2(χ)−n2 eff〕dχから
RAM12に順次記憶された累算結果∫t 0〔R2(χ)
−n2 eff〕dχが順次減算され、この結果、積分値∫T t
〔R2(χ)−n2 eff〕dχが求められる。しかして、こ
の求められた積分値がROM20によつて対数圧
縮(10log)された後インターフエイス回路21
を介して表示/記憶装置22により表示記憶さ
れ、また、第3図に示す測定ブロツク105へ出
力される。なお、第2図における信号C−1乃至
C−5を第4図に示す。
次に、第3図に示す測定ブロツク105につい
て説明する。このブロツク105は、第5図に示
す残響特性曲線のt=0におけるIpをラツチ32
によつて記憶し、残響特性曲線が不規則変動を開
始する時点t=TRにおける値ITRをラツチ33に
よつて記憶し、時間TRをカウンタ回路34によ
つて計測し、これらの値Ip、ITRおよび時間TR
基づいて演算装置35によつて残響時間を演算
し、求められた残響時間を表示装置36によつて
表示するようにしたものである。なお、第5図に
おいて時刻t=oはインパルス発生時刻である。
以下詳細に説明すると、まず第2図における
ROM20の出力がラツチ32、ラツチ33、減
算回路37、レジスタ38に供給されるようにな
つている。ラツチ32はゲート39を介して供給
される信号C−3(第4図、第6図参照)により
ROM20の出力をラツチするもので、ゲート3
9はゲート制御回路40の出力により、常時は
“開”となりまた後述する比較回路41の出力が
送出された場合は“閉”となるように動作するも
のである。ラツチ33は比較回路41の出力によ
りROM20の出力をラツチするものである。レ
ジスタ38はタイミングパルス発生回路42から
の信号C−6(第6図に示す)のタイミングで
ROM20の出力を記憶するもので、その出力は
減算回路37に供給されるようになつている。上
記タイミングパルス発生回路42は第4図に示す
アドレス信号C−4と同一タイミングの信号C−
6を、信号C−1に基づいて発生する回路であ
る。なお、アドレス信号C−4と信号C−6との
関係を第7図に示す。前記減算回路37は、レジ
スタ38の出力からROM20の出力を減算する
回路であり、その出力はゲート43を介して比較
回路41の一方の入力端に供給されるようになつ
ている。ゲート43は信号C−3をインバータ4
4によつて反転した信号により制御されるもの
で、常時は“開”であるが信号C−3が出力され
る時は“閉”となるようになつている。比較回路
41は、その一方の入力端に供給されるゲート4
3の出力レベルを、その他方の入力端に供給され
る予め設定されているレベルθ(第6図トに示す)
と比較し、前記ゲート43の出力レベルが前記レ
ベルθより小となつた場合に出力信号C−7(第
6図チに示す)を前記ラツチ33、ゲート制御回
路40、カウンタ回路34に各々出力するもので
ある。カウンタ回路34は、信号C−1をカウン
トすることにより前記時間TR(すなわち、インパ
ルス発生時点から不規則変動が発生するまでの時
間)を計測するもので、その一方の制御入力端に
信号C−5(第4図参照)が印加されると信号C
−1の計数を開始し、他方の制御入力端に信号C
−7が印加されると上記計数を終了するようにな
つている。なお、このカウンタ回路34は電源投
入時および演算装置35における残響時間演算の
終了時にリセツトされるようになつている。演算
装置35はその第1、第2、第3の入力端に供給
されるラツチ32の出力Ip、ラツチ33の出力
ITR、カウンタ回路34の出力TRに基づいて残響
時間Rを演算する回路であり、その演算式は、 R=60/Ip−ITR×TR ……(6) なる式により与えられる。なお、この(6)式は、第
5図に示す残響特性曲線の値Ipが60dB減衰する
点をTSとすれば、残響時間RはR=TSであるこ
とから求められるものである。(6)式の意味を更に
説明すると以下の通りである。まず、残響時間
は、一般に発音時の音の強さが60dB減衰するま
での時間をいうが、通常は60dB減衰する前にノ
イズによつて残響特性が不規則変動をしてしま
う。第5図に示す例では、20dB程度減衰したと
ころでノイズによる不規則変動が生じている。こ
の場合において、継続して積分(第(5)式参照)を
行えば、ノイズ成分を積分することになり、演算
結果は、真の残響特性からずれたものになつて行
く。そこで、ノイズの影響を受け始める時刻TR
を検出して積分上限のTをTRで打ち切り、TR
Rとの比例関係(第5図では三角形の相似関係)
を用いて残響時間Rを算出する。この算出式が前
述の(6)式である。そして、上記演算装置35によ
つて求められた残響時間Rが表示装置36によつ
て数字表示されるようになつている。
次に、上記構成になる残響特性測定装置の動作
を第6図に示すタイミングチヤートを参照し説明
する。なお、第6図におけるイ図、ロ図は各々第
4図におけるイ図、ハ図に同一である。
まず、第2図においてマイクロフオン4により
収音されたインパルスレスポンスγ(χ)とノイ
ズn(χ)の和R(χ)=γ(χ)+n(χ)はA/D
変換された後二乗され〔R2(χ)〕、信号C−1の
タイミングでアキユームレータ11に順次累算さ
れる。そして、この累算結果が信号C−3のタイ
ミングで順次RAM12およびレジスタ13に記
憶される。一方、演算回路18は信号C−4(第
4図参照)に示すアドレス信号により読出される
RAM12の内容を、レジスタ13の内容から順
次減算し、この減算結果を順次ROM20(対数
圧縮回路)に供給する。したがつて、ROM20
は、信号C−3が立ち上がつた後(第4図に示す
RAM12のREAD区間参照)において、減算結
果の対数値を出力する。ただし、第4図に示す信
号C−4の周期は、図示の都合で実際より長く記
載されており、実際には信号C−3の立上直後に
おいてRAM12の記憶内容が読出されるように
なつている。すなわち、ROM20の出力は第6
図ニに示すようになる。なお、このニ図および第
6図ホ,ヘ,トに示す図はいずれもデジタル信号
を等価的にアナログ信号にて示したものである。
上記ROM20の出力は、第3図に示す減算回
路37に供給されると共に、前記信号C−6のタ
イミングでレジスタ38に記憶される。すなわ
ち、レジスタ38の出力は第6図ホに示すように
ROM20の出力が遅延されたものとなる。そし
て、減算回路37において、 (レジスタ38の出力)−(ROM20の出力) なる減算が行なわれ、この結果第6図ヘに示す出
力が得られる。この減算回路37の出力について
更に説明すると、例えば図に示す時刻t1において
はレジスタ38の出力“0”(予めクリアされて
いる)からROM20の出力Aが減算されるた
め、減算回路37の出力がAとなり、時刻t2にお
いてはレジスタ38に前記出力Aが読込まれると
ともに、ROM20の出力がBとなるため減算回
路37の出力が(A−B)となり、時刻t3におい
ては、レジスタ38に出力Bが読み込まれるとと
もに、ROM20の出力が0となるため減算回路
37の出力がBとなる。第6図ヘに示す波形はこ
のようにして得られたものである。そして、上記
減算回路37の出力はゲート43により信号C−
3に対応する負の出力がカツトされ、第6図トに
示す波形となり、比較回路41に供給される。
一方、カウンタ回路34は短音発生装置1から
インパルスが発生する時点で、信号C−5(第4
図参照)により信号C−1の計数を開始し、また
ラツチ32は信号C−3が出力される毎にROM
20の出力を順次ラツチする。
さて、インパルスレスポンスγ(χ)が略ノイ
ズレベルに達すると第5図に示す残響特性曲線が
不規則振動を開始する。この結果、ROM20の
出力は第6図ニにおける符号Dにて示すように単
調減小から外れ、このため、第6図トに示すよう
にゲート43の出力が負となる(符号E)あるい
は正の一定レベルを越える(符号F)ことにな
る。比較回路41の他方の入力端には予め一定レ
ベルθ(第6図トに示す)が供給されており、同
比較回路41は、時刻tRにおいて第6図トに符号
Eにて示す出力を検出し、第6図チに示す信号C
−7を出力する。(なお、前記一定レベルθは第
6図トに示す一定レベルθ′としてもよい。この場
合は出力Fを検出することににる。)この信号C
−7は、カウンタ回路34の他方の入力端、ラツ
チ33、ゲート制御回路40にそれぞれ供給さ
れ、これにより、カウンタ回路34が信号C−1
の計数を停止し、ラツチ33が時刻TRにおける
ROM20の出力をラツチし、またゲート制御回
路40がゲート39を“閉”とする。この結果、
ラツチ32には第5図および第6図ニに示す値Ip
がラツチされ、ラツチ33には値ITRがラツチさ
れ、またカウンタ回路34には時間TRが計数結
果として保持される。以上のことから判るよう
に、ゲート43の出力信号が負となることによつ
て、不規則変動の開始点が検出される。この場
合、信号C−3が出力された後の減算回路37の
最初の演算結果は、ゲート43において遮断され
るが、これは最初の演算が回路構成上必ず負とな
るため、誤つて不規則変動と判断されるのを防止
するためである。
しかして、演算装置35が上記値Ip、ITR、時間
TRに基づいて前記(6)式の演算を行ない、この結
果求められた残響時間Rが表示装置36によつて
数字表示される。
なお、上記実施例においてゲート43の代りに
負の出力をカツトするスライサを用い、また一定
レベルθの代りに第6図トに示すθ′を用いるよう
にしてもよい。
次に、第8図に示すこの発明の第2の実施例に
ついて説明する。なお、この図において第3図に
示す回路の各部に対応する部分には同一の符号が
付してある。この図に示す残響特性測定装置が第
2図および第3図に示すものと異なる点は、第3
図における減算回路37およびレジスタ38と
ROM20の出力との間に平均化回路50が挿入
されていることである。
すなわち、この平均化回路50はn個のレジス
タR1乃至Roおよび加算回路51から構成されて
いる。これらのレジスタR1乃至Roは順次直列に
接続されており、各々の出力は加算回路51に供
給されここで合計加算されるようになつている。
そして、ROM20の出力がレジスタR1に供給さ
れ、また加算回路51の出力がレジスタ38およ
び減算回路37に供給されるようになつている。
しかして、第8図に示す実施例は、ROM20
の出力を順次レジスタR1乃至Roにシフトしつつ
記憶し、またこれらレジスタの各出力を加算回路
51において合計加算することにより平均化し、
この平均化された出力(加算回路51の出力)を
レジスタ38および減算回路37に供給し、以下
第3図に示す回路と同様の過程を経て残響特性曲
線の不規則変動の開始点を検出するものである。
このように、ROM20の出力信号を平均化する
と微小な変動が相殺される。したがつて、仮に不
規則変動開始点以外の部分でROM20の出力中
に外来ノイズ等が重畳されて、その後の比較動作
において瞬間的な出力逆転等が生じてしまうよう
な場合でも、平均化によつて誤判断される確率が
減少するという利点が得られる。すなわち、不規
則変動開始点の検出精度が向上する。
なお、上記第1、第2の実施例においては残響
時間Rを(6)式に基づいて求めたが、残響時間Rを
求める別の方法として、面積積分法あるいは最小
二乗法等が考えられる。前者は表示/記憶装置2
2に表示される残響曲線(第5図に示す曲線)と
点(TR、ITR)を通る直線とから残響時間Rを求
めるものであり、後者は上記残響曲線上の各点を
用いて残響時間Rを求めるものである。但し、こ
れらの方法はいずれも残響曲線上の多数点を用い
ているので残響時間Rを演算するための回路が複
雑になる。
また、上記実施例においては残響時間演算の起
点をt=oの点としたが、これを第5図に示す出
力が値Ipから−3dBの時点t=Tpとしてもよい。
すなわち、これによりインパルスの直接音の影響
を除去できる利点が得られる。また、実施例にお
いては、ROM20を用いて積分出力を対数変換
しているが、不規則変動の検出は積分出力そのも
のを用いても行うことができる。ただし、表示に
ついては、視認性を高めるために対数変換を行う
のが好ましい。
以上説明したように、この発明によれば積分値
T t〔R2(χ)−n2 eff〕dχが不規則変動をし始める時
刻TRを検出するようにしたので、この時刻TR
基づいて残響時間を測定することができ、ノイズ
の影響を除去した正確な残響時間の測定が可能と
なると共に、残響時間の評価区間を正確にかつ自
動的に設定し得る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の基本的構成を示すブロツク
図、第2図および第3図は各々この発明の第1の
実施例の構成を示すブロツク図、第4図は第2図
における信号C−1〜C−5のタイミング図、第
5図は残響波形を示す図、第6図は第3図の各部
の出力を示す波形図、第7図は信号C−4および
C−6の関係を示す波形図、第8図はこの発明の
第2の実施例の構成を示す波形図である。 106……ノイズ算出部、107……減算回
路、108……二乗回路、109……第1積分手
段、110……第2積分手段、111……減算回
路、113……不規則変動検出回路、114……
遅延回路、115……比較回路、117……特性
測定部、118……対数圧縮回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 室内のノイズn(x)の実効値neffの二乗n2 eff
    を算出するノイズ算出回路と、 インパルスレスポンスr(x)および前記ノイ
    ズn(x)との和の二乗R2(x)=〔r(x)+n
    (x)〕2と前記ノイズn(x)の実効値neffの二乗
    n2 effとの差〔R2(x)−n2 eff〕を区間(t、T)で
    積分する積分回路と、 この積分回路の出力が急激に変化する時刻TR
    を検出する不規則変動検出回路と、 この不規則変動検出回路で検出された時刻TR
    およびこの時刻TRにおける前記積分回路の出力
    値に基づいて残響時間を演算する残響特性演算回
    路とを 具備してなることを特徴とする残響特性測定装
    置。
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