JPH02287079A

JPH02287079A - ブライン冷蔵装置

Info

Publication number: JPH02287079A
Application number: JP10812889A
Authority: JP
Inventors: Toshio Seino; 制野　敏雄; Norio Tatsumi; 立見　法夫
Original assignee: DAIREI KK
Current assignee: DAIREI KK
Priority date: 1989-04-27
Filing date: 1989-04-27
Publication date: 1990-11-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「技術分野」本発明は、ブラインによって庫内を冷却するブライン冷
蔵装置に関し、特に複数の保存温度を実現する冷蔵装置
に関する。

［従来技術およびその問題小口生鮮食品、麺類等の食品は、恒温多溝の保存条件で保存
することが望ましい。恒温多湿の保存条件は、冷媒の相
変化によって冷却する冷凍サイクルを利用した冷蔵装置
では得ることが困難であり、このため、潜熱の大きいブ
ラインによって冷蔵室内を冷却するブライン冷蔵装置が
用いられつつある。

従来のブライン冷蔵装置は、冷蔵室の壁面に、冷却され
たブラインを流して冷蔵室を冷却している。冷却面は、
左右側面、上面および背面の４面冷却方式と、これに底
面を加えた５面冷却方式とが知られている。このブライ
ン冷蔵装置は、冷却面と冷蔵室内との温度差を縮めて、
冷却面の露天温度をＦげることにより、多湿を実現する
ことができる。

この従来のブライン冷蔵装置はしかし、収納物が冷蔵室
内にない無負荷のときには、冷蔵室内冷気の対流現象に
より庫内温度のばらつきを】℃以内に納めることが可能
であるが、収納物が一杯になると、各収納物の温度のば
らつきが大きくなり、理想的な保存条件が実現できない
ことが分かってきた。これは、冷蔵室内が収納物で満た
されると、冷気の対流が望めなくなり、庫内壁面の冷却
面からの熱伝達のみで冷蔵室内が冷却されるからである
。従って、収納場所の違いによる温度差をなくすには、
いきおい冷蔵室内にデッドスペースを太き（取らなけれ
ばならず、収納効率が悪化する。

また生鮮食品は、その種類によって最適保存温度が異な
ることが知られている。ところが従来の冷蔵装置は、冷
却室の下部（冷蔵装置のに部）に比較的低温な低温室、
下部に比較的高温な野菜室をイ１する程度で、食品毎に
より細分化された保存温度を実現するという発想は存在
しなかった。３ドア、４ドアの冷凍冷蔵装置は、保存温
度の分布が例えば−１０℃以下、０℃前後、５℃前後、
１０℃前後というレベルであり、例えば−１℃〜１０℃
の間に５１〜２℃の温度間隔で、保存温度分布を持たせ
ることはできなかった。

「発明の目的」本発明は、このような従来の冷蔵装置についての問題意
識に基づき、冷蔵室内が収納物で満たされても、室内の
温度分布のばらつきをより小さくすることができ、しか
もより細分化された保存温度を実現することができるブ
ライン冷蔵装置を得ることを目的とする。

「発明の概要」本出願人は既に、ブライン流路を冷蔵室の壁面に設ける
という、ブライン冷蔵装置における同定観念を再検討し
た結果、むしろこの固定観念が庫内温度のばらつきを生
じさせる原因であるという結論に達して、棚板にブライ
ンを流すブライン冷蔵装置を提案した（特願平１−３６
９９９号）。

このブライン冷蔵装置は、冷蔵室内にブライン管を有す
る複数段の棚板を設けて上下に保存室を区画形成し、こ
のブライン管に冷却されたブラインを流すもので、各棚
板が分担する冷却空間は、隣り合う棚板の間の狭い空間
だけであり、このため冷蔵室内の温度のばらつきを小さ
く抑えることが可能となる。

本発明は、このブライン冷蔵装置をさらに進め、各棚板
のブライン管に流すブラインを適当に制（卸することに
より、上下の保存室をより細分化した温度に保持できる
ことを見出して完成されたものである。

すなわち本発明は、冷蔵室内に、複数段の棚板を設ける
とともに、これらの各１ｌｌＩＩ板に、冷却ブラインが
流れるブライン管を設け、かつ各州へのブライン管に対
して上下の保存室の保存温度を異ならせるべくブライン
を流す複数温度設定手段を設し”Ｊたことを特徴として
いる。

この複数温度設定手段は、例えば、各棚板のブライン管
をそれぞれ、冷却ブラインの供給ラインと回収ラインに
接続し、この供給ラインから各棚板のブライン管に流れ
るブライン流量を、流ｍ高＋１１卸弁または開閉弁によ
って制御することにより、得ることができる。すなわち
各＋１ｌＩＩ板のブライン管に流すブラインの流ｍを制
御することにより、側板間の温度を任意に制御するもの
である。

またこのような配管および流量制御系統の代オ）りに、
冷気は下降するという性質、およびブライン、湿度は循
環中に熱交換して徐々に上昇するという性質を利用して
、複数の異なる保存温度を実現することもできる。

すなわち複数温度設定手段は、各１ＩｌｌＩ板のブライ
ン管を上下方向に順次連通させ、この一連のブライン管
に対し、下方から上方に向けて冷却されたブラインを流
すブライン供給装置によっても構成することができる。

この構成によれば、下方の棚仮のブライン管程低い温度
のブラインが流れ、このブラインが上方に流れるに従い
、徐々に温度上譬することから、下方は、゛黒度が低く
、上方は高い棚板間の保存温度を得ることができる。保
存温度のステップは、ブライン温度、および流量を制御
することにより、例えば、１〜２℃間隔とすることが十
分可能である。

「発明の実施例」息子図示実施例について本発明を説明する。本発明のブ
ライン冷蔵装置１１０の外観例を第３図に示す。冷蔵室
１１内には複数段の棚板１２が配設固定されていて、冷
蔵室１１内を上下方向の保存室１６に区画している。棚
板１２は伝熱材料１例λばアルミニウム合金からなり、
冷蔵室１１の周囲壁面１３は、適当な断熱材料から構成
されている。棚板１２（保存室１６）には便宜上、上方
から順に、１〜５の符合を付している。冷蔵室１１の下
部は、冷却ブライン供給装置を収納する機械室１４とな
っている。

第１．Ａ、１８図は、このように構成された棚板１２を
冷却するためのブライン冷蔵装置の第一の実施例を示す
。各柵板１２には、それぞれ蛇行させて接触面積を大と
した一連のブライン管１５が固着されている。このブラ
イン管１５は、別体として形成したものを棚板１２の下
面に固定する他、例えば積層接着した二枚の金属板によ
って棚板１２を形成し、この二枚の金属板の間に一連の
ブライン流路を形成する（ロールボンド）ことによって
も構成できる。

上下の棚板１２の側部には、ブラインの供給ライン１７
と排出ライン１８が配設されている。供給ライン１７は
、逆止弁１９を介して楯Ｅｌポンプ２０に接続され、排
出ライン１８は、電磁開閉弁２１を介して、ブライン熱
交換器２２に接続されている。

逆止弁工９は、循環ポンプ２０から供給ライン１７側へ
のブライン流は許すが、その逆の流れは許さない。また
ＩＥ６ｆｆ開閉弁２１は循環ポンプ２０と連動していて
、循環ポンプ２０の運転中は流路を開き、運転が停止さ
れると流路を閉じる。

供給ライン１７と排出ライン１８は、それぞれ各棚板１
２のブライン管１５に接続されている。

すなわち供給ライン１７と排出ライン１８の間には、各
柵板１２のブライン管１５が並列に接続さオ］ており、
供給ライン１７と各ブライン管１５の間には、開閉弁（
または流１制御弁）１５ａが設けら第１ている。この開
閉弁１５ａは、各保存室Ｉ６に設けた温度センサ２４　
（１）〜（５）によって開閉制御される。

供給ライン１７および排出ライン１８はともに、一端最
土方の棚板１２の高さ位置迄導かれていて、循環ポンプ
２０の停止時にブラインが流下しないようにされている
。排出ライン１８には、キャピラリチューブ（絞）２５
を介して補助タンク（アキュームレータ）２６が接続さ
れている。

ブライン熱交換器２２は、周知の冷凍サイクルによって
冷却される。すなわちブライン熱交換器２２内には、冷
媒ガスによる蒸発器３０が配設され、この蒸発器３０は
、冷媒の流れ方向の順に接続された。圧ｍ１３１．凝縮
器３２．ドライヤ３３、およびキャピラリチューブ３４
の各要素とともに、冷凍サイクルを構成している。この
冷凍サイクルによる周知の冷凍作用により、ブライン熱
交換器２２内のブラインが所定温度に冷却され、これが
循環ポンプ２０によって、上記一連のブライン流路に供
給される。

なお凝縮器３２を除く冷凍サイクルの各要素、およびブ
ライン熱交換器２２．循環ポンプ２０から構成される冷
却ブライン供給装置は、冷蔵室冷蔵室１１の下部の機械
室１４内に配設されている。

上記構成の本ブライン冷蔵装置は従って、循環ポンプ２
０および圧縮機３１を運転すると、ブライン熱交換器２
２において冷却されたブラインが供給ライン１７に供給
される。供給ライン１７と各棚板１２のブライン管１５
とは、開閉弁１５ａを介して接続されているから、開い
ている開閉弁１５ａのブライン管１５には、この冷却ブ
ラインが供給され、開閉弁１５ａの閉じているブライン
管１５には、冷却ブラインが供給されない。このため、
開閉弁１．５　ａの適当に開閉することによって、（１
）〜（５）の保存室１６の温度を微妙にコントロールす
ることができる。そしてブライン管１５を通って排出ラ
イン１８に至ったブラインは、循環ポンプ２０を経てブ
ライン熱交換器２２に入り、再び冷却されて、以下同じ
循環を繰り返す。

各保存室１Ｇの温度は、このように開閉弁１５ａの開閉
によるブラインの断続供給、あるいは開閉弁１５　Ｆｉ
によるブラインの流量制御によってフントロールするこ
とができ、例λば、２℃程度の間隔で異なる保ｒｔ温度
の保存室１６を得ることができる。具体的には、ブライ
ンの供給ライン１７への入口温度を−２〜−３℃程度に
すると、開閉弁１．５　ａの開閉により、保存室１６の
温度として、−２〜０℃（設定温度−１，”ｃ）、０〜
２℃（同１．”Ｃ）、２〜４℃（同３℃）、４〜６℃（
同５℃）、６〜８℃（同７℃）等の異なる保存温度を得
ることができる。

なお上下の棚板１２の間に殆ど隙間なく挿入ざねる収納
容器を用意し、この収納容器毎、収納物を出し入れすれ
ば、出し入れの際の冷蔵室１１からの冷気の逃げを小さ
くすることができるとともに、収納効率を高めることが
できる。この収納容器には、その保存温度（収納すべき
保存室１（３）に応じ、保存すべき食品の種類、例えば
牛肉、ｌｌ￥肉、鳥肉、貝、魚、野菜、等の表示を付す
ことができる。

図示実施例では、循環ポンプ２０の停車時には電磁開閉
弁２１が閉じる。このため棚板１２のブライン管１５内
のブラインがブライン熱交換器２２あるいｉま（盾ＪＷ
ポンプ２０に流下することがない。供給ライン１７およ
び排出ライン１８をともに一旦最上方の棚板１２の高さ
位置迄導いている点も、ブラインの流下を防ぐために効
果がある。

従来装置は、ブラインがブライン管から逃げるのを防止
するため、冷却ブライン供給装置を６蔵室の上部に配設
していたが、この従来構造は、装置の重量バランスが悪
く、安定性に欠ける。本実施例の構造によれば、ブライ
ン管からブラインが逃げるのを防止しつつ、重量物を冷
蔵室１１の下方に配設し、ブライン冷蔵装置の安定性を
高めることができる。

そして持にこのｉｎ環ポンプ２０の停止時に、ブライン
の体積変化があったときには、排出ライン１８と補助タ
ンク２６の間で、ブラインの授受が行なわれ、圧力上昇
による装置の損傷が防が才する。キャピラリチューブ２
５は、排出側接続管電磁開閉弁２１と補助タンク２６の
間の圧力差が一定値以上となったとき、ブラインを流す
作用をする。

循環ポンプ２０は、第１Ａ図ではブライン熱交換器２２
の出口側に、第１Ｂ図では同人口側に設けているが、両
図に破線で示すように、この関係を逆にすることもでき
る。しかしブライン熱交換器循環ポンプ２０によって所
定温度に冷却されたブラインに対して１盾環ポンプ２０
により運動エネルギを与えることは、精密な温度管理の
点では好ましくない。よって冷蔵室をｌＩ！環した後で
ブライン温度の高いブライン熱交換器２２の入口側に循
環ポンプ２０を設置することが好ましい。

第２Ａ図、第２Ｂ図は本発明の別の実施例を示す。この
実施例は、１ｌｌｌＩ扱１２の各ブライン管１５を、接
続管１ｓｔ）により、上下に順次接続し、最下部の棚板
１２のブライン管１５を供給ライン１７に、最上部の１
ｌｔｌｌ仮１２のブライン管１５を排出ライン１８にそ
れぞれ接続したものである。つまり冷却されたブライン
は、下方の保存室１６のブライン管１５から上方のそれ
に順次流れる。この他の構成は、第一の実施例と同様で
あり、同一の部分には同一の符合をイー１している。

この実施例は、ブライン温度は循環中に熱交換して除々
に上昇する事実、および冷気は下降するという性質を利
用して、特別な開閉弁または流量側ｊ卸弁を用いること
なく、複数の異なる保？′７温１グを実現したものであ
る。すなオ）ち図示実施例において、ブラインの最下部
の棚板１２への人Ｄ　、Ｆｉ１度を例えば−２℃〜−３
℃とし、これを適当な流量、流速で上方の棚板１２に順
次流すと、保存室１６の温度として、下方から順に、例
えば−２〜０℃、　０〜２℃、　２〜４°Ｃ１４〜６℃
、　６〜８℃等の異なる保ｒ７：；品川を得ることがで
きる。勿論この保存温度分布は一例を示すものであり、
本発明はこの？ｇ度分布にＩＩＪｉ定されない。

「発明の効果」以上のように本発明は、冷蔵室内に複数段の棚板な設け
、この棚仮に設けたブライン管に冷却ブラインを流すと
いう、本出願人が特願平ｌ−３６９９９号で提案したブ
ライン冷蔵装置を発展させ、隣り合う棚仮によって形成
される室を、異なる保存温度に維持することができるよ
うにしたから、生鮮食品の種類に応じ、より好ましい保
存条件を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図、第１Ｂ図は本発明によるブライン冷蔵装置の
第一の実施例を示すもので、第１Ａ図は透視斜視図、第
１Ｂ図は系統接続図である。第２Ａ図、第２Ｂ図は、本発明の第二の実施例を示す第
１Ａ図、第１Ｂ図に対応する透視斜視図と系統接続図、
第３図は外観斜視図である。１０・・・ブライン冷蔵装置、１１・・・冷蔵室、１２
・・・棚板、１４・・・機械室、１５・・・ブライン管
、１５ａ・・・開閉弁、１５ｂ・・・接続管、１Ｇ・・
・保存室、１７・・・供給ライン、１８・・・排出ライ
ン１８．１．９・・・逆止弁、２０・・・循環ポンプ、
２１・・・ａｍ開閉弁、２２・・・ブライン熱交換器、
２５・・・キャピラリチューブ、２６・・・補助タンク
、３０・・・蒸発器、３１・・・圧縮機、３２・・・凝
縮器、３３・・・ドライヤ、３４・・・キャピラリチュ
ーブ。特許出願人　株式会社　ダ　イ　し　イ同　　　立見法
夫同代理人　　　三　浦　邦　夫手糸売ネ由請三りＩ（自発）平成元年５月３１日特誇庁長官　吉　１）文　毅　殿１゜事件の表示平成１年特許願第１０８１２８号２、発明の名称ブライン冷蔵装置

Claims

【特許請求の範囲】

（１）冷蔵室内に、複数段の棚板を設けて、上下方向に
複数の保存室を区画形成し、これらの各棚板に、冷却ブラインが流れるブライン管を
設け、かつ各棚板のブライン管に対して上下の保存室の保存温
度を異ならせるべくブラインを流す複数温度設定手段を
設けたことを特徴とするブライン冷蔵装置。
（２）請求項１において、複数温度設定手段は、各棚板
のブライン管にそれぞれ接続された冷却ブラインの供給
ラインと、各棚板のブライン管にそれぞれ接続された冷
却ブラインの回収ラインと、上記供給ラインから各棚板
のブライン管に流れるブライン流を制御する開閉弁また
は流量制御弁とから構成されているブライン冷蔵装置。
（３）請求項１において、複数温度設定手段は、各棚板
のブライン管を上下方向に順次連通させ、この一連のブ
ライン管に対して、下方から上方に向けて冷却されたブ
ラインを流すブライン供給装置によって構成されている
ブライン冷蔵装置。