JPH0228639B2 - Gomuboshokunoojusurushosansenzaisoseibutsu - Google Patents
GomuboshokunoojusurushosansenzaisoseibutsuInfo
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- JPH0228639B2 JPH0228639B2 JP7060585A JP7060585A JPH0228639B2 JP H0228639 B2 JPH0228639 B2 JP H0228639B2 JP 7060585 A JP7060585 A JP 7060585A JP 7060585 A JP7060585 A JP 7060585A JP H0228639 B2 JPH0228639 B2 JP H0228639B2
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- nitric acid
- dimethylcarbamide
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Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Description
〔発明の属する技術分野〕
本発明は長期間にわたり安定したゴム防食能を
保持し得る硝酸洗剤組成物に係り、特に硝酸溶液
中に１，３―ジメチルカルバミドを必須成分とし
て含有する組成物に関する。 〔従来技術とその問題点〕 硝酸は化学的洗浄能が高いことから金属表面の
洗浄、スケールの除去等の目的で金属業界、食品
業界、あるいは化学プラント工場等で洗浄剤とし
て広く利用されている。 しかし、一方、これは強酸で酸化力が非常に強
いため、ゴムに対して、ヒビ割れ、硬化等の腐食
を与える。例えば、食品業界等において、硝酸で
パイプラインを洗浄する際、パイプラインの接合
部分のゴムパツキンが硝酸と接触して腐食され、
あるいは化学工場、食品工場等で使用される熱交
換器を洗浄する際、プレートのゴムガスケツトが
硝酸と接触して腐食され、このため近年、ゴム腐
食の抑制能を保持した硝酸洗剤の開発が望まれて
いる。 この種の硝酸洗剤として、従来、硝酸溶液中に
尿素を含有せしめた組成物が知られている。しか
し、尿素は硝酸溶液中では次の(1)乃至(3)に示す欠
点、すなわち、 (1) 尿素自体が硝酸によつて分解され、アンモニ
アを発生し、ゴム防食効果が次第に減少する。 (2) 硝酸が上記アンモニアと反応して硝酸濃度を
著しく低下せしめる。 (3) 尿素は硝酸に対する溶解度が小さく、特に高
濃度の硝酸には溶解しない、 という欠点を有し、このため、このような尿素を
用いた硝酸洗剤組成物では長期間安定したゴム防
食能を保持することは不可能である。 〔発明の目的〕 本発明の目的は長期間安定したゴム防食能を保
持し得、前述の尿素を含有した公知の組成物に存
する欠点を改良した硝酸洗剤組成物を提供するこ
とにある。 〔発明の要点〕 前述の目的を達成するため、本発明によれば、
硝酸溶液中に１，３―ジメチルカルバミドを必須
成分として含有せしめることを特徴とする。 硝酸溶液中に含有せしめる１，３―ジメチルカ
ルバミドの添加量は任意であるが、好ましくは硝
酸溶液の濃度によつて変動し、一般的には硝酸濃
度が高くなるにつれて１，３―ジメチルカルバミ
ドの添加量が増加する。例えば、１％硝酸溶液で
は１，３―ジメチルカルバミドの添加量は全量に
対して0.02重量％以上、２％硝酸溶液では0.1％
以上、３％硝酸溶液では0.2％以上であることが
好ましい。 前述の本発明組成物では使用する１，３―ジメ
チルカルバミドが硝酸溶液中で次の(A)乃至(C)の特
性、すなわち、 (A) 硝酸によつて分解されない、 (B) 硝酸を分解せず、このため硝酸を消失せしめ
ない、 (C) 硝酸に対する溶解度が大きく、任意の割合で
溶解する、 という、特性を有し、したがつて、長期間安定し
たゴム防食能を保持する。 なお、本発明は１，３―ジメチルカルバミドと
尿素を併用して用いることもできる。 〔発明の実施例〕 実施例 １ 硝酸濃度が、それぞれ、1.0％、2.0％および3.0
％の各硝酸溶液に対して１，３―ジメチルカルバ
ミドの添加量を変化させて本発明組成物を製造
し、これら各組成物の各種ゴムに対する防食効果
をそれぞれ測定し、結果を表―１に示した。実験
は90℃の組成物中にゴムを100時間浸漬すること
により行つた。（５時間ごとに新しい液にとり換
え、浸漬を続けた。）
保持し得る硝酸洗剤組成物に係り、特に硝酸溶液
中に１，３―ジメチルカルバミドを必須成分とし
て含有する組成物に関する。 〔従来技術とその問題点〕 硝酸は化学的洗浄能が高いことから金属表面の
洗浄、スケールの除去等の目的で金属業界、食品
業界、あるいは化学プラント工場等で洗浄剤とし
て広く利用されている。 しかし、一方、これは強酸で酸化力が非常に強
いため、ゴムに対して、ヒビ割れ、硬化等の腐食
を与える。例えば、食品業界等において、硝酸で
パイプラインを洗浄する際、パイプラインの接合
部分のゴムパツキンが硝酸と接触して腐食され、
あるいは化学工場、食品工場等で使用される熱交
換器を洗浄する際、プレートのゴムガスケツトが
硝酸と接触して腐食され、このため近年、ゴム腐
食の抑制能を保持した硝酸洗剤の開発が望まれて
いる。 この種の硝酸洗剤として、従来、硝酸溶液中に
尿素を含有せしめた組成物が知られている。しか
し、尿素は硝酸溶液中では次の(1)乃至(3)に示す欠
点、すなわち、 (1) 尿素自体が硝酸によつて分解され、アンモニ
アを発生し、ゴム防食効果が次第に減少する。 (2) 硝酸が上記アンモニアと反応して硝酸濃度を
著しく低下せしめる。 (3) 尿素は硝酸に対する溶解度が小さく、特に高
濃度の硝酸には溶解しない、 という欠点を有し、このため、このような尿素を
用いた硝酸洗剤組成物では長期間安定したゴム防
食能を保持することは不可能である。 〔発明の目的〕 本発明の目的は長期間安定したゴム防食能を保
持し得、前述の尿素を含有した公知の組成物に存
する欠点を改良した硝酸洗剤組成物を提供するこ
とにある。 〔発明の要点〕 前述の目的を達成するため、本発明によれば、
硝酸溶液中に１，３―ジメチルカルバミドを必須
成分として含有せしめることを特徴とする。 硝酸溶液中に含有せしめる１，３―ジメチルカ
ルバミドの添加量は任意であるが、好ましくは硝
酸溶液の濃度によつて変動し、一般的には硝酸濃
度が高くなるにつれて１，３―ジメチルカルバミ
ドの添加量が増加する。例えば、１％硝酸溶液で
は１，３―ジメチルカルバミドの添加量は全量に
対して0.02重量％以上、２％硝酸溶液では0.1％
以上、３％硝酸溶液では0.2％以上であることが
好ましい。 前述の本発明組成物では使用する１，３―ジメ
チルカルバミドが硝酸溶液中で次の(A)乃至(C)の特
性、すなわち、 (A) 硝酸によつて分解されない、 (B) 硝酸を分解せず、このため硝酸を消失せしめ
ない、 (C) 硝酸に対する溶解度が大きく、任意の割合で
溶解する、 という、特性を有し、したがつて、長期間安定し
たゴム防食能を保持する。 なお、本発明は１，３―ジメチルカルバミドと
尿素を併用して用いることもできる。 〔発明の実施例〕 実施例 １ 硝酸濃度が、それぞれ、1.0％、2.0％および3.0
％の各硝酸溶液に対して１，３―ジメチルカルバ
ミドの添加量を変化させて本発明組成物を製造
し、これら各組成物の各種ゴムに対する防食効果
をそれぞれ測定し、結果を表―１に示した。実験
は90℃の組成物中にゴムを100時間浸漬すること
により行つた。（５時間ごとに新しい液にとり換
え、浸漬を続けた。）
【表】
表―１から、組成物液温が90℃で、100時間浸
透漬条件下での安定なゴム防食効果を得る１，３
―ジメチルカルバミドの硝酸溶液に対する添加量
は１％硝酸溶液で0.02％、３％溶液で0.2％、５
％溶液で1.5％であり、添加量が多いほど防食効
果が良いことがわかる。 実施例 ２ ３％硝酸溶液（90℃）中での１，３―ジメチル
カルバミド溶液の安定度を尿素の場合と比較して
測定し、結果を表―２に示した。
透漬条件下での安定なゴム防食効果を得る１，３
―ジメチルカルバミドの硝酸溶液に対する添加量
は１％硝酸溶液で0.02％、３％溶液で0.2％、５
％溶液で1.5％であり、添加量が多いほど防食効
果が良いことがわかる。 実施例 ２ ３％硝酸溶液（90℃）中での１，３―ジメチル
カルバミド溶液の安定度を尿素の場合と比較して
測定し、結果を表―２に示した。
以上のとおり、本発明では防食剤として、従来
の尿素に代えて１，３―ジメチルカルバミドを用
いたから、これが、 (A) 硝酸によつて分解されない、 (B) 硝酸を分解せず、このため硝酸を消失せしめ
ない、 (C) 硝酸に対する溶解度が大きい、という特性を
有し、したがつて、長期間安定したゴム防食能
を保持し、実用上極めて有用な組成物である。
の尿素に代えて１，３―ジメチルカルバミドを用
いたから、これが、 (A) 硝酸によつて分解されない、 (B) 硝酸を分解せず、このため硝酸を消失せしめ
ない、 (C) 硝酸に対する溶解度が大きい、という特性を
有し、したがつて、長期間安定したゴム防食能
を保持し、実用上極めて有用な組成物である。
Claims (1)
- １ 硝酸溶液中に１，３―ジメチルカルバミドを
必須成分として含有せしめることを特徴とする長
期間安定したゴム防食能を有する硝酸洗剤組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7060585A JPH0228639B2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | Gomuboshokunoojusurushosansenzaisoseibutsu |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7060585A JPH0228639B2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | Gomuboshokunoojusurushosansenzaisoseibutsu |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61231095A JPS61231095A (ja) | 1986-10-15 |
| JPH0228639B2 true JPH0228639B2 (ja) | 1990-06-25 |
Family
ID=13436377
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7060585A Expired - Lifetime JPH0228639B2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | Gomuboshokunoojusurushosansenzaisoseibutsu |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0228639B2 (ja) |
-
1985
- 1985-04-03 JP JP7060585A patent/JPH0228639B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61231095A (ja) | 1986-10-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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