JPH02283939A - バックラッシ調整機構付遊星歯車装置 - Google Patents
バックラッシ調整機構付遊星歯車装置Info
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- JPH02283939A JPH02283939A JP10497089A JP10497089A JPH02283939A JP H02283939 A JPH02283939 A JP H02283939A JP 10497089 A JP10497089 A JP 10497089A JP 10497089 A JP10497089 A JP 10497089A JP H02283939 A JPH02283939 A JP H02283939A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/28—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
- F16H1/2863—Arrangements for adjusting or for taking-up backlash
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はバックラッシを調整する機構を備えた遊星歯車
装置に関する。
装置に関する。
従来の遊星歯車装置のバックラッシの調整は遊星歯車の
取付位置を一つ一つ調整して行うものであったが、この
調整方法は大きな労力を必要とするとともに、遊星歯車
装置組立後は再調整が不可能であるという欠点があった
。
取付位置を一つ一つ調整して行うものであったが、この
調整方法は大きな労力を必要とするとともに、遊星歯車
装置組立後は再調整が不可能であるという欠点があった
。
この点に鑑みて、本件出願人は特願昭63−11730
9号において上記欠点を解消したバックラッシ調整機構
付遊星歯車装置を提案した。
9号において上記欠点を解消したバックラッシ調整機構
付遊星歯車装置を提案した。
このバックラッシ調整機構付遊星歯車装置は、入力軸と
出力軸とが両板状部材を間にして相互に反対側に伸長し
ており、この遊星歯車装置を組み込む相手側の機構の設
計に際しての自由度が大きいものではなかった。
出力軸とが両板状部材を間にして相互に反対側に伸長し
ており、この遊星歯車装置を組み込む相手側の機構の設
計に際しての自由度が大きいものではなかった。
本発明は、この点に鑑みて特願昭63−117309号
に係るバンクラッシ調整機構付遊星歯車装置と同様に容
易にバックラッシの調整を行うことができるとともに、
本遊星歯車装置を組み込む相手側の機構の設計に際して
の自由度を増し、コンパクトな設計を可能にするような
バンクラッシ調整機構付遊星歯車装置を提供することを
目的とする。
に係るバンクラッシ調整機構付遊星歯車装置と同様に容
易にバックラッシの調整を行うことができるとともに、
本遊星歯車装置を組み込む相手側の機構の設計に際して
の自由度を増し、コンパクトな設計を可能にするような
バンクラッシ調整機構付遊星歯車装置を提供することを
目的とする。
この目的を達成するため、本発明に係るバックラッシ調
整機構付遊星歯車装置においては、太陽歯車、この太陽
歯車と噛み合う少なくとも二つの遊星歯車、および遊星
歯車と噛み合う内歯車からなる遊星歯車装置において、
遊星歯車は第一板状部材と第二板状部材との間に支持さ
れている。
整機構付遊星歯車装置においては、太陽歯車、この太陽
歯車と噛み合う少なくとも二つの遊星歯車、および遊星
歯車と噛み合う内歯車からなる遊星歯車装置において、
遊星歯車は第一板状部材と第二板状部材との間に支持さ
れている。
方の組の遊星歯車は第一板状部材に対して相対的に動か
ず、第二板状部材に対して太陽歯車の回転軸を中心とし
て相対的に回転可能である。他方の組の遊星歯車は第一
板状部材に対して太陽歯車の回転軸を中心として相対的
に回転可能であり、第二板状部材に対して相対的に動か
ない。遊星歯車が板状部材に対して相対的に回転した後
の状態を維持したまま両板状部材を固着する手段が設け
られており、太陽歯車または内歯車に連結している入力
軸または出力軸は両板状部材の同じ側に伸長している。
ず、第二板状部材に対して太陽歯車の回転軸を中心とし
て相対的に回転可能である。他方の組の遊星歯車は第一
板状部材に対して太陽歯車の回転軸を中心として相対的
に回転可能であり、第二板状部材に対して相対的に動か
ない。遊星歯車が板状部材に対して相対的に回転した後
の状態を維持したまま両板状部材を固着する手段が設け
られており、太陽歯車または内歯車に連結している入力
軸または出力軸は両板状部材の同じ側に伸長している。
また、第−板状部材と第二板状部材とは、遊星歯車を両
板状部材間に支持する軸の内部に設けられた軸線方向に
貫通した孔を介して固着するような手段を選択すること
も可能である。
板状部材間に支持する軸の内部に設けられた軸線方向に
貫通した孔を介して固着するような手段を選択すること
も可能である。
本発明の上記の構造によれば、遊星歯車は両板状部材間
に支持されており、太陽歯車の回転軸を中心として両板
状部材を相対的に回転させることによって、遊星歯車は
太陽歯車に対して相対的に回転し、太陽歯車、遊星歯車
、および内歯車相互間のバックラッシを調整することが
できる。さらに、太陽歯車または遊星歯車に連結してい
る入力軸または出力軸は両板状部材の一方の同じ側に伸
長しているので、他方の側は歯車または軸その他の部品
は配置されておらず、本遊星歯車装置を組み込む相手側
のスペースをより大きくとることができる。
に支持されており、太陽歯車の回転軸を中心として両板
状部材を相対的に回転させることによって、遊星歯車は
太陽歯車に対して相対的に回転し、太陽歯車、遊星歯車
、および内歯車相互間のバックラッシを調整することが
できる。さらに、太陽歯車または遊星歯車に連結してい
る入力軸または出力軸は両板状部材の一方の同じ側に伸
長しているので、他方の側は歯車または軸その他の部品
は配置されておらず、本遊星歯車装置を組み込む相手側
のスペースをより大きくとることができる。
第1図および第2図に本発明に係るバックラッシ調整機
構付遊星歯車装買の一実施例を示す。第1図は同装置の
組み立て状態を示す分解図、第2図は同装置の分解図で
ある。
構付遊星歯車装買の一実施例を示す。第1図は同装置の
組み立て状態を示す分解図、第2図は同装置の分解図で
ある。
バックラッシ調整機構付遊星歯車装置1は、太陽歯車2
、太陽歯車2と噛み合う四個の遊星歯車3a、3b、遊
星歯車3a、3bの外側に設けられて遊星歯車3a、3
bと噛み合う内歯車4を備えている。太陽歯車2は入力
軸5と、内歯車4は出力軸6とそれぞれ連結している。
、太陽歯車2と噛み合う四個の遊星歯車3a、3b、遊
星歯車3a、3bの外側に設けられて遊星歯車3a、3
bと噛み合う内歯車4を備えている。太陽歯車2は入力
軸5と、内歯車4は出力軸6とそれぞれ連結している。
入力軸5を回転させ、太陽歯車2を回転させると遊星歯
車3a、3bが回転し、これとともに内歯車4および内
歯車4に連結している出力軸6が回転し、増速機として
用いることができる。
車3a、3bが回転し、これとともに内歯車4および内
歯車4に連結している出力軸6が回転し、増速機として
用いることができる。
バックラッシ調整機構付遊星歯車装置1には、太陽歯車
2および遊星歯車3a、3bをその間に支持する第一板
状部材20と第二板状部材30とが設けられている。第
一板状部材20は円形状をなし、その中心に入力軸5を
支持する軸受7を嵌杓込む軸受用凹部21が形成されて
いる。第一板状部材20には第一板状部材20の中心を
対称にして直径方向上に一対の円形状の段部22が設け
られており、段部22の中心には第一板状部材20と段
部22とを貫通する穴23が設けられている。穴23に
は段部22と反対側に段差23aが形成されている。さ
らに、第一板状部材20の中心を対称として、二つの穴
23を結ぶ直径方向と直角をなす直径方向上には円周方
向に沿って一対の円弧状の長穴24が形成されている。
2および遊星歯車3a、3bをその間に支持する第一板
状部材20と第二板状部材30とが設けられている。第
一板状部材20は円形状をなし、その中心に入力軸5を
支持する軸受7を嵌杓込む軸受用凹部21が形成されて
いる。第一板状部材20には第一板状部材20の中心を
対称にして直径方向上に一対の円形状の段部22が設け
られており、段部22の中心には第一板状部材20と段
部22とを貫通する穴23が設けられている。穴23に
は段部22と反対側に段差23aが形成されている。さ
らに、第一板状部材20の中心を対称として、二つの穴
23を結ぶ直径方向と直角をなす直径方向上には円周方
向に沿って一対の円弧状の長穴24が形成されている。
第二板状部材30は円形状をなし、その中心に入力軸5
を支持する軸受8を嵌め込む軸受用穴31が形成されて
いる。第二板状部材30には第二板状部材30の中心を
対称として直径方向上に一対の円形状の段部32、およ
び第二板状部材30と段部32とを貫通するネジ穴33
が設けられており、ネジ穴33の中心は第一板状部材2
0の長穴24の中心に一致している。また、第二板状部
材30の中心を対称として円周方向に沿って一対の円弧
状の長穴34が形成されており、長穴34の中心は第一
板状部材20の穴23の中心に一致している。
を支持する軸受8を嵌め込む軸受用穴31が形成されて
いる。第二板状部材30には第二板状部材30の中心を
対称として直径方向上に一対の円形状の段部32、およ
び第二板状部材30と段部32とを貫通するネジ穴33
が設けられており、ネジ穴33の中心は第一板状部材2
0の長穴24の中心に一致している。また、第二板状部
材30の中心を対称として円周方向に沿って一対の円弧
状の長穴34が形成されており、長穴34の中心は第一
板状部材20の穴23の中心に一致している。
入力軸5の先端部には、ピッチ円直径が入力軸5の外径
より小さい太陽歯車2および軸径が太陽歯車2のピッチ
円直径より小さい小径軸部5aが入力軸5と同心軸上に
設けられている。入力軸5は軸受8を介して第二板状部
材30に支持されるとともに、小径軸部5aが軸受7に
支持されることによって第一板状部材20に支持されて
いる。
より小さい太陽歯車2および軸径が太陽歯車2のピッチ
円直径より小さい小径軸部5aが入力軸5と同心軸上に
設けられている。入力軸5は軸受8を介して第二板状部
材30に支持されるとともに、小径軸部5aが軸受7に
支持されることによって第一板状部材20に支持されて
いる。
このように、入力軸5と同心軸上に設けられた小径軸部
5aを第一板状部材20の軸受7に支持させることによ
って第一板状部材20と第二板状部材30とを同心軸上
に配置することができる。
5aを第一板状部材20の軸受7に支持させることによ
って第一板状部材20と第二板状部材30とを同心軸上
に配置することができる。
遊星歯車3aはその内孔に軸受9が嵌合されており、さ
らに軸受9の内孔には軸受止め10の円筒部10aが嵌
合されている。円筒110aは軸受9の幅と同じ長さを
有し、軸受止め10の内孔にブツシュ11の先端部11
aが第二板状部材30の長穴34を介して嵌合する。さ
らに、ボルト12が第一板状部材20の穴23を介して
、軸受止め10の内孔に嵌合しているブツシュ11のネ
ジ溝が切られた内孔Llbにネジ止必される。
らに軸受9の内孔には軸受止め10の円筒部10aが嵌
合されている。円筒110aは軸受9の幅と同じ長さを
有し、軸受止め10の内孔にブツシュ11の先端部11
aが第二板状部材30の長穴34を介して嵌合する。さ
らに、ボルト12が第一板状部材20の穴23を介して
、軸受止め10の内孔に嵌合しているブツシュ11のネ
ジ溝が切られた内孔Llbにネジ止必される。
このようにして、遊星歯車3aは第一板状部材20と第
二板状部材30との間に支持される。第二板状部材30
の長穴34に嵌め込まれるブツシュ11の中軸部11C
は長穴34の第二板状部材30の直径方向の幅と同じ長
さの外径を有しており、この中軸部11Cが長穴34に
沿って摺動することにより、ブツシュ11に螺着されて
いる遊星歯車3aは第二板状部材30に対して入力軸5
を中心として相対的に回転可能であるようになっている
。ただし、遊星歯車3aは穴23により第一板状部材2
0に対する相対的位置が決められているので、第一板状
部材20に対しては不動である。
二板状部材30との間に支持される。第二板状部材30
の長穴34に嵌め込まれるブツシュ11の中軸部11C
は長穴34の第二板状部材30の直径方向の幅と同じ長
さの外径を有しており、この中軸部11Cが長穴34に
沿って摺動することにより、ブツシュ11に螺着されて
いる遊星歯車3aは第二板状部材30に対して入力軸5
を中心として相対的に回転可能であるようになっている
。ただし、遊星歯車3aは穴23により第一板状部材2
0に対する相対的位置が決められているので、第一板状
部材20に対しては不動である。
遊星歯車3bはその内孔に軸受9が嵌合されており、さ
らに軸受9の内孔には軸受止め10の円筒部10aが嵌
合されている。円筒部10aは軸受9の幅と同じ長さを
有し、軸受止め10の内孔にブツシュ13の先端部13
aが第一板状部材20の長穴24を介して嵌合する。さ
らに、ボルト12がブツシュ13の内孔を介して、第二
板状部材30のネジ穴33にネジ止必される。このよう
にして、遊星歯車3bは第−板状部材20と第二板状部
材30との間に支持される。第一板状部材20の長穴2
4に嵌と込まれるブツシュ13の中軸部13bは長穴2
4の第一板状部材20の直径方向の幅と同じ長さの外径
を有しており、この中軸部13bが長穴24に沿って摺
動することにより、ブツシュ13に装着されている遊星
歯車3bは第一板状部材20に対して入力軸5を中心と
して相対的に回転可能であるようになっている。
らに軸受9の内孔には軸受止め10の円筒部10aが嵌
合されている。円筒部10aは軸受9の幅と同じ長さを
有し、軸受止め10の内孔にブツシュ13の先端部13
aが第一板状部材20の長穴24を介して嵌合する。さ
らに、ボルト12がブツシュ13の内孔を介して、第二
板状部材30のネジ穴33にネジ止必される。このよう
にして、遊星歯車3bは第−板状部材20と第二板状部
材30との間に支持される。第一板状部材20の長穴2
4に嵌と込まれるブツシュ13の中軸部13bは長穴2
4の第一板状部材20の直径方向の幅と同じ長さの外径
を有しており、この中軸部13bが長穴24に沿って摺
動することにより、ブツシュ13に装着されている遊星
歯車3bは第一板状部材20に対して入力軸5を中心と
して相対的に回転可能であるようになっている。
ただし、遊星歯車3bはネジ穴33により第二板状部材
30に対する相対的位置が決められているので、第二板
状部材30に対しては不動である。
30に対する相対的位置が決められているので、第二板
状部材30に対しては不動である。
このように、第−板状部t、t20と第二板状部材30
とは、遊星歯車3a、3bが両板状部材に対して相対的
に回転した後、ボルト12を第二板状部材30のネジ穴
33およびブツシュ11の内孔11bにネジ止めするこ
とにより回転後の状態を維持したまま固着することがで
きる。また、遊星歯車3a、3bは、第2図に示すよう
に、太陽歯車2の軸方向に並んで太陽歯車2と噛み合っ
ており、このように噛合位置をずらすことによって、噛
合位置をずらしていないものに比べて、伝達トルク向上
を図ることができるとともに、太陽歯車2の摩耗を少な
くすることもできる。
とは、遊星歯車3a、3bが両板状部材に対して相対的
に回転した後、ボルト12を第二板状部材30のネジ穴
33およびブツシュ11の内孔11bにネジ止めするこ
とにより回転後の状態を維持したまま固着することがで
きる。また、遊星歯車3a、3bは、第2図に示すよう
に、太陽歯車2の軸方向に並んで太陽歯車2と噛み合っ
ており、このように噛合位置をずらすことによって、噛
合位置をずらしていないものに比べて、伝達トルク向上
を図ることができるとともに、太陽歯車2の摩耗を少な
くすることもできる。
遊星歯車3a、3bの外側周囲には内歯車4が配置され
ており、遊星歯車3a、3bと噛み合っている。内歯車
4は中空の出力軸6と連結しており、出力軸6は軸受1
4を介して入力軸5と同心軸上に配置されている。この
出力軸6と入力軸5とは両板状部材の同じ側に伸長して
いる。
ており、遊星歯車3a、3bと噛み合っている。内歯車
4は中空の出力軸6と連結しており、出力軸6は軸受1
4を介して入力軸5と同心軸上に配置されている。この
出力軸6と入力軸5とは両板状部材の同じ側に伸長して
いる。
本バックラッシ調整機構付遊星歯車装置1におけるバッ
クラッシの調整は次のように行われる。
クラッシの調整は次のように行われる。
第一板状部材20と第二板状部材30との間に太陽歯車
2、遊星歯車3a、3b、$よび内歯車4を支持し、ポ
ル)12で仮止めする。この状態では、第3図(a)に
示すようなバックラッシ、すなわち、太陽歯車2および
内歯車4の双方が反時計方向に回転するようなバックラ
ッシが未だ残っていると仮定する。
2、遊星歯車3a、3b、$よび内歯車4を支持し、ポ
ル)12で仮止めする。この状態では、第3図(a)に
示すようなバックラッシ、すなわち、太陽歯車2および
内歯車4の双方が反時計方向に回転するようなバックラ
ッシが未だ残っていると仮定する。
この状態から、第一板状部材20を入力軸5を中心とし
て第二板状部材30に対して相対的に時計方向に回転さ
せることにより、第3図ら)に示すように、隣接する遊
星歯車3a、3bの内歯車4との噛合歯面が左右逆の関
係になるように調整する。すなわち、遊星歯車3aの中
心から見て右側の歯面が内歯車4の歯面と、遊星歯車3
bの中心から見て左側の歯面が内歯車4の歯面と噛み合
うように調整する。この調整を行うことによって、自動
的に遊星歯車3aの中心から見て右側の歯面が太陽歯車
2の歯面と、遊星歯車3bの中心から見て左側の歯面が
太陽歯車2の歯面と噛み合うようにも調整される。調整
終了後、ボルト12を本締必し、第一板状部材20と第
二板状部材30とを固着する。この状態では、第3図(
b)に示すように、上記のバックラッシは解消されてい
る。
て第二板状部材30に対して相対的に時計方向に回転さ
せることにより、第3図ら)に示すように、隣接する遊
星歯車3a、3bの内歯車4との噛合歯面が左右逆の関
係になるように調整する。すなわち、遊星歯車3aの中
心から見て右側の歯面が内歯車4の歯面と、遊星歯車3
bの中心から見て左側の歯面が内歯車4の歯面と噛み合
うように調整する。この調整を行うことによって、自動
的に遊星歯車3aの中心から見て右側の歯面が太陽歯車
2の歯面と、遊星歯車3bの中心から見て左側の歯面が
太陽歯車2の歯面と噛み合うようにも調整される。調整
終了後、ボルト12を本締必し、第一板状部材20と第
二板状部材30とを固着する。この状態では、第3図(
b)に示すように、上記のバックラッシは解消されてい
る。
太陽歯車2および内歯車4の双方が時計方向に回転する
ようなバックラッシが残っている場合には、第一板状部
材20を入力軸5を中心として第二板状部材30に対し
て相対的に反時計方向に回転させることにより前記の場
合と同様の結果を得ることができる。
ようなバックラッシが残っている場合には、第一板状部
材20を入力軸5を中心として第二板状部材30に対し
て相対的に反時計方向に回転させることにより前記の場
合と同様の結果を得ることができる。
再調整が必要になったときには、ボルト12をゆるめて
上記と同様の調整を行えば良く、遊星歯車装置1を分解
する必要はない。
上記と同様の調整を行えば良く、遊星歯車装置1を分解
する必要はない。
さらに、本遊星歯車装置1においては、第1図に示すよ
うに、入力軸5と出力軸6とは両板状部材の同じ側に伸
長しており、両軸のない方の側は何の部品も取付けられ
ていない。ボルト12も埋め込み式のものを用いている
のでボルトの頭が突出していることもない。このため、
本遊星歯車装置1を組み込む相手側の機構を設計する際
には、相手側のスペースを大きくとることができ、設計
上の自由度が増し、機構全体をコンパクトなものにする
ことができる。
うに、入力軸5と出力軸6とは両板状部材の同じ側に伸
長しており、両軸のない方の側は何の部品も取付けられ
ていない。ボルト12も埋め込み式のものを用いている
のでボルトの頭が突出していることもない。このため、
本遊星歯車装置1を組み込む相手側の機構を設計する際
には、相手側のスペースを大きくとることができ、設計
上の自由度が増し、機構全体をコンパクトなものにする
ことができる。
本発明は、以上の実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載された発明の範囲内において種々の
変更が可能であり、それらも本発明の範囲に包含される
ものである。
許請求の範囲に記載された発明の範囲内において種々の
変更が可能であり、それらも本発明の範囲に包含される
ものである。
例えば、本実施例においては、出力軸6を中空軸として
入力軸5と出力軸6とを同心軸上に配置したが、内歯車
4からベルトその池の手段によって内歯車4の回転を他
の位置に設けられたプーリー等に伝達して出力を取り出
すこともできる。
入力軸5と出力軸6とを同心軸上に配置したが、内歯車
4からベルトその池の手段によって内歯車4の回転を他
の位置に設けられたプーリー等に伝達して出力を取り出
すこともできる。
また、本実施例においては、遊星歯車を四個用いたもの
を実施例としたが、遊星歯車は少なくとも二個以上あれ
ば良く、四個に限定されるものではない。
を実施例としたが、遊星歯車は少なくとも二個以上あれ
ば良く、四個に限定されるものではない。
さらに、本実施例のように太陽歯車2を入力軸5に、内
歯車4を出力軸6に連結すれば減速機として用いること
ができるが、内歯車4を入力軸に、太陽歯車2を出力軸
にそれぞれ連結すれば増速機として用いることもでき、
これも本発明の範囲に包含されるものである。
歯車4を出力軸6に連結すれば減速機として用いること
ができるが、内歯車4を入力軸に、太陽歯車2を出力軸
にそれぞれ連結すれば増速機として用いることもでき、
これも本発明の範囲に包含されるものである。
また、第一板状部材および第二板状部材とは円板状に限
られるものではなく、方形状その他の形状に形成するこ
ともできる。
られるものではなく、方形状その他の形状に形成するこ
ともできる。
また、第一板状部材20の形状を、二つの長穴24を設
けずに、二つの段@22と軸受用凹部21のみを有する
ほぼ長方形の形状とすることも可能である。第一板状部
材20をこのような形状とすることにより、第二板状部
材30の段部32に遊星歯車取付用軸を設け、該軸に遊
星歯車3bを適当な方法(例えば、E IJソング)で
取付ければ実施例と同様の機構となるので、遊星歯車3
bを取付けるために用いていた一対の軸受止め10、ブ
ツシュ13、ボルト12は不要になる。すなわち、実施
例と比較して一対の長穴24、一対の軸受止め10、ブ
ツシュ13、ボルト12が不要となり、機構を簡略にす
ることができる。
けずに、二つの段@22と軸受用凹部21のみを有する
ほぼ長方形の形状とすることも可能である。第一板状部
材20をこのような形状とすることにより、第二板状部
材30の段部32に遊星歯車取付用軸を設け、該軸に遊
星歯車3bを適当な方法(例えば、E IJソング)で
取付ければ実施例と同様の機構となるので、遊星歯車3
bを取付けるために用いていた一対の軸受止め10、ブ
ツシュ13、ボルト12は不要になる。すなわち、実施
例と比較して一対の長穴24、一対の軸受止め10、ブ
ツシュ13、ボルト12が不要となり、機構を簡略にす
ることができる。
本発明に係るバックラッシ調整機構付遊星歯車装置によ
って、装置組立時にまたは装置組立後においても容易に
バックラッシの調整を行うことができ、従来のように各
遊星歯車を一つ一つ調整する労力を省くことができると
ともに、本遊星歯車装置を組み込む相手側の機構の設計
に際して、設計の自由度を増し、コンパクトな設計を可
能にすることができる。
って、装置組立時にまたは装置組立後においても容易に
バックラッシの調整を行うことができ、従来のように各
遊星歯車を一つ一つ調整する労力を省くことができると
ともに、本遊星歯車装置を組み込む相手側の機構の設計
に際して、設計の自由度を増し、コンパクトな設計を可
能にすることができる。
第1図は本発明に係るパックラッシ調整機構付遊星歯車
装置の分解図、第2図は第1図のX−Y方向の断面図、
第3図(a)、(b)はそれぞれバックラッシの調整前
、調整後の各歯車の状態を示す平面図である。 〔符号の説明〕 ■・・・バックラッシ調整機構付遊星歯車装置2・・・
太陽歯車 3a、3b・・・遊星歯車4・・・内歯
車 5・・・入力軸5a・・・小径軸部
6・・・出力軸7.8.9・・・軸受 1
0・・・軸受止め10a・・・円筒部 11.1
3・・・ブツシュ11a、13a・・・先端部 11C,13b・・・中軸部 11b・・・内孔1
2・・・ボルト14・・・軸受 20・・・第一板状部材 21・・・軸受用凹部22
・・・段部 23・・・穴23a・・・段差 30・・・第二板状部材 32・・・段部 34・・・円弧状長大 24・・・円弧状長穴 31・・・軸受用穴 33・・・ネジ穴 第 2 図
装置の分解図、第2図は第1図のX−Y方向の断面図、
第3図(a)、(b)はそれぞれバックラッシの調整前
、調整後の各歯車の状態を示す平面図である。 〔符号の説明〕 ■・・・バックラッシ調整機構付遊星歯車装置2・・・
太陽歯車 3a、3b・・・遊星歯車4・・・内歯
車 5・・・入力軸5a・・・小径軸部
6・・・出力軸7.8.9・・・軸受 1
0・・・軸受止め10a・・・円筒部 11.1
3・・・ブツシュ11a、13a・・・先端部 11C,13b・・・中軸部 11b・・・内孔1
2・・・ボルト14・・・軸受 20・・・第一板状部材 21・・・軸受用凹部22
・・・段部 23・・・穴23a・・・段差 30・・・第二板状部材 32・・・段部 34・・・円弧状長大 24・・・円弧状長穴 31・・・軸受用穴 33・・・ネジ穴 第 2 図
Claims (2)
- (1)太陽歯車、この太陽歯車と噛み合う少なくとも二
つの遊星歯車、および前記遊星歯車と噛み合う内歯車か
らなる遊星歯車装置において、一方の組の遊星歯車は第
一板状部材に対して相対的に動かず、第二板状部材に対
して太陽歯車の回転軸を中心として相対的に回転可能で
あるように、他方の組の遊星歯車は第一板状部材に対し
て太陽歯車の回転軸を中心として相対的に回転可能であ
り、第二板状部材に対して相対的に動かないように、双
方の組の遊星歯車が前記第一板状部材と第二板状部材と
の間に支持され、前記遊星歯車が回転後の状態を維持し
たまま前記第一板状部材と第二板状部材とを固着する手
段を備えているとともに、前記太陽歯車または前記内歯
車に連結している入力軸または出力軸が前記第一板状部
材および第二板状部材の同じ一方の側に設けられている
ことを特徴とする遊星歯車装置。 - (2)前記第一板状部材と第二板状部材とを固着する手
段は、前記遊星歯車を前記第一板状部材と第二板状部材
との間に支持する軸の内部に設けられた軸線方向に貫通
した孔を介して行う固着手段であることを特徴とする請
求項(1)記載の遊星歯車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1104970A JP2726699B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | バックラッシ調整機構付遊星歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1104970A JP2726699B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | バックラッシ調整機構付遊星歯車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02283939A true JPH02283939A (ja) | 1990-11-21 |
JP2726699B2 JP2726699B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=14394964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1104970A Expired - Fee Related JP2726699B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | バックラッシ調整機構付遊星歯車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2726699B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5401220A (en) * | 1993-07-28 | 1995-03-28 | Peerless-Winsmith, Inc. | Speed reducer with planocentric gear arrangement |
JPH10138062A (ja) * | 1996-09-10 | 1998-05-26 | Staubli Faverges | 遊星歯車減速装置の組立方法及び遊星歯車減速装置 |
US6099432A (en) * | 1997-09-09 | 2000-08-08 | Harmonic Drive Systems Inc. | Planetary gear device having a backlash adjusting mechanism |
US6866608B2 (en) * | 2001-12-11 | 2005-03-15 | Harmonic Drive Systems, Inc. | Planetary gear device |
EP1950453A3 (en) * | 2007-01-25 | 2009-07-01 | Sankyo Seisakusho Co. | Epicyclic gear mechanism |
CN102297257A (zh) * | 2011-08-26 | 2011-12-28 | 合肥波林新材料有限公司 | 一种背隙可调行星齿轮减速器 |
FR3007383A1 (fr) * | 2013-06-24 | 2014-12-26 | Bernard Git | Pignon d'engrenage reglable pour train epicycloidal |
JP2021531442A (ja) * | 2018-07-18 | 2021-11-18 | シックス リング ドライブ (シーアン) テクノロジー カンパニー リミテッドSix Ring Drive (Xi An) Technology Co., Ltd. | 完全閉ループ制御を実現できる遊星減速モータ及び多関節ロボット |
JP2021188703A (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-13 | 株式会社菊池製作所 | ハブユニット及びそれを備えた車椅子 |
WO2023065072A1 (zh) * | 2021-10-18 | 2023-04-27 | 爱磁科技(深圳)有限公司 | 变位行星架系统及其行星传动装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022181132A (ja) * | 2021-05-25 | 2022-12-07 | 日本電産株式会社 | 出力装置 |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP1104970A patent/JP2726699B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021531442A (ja) * | 2018-07-18 | 2021-11-18 | シックス リング ドライブ (シーアン) テクノロジー カンパニー リミテッドSix Ring Drive (Xi An) Technology Co., Ltd. | 完全閉ループ制御を実現できる遊星減速モータ及び多関節ロボット |
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WO2023065072A1 (zh) * | 2021-10-18 | 2023-04-27 | 爱磁科技(深圳)有限公司 | 变位行星架系统及其行星传动装置 |
US12092190B2 (en) | 2021-10-18 | 2024-09-17 | Aici Technology (Ningbo) Co., Ltd. | Displacement planetary carrier system and planetary transmission device thereof |
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JP2726699B2 (ja) | 1998-03-11 |
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