JPH02282500A - カチオン電着塗装法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車ボデー　自動車用部品など、種類の異
なる複数の被塗物のそれぞれに所定の膜厚の電着塗膜を
形成するカチオン電着塗装法に関する。

（従来の技術およびその課題） カチオン電着塗装は被塗物を陰極とし、電着浴中で被塗
物と対極との間に電圧を印加することによって被塗物の
表面に電着塗膜を形成する方法である。

被塗物を連続的に塗装するカチオン電着塗装においては
、−Ｍに被塗物の搬送速度は一定であり、従って通電時
間は一定である。また電着浴の極間電圧は、−度設定す
れば、連続的に稼動している間は、そのままの条件で行
なわれている現状にある。

一定の通電時間、一定の極間電圧の条件下で行なう従来
の塗装方法では、形状、大きさ、材質など、種類の異な
る複数の被塗物を電着塗装すると所望の塗装膜厚が得ら
れず、塗膜がつきすぎてコスト高になったり、塗膜が薄
（なって耐食性が低下するというような問題を生ずるこ
とがあった。

（課題を解決するための手段） 本発明者らは、連続的に塗装を行なうカチオン電着塗装
法において、種類の異なる複数の被塗物の電着塗膜厚を
所定膜厚に管理する方法について研究の結果、本発明に
至った。

すなわち本発明は、種類の異なる複数の被塗物を単一の
電着浴にて連続的に塗装するカチオン電着塗装法におい
て、被塗物搬送中に被塗物の種類に応じて極間電圧を変
動させることによって被塗物に所定の膜厚の電着塗膜を
形成することを特徴とするカチオン電着塗装法に関わる
。

本発明方法においては、被塗物搬送中、すなわち電着塗
装ラインにて連続的に被塗物を搬送中であれば、被塗物
が電着浴中に浸入する前でも浸入後であってもよいが、
被塗物の形状、大きさ、材質などの種類に応じて極間電
圧を変動させて、それぞれの被塗物に所定の膜厚の電着
塗膜を形成する。

本発明方法において極間電圧の変動は、被塗物に応じて
手動で行なってもよいが、自動的に行なうこともできる
。

自動的に行なう場合には、下記の手順で行なうことがで
きる。

（１）被塗物の種類を、被塗物が電着槽に浸入する前に
光電管、リミットスイッチ等既知の方法で検知し、この
情報を電気信号とする。

（２）（１）で得られた情報（電気信号）による。

電着浴中を複数のゾーンに分け、各ゾーンで極間電圧が
異なる多段通電方式であってもよい。

また本発明方法に使用する電着浴塗料としては、従来公
知のカチオン電着塗料が使用でき、例えば、エポキシ樹
脂系、アクリル樹脂系、ポリブタジェン樹脂系などが挙
げられる。

（作用および発明の効果） 本発明方法によると、形状、大きさ、材質など、種類の
異なる複数の被塗物に所望の膜厚の電着塗膜が形成でき
るようになり、各被塗物における要求性能などに見合っ
たものとすることができ、コスト高、耐食性の低下など
を克服することができるようになる。

以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。

実施例 関西ペイント社製ニレクロン９６００　（ポリエステル
変性エポキシ樹脂、ブロックジイソシアネートおよび非
イオン系アクリル樹脂を樹脂成分とう す・電着塗料）を固形分１８重量％になるよう調整した
電着浴を３つのブロックに分割し、被塗物Ａ、Ｂ、Ｃの
３種について所望膜厚を得るべく、被塗物種によって第
２ブロツクおよび第３ブロツクの極間電圧を変動させて
浴温２８℃で電着塗装を行なった。

なお、通電時間は、第１ブロツクが４０秒、第２ブロツ
クが７０秒、第３ブロツクが７０秒とした。電着塗装条
件および得られた膜厚を第１表に示す。

比較例 電着浴の各ブロックの極間電圧を被塗物によって変動さ
せず固定する以外は実施例と同様に行なった。

電着塗装条件および得られた膜厚を第１表に示す。

第１表

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、種類の異なる複数の被塗物を単一の電着浴にて連続
   的にカチオン電着塗装する方法において、被塗物搬送中
   に被塗物の種類に応じて極間電圧を変動させることによ
   って被塗物に所定の膜厚の電着塗膜を形成することを特
   徴とするカチオン電着塗装法。