JPH0227805Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は車輌後席のシートバツクのヘツドレス
ト装置に関するものである。

（従来技術） 自動車のフロントシートのヘツドレストを昇降
させるものとして実開昭55−3947が公知である。
これは座席の重量圧により流体をシリンダー内に
導き、プランジヤーを押し上げヘツドレストを上
昇させるものである。

また、後席シートのヘツドレストについては、
ヘツドレストを後方へ回動させるものとして実公
昭36−17712が公知である。

（考案が解決しようとする課題） 上記前者にあつては、自動的に着座すればヘツ
ドレストが上昇出来て便利ではあるが、人体の体
重と座高とは必ずしも比例せず、適切なヘツドレ
ストの高さを維持し難いという問題点があつた。

又、後者にあつては、見栄えも悪く、螺子が弛
んだまゝ使用したときは非常の際ヘツドレストが
後方へ回動し、ヘツドレストとしての機能を果し
得ない場合がある。更に運転席よりリモートコン
トロールできないという問題点があつた。

（課題を解決するための手段） 本考案は、上記問題点を解決することを目的と
し、車輌後席のシートバツクとヘツドレストとを
上下に伸縮自在の空気室で連結し、上記シートバ
ツク内に固定した支柱に沿つて上下摺動自在に設
けたスライドアームの上部をヘツドレスト内に固
定し、上記空気室の空気を導入排出するチユーブ
を空気ポンプに連結すると共に、上記シートバツ
クとヘツドレストとの各表皮を伸縮自在布にて連
結したことを特徴とするものである。

（作用） 空気室２４内にチユーブ２７により空気を入れ
るとヘツドレスト２２は上昇し、空気を排出する
とヘツドレスト２２は下降し任意の高さに保持で
きる。

（実施例） 車輌後席のシートバツク２１とヘツドレスト２
２の間に伸縮自在布２３で連結した空気室２４を
形成し、シートバツク２１内に設けた支柱２５に
沿つてヘツドレスト２２内のスライドアーム２３
が上下動するようになつている。空気室２４内に
チユーブ２７により空気を導入又は排出すること
により、ヘツドレスト２２をシートバツク２１上
に出没させ任意の位置に保持させている。

上下に伸縮自在の空気室としてはいろいろある
が、例えば、合成樹脂エラストマの蛇腹状袋体
（アクチユエータのようなもの）でもよい。ポン
プとしては図示しないが、ランパーサポート用の
空気ポンプ等が使用出来、又チユーブを床下を経
て運転席に延長すればドライバーがリモートコン
トロールすることもできる。

（効果） 本考案によると、 １ 後席のヘツドレストの高さを人体の座高に合
わせ最も適した位置に設定出来、万一追突され
るような事があつてもヘツドレストが後に回動
する事がなく、確実にヘツドレストで受け、鞭
打ち症を予防できる。

２ 空気の吸排を行うチユーブを延長すれば、運
転席からリモートコントロールすることも出来
る。

３ 伸縮自在の布でシートバツクとヘツドレスト
との各表皮を連結したから如何なる状態にあつ
ても見栄えがよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を施した車輌後部座
席斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ部側断面図で
ある。 ２１……後部座席のシートバツク、２２……ヘ
ツドレスト、２３……伸縮自在布、２４……空気
室、２５……支柱、２６……スライドアーム、２
７……チユーブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輌後席のシートバツクとヘツドレストとを上
   下に伸縮自在の空気室で連結し、上記シートバツ
   ク内に固定した支柱に沿つて上下摺動自在に設け
   たスライドアームの上部をヘツドレスト内に固定
   し、上記空気室の空気を導入排出するチユーブを
   空気ポンプに連結すると共に、上記シートバツク
   とヘツドレストとの各表皮を伸縮自在布にて連結
   したことを特徴とする車輌後席のヘツドレスト装
   置。