JPH02277992A - ベーン圧縮機 - Google Patents

ベーン圧縮機

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Publication number
JPH02277992A
JPH02277992A JP10116689A JP10116689A JPH02277992A JP H02277992 A JPH02277992 A JP H02277992A JP 10116689 A JP10116689 A JP 10116689A JP 10116689 A JP10116689 A JP 10116689A JP H02277992 A JPH02277992 A JP H02277992A
Authority
JP
Japan
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cylinder
vane
rotor
waviness
primary
Prior art date
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Pending
Application number
JP10116689A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
新一 鈴木
Toshiro Fujii
俊郎 藤井
Katsuhiko Oshiro
大城 勝彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP10116689A priority Critical patent/JPH02277992A/ja
Publication of JPH02277992A publication Critical patent/JPH02277992A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車両空調用に供して好適なベーン圧縮機に係
り、詳しくはベーン圧縮機のシリンダの改良に関する。
[従来の技術] 従来のベーン圧縮機として、筒状のシリンダと、該シリ
ンダの両間口端を閉塞するサイトプレートと、該シリン
ダ及び両サイドプレートにより形成されるロータ室に配
置され駆動軸と共に回転するロータと、該ロータに刻設
された複数条のベーン溝に沿って放射方向に出没してそ
の先端が上記シリンダの内周面に押接する複数個のベー
ンとを備え、上記シリンダが過共晶A I −8i合金
よりなるものが知られている。
この過共晶A + −Si合金よりなる従来のシリンダ
は、その初晶Siの合金表面からの脱落防止、高強度化
等を図るため、微細化剤としてのPを0゜003重量%
以上含有し初晶9iの平均粒径が2Q〜50μmに調整
されている。なお、この従来のシリンダの金属組織を表
す100倍の電子顕微鏡写真を第6図に示す。第6図中
、黒く現れているのが初晶Siである。
し発明が解決しようとする課題] ところが上記従来の初晶Siが微細化された過共晶△l
 −Si合金からなるシリンダを用いたペン圧縮機では
、クラッチのオン、オフによる断続運転や起動時等の背
圧不足によるチャタリングが繰り返されると、シリンダ
表面にベーン)囲動方向の微小なうねりが発生する。こ
のようにシリンダ表面に微小なうねりが生じると、シリ
ンダ表面を1習動するベーンの先端は微小な跳動を伴っ
て該シリンダ表面との衝突を繰返し、その結果とくにジ
ー音と呼ばれる高周波成分の異音が増勢する。
本発明は、シリンダ表面のうねりの発生及び成長を抑制
して異音の低減を図ることを解決すべき技術課題とする
ものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記課題を解決するため、前記シリンダを過共
晶A l −Si合金から構成し、初晶Sの平均粒径を
50〜150t1mにするという新規な手段を採用する
上記過共晶A l −8r合金の組成は、Si :18
〜25重1%、P : 0.00005重i%以下、残
部A1とすることが好ましい。なお、不可避不純物とし
て、Cu、MCI、Fe、Zn、Mn、T等を含有する
ことは差支えない。上記Pは一般に初晶Siの微細化剤
として用いられるもので、その含有煩を0.00005
重量%以下とすることにより、初晶Siの過度の微細化
を抑えて、その平均粒径を50〜150μmに調整する
[作用] 本発明のベーン圧縮機は、ロータの回転によりベーン溝
に沿って放射方向に付勢されたベーン先端がシリンダ表
面に衝接した場合、シリンダ表面及び内部には平均粒径
50〜150μmの初晶Siが散在しているため、該シ
リンダ表面がベーンから受ける応力はこの平均粒径の大
きな初晶Siを介してシリンダ内部のAIマトリックス
に作用する。このとき、初晶Siの粒径が大きい程、す
なわち応力を受ける初晶Siの面積か大きい程、その応
力は分散してAIマトリックスに作用する。
また、初晶Siの粒径が大きい程、すなわち応力が初晶
Si中を伝わる距離が長い程、その応力は徐々に小さく
なってシリンダ内部のA1マトリックスに作用する。し
たがって、本発明のベーン圧縮機では、ベーンからシリ
ンダ表面に作用した応力は平均粒径の大きな初晶Siを
介してシリンダ内部のA1マトリックスに作用するため
、その応力は小さくなり、該A1マトリックスはシリン
ダ表面部にうねりを発生させることなく該応力を受止め
ることができる。
[実施例コ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はベーン型圧縮機の縦断面図、第2図は圧縮機の
横断面図である。
図に示すように、互いに結合された前ハウジング11及
び後ハウジング12内に楕円状の貫通孔をもつシリンダ
1が収容固定され、このシリンダ1の両端開口が前サイ
ドプレート13、後サイドプレート14でそれぞれ塞が
れて縦断面が楕円状のロータ室15が形成されている。
上記両サイドプレート13.14の軸孔中には抛受16
.17を介して駆動軸1Bが回転自在に保持され、該駆
動軸18の一端はシャフトシール19を介して前ハウジ
ング11の軸孔を貫通して突出し、その先端に図示しな
い電磁クラッチの従動部が固定されている。また、駆動
軸18には円形断面のロータ20が上記ロータ室15内
に配設されるように固定され、該ロータ20の外周部に
は回転対称に4個のベーン溝21が刻設されており、各
ベーン溝21には4枚のベーン22がそれぞれ放射方向
に出没可能に保持されている。そして、隣合う2枚のベ
ーン22、ロータ20の外周面、シリンダ1の内周面及
び両サイドプレート13.14の内周面によって囲まれ
る4個の圧縮室23がロータ室15に形成されている。
前サイドプレート]3と前ハウジング11との間に吸入
室24が形成され、後サイドプレート14と後ハウジン
グ12との間には油分離室25が形成されている。この
吸入室24は所定の回転角位置において前サイドプレー
ト13とシリンダ]とに貫設された吸入通路26及び吸
入口27によって上記圧縮室23と連通される。また、
この圧縮室23は他の所定の回転角位置において吐出口
28を介して吐出室29と連通され、吐出室29は図示
しない連通孔を介して油分離室25と連通されている。
なお、30は吐出弁、31はリテーナである。
上記シリンダ1は、Si :18〜25重量%、P:0
.00005重量%以下、残部八日その他Cu、MQ、
Fe、Zn、Mn、T i等の不可避不純物よりなる過
共晶A + −Si合金である。
このシリンダ1の金属組織を第3図の100倍電子顕微
鏡写真に示すように、シリンダ1はA1マトリックス部
と、このA1マトリックス部中に点在する初晶Siとか
らなる。なお、第3図中、黒く坦れているのが初晶Si
である。この初晶Sの平均粒径は50〜150μmに調
整されており、シリンダ1のうち22重量%を占めてい
る。
上記構成よりなる本実施例のベーン圧縮機について、断
続耐久試験を実施し、試験侵におけるシリンダ表面のう
ねりを表面粗さ測定機により測定した。その結果を第4
図に示す。また、上記断続耐久試験の前後における騒音
レベルを防音室にて、騒音測定機(マイクロフォン+騒
音計十周波数分析装置)により測定した。その結果を第
5図に示す。なお、上記断続耐久試験は、吸入圧カニ2
kC1/Cm2 、吐出圧カニ 20kC1/Cm2 
、エンジン回転数: 5000rpmの設定条件の下、
オン/オフ=1015秒の断続切替を100時間続けて
行った。また、比較のため前記した初晶Sの平均粒径が
20〜50Iimに調整された従来のシリンダを適用し
たベーン圧縮機についても同様にうねり及び騒音レベル
を測定した。その結果を第7図及び第8図に示す。
第4図及び第7図の比較から明らかなように、本実施例
に係るシリンダ1の表面にはうねりがほとんど認められ
なかったのに対し、従来のシリンダ表面には第7図のS
に示すように1〜2μmのうねりが認められた。これは
、本実施例に係るシリンダ1では、シリンダ表面及び内
部に平均粒径50〜150μmの初晶Siが散在してお
り、該シリンダ表面がベーン22から受(ブる応力はこ
の平均粒径の大きな初晶Siを介してシリンダ内部のA
1マトリックスに作用するため、A1マトリックスに作
用する応力は、シリンダ表面にうねりを発生させること
なく該AIマトツリクスが十分に受は止められる程度に
小さいものとなるからである。
また、第5図及び第8図を比較すると明らかなように、
本実施例に係るシリンダ1は5〜20kH2の高周波成
分における異音の実効値が3.2dB (A)の増加幅
を示したのに対し、従来のシリンダは13.2dB (
A>の増加幅を示した。
すなわち、本実施例のシリンダ1は、シリンダ表面のう
ねりが主原因となって増勢する異音が従来のシリンダと
比して約1.;/4になっていることがわかる。なお、
第5図及び第8図中、下側の線は断続耐久試験前の騒音
レベルの測定結果を示し、上側の線は断続耐久試験後の
騒音レベルの測定結果を示す。
[効果] 以上詳述したように、本発明のベーン圧縮機は、平均粒
径が50〜150μmの初晶Siが析出した過共晶A 
l −Si合金からなるシリンダを使用したものである
から、ベーンからシリンダ表面に作用する応力を平均粒
径の大きな初晶Siを介してシリンダ内部のA1マトリ
ックスで受【プ止めることができ、これによりシリンダ
表面のうねりの発生及び成長を抑えることができる。し
たがって、シリンダ表面のうねりが主原因で増勢する異
音を著しく低減させることができる。
また、シリンダ表面のうねりの発生及び成長が抑制され
るので、シリンダの耐久性も格段と向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のベーン型圧縮機の縦断面図、第2図
は上記ベーン圧縮機の横断面図、第3図は本実施例に係
るシリンダの金属組織を表す100倍の顕微鏡写真、第
4図は断続耐久試験後における本実施例に係るシリンダ
表面のうねりを示す測定線図、第5図は本実施例に係る
シリンダの断続耐久試験前接の騒音レベルを示す測定線
図、第6図は従来のシリンダの金属組織を表1100倍
の顕微鏡写真、第7図は断続耐久試験後にお1プる従来
のシリンダ表面のうねりを示す測定線図、第8図は従来
のシリンダの断続耐久試験前後の騒音レベルを示す測定
線図である。 1・・・シリンダ    13・・・前サイドプレート
14・・・後サイドプレート 15・・・ロータ室18
・・・駆動軸      20・・・ロータ21・・・
ベーン溝     22・・・ベーン特許出願人  株
式会社豊田自動織機製作所代理人   弁理士  大川
 宏 第1 周 波 数(KHz) 周 汲 牧(にHz)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)筒状のシリンダと、該シリンダの両間口端を閉塞
    するサイドプレートと、該シリンダ及び両サイドプレー
    トにより形成されるロータ室に配置され駆動軸と共に回
    転するロータと、該ロータに刻設された複数条のベーン
    溝に沿って放射方向に出没してその先端が上記シリンダ
    の内周面に押接する複数個のベーンとを備えたベーン圧
    縮機において、 上記シリンダは過共晶Al−Si合金よりなり、初晶S
    iの平均粒径は50〜150μmであることを特徴とす
    るベーン圧縮機。
JP10116689A 1989-04-20 1989-04-20 ベーン圧縮機 Pending JPH02277992A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5478220A (en) * 1991-04-12 1995-12-26 Hitachi, Ltd. Compressor scroll made of silicon containing aluminum alloy
FR2763653A1 (fr) * 1997-04-16 1998-11-27 Luk Fahrzeug Hydraulik Pompe a palette

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5478220A (en) * 1991-04-12 1995-12-26 Hitachi, Ltd. Compressor scroll made of silicon containing aluminum alloy
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