JPH02277570A

JPH02277570A - 塗布装置

Info

Publication number: JPH02277570A
Application number: JP9922789A
Authority: JP
Inventors: Masayuki Amano; 天野　真幸
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1989-04-19
Filing date: 1989-04-19
Publication date: 1990-11-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）写真感光材料用フィルム、写真層印画紙、磁気記録テー
プ等の磁気記録材料、接着テープ、感圧紙・感熱紙等の
情報記り紙、その池写真刷版材料等の９１造において用
いられる、連続走行している帯状支持体（以下ウェブと
いう）に各種液体組成物を塗布する装置に関する。特に
ホッパーを用いたカーテン塗布における塗布装置に関す
る。

（従来の技術）薄膜状の塗布液を走行する帯状の支持体に衝突せしめて
塗布する装置のうち、代表的なものとしてホッパーを用
いたカーテン塗布装置がある。

カーテン塗布装置は、一種または二種以上の塗布液より
なる自由落下カーテンを形成し、これを塗布すべき物体
に衝突せしめて、物体上に＠膜を設ける装置であり、古
くから家具、鉄板等の塗布に使用されてさたが、近年に
至り特公昭４９−２４１３３号公報、あるいは特公昭４
９−３５４４７号公報に開示されるごとくカーテン塗布
装置を写真感光材料の製造のように特にＭＷｊさが要求
される分野に適用する試みも見られるに至った。

この装置において、塗布作業開始時（以下塗り付け時と
称する）に自由落下カーテン膜を均一に塗り付けること
は、非常に重要なことである。

スライドホッパー型の塗布方法に比べてカーテン塗布で
は、より高速塗布が要求されるため、それに伴って送液
流量も多くなる。従って、塗り付け時の均一塗布も難し
くなることが予想される。

均一に塗り付かない場合には、塗布液の飛散による汚れ
や厚塗り部の未蛇による乾燥ゾーン後のローラ汚れ等に
よる製品の故障につながる。

カーテン塗布の塗り付け装置については、特公昭４９−
２４１３３号公報に代表的な例が開示されている。この
例では、回転可能あるいは摺動可能なデフレクタ（以下
塗り付け板と称する）と呼ばれる装置が、塗り付け時に
所定の塗布量を供給する安定なカーテン膜を形成し、か
つ、塗り付け前においては塗布液を回収する目的で使用
されている。

第４図は、特公昭４９−２４１３３号公報に開示された
塗り付け装置を示したものである。スライドホッパー２
２のスライド面２５上に流れでた塗布液２１はスライド
面２５の先端部より薄膜状に自由落下してカーテン膜２
６を形成する。このカーテン膜２６を走行するウェブ２
８に衝突させて塗布を行う。

塗り付け萌においては、矩形平板状の塗り付け板２４が
カーテン膜２６を遮ぎるように挿入されており、塗布液
は塗り付け板２４に沿って流れ回収４１’！３０に集め
られる。塗り付け時には支点２７を中心に塗り付け板２
４を回転後退させ、カーテン膜２６がウェブ２８上に達
するようにして塗り付けが行なわれる。　又、カーテン
膜２６の両側端はスライド面２５の先端部からカーテン
膜２６がウェブ２８に衝突する位置より低い点に達する
エツジガイド２３により保持されている。

（従来技術の欠点）特公昭４９−２４１３３号公報の方法は、単層塗布の場
合に、塗り付け前において流れ落ちるカーテン膜２６を
塗り付け板２４で受け、塗布液を回収槽３０に回収再利
用できるという効果を有するが、塗り付け時回軟後退す
る塗り付け板２４がカーテン膜２６から離れる瞬間に塗
布液はウェブ２８の上に全幅にわたって同時に塗り付け
られ、厚塗り部を生ずるという欠点を持っている。

［塗り付け時厚塗りを生ずる］とは、塗り付け時、回転
後退する塗り付け板２４がカーテン膜２６から離れる瞬
間に、塗布液はウニ１２８の上に全幅にわたって同時に
塗り付けられ、厚塗り部分を生ずるということである。

この厚塗り部ができる原因は、第５図に示すように、挿
入位置に支持された塗り付け板２４の上にカーテン膜２
６が衝突すると、その衝突点の上側に？Ｉ！溜まりＨが
生ずる、いわゆる「ヒール現象」と呼ばれる現象があり
、カーテン膜２６が塗り付け板２４からウェブ２８上に
乗り移る瞬間に、この液溜まりを伴って乗り移ることに
あると考えられる。

ヒール現象にツいては、Ｓ、Ｆ、ＫＩＳＴＬＥＲａｎＪ
　Ｌ、Ｅ。

ＳＣＩ’１ｌＶＩＮが＾ＩＣ１＋Ｅ　ｗｉｎｔｅｒ　Ｍ
ｅｅｔｉｎｇ（１９８２）に報告している。

（発明が解決しようとする課ｆｆ１）本発明の目的は、このような従来技術における欠点を解
決して、ホッパーを用いたカーテン塗布装置においで、
厚塗りの無いスムーズな塗り付けを可能にする塗り付け
板を具備した塗布装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段）この目的は、回転又は摺動可能な塗り付け板を備え、バ
ックアップローラを周回して連続走行しているウェブに
対し、ホッパーより薄膜状に自由落下する塗布液を衝突
させて塗布を行う塗布装置において、該塗り付け板がそ
の表面に疎水性表面物性を有する塗膜を施した塗り付け
板であることをｖＰ徴とする塗布装置によって達成され
る。

又、上記疎水性表面物性を有する塗膜を施した塗り付け
板の先端に堰を設けることによって、より優れた効果を
奏する。

更に、塗り付け板の先端に堰を設けた場合に、その端面
の厚みを３ｍｍ以下にすることにより最も有効である。

第１図（ａ）は、本発明の装置構成の概略正面図、同（
ｂ）はその概略側面図である。

塗布液１は図示されていない送液ポンプからホツバ−２
へ送り込まれ、スロット５よりエツジガイド３．３間に
吐出される。

エツジガイド３．３は、表面の円滑な根から成す、一端
がホッパー２のスロット５の先端部に密着し、他端が塗
布バックアップロール９の上面から若干離れた位置に来
るよう設けられ、スロット５から流下する塗布液１のカ
ーテン膜６を幅方向から保持し、塗布幅を規制している
。

塗り付け板４は、表面にポリエチレン、ポリテトラプル
オロエチレン、ポリ弗化エチレン等の塗膜７を施しでお
り、エツジガイド３．３と塗布バックアップロール９上
のウェブ８の間を摺動により挿入されるように設けられ
ている。

（作用）ホッパー２のスロット５から吐出された塗布液１は、エ
ツジがイド３．３に幅方向長さを規制されながら自由落
下カーテン膜６となって流下するが、塗布開始時及び停
止中は挿入された塗り付け板４の上に落下しウェブ８上
には落下しない。

即ち、塗布開始時に希望する吐出量を有する安定な自由
落下カーテン膜６が形成されるまでの間、塗布膜１を塗
り付け板４の上に流下させ、条件が整ってから塗り付け
板４をＡからＢの位置に後退させてウェブ８の上にカー
テン膜６が乗り移るようにして塗布が開始される。

塗布中、塗り付け根４は後退した位置Ｂに維持し、塗布
終了時には、ＢからＡの位置に進行させ、カーテン膜６
をさえぎるように挿入し塗布を終了する。

塗り付け板４の表面に疎水性表面物性を有する塗布膜７
が施されていると、塗布液１が塗り付け板４に衝突する
７αより上側に生ずる液溜まりは極めて薄くなり、いわ
ゆる「ヒール現象」は抑制され、塗り付け部の厚塗りは
格段に改善される。

ＰＩＳ２図（ａ）（ｂ）は、本発明の別の実施態様であ
る。

第２図（ａ）（ｂ）における塗り付け板１０は、矩形平
板状の板の先端がＬ字型となるよう堰を設けである。

又、堰を設けた塗り付け根１０は疎水性表面物性を有す
る塗１１ｉ１１を堰の表面を含めて施しである。

塗り付け時において、堰を設けた塗り付け板１０がカー
テン膜６をさえぎる位置Ｃから後退し、カーテン膜６が
ウェブ８上に乗り移る過程で、カーテン膜６は塗り付け
板１０の堰の内側に当たる状態から堰の外側の斜面に移
り、そこから流れ落ちた塗布液がまずウェブ８上に達し
、次いで塗り付け板１０が更にＤの位置主で後退してカ
ーテン膜６が直接ウェブ８に達することになる。

、：の堰を介しての塗り付けを経過させることにより、
ヒール現象の影響をより完全に除き厚塗りを格段に改善
することができる。

堰の高さｌ＋は５０ｍｍ以下が有効であるが、更に好ま
しくは５〜２０ｍａｍが良い。又、堰の水平に対してな
す角度αは、２０〜９０度、更に好ましくは・＜０〜６
０度の範囲が良い。

堰の厚みｔは端面に８１溜まりを生じせしめないために
薄い方が良＜３ｍｎ以内が好ましいが、特に１ｌＩＩＩ
１以内で最も有効である。

堰の端面の形状は、直線の他、正弦波状、鋸歯状、山型
状等、種々の形状が可能である。

又、その断面形状は、平面状に坊断したものの他、丸み
を持たせるか、あるいは面取りを施したものであっても
良い。

塗り付け板１０の表面に疎水性塗膜１１が施され、かつ
堰の厚みが薄い場合に特に有効な理由は、塗り付け板１
０の上に塗布液が滞留することがほとんど無く、フェア
８上に塗布液が乗り移る瞬間に均一な薄膜を維持できる
ためと考えられる。

本発明に用いられる塗布液は、その用途に応じて種々の
液組成物が含まれ、例えば、写真感光材料におけるよう
な、感光乳剤層、下塗層、保護層、バックＮ等の塗布液
、磁気記録材料におけるような、磁性層、下塗層、潤滑
層、保護層、バック層等の塗布液、情報記録紙における
ような、マイクロカプセルを主成分とする屑、顕色剤を
主成分とする層等の塗布液、写真刷版材料におけるよう
な、感光層、υｆｌｉｔ？層、マット層等の塗布液が含
まれる。

本発明に使用されるウェブとしては、紙、プラスチック
フィルム、ｔＸ、レノンコーテツド紙、合成紙等が包含
される。プラスチックフィルムの材質は、たとえば、・
ポリエチレン、ポリスチレン等のポリオレフィン、ポリ
酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル
重径体、６，６−ナイロン、６−ナイロン等のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−２，
６す７タレート等のポリエステル、ポリカーボネート、
セルローストリアセテート、セルロースグイアセテート
等のセルロースアセテート等が使用される。又、レノン
コーテツド紙に用いる樹脂としては、ポリエチレンを始
めとするポリオレフィンが代表的であるが、必ずしもこ
れに限定されない。レノンコーテツド紙の表面らエンボ
スの有無や形状においても限定されない。又、金属ウェ
ブとしては、例えばアルミニュームウェブがある。

本発明の説明には、エクストルーノヨン型ホッパーを用
いたカーテン塗布を挙げたが、これに限定されるもので
はなく、スライドホッパー型ホッパーにも適用できるこ
とは勿論である。

（実施例１）本発明による効果を一層明確にするために実施例を挙げ
る。

第１図（ａ）（＋））示１本発明の装置を用いて塗布を
行った。

塗布液は、写真用アルカリ処理ゼラチン７０重贋部、ト
チ゛シルスルフォンポリビニルベンゼンスルフオン酸カリウム０．　６重量
部を水９２８．４重量部に溶がしたものを用いた。

塗布液の粘度は、４０℃において４０センチボワズ、表
面張力は４　０　ｄｙｎｅ／ｃ＋ｓであった。この塗布
液を幅１ｃＩ１１当たりの流量１．３及び１．６＋ｎ１
／ｃｕ／ｓｅｅにてカーテン膜を形成させ、２　０　０
　ｍ／ｍｉｎの速度で走行する、ゼラチンが下引きされ
たポリエチレンテレフタレートからなるウェブに付与し
て塗布を行った。カーテン膜６の高さは１００Ｉとした
。

エツノ〃イド３、３の下端とウェブ８の間隔は１６Ｉｌ
ｌＩであり、塗り付け板４の先端の塗り付け前における
位置はウェブ８上５１１１１であった。

塗り付け板４はその表面にポリ弗化エチレンの塗膜を施
した平板状のステンレス板を用いた。

この結果、塗り付け板４をカーテン膜をさえぎる位置か
ら後退させることにより安定な塗り付けを行うことがで
き、先端の厚塗り部の膜厚の定常位置に対する比は、吐
出’Ｊ，　１　、　　３　０　ｃｃ／ｃｍ／ｓｅｅの場
合１．５〜２　、　０　、　１　、　Ｇ　Ｏ　ｃｃ／Ｃ
ｍ／ｓｅｅの場合２、０〜３．０であった。

（実施例２）実施例１と同じ塗布液、支持体、塗布条件とし、第２図
（ａ）（ｂ）に示す装置構成により塗布を行った。

塗り付け根１０はその先端に高さ１０＋ｎｍ，厚さ０、
５ＩＩＩＩ１１の堰を設け、その表面にポリ弗化エチレ
ンの塗膜を施したステンレス板を用いた。

この結果、塗り付け板１０をカーテン膜をさえぎる位置
から後退させることにより安定な塗り付けを行うことが
でき、先端の厚塗り部のｖｃ厚の定常位置に対する比は
、吐出量１　、３　０ｃｃ／ｃｍ／ｓｅｃの場合１．０
〜１．２、１．１３０ｃｅ／ｃ鵡／ｓｅｃの場合１．０
〜１．５であった。

（比較例）実施例１と同じ塗布液、支持体、塗布条件とし特公昭４
９−２４１３３号公報の方法、即ち疎水性塗膜を施さず
、堰も設けない塗り付け板を用いて塗布を行った結果、
先端の厚塗り部の膜厚の定常位置に対する比は、吐出ｆ
ｌ　１　、　３　０　ｃｃ／ｃｍ／ｓｅｅの場合２．０
〜４．０、１　、　６　０　ｃｃ／ｃ＋ｍ／ｓｅｅの場
合４．０〜６．０であった。

（発明の効果）本発明の構成、即ち、ホッパーより薄膜状に自由落下す
る塗布液を衝突させて塗布を行う塗布装置において、塗
り付け板の表面に疎水性表面物性を有する塗膜を施すこ
とにより、その衝突点の上側に液溜まりが生ずる、いわ
ゆる「ヒール現象」を防止することができ、塗り付け部
の厚塗りが格段に改善される。又、疎水性表面物性を有
する塗布膜を施した塗り付け板の先端に堰を設けること
により、より優れた効果を奏し、待に該堰の端面の厚み
を３１６１１１以下にすることにより、最も好ましい効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は、本発明の実施態様を説明する概略正面
図、同（１））はその概１８側面図である。第２図（ａ
Ｈｂ）は、塗り付け板の先端に堰を設けた本発明の別の
実施態様を示す概略正面図及び概略側面図。第３図は、
第２図の実施態様における塗り付け板の形状の説明図で
ある。第４図は従来技術の側面説明図。第５図は、塗布
液が塗り付け板に衝突する点に生ずる「ヒール現象［の
説明図である。１．２１・・・塗布液、　　２．２２・・・ホンパー３
．３．２３・・・エッノ〃イド、４．１０．２４・・・塗り付け板、５・・・スロワ）、　　６．２Ｇ・・・カーテン膜、７
．１１・・・疎水性塗膜、　８．２８・・・ウェブ、９
．２９・・・塗布バックアップロール、２５・・・スラ
イド面、　　２７・・・支点、３０・・・回収槽。特許出口穴　Ｔ’Ｔ封写真フィルム株式会社手続補正書

Claims

【特許請求の範囲】

（１）回転又は摺動可能な塗り付け板を備え、バックア
ップローラを周回して連続走行しているウェブに対し、
ホッパーより薄膜状に自由落下する塗布液を衝突させて
塗布を行う塗布装置において、該塗り付け板がその表面
に疎水性表面物性を有する塗膜を施した塗り付け板であ
ることを特徴とする塗布装置。
（２）塗り付け板の先端に堰を設けたことを特徴とする
請求項（１）記載の塗布装置。
（３）堰の端面の厚みが３ｍｍ以下であることを特徴と
する請求項（２）記載の塗布装置。