JPH02276985A - 放射線検出装置及び地中空洞の探査方法 - Google Patents

放射線検出装置及び地中空洞の探査方法

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JPH02276985A
JPH02276985A JP1098447A JP9844789A JPH02276985A JP H02276985 A JPH02276985 A JP H02276985A JP 1098447 A JP1098447 A JP 1098447A JP 9844789 A JP9844789 A JP 9844789A JP H02276985 A JPH02276985 A JP H02276985A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は放射線検出装置に関し、より具体的には、指向
性を有する放射線検出装置に関する。本発明はまた地中
空洞の探査方法に関する。
[従来の技術] 放射線検出装置、例えばガンマ線の検出装置は一般に指
向性を持たず、また、専ら実験室内で使用されることが
多いことから、そのような必要性も認識されていなかっ
た。
また、各種の放射線源の分布を得る方法として、観測衛
星に放射線や熱赤外線の検出装置を搭載し、異なる時点
での観測値を比較演算する方法が公知である。
[発明が解決しようとする課題] 観測衛星による方法では、測定対象エリアに対してガン
マ線検出装置が相当に遠い距離にあり、且つ、ガンマ線
検出装置自体が移動しなければならない。従って、同じ
位置にあって、どの方向から放射線が飛来しているのか
を観測することはできない。
本出願の発明者は、放射線利用の測地、測量技術の開発
に長い年月従事し、地質状態が地上放射線量に一定の影
響を与えることを発見した。地下又は地中の状態を非破
壊で探査するには、ガンマ線による方法の他にも、レー
ダ法や熱赤外線法などがあるが、これらの方法では極く
浅い約10m程度までの空洞しか探知できない。これに
対しガンマ線によれば、地下50m程度まで探知可能で
ある。
このようにリモート・センシングの手段としてガンマ線
検出装置の有用性が認識されつつあり、本発明の第1の
目的は、指向性を有する放射線検出装置を提示すること
である。
また本発明の第2の目的は、当該指向性を電気的に制御
できる放射線検出装置を提示することである。
更に本発明の第3の目的は、地中の空洞を非破壊探査す
る探査方法を提示することである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る放射線検出装置は、主放射線検出手段を囲
むようにその周囲に、作動/非作動を個別に外部制御自
在な複数の副放射線検出手段を配置し、逆同時計数法に
より、副放射線検出手段の出力とは非同時の主放射線検
出手段の出力を取込む。
また、第2の発明では、主放射線検出手段を囲むように
その周囲に複数の副放射線検出手段を配置し、主放射線
検出手段と複数の副放射線検出手段の何れか一方を、他
方に対して相対的に移動自在とした。
第3の発明では、有指向性のガンマ線検出装置により地
中からのガンマ線を検出し、ガンマ線のカリウム及びビ
スマスの変化から地中空洞の存在を判定する。具体的に
は、カリウムが減少し、且つビスマスが増大する地点に
空洞が存在する判定する。
[作用〕 第1の発明では、副放射線検出手段の1つ又は複数を非
作動状態にすることにより、その部分に主放射線検出手
段の謂わば観測窓が開き、逆同時計数法により、当該観
測窓に入射する放射線を検出できる。また、複数の副放
射線検出手段の1つを循環的に非作動状態にすることに
より、#A測窓を電気的に回転させることができる。
第2の発明では、例えば主放射線検出手段を副放射線検
出手段に対して上下に移動させることにより、主放射線
検出手段の上面の視野角が変化し、異なる視野角の検出
値を得ることができる。
第3の発明では、第1及び第2の発明に係る装置により
、その場で異なる若しくは狭い方向からのガンマ線を検
出でき、地中空洞のような、相対的に小さいな部分の変
化も明確に検出できる。従って、より簡単に地中空洞を
探査できる。
[実施例コ 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一実施例の構成ブロック図、第2図は
第1図の実施例の断面図である。本実施例のガンマ線検
出装置10は、中央に上下動が可能なガンマ検出器12
を配置し、その周囲に6面体配置で6本のガンマ線検出
器12,13,14゜15.16,17.18を密接配
置しである。以下、中央のガンマ線検出器12を主検出
器と呼び、周囲のガンマ線検出器13〜18を副検出器
と呼ぶ。主検出器12は例えば、3インチのゲルマニウ
ム半導体又は大化ナトリウムのシンチレータからなる。
副検出器13〜18は、例えば5インチの大化ナトリウ
ムのシンチレータからなる。
詳細は後述するが、副検出器12〜18の作動電圧(光
電子像倍管を具備する場合には、その光電子像倍管の駆
動電圧であり、半導体検出器の場合には、放射線により
生成される電子対を取り出すための電圧)の印加/非印
加を個別に制御できるようになっており、この制御によ
り、バックグランドの放射線を除去したり、周方向での
観測窓、換言すれば指向性を制御する。
副検出器13〜18は、周面に歯車20を具備する回転
円盤22の上に固定されており、当該回転円盤22はベ
ース24の上に配置されている。
モータ26の回転軸の歯車28は回転円盤22の歯車2
0に噛み合っており、モータ26の回転により、回転円
盤22は主ガンマ線検出器12を中心として回転する。
モータ26、歯車28及び回転円盤22は、副検出器1
3〜18の作動電圧制御により得られる指向性を、信号
処理により、より精密なものにするためのものである。
具体的には、副検出器13〜18の1つへの作動電圧を
遮断することにより周面に観測窓を設けてガンマ線を検
出した後、モータ26により副検出器13〜18の全体
を主検出器12を中心に少し回転させ、観測窓の周方向
角度位置を少しずらして再び観測する。このように、観
測窓の角度位置が異なる2つの検出値の差分を求めるこ
とにより、より細かい分解能の観K11l値を得ること
ができる。このような分解能を必要としない場合には、
モータ26、歯車28及び回転円盤22の構成は、なく
てもよい。
ベース24及び回転円盤22の中央には貫通孔25があ
り、ベース24の軸受け3oにより保持されるポスト3
2が貫通している。主検出器12は当該ボスト32の上
端で支持されている。ボスト32の下側の側面にはうツ
ク34を固定してあり、モータ36の回転軸に取り付け
た歯車38が当該ラック34に噛み合っている。モータ
36の回転制御により、主検出器12を上下に、即ちポ
スト32の軸方向に移動させることができる。
第3図は、第1図及び第2図に図示したガンマ線検出装
置の電気回路系の構成ブロック図を示す。
第1図及び第2図と同じ部材には同じ符号を付しである
。40はガンマ線検出器12〜18の作動電圧を供給す
る電源回路である。但し、各検出器12〜18に供給す
べき作動電圧を異なる値にしたいときには、途中に変圧
回路を設けるか、又は個別の電源回路にすればよい。主
検出器12の作動電圧入力端子には、電源回路40の出
力が直接印加され、副検出器13〜18の作動電圧入力
端子には、それぞれ、スイッチ41,42,43゜44
.45.46を介して電源回路40の出力が印加される
。スイッチ41〜46の開閉は、制御回路48が制御す
る。制御回路48はまた、モータ駆動回路50.52を
介してモータ26,36の回転も制御する。
検出器12〜18の検出出力はそれぞれ、プリアンプ5
4,55,56,57,58,59.60により増幅さ
れる。プリアンプ54〜60の出力は逆開時回路62に
印加され、プリアンプ54の出力は、逆開時回路62の
出力とのタイミング調整用の可変遅延回路64を介して
公知のマルチチャネル・アナライザ66に印加される。
逆開時回路62は公知の逆開時計数法に基づき、主検出
器12の検出出力と、副検出器13〜18の何れかの検
出出力とを時間軸上で比較し、副検出器13〜18の検
出タイミングと実質的に異なるタイミングでの主検出器
12の出力を取り出すためのゲート信号を出力する。こ
のゲート信号はマルチチャネル・アナライザ66の制御
端子に印加され、マルチチャネル・、アナライザ66は
このゲート信号に従い、中央のガンマ線検出器12独自
の出力を公知の方法により分析する。マルチチャネル・
アナライザ66の各チャネルの出力は出力端子68に出
力される。
出力端子68には、副ガンマ線検出器13〜18による
ガンマ線検出タイミング以外のタイミングでのガンマ線
検出器12の出力が得られる。従って、副検出器13〜
18の1つ、例えばスイッチ43を開放してガンマ線検
出器15の電源電圧印加を遮断すると、ガンマ線検出器
15の存在する周方向角度からのガンマ線を選択的に検
出できることになる。
プリアンプ55〜60の出力は、マルチチャネル・アナ
ライザ66と同様のマルチチャネル・アナライザ70に
も印加される。マルチチャネル・アナライザ70は、副
検出器13〜18の検出出力をバックグラウンドとして
処理するために用いられる。詳細は後述するが、逆開時
回路62を不作動状態にし、且つ可変遅延回路64の遅
延量をゼロにして、主検出器12の検出値と、副検出器
13〜18の検出値を別個に所定期間積算する。
そして、主検出器12の検出値から副検出器13〜18
の全検出値を減算することにより、主検出器12の主軸
(Z)方向視野角φ(第2図参照)のガンマ線量を知る
ことができる。
制御回路48には、操作スイッチ74により種々の操作
を指示できる。例えば、副検出器13〜18の内、作動
電圧を遮断するものを指定したり、また、モータ26を
所定■回転させて、作動電圧を印加していない副検出器
の回転位置を少し変更するなどの動作指示を制御回路4
8に入力する。
本実施例では、周方向の指向性は、基本的に副検出器1
3〜18の作動電圧の印加/非印加、即ち作動/非作動
を制御することで電気的に制御し、モータ26は専ら、
この電気的な指向性制御の補完手段として利用される。
次に、図示実施例の周方向の指向性について説明する。
第4図は、第1図のガンマ線検出器12〜18を上から
見た平面図である。例えば、副検出器15の存在範囲θ
を考える。すると、角度θの範囲の周方向からのガンマ
線は、当該副検出器15及び主検出器12で実質的に同
時に検出され、逆開時回路62により主検出器12の出
力から除去される。しかし、スイッチ43を開放して副
検出器15の作動電圧を遮断すると、副検出器15の出
力が逆開時回路62に人力しない。従って、副検出器1
5による周方向角度θの範囲のガンマ線のみが、マルチ
チャネル・アナライザ66で分析され、その分析結果が
出力端子68に出力されることになる。これは換言すれ
ば、作動電圧を遮断した副検出器15の部分に観H11
1窓が開いていることに相当する。
従ってまた、副検出器13〜18の1つの作動電圧を選
択的に及び循環的に遮断することにより、上記観測窓の
周方向位置を電気的に変更し、また、電気的に回転させ
うる。副検出器13〜18の半径をro、主検出器12
の半径をrとすると、作動電圧を遮断した副検出器15
による視野角θは、2r0′ となる。このとき、例えばトンネルの内側面を観測して
いるとして、自然ガンマ線fftN (カウント/秒イ
)は、次式から求められる。
H・2 dtan(θ/2) 但し、nはガンマ線観測値(0,5秒観測値)、Hはト
ンネルの高さ、dは中央のガンマ線検出器12からトン
ネル側面までの距離、θは式(1)で求められる視野角
である。
次に、ガンマ線検出装置10の主軸方向(即ち、第1図
のZ軸方向)を中心とする視野角φのガンマ線検出につ
いて説明する。例えば路盤面からのガンマ線量を検出す
る場合には、第1図のガンマ線検出装置10を倒立(即
ち上下逆)させ、ベース24の下にガンマ線検出器12
〜18がくるようにする。第5図は、その状態でのガン
マ線検出装置10の概略側断面図である。この場合には
副検出器13〜18の全てに作動電圧を印加する。
即ちスイッチ41〜46を全て閉成する。これにより、
副検出器13〜18が主検出器12を円筒状の囲み、バ
ックグランド検出用として機能する。
副検出器13〜18は、バックグランドのガンマ線を検
出するのに対し、主検出器12は視野角φのガンマ線及
びバックグランドのガンマ線を検出する。従って、主検
出器12の検出出力から副検出器13〜18の検出出力
を減算することにより、視野角φのガンマ線量を取り出
せる。この使用法の場合には、第3図の逆開時回路62
を使用し、副検出器13〜18の検出タイミングと異な
るタイミングの主検出器12の出力を最終的な検出値と
してもよいし、また、逆開時回路62を使用せずに単純
に、主検出器12の検出出力から副検出器13〜18の
検出出力を減算するようにしてもよい。
主検出器12を副検出器13〜18に対して上下翅動さ
せることにより、主検出器12独自の検出範囲、即ち視
野角φ(第5図)を変更することができる。その視野角
φは、 φ#2 tan−’ (hl/h2)        
(3)となる。但し、hlは主検出器12の端面側部か
ら、副検出器13〜18の端面内側を見越した路盤水平
長であり、h2は、主検出器12の先端面から路盤まで
の垂直長である。この視野角φから外れた方向からのガ
ンマ線は、主検出器12と副検出器13〜18の両方で
検出されるが、最終的にはバックグランドとして除去さ
れる。
このようにして線観測値から、自然ガンマ線量N(カウ
ント7秒rrr)は、次式により算出できる。
但し、nはバックグランドを除去したガンマ線観測値、
φは式(3)による視野角、h3は副検出器13〜18
の先端面から路盤までの距離(m) 、Dは副検出器1
3〜18の直径(m)である。
原理的には、検出装置10の下側、即ち−Z力方向らも
放射線が入射するが、これは鉛などのシールド材で遮蔽
してもよいし、また、主検出器12の下側に−Z力方向
らの放射線をバックグランドとして除去する副検出器を
配置し、逆開時計数法により除去するようにしてもよい
。鉛板は、相当の厚みでないと有効でないので、後者の
構成が有効である。
以上の構成により、本実施例によれば、ガンマ線検出装
置10の側面周方向でのガンマ線検出に指向性を持たせ
ることができ、しかも、その角度位置を電気的に変更制
御できる。また、ガンマ線検出装置10の主軸方向につ
いても、主検出器12を上下に移動させることにより、
検出視野角を変更できる。視野角の異なる2つの検出値
を減算することにより、それらの視野角の差部分の角度
における放射線量を算出できるので、主検出器12を徐
々に上又は下に移動させつつ、検出を行ない、検出値の
差を求めれば、放射線量の角度分布を得ることができる
なお、上記実施例では、副検出器13〜18を静止させ
、主検出器12を上下に移動したが、その逆に、主検出
器12を静止させ、副検出器13〜18を上下に移動さ
せてもよいことはいうまでもない。
次に、地中の大規模空洞を探査する方法及び装置を説明
するが、その前に基本原理を簡単に説明する。地下に放
射線源が存在すると、地上での放射線量は放射線源から
の距離の関数になる。即ち、放射線源が点状であり、そ
の放射能強度をNo、距離をd1地層での減衰係数をμ
とすると、地上の放射能Nは、 N=Noe x I) (t’ d)       (
5)となる。空洞は数学的には負の放射線源と考えるこ
とかでき、大きな空洞はど、大きな負値の放射線源とし
て取り扱うことができる。従って、カリウム40の地上
での自然放射能は、空洞の直上部で最少になる。また、
空洞形成によりその近辺には亀裂が発達しており、その
亀裂を通路としてラドンが地上に上昇してくる。従って
、ラドン娘元素であるビスマス214が空洞の直上部で
最大になる。
以上をまとめると、空洞の直上部では、空洞が大きい程
カリウム40が減少し、且つビスマス214が増大する
。そして、ビスマス214の測定値をカリウム40の測
定値で除した値ビスマス214/カリウム40は、空洞
の直上部で最大になる。また、空洞位置が浅い程、カリ
ウム40の影響圏が拡がり、直上部での変化毒が多くな
る。この関係を第6A図及び第6B図に模式的に図示し
た。第6A図は空洞が浅い位置にある場合であり、第6
B図は、空洞が深い位置にあり、亀裂を通ってラドンが
上昇している場合を示す。
このようにして、地中の空洞の有無及びその程度を判定
できるが、これはまた、そのような空洞に補修材を注入
した後の、補修効果の判定にも利用できる。即ち、補修
後にも空洞が残存しているか否かを非破壊検査できる。
トンネルの天盤についても同様であり、カリウム40及
び、ビスマス214/カリウム40の変化例を第7A図
及び第7B図に示す。第7A図は、天盤背後の極く近く
に空洞がある場合であり、第7B図は、亀裂が発生する
ような大きな空洞が存在する場合である。カリウム40
.ビスマス214、ビスマス214/カリウム40は、
第6A図及び第6B図の場合と同様の関係になる。
次に、地中空洞の探知方法及び装置を具体的に説明する
。この場合、マルチチャネル・アナライザ66.70は
、自然ガンマ線のカリウム40及びビスマス214を分
析・観測する。そして、観測対象範囲又は大きさにより
、人手で移動する台車、自動車、又はヘリコプタを利用
する。観測機器は、第1図及び第3図に図示したガンマ
線検出装置10の他に、観測対象地域を撮影するビデオ
・カメラ100、対象地面の放射温度を観測する放射温
度計102、及び、観測位置を知るための位置検出装置
104(ヘリコプタの場合には例えばGPSナビゲーシ
ョン・システムや距離計)を台車等に搭載する。ビデオ
・カメラ100の撮影画像をビデオ・テープ・レコーダ
106に記録する。ガンマ線検出装置1oの出力68.
72の検出信号はそれぞれA/D変換器108,110
によりディジタル信号に変換され、パーソナル・コンピ
ュータなどのデータ処理装置112に供給される。放射
温度計102の出力及び位置検出装置104の出力も同
時に、データ処理装置112に供給される。これらの観
測データは、データ処理装置112により所定の処理を
施されて、又はそのままでペン・レコーダ116により
グラフ化される。これらの観測データは、事後の検討の
ために、必要によりディジタル・データ・レコーダ11
6により記録される。
なお、同期回路118が、全体の同期をとっており、ガ
ンマ線検出装置10によるガンマ線検出値(カリウム4
0とビスマス214)、放射温度計102及び位置検出
装置104の検出データは、0、 5秒間隔でデータ処
理装置112に供給される。なお、空洞の有無などの判
定は、5秒間値を用いる。
第8図の装置を台車などに搭載し、走行させつつ自然ガ
ンマ線を測定する。観測分解能は、秒速1m(人力)で
0.5m、秒速56m(時速20km車走行)で2.8
m、時速90km(ヘリコプタ)で12.5mとなる。
路盤下又はトンネルの天盤を測定する場合には、第1図
のガンマ線検出装置10をそれぞれ倒立又は正立させ、
主検出器12を上下に移動させて、所定の視野角内の路
盤からのガンマ線を検出する。
先に説明したように、このとき、副検出器13〜18は
全て作動電圧印加状態にあり、バックグランドのガンマ
線を検出する。主検出器12の検出値から副検出器13
〜18の検出値(バックグランド)を除去した量が、目
的の視野角の検出量になる。バックグランドの除去に関
しては、逆開時回路62を使わない場合の出力端子68
の出力から出力端子72の出力を減算する方法によりバ
ックグランドを除去しても、また、逆開時回路62を使
用した逆開時計数法により、バックグランドを除去した
検出値を出力端子68から直接得てもよい。
なお、地上の路盤を測定する場合、上空からの放射線は
無視できる。トンネル内の路盤及び天盤を測定する場合
、それぞれ、天盤及び路盤からのガンマ線を分離又は遮
蔽する必要があるが、これは先に説明した構成により対
応できる。
また、トンネル内側面を観測する場合には、第1図のガ
ンマ線検出装置10を正立させ、副検出器13〜18の
内、トンネル内側面に面したものへの作動電圧を遮断し
、観測窓を開ける。そして、この観測窓から主検出器1
2に入射するガンマ線量を測定分析する。即ち、逆向時
回路62により、作動電圧を印加した副検出器13〜1
8の検出と異なるタイミングの主検出器12の出力を抽
出する。
以上の観測値から、ビスマス214の観測値の変化、及
びカリウム40の観7+11j値の変化、並びにそれら
の比から、空洞の有無を判定する。
上記実施例では、周方向の観測窓の制御のために、主検
出器12の周囲に6個の副検出器13〜18を配置した
が、本発明はこれに限定されず、5個以下又は7個以上
の副検出器を周囲に配置してもよい。また、作動電圧の
印加/遮断により副検出器13〜18の作動/非作動を
制御したか、本発明は、実質的に指定の副検出器の出力
を無効かできればよく、例えばプリアンプ54〜6oの
段階で、指定の副検出器の出力をカットするようにしで
もよい。
本実施例では、主検出器12の周囲に二次元的に副検出
器13〜18を配置したが、これらの副検出器を三次元
的に、即ち主検出器12の全体を蔽うように副検出器を
配置してもよい。その場合には、3次元の何れの方向に
ついても観測窓を電気的に変更制御できる。
また、上記実施例では、副検出器13〜18の作動電圧
遮断による周方向の観測窓を、モータ26及び歯車28
により主検出器12を中心に任意の回転位置に変更自在
な構成としているが、クランク機構などのその他の機械
伝達機構により、副検出器13〜18を特定角度(例え
ば、θ/2)だけ回転させる機構を設けてもよい。
また、本実施例では、主検出器12の周囲に副検出器1
3〜18を重複しないように密接配置したが、隣接する
副検出器相互間に空隙を設け、それらの外側に更に、主
検出器から見て当該空隙に副検出器を臨めるように同様
の多数の副検出器を配置してもよい。即ち、主検出器を
その周囲で、二重に囲むように多数の副検出器を互いに
少し間隔をあけて配置する。このようにすると、1つの
副検出器の不作動による観測窓をより細かく制御できる
上記実施例では、ガンマ線を例に説明したが、本発明は
、ガンマ線以外の放射線、例えばアルファー線やベータ
線、その他の宇宙線の検出装置にも適用できるものであ
ることはいうまでもない。
本発明に係る放射線検出装置は、宇宙空間での放射線計
測にも有効であり、例えばガンマ線を観測する場合には
、第1図に図示した放射線検出装置10の全体をプラス
チック・シンチレータで覆い、α線や粒子線を除去する
[発明の効果] 以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれ
ば、周方向及び主軸方向について指向性を持たせること
ができ、しかも、その指向性を電気的に制御することが
できる。従って、特定の狭い方向からの放射線量をその
場で観測でき、放射線による各種の測定分野に著しい効
果かある。また、周方向の観測窓を電気的に変更制御で
き、その変更に際して可動部か存在しないので、例えば
、宇宙空間のような無重力又は低重力空間で利用すると
、観測窓の変更時に周囲に応力を及ぼさないという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の外観斜視図、第2図は第1
図の縦断面図、第3図は第1図の実施例の電気回路の構
成ブロック図、第4図は本実施例による周方向の指向性
の説明図、第5図は本実施例の軸方向指向性の説明図、
第6A図及び第6B図は地中空洞によるガンマ線計測値
の概略特性図、第7A図及び第7B図はトンネル天盤の
空洞によるガ°ンマ線計測値の概略特性図、第8図は地
中空洞観測の装置構成ブロック図である。 10:ガンマ線検出装置10(本実施例)12:主検出
器 13〜18:副検出器 22:回転円盤 24:ベ
ース 25:貫通孔 26:モータ 28:歯車 30
:軸受け 32:ポスト34ニラツク 36:モータ 
4o:電源回路41〜46:スイッチ 48:制御回路
 50゜52:モータ駆動回路 54〜60:プリアン
プ64、可変遅延回路 66.70:マルチチャネル・
アナライザ 68,72:出力端子 74:操作スイッ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主放射線検出手段と、当該主放射線検出手段を囲
    むようにその周囲に配置してあり、作動/非作動を個別
    に外部制御自在な複数の副放射線検出手段と、副放射線
    検出手段の出力とは非同時の主放射線検出手段の出力を
    取り込む制御信号を発生する逆同時手段と、当該逆同時
    手段の出力に従い主放射線検出手段の出力を分析する分
    析手段とからなることを特徴とする放射線検出装置。
  2. (2)前記主放射線検出手段と複数の副放射線検出手段
    の何れか一方を、他方に対して相対的に移動させる移動
    手段を具備することを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項に記載の放射線検出装置。
  3. (3)前記副放射線検出手段の出力を分析する第2の分
    析手段を具備することを特徴とする特許請求の範囲第(
    2)項に記載の放射線検出装置。
  4. (4)主放射線検出手段及び副放射線検出手段がガンマ
    線検出手段である特許請求の範囲第(1)項、第(2)
    項又は第(3)項に記載の放射線検出装置。
  5. (5)主放射線検出手段と、当該主放射線検出手段を囲
    むようにその周囲に配置した複数の副放射線検出手段と
    、主放射線検出手段の出力を分析する第1の分析手段と
    、当該副放射線検出手段の出力を分析する第2の分析手
    段と、主放射線検出手段と複数の副放射線検出手段の何
    れか一方を、他方に対して相対的に移動させる移動手段
    とからなることを特徴とする放射線検出装置。
  6. (6)主放射線検出手段及び副放射線検出手段がガンマ
    線検出手段である特許請求の範囲第(5)項に記載の放
    射線検出装置。
  7. (7)有指向性のガンマ線検出装置により地中からのガ
    ンマ線を検出し、ガンマ線のカリウム及びビスマスの変
    化から地中空洞の存在を判定することを特徴とする地中
    空洞の探査方法。
  8. (8)カリウムが減少し、且つビスマスが増大する地点
    に空洞が存在する判定する特許請求の範囲第(7)項に
    記載の地中空洞の探査方法。
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